大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2009年01月16日(金)更新

思いがけずブログ写真の使用許諾を求められました。

先日、メールを受け取りました。

横山様
過日はジュニアゴルファーの写真使用をご快諾いただきまして本当にありがとう
ございました。
年末、お陰様をもちまして、本サーバーにアップし一般公開となりました。
http://bird-sky.jp/
とても可愛らしい写真だと工業会会員社の皆様にも好評です。(略)
取り急ぎ写真使用ご快諾の御礼まで。
                                   HK事務所

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 サイトキャプチャー画像社)日本望遠鏡工業会のサイト掲載写真
昨年10月頃でしたか、(社)日本望遠鏡工業会
のサイトリニューアルをお引き受けしている
というHさんからメールをいただきました。

用向きは私が撮影してこのブログの’07.10.13
「雨中のジュニアゴルファーたちに感動」
という記事の写真(孫のスナップです)を
使用させてもらえないか、とのこと。

母親である娘に聞くと
「いいんじゃない。顔もみえてないし」
ということで「どうぞ」ということに
なりました。

ジュニアゴルフ大会 体験ラウンドにて

サイトの中で
“ゴルフトーナメントに双眼鏡を持って行く”
という項目があり、横のコラム「ジュニア
トーナメントのお父さんたちと双眼鏡」欄に、
孫のキャディバッグを担いだ写真がピッタリ
なので使わせてほしい、とのご趣旨のよう
でした。

きっと、「ジュニアゴルフ」で適当な写真
がないか検索されたのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

保護者のお父さんたちが、わが子のプレーぶりを遠くから見るのに双眼鏡を
持参する人が増えている、ということらしいのですが、最近はジュニアゴルフの
盛んな地域では、「レーザー距離測定器」まで持ち込む親御さんまでいるとか。

私も中部および福井県の「ジュニアゴルフ育成委員」として、指導や育成の場に
行きますが、まだそれほど双眼鏡などが多いとは感じません。しかし石川遼クン
に憧れる親子が増えてきているのは実感しますから、そのうち当たり前の光景に
なるかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この時は、始めてまだ半年ほどで、なんとも様になっていないのですが、面白くて
必死で打っては(うまく当たりませんが)、すぐ重くて大きなバッグを肩にボール
のところへ駆け足。10mくらいしか転がらないときもありますから忙しいのです。

足が見えるのはインストラクターです。絶対にボールを打つ人より前に出ては
いけない、と言われているので、友達のショットが終わるのが待ち遠しいようにも
見えます。

おそらく1年ほどの掲載でしょうが、家族中でサイトを覗きこんだことでした。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月14日(水)更新

「スタイル」とは「道(どう)」のことではないでしょうか。

昨夜「一眼レフデジカメ講座」に出席。12月の2回とも所用と重なって欠席したので
心配していましたが、案の定、肝心のいくつかのポイントを聴き逃したようです。
この部分は本でも読んで補うか、講師とは旧知の間柄なのでラボへ伺って「補習」
を受けられればいいのですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講師のTさんが、「アマチュアというのはすごいですね」と面白い話をしました。

被写体にピントを合わせて、前後はぼかす・・きれいな女性の表情バッチリ、髪の
毛一本一本まで見えるくらい、背景はぼかされているので、なお被写体が印象的、
という写真をよくみかけます。
これは望遠レンズを近距離で使うことで表現できるのですが、アマチュアでも
標準レンズで絞りとシャッター速度を工夫すれば十分このような写真は撮れるん
だそうです。

ところが
『よくモデルの撮影会などにいくと、300ミリくらいの大砲のような望遠レンズをつ
けて、前の方に陣取っている人がいますが、これは50万円とか70万円とかします。
それがアマチュアカメラマンなんですから驚いてしまいます。カメラの販売や撮影を
商売にしている私でも、「ま、1年に数回使う程度だから、他の方法で工夫するか」
と持っていません』と苦笑しながら話されました。 プロたるゆえんです。

これを聞いて私はある話を思い出しました。
<英国に行って、かの地の友人Eさんとゴルフを楽しんだ初老の日本人Jさんの
お話です。Jさんは自慢の日本製のハイテク=チタン製のドライバーで歳に似合
わずガンガン飛ばします。Eさんは驚いて「これが噂の日本製メタルドライバーな
のか。すごいね」 と感心しながら、自分は古いパーシモン(柿の木製)のウッドで、
距離は出ませんが、正確にバンカーを避け、池をよけながらポイント、ポイントへ
球を運びます。
ゲームが終わり、JさんはこのドライバーをEさんにプレゼントすることにしました。
日本の自宅にはこれより新しい高価なものも持っていたからです。
遠慮しながらもEさんは受取りました。

それから数カ月後、このクラブが日本のJさんあてに、ていねいな礼状とともに送
り返されてきました。「長年慣れ親しんできた僕のゴルフスタイルにはどうしても合
わないのでね。ありがとう」と書かれていたそうです。>

さすがゴルフ発祥の地、ゴルフゲームの何たるかを知る素敵なアマチュアです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「スタイル」というのは、我々の年代では主に姿とか形状を言ってきました。
たとえば、「あの人、美人でスタイルがいいね」とかです。
しかし、本当は「ライフスタイル」のように、もっと幅の広い意味で用いる方が正しい
ようで、日本語で近い言葉では「道(どう)」かも知れない、外形でなくむしろ中身、
生き方とか信条とかをいうのでは、と思います。

アマチュアの写真愛好家でもゴルファーでもよいですが、「自分のスタイル」を作れ
たらそれが一番素敵なことではないでしょうか。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月12日(月)更新

「学問」と「勉強」の違い・・成人式に思う。

昨日11日(日)に成人式をした地域もあったようです。私などにはもう半世紀近く
前の遠い出来事。

郷土福井の幕末の傑物、橋本左内がなんと15歳で記した「啓発録」という決意文
があり、成人式が話題になるとき、時々引き合いに出されます。
昨夜、初めて読んでみました。(ネットにあります) 言われているように昔の人は
15歳でも大人だったなあ、という感想ですが、「若きサナイの悩み」も垣間見えて
微笑ましい部分もありました。

生家は藩医だったようですから、本などもたくさん読める環境にあり、時代は幕藩
体制が揺らいで、勤皇の志士なども越前(藩主=松平春嶽)に盛んに出入りした
時季ですから、少年左内も政治に強くかかわりたい、そのためには猛烈に勉学に
励まなければ、と思ったに違いありません。

固く心に誓ったことは、
1.稚心を去る。(何ごとによらず、子供っぽさを離れない内は発展しない)
2.振気。(気を奮い立たせる)
3.立志。(目的を定め、一生を無駄にするな)
4.勉学。(常に学問を専務とし、自己の心胆を練る)
5.朋友を択ぶ。(自分を成長させてくれる友を得る)
の5つで、( )内は私の一部意訳ですが、15歳にして立派なものです。

全体に「君に忠、親に孝」が強烈に流れていますから、戦後教育でGHQが認める
はずがありません。戦後民主主義教育の第一波の私など読んでいなくても不思議
ではないわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、「勉学」という言葉がでてきますが、「学問」と「勉強」とは違う、とフアンだ
った美貌の哲学者、故池田晶子さんがエピソードを書いている部分があります。
(考える日々=P50)
父も兄も東大卒だったけれど、自分とはなんの関係もないと思っている。とはいえ
身近で見ていて、明らかにこれは違うな、と気づいた。・・・・として、

『父親は旧制高校最後の世代にあたり、その流れで東大(帝大ていうんですか)、
に行った人である。対して、三つ違いの兄の方は、苛烈な受験戦争を勝ち抜いて
東大に入った人である。やはりこれはなんらか違うことのようだ。両者を見ていて、
私は思った。言ってみれば、父親は「学問」が好きなのだが、兄は「勉強」が好きな
のである。この二つは、以て非なるものである。・・・・」(後略)

苛烈な受験戦争を勝ち抜いて東大に入り、その後、政・官・財の中枢で日本を引っ
張ってきた人たちにも新しい価値観が必要とされる時代になったのかも知れません。

新成人の人たちには「啓発録」も一度読んでみてはいかがかと。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月09日(金)更新

カラスウリ (唐朱瓜)

“カラスウリ” 水彩 40cX30c


下手な「手すさびの水彩画」でカラスウリを描いてみました。
カラスウリを「唐朱瓜」と書くとは知りませんでした。カラス(烏)とは関係ないそうで、
鳥はこの実を食べないとか。

別名を「玉草(たまずさ)」とも言うそうですが、風流ないわれがあるそう。

万葉の時代、男女の恋文(ふみ)のやりとりを仲介する使者は梓の木で作った杖
を持っており、「玉梓(たまずさ)の使い」と呼称されていました。
この「玉梓の使い」がのちに転化し、恋文そのものを「たまずさ(玉草)」というように
なったとのことです。カラスウリの種が文を結んだ形に似ているところからきた、と
の言い伝えもあるようです。

 使者を立てて「恋文」をやりとりする・・・・われわれの先祖は優雅なものでした。
そう言えば使者を横に「恋文の返信」らしきものを書いているうら若い女性の絵が
フェルメールにもありますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カラスウリの強い赤オレンジ(緋色)に魅かれて描きましたが、枯れ枝、枯れ葉の
あちらこちらが面白いな、と描き終わって思いました。
なにか音楽のようなリズムを感じるのは、指揮者のタクトの軌跡にも見えるからで
しょうか。「緑」はよくよくさがすと、枯れ葉とヘタの部分にわずかに残っていました。

そういえばよく似た雰囲気のサンキライ(山帰来)も描いてみるかナ。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月07日(水)更新

「君を幸せにする会社」お題について考える

ご質問5,6,7については、前回(5日)の拙ブログにありますので再記しませんが、
どのようなお話になるのか楽しみにしていると書きましたら、編集部の大西様から
メールを頂戴し「それではあなたはどう思われますか」と逆に振られてしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久米さんでも「難問です」とおっしゃっているくらいですから、私に「解」があろうはず
もない、というのが正直なところです。
質問7.の最後に「そうした中で、自分の信念を貫くにはどうしたらよいと思われま
 すか」には、経営理念のようなものはあっても「自分の確固たる信念となっている
 のか」と問われればこれも自信がありません。

「答」になっていないと思いますが、現時点でつぎのような漠然とした思いを持って
おります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「文明」と「文化」の定義をよく知りませんが、ある人が「文明とは腹のたしになる
もの、文化とは心のたしになるもの」と言っておられてナルホドと思いました。
これがバランスを保っていれば「幸せ」を感じる人が多いのではないかと考えてい
るのですが、(すなわち「幸せと利益のバランスシート」とでも呼ぶべきか)どうやら
パンばかり作って無理やり口に押し込んだり、一方では固有の文化を大事にして
いる地域にはパンがいきわたらない、という矛盾が世界規模で起こっているのが
現状ではないか、なんて考えています。

ライオンは腹が満ちていれば目の前に鹿がいても襲いませんが、人間はあくなき
欲望で飽食の上に飽食を重ねているようなものです。
いよいよこの文明も終焉で、かっての「地域限定文明」とは違い「世界規模」です
から、人類の危機は本当に来るかも、とすら思わされます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「経済も文化の一つである」とは私も同感ですが、さすれば「文化力」を失えば
経済も失うということであり、「幸せ」も失うことになるのではないでしょうか。
「人はパンのみにて生くるにあらず」はイエス・キリストの言葉として有名で、それに
続く本義は宗教的言辞ですが、一般的には「それでは他に何が要るのか」という
問いになり、ここに「幸せとは」の答が人それぞれにあるような気がします。
パンを「マネー」と置き換えれば今の時代もっとわかりやすくなりますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

たまたま「生活文化関連分野」で仕事をしている私、当社としては文化が経済を
 振興すると考えて「アート・カンパニー」を目標に前進するほかありません。
そのためには「学習する組織だけが生き残る」(チーム・ダーウィンの著者、熊平
美香さんの言葉)を胸に、社員とともに勉強し、教養を少しでも身につけていくこと
が「お客様、社員、経営者の幸せ」につながると考えたいと思います。
・・・・・そういえばこれをこそ「信念」とするべきかもしれません。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月05日(月)更新

「幸せと利益の関係」について。

前回3日のブログで、当社・私の目指すべき企業像みたいなことを書きました。
「アート・カンパニー」ですが、そのベースには「真善美」を置いて、と考えています。
しかし、そんなきれいごとでこの厳しい時代を生き抜いていけるのか、という不安
は勿論あります。

私は勝手に「真善美和」として座右の銘としていますが、「真善美」というメルマガ
を発行され、先日は「君を幸せにする会社」を上梓された公認会計士天野敦之さん
が、8日(木)明大での久米さんの講義のあと、「出版記念パーティー」をされる、と
久米さんのメルマガ「縁尋奇妙」1月4日号配信にありました。
(感動するご著作でした)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パーティーに先立ち、特別ゲストとして『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の山田
真哉さん、『魔法の質問』のマツダヒロミさん、『会計のトリセツ』の望月実さんの
お三方が加わり、天野・久米両氏の5人で90分のトークセッションがあるとのこと。

縁者もこのセッションとパーティーには参加できるそうで、「ぜひ聴いてみたい」と
思いましたが、前日家族の中に病院で治療を受ける者がおり、2~3日は不自由
かなと思い、出席は断念しました。この内容が後日なんらかの形で配信されること
を切望しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この特別授業を聴講したいのにはわけがあります。
天野さんが授業に先立ち、9つの質問を出されており、久米さんも「難しい問題。
 当日までに考えぬいて参りたい」と書かれています。

たとえば
質問5.私は人を幸せにする価値を生み出すからこそ、会社は利益を得られると
     考えていますが、世の中には、人の幸せを考えるよりも目先の利益、と
     いう会社が多いのが現実です。そうした会社が、今回の金融危機で行き
     詰まることによって、人を幸せにする価値を創造することの大切さに気づ
     く人が増えると思っていますが、この幸せと利益の関係について、ご意見
     を聞かせて下さい。
質問6.社員の幸せやお客様の幸せが大切だとわかっていても、これだけ経済が
     悪化してくると、そんな悠長なことは言っていられないという会社も多くなる
     と思います。私はこんなときだからこそ、従来の考え方を転換させなけれ
     ばならないと思いますが、この点についてはどう思われますか。
質問7.現代の社会では、人の幸せを考える余裕を与えず、奪い合いや競争を
     促進するような様々な仕組みや雰囲気がありますが、そうしたなかで自分
     の信念を貫くにはどうしたらいいでしょうか。

  などは久米講師をはじめ、皆さんがどう答えられるかを聴きたかったのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「幸せ」という価値観は人それぞれかと思いますが、最近仕事で「幸せ」を感じた
事例があります。

当社のサイト「オーダーよさこい屋」で衣装を作られたお客様から、「感謝のメール、
お手紙」などをたくさん頂戴するようになって、一つひとつ読ませていただいて、
「ああ、ありがたいな」と思ったのです。
「お客様の声」としてサイトに載せるようになりましたが、それまで最終ユーザーの
声が届くような事業形態ではなかったので、本当に新鮮で感激しました。

これもまたPRと考えられなくもありませんが、そんなことより「この仕事をしてよか
った。力を与えてもらった」と心から思いました。

そんなワケで「幸せと利益の関係」について、信念と呼べるようなものを学べたら、
と考えたのです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月03日(土)更新

溺れる者は“本”にもすがる。

本はほとんど大手ネット書店で買うようになってしまいましたが、「本屋さん」という
のは、あいかわらず本好きにとってはハッピーな場所ですね。

10年ほど前、トム・ハンクスとメグ・ライアンが共演した映画「ユー・ガット・メール」。
ニューヨークの片隅で、メグは母親の代から続く小さな絵本屋を経営しているので
すが、近所の子供たちに「読み聞かせ」などをする場面などがあり、店内もなんとも
素敵な本屋さん。印象に残っています。

年末・年始に読もうと思って、最近福井市内にできた本やディスクなど数十万点を
置くという「大型書店」で2冊ばかり買いました。本離れがいちじるしいといわれる
昨今、順調にいってもらうことを願っていますが、その為には地元の「本屋」さんで
本を買うことも大事です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そのうちの1冊“ART COMPANY”「知識デザイン企業」(紺野 登著 日本経済
 出版社 @1900.-)は、私にとってはワクワクしながら読んだ本で、不安な
年明けを払拭させてくれるような思いがする良書でした。

私はベストセラー小説とかはほとんど読みません。経営書も一時は高価なものも
買いましたが読了したものは少なく、ハウツー本も大仰なタイトルにつられて以前
はかなり読みましたが、最近は少なくなりました。

古典を読むのが大事と言われますが、かなりのエネルギーがいるような気がして
これもなかなか取り掛かれません。要するに読書家ではないのです。

永く興味をもって読んでいる分野の本といえば、美術・デザインの関連書籍でしょう
か。仕事にも関係がありますが、なにより楽しいからです。

ただ、なんとなく「アート」が次の時代のキーワードになる、「真善美」の経営が求め
られるようになるのでは、との思いをずっと持ち続けてきました。
しかし、美学やデザイン理論を系統だてて学ぶ機会も持ち得ませんでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本書に次のような一節があります。
『企業は創業者の暗黙知(精神やビジョン)を伝承するために、時には創業者の
個人的思想も含めて、独特の組織文化を作り上げるのである。これは歴史のある
企業に限らない。第1章でも触れたが、グーグルのような新興企業でも創業者の
理念や哲学を文化として継承することは重要な課題だ。逆に歴史が長くとも、伝統
を失った企業は山ほどある。
さて、さらにボラニー(ハンガリーの物理化学者で科学哲学者)は、絵画・音楽など
の芸術文化(本書で言うアートより狭く、芸術を意味する)は、その社会にとっての
「上位の知識」であるとも述べている。つまり、芸術という形態で社会にとっての
高度な知識が保持されるというのである。芸術は上質の生活文化となり、さらに
より日常的な生活文化の源流となっていく』・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本書は、脱工業化社会における新しい企業モデルとして「アート・カンパニー」という
概念を提唱され、これこそが日本の企業の目指すべき形態であるとし、そのイメー
ジは「真摯」である、と述べられているように理解しました。

当社も「生活文化関連分野」の企業を標榜していますし、これから本書を何度も
読み返すことになるでしょう。そういう意味ではバイブルのようなもので、座右の書
として、後継者には別に一冊買って贈ることにしました。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月01日(木)更新

新年おめでとうございます

吉川壽一書「丑」




                明けましておめでとうございます
               みなさまのご健勝をお祈りします

                今年もよろしくお願いいたします

               ==============


   「丑」  吉川壽一 (SYO ARTIST)

    NHK大河ドラマ「武蔵」題字揮ごう。フランス、イタリア、中国、ドバイなど
    世界各国で「書パフォーマンス」を展開。
    エルメス美術館のためのスカーフ制作や、着物、傘、Tシャツなどにも美
    しい書作品を連面しています。 (当社顧問をお願いしております)



横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年12月29日(月)更新

Made on a Mac = マック製のカレンダー。

クリスマスに長女夫婦からプレゼントされたのが、今夏の孫連れアメリカ旅行の
写真をカレンダーにしてくれた「アメリカの旅 カレンダー」。

Mac のオリジナルマイカレンダー

これがなかなかカッコいいもので、聞けば写真のデータをアメリカ(イリノイ州とか)
のMacのラボに送って作ってもらうサービスを利用したものだそうです。
これはオリジナルものを海外にむけて販売する企画のヒントにもなります。

送料を含めて30ドルくらいらしいのですが、なにより上質感があり、さすがMac。
日本でも大手のフイルムメーカーがやっているそうですが、紙もうすく、デザインも
いまいちとのこと。 これなら来年一年楽しめます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年の7月末10日間ほど、シカゴに住む次女に会うため夫婦で北米へ。
考えた末10才と6才の二人の孫(長女の男の子)も連れて行くことにしました。
 
私はシカゴ、ボストンの美術館なども観ることができ、念願がかないましたが、
孫たちには「世界は広い、顔や肌の色は違うけどみんな勉強やスポーツ、仕事に
一生懸命なんだな」と幼心に感じてくれたらそれで十分と思いました。

その直後、このような経済の大混乱が起きるとは予想だにしませんでしたが。

それでも何年か後、機会があったら中国か、シンガポールをまた見せてやりたい。
今や世界人口の4~5人に一人は中国人か華僑と呼ばれる人たち。この小さい
島国で日本語という言語のみ話す高齢化日本は世界人口の60分の1です。
移民も受け入れず、さりとて外へも出ず、という選択は難しいように思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カレンダーは各国語版があるそうで、ちゃんと曜日も日本語です。愛犬・愛猫の
「ペットカレンダー」を作るのも楽しいかもしれません。

“2009年8月”はボストンの有名なシーフードレストランで写したビッグロブスター。

ボイルした大海老

巨大で頑丈な甲殻が「アメ車」を連想させるのがちょっと悲しいですが・・・。
よその国の心配をしている場合ではないでしょうが、私たちの年代には憧れの国
だったアメリカにはガンバッテほしいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

☆ 来年のカレンダーの話を書いたところで今年のブログはオシマイにしようと
  思います。つたない文章におつきあいいただいてありがとうございました。
  佳き新年をお迎えください。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年12月27日(土)更新

創立30周年で考えたこと。

12月23日は30年前、法人登記をした日でした。その前2年ほど個人経営の時代
があるので、業歴は30年を超えているわけですが、創立30周年を迎えられる企業
は2%しかない(船井総研調べ)などと言われるとそれなりに感慨もあります。

実感としては2%でなく、20%くらいあるような気もするのですが、法人280万社、
年間7万社ほど出来て、8万社ほどが消えていくとか読んだ記憶がありますから、
きちんとした資料なのでしょう。

ちょっと何か記念に、と思わないでもなかったのですが、何もしないことにしました。
通過点と考えて、後継者をいかに育てていくか、長年お取引いただいたお客様の
お役にたてるようこれからも気を引き締めてもう少し頑張ろう、と思ったのです。 
 まず、何よりもこれまでご支援くださったお客様に感謝したい気持で一杯です。

そして感謝してもしきれないパートナーである家内とワインで乾杯だけしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4年ほど前、娘夫婦が「あとを継ぐ」と約束したので、事業承継について真剣に
考えました。

後継者が経営を任され、一生懸命やってくれるとしても、時代や産業構造がこれ
から本当に変わり、経営環境の変化についていけないとすれば、冷静な判断で
「会社を閉めたほうがよいと思います」とだけ私に進言してくださいと、後継者と
同年代の新しい会計士さんにお願いしました。

関係先、従業員に迷惑がかかります。そして経営者自身も全てを失いますから、
ゾンビ企業などと言われないよう、しっかりやってもらいたいと、この30年の節目に
そして激動の2008年をわずかに残して、今考えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の経営環境の激変で、緊急融資などの話が毎日のように報じられています。
しかし、これからの先行きを考えると融資の返済は容易ではない気がします。
在庫調整が済めば再び景気は上昇に転ずる、などの過去のパターンはもうない
のではないでしょうか。

今日の状況は、問題を先送りにしてきたツケが一気に噴出したとも言えます。
自社でも困難なことは先送りにしていることも多いものです。
若い人には、社会をつくりかえる大チャンスともいえるのですから、希望を持って
頑張って欲しいと思うのです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
«前へ 次へ»

会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

詳細へ

個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

詳細へ

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • これもクリエイティブな仕事と思えば… from After5のメインストリート
    会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ...
  • 昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
    バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領
  • 犬山城 from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
    oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。
  • 【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。  * ...
  • 「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本 from 23:30の雑記帳
    節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....