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2009年08月27日(木)更新

瀧 勝己さん(空間プロデューサー)にお会いする。

昨26日は東京へ。有楽町の「東京国際フォーラム」で(株)クエストリーさんが開催
された「ショップブランディングセミナー」を受講しました。

社長の櫻田さんとは、この「社長ブログ」がご縁でお付き合いができましたが、
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースする、と言われるだけあって、その
小売店へのきめ細かなご指導にはいつも感心させられます。

当社は店・ショップなどのリアルな店舗をもっているわけではありませんが、サイト
上のショップであっても全く同じ工夫が必要だなと思うことが少なくありません。

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講演第2部で、ミッドタウンに「驚きと刺激、娯楽、感動」に満ちた、新しいビジネス
モデルといわれるライフスタイルショップ「THE COVER NIPPON」(ジカヴァー
 ニッポン)をつくり、その総合プロデューサー瀧 勝己さんが90分お話くださると
いうので参加しました。 「日本・和」に魅かれている久米信行社長もご聴講です。

瀧 勝己

瀧さんのプロデュースされる会社が「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社」
という社名ですから、ズバリ、こんなに分かりやすい社名もありません。

若い時、滋賀県で「婚礼4点セット」を売りまくり、その後一転して「アルフレックス」
「カッシーナ」などの欧米家具の販売でもダントツの実績を残されますが、瀧さん
の眼力の行きついた先はアジア。 そして日本の“凄さ”が分かったそうです。

贈り物やおもてなしで見せる日本人独特の精神文化と美意識がモノに表れる・・
これこそが「メイド・イン・ジャパン」なのです、と仰られたように理解しました。
“THE COVER”とは「のし紙」のことだそうです。

マスコミや業界誌などでは取り上げられない、しかし瀧さんから言われてみると
確かに「モノ、コトがどういう方向に動いているのか」を実感します。

瀧さんいわく<お店の成功の方程式>とは、
モノ X VMD X 人 だそうで、そのうち一つでも0点が
あると、掛け算なので全体が0点になるとのこと。
さすが厳しい時代に、厳しい場所で成功されている人の持論に納得です。
目利きは勿論ですが、マーケティングでもすごいなあ、と勉強になりました。

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当社では、最近「インクジェットプリントを利用した和紙の壁紙」を、某大手ホテルの
バンケットルーム用に納入しました。
まだ、開発の余地があるとみて、瀧さんのご意見を頂戴することがもう一つの目的
でセミナーに参加いたしましたが、休憩時間中に幸い試料をご覧いただくことが
でき、また近いうちにお訪ねするお約束もかないました。

櫻田さん、瀧さんにお引き合わせくださってありがとう御座います。


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2009年08月24日(月)更新

心暖まるお葬式(台湾・高雄)

前回のブログで、大変尊敬しお世話になった台湾のS先生が11日に亡くなられ、
22日(土)の葬儀・告別式に家内と共に、急きょ台湾の南端高雄市まで弔問に
向かうことを書きました。

21日(金)の午前6時に福井駅を立ち、昨23日(日)丁度深夜12時に帰宅し
ました。一直線に南下し、北上して往復5000キロに近いと思われる旅でした。

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S先生(享年86歳)は、10年ほど前、ご子息のおすすめで洗礼を受けられたとの
ことで、お別れの式は高雄市の大きなカトリック教会にて行われました。
10数名のお孫さんたちが次々と「賛美歌」を歌われ、厳粛な中にも「心暖まる」
印象的なお見送りでした。

日本統治時代、少年兵としての凛々しい訓練姿や学生時代(東洋大学哲学科)
のスナップ、戦後台湾復興に高雄市議として7期連続当選を果たし、国政にも
影響を与えたといわれる熱弁を奮うお写真などが式場で流されましたが、なに
よりたくさんのお孫さんに取り囲まれている晩年のご夫妻のおだやかな笑顔が
私には心に残りました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「遠く日本からお別れに」ということでしょうか、遺族、ご親戚とともに最後のお顔
拝見もさせていただき、南国の花の一片を棺に入れされていただきました。

続いて階上での盛大な「告別式」の最後には、姉妹クラブ「高雄東南ロータリー
クラブ」の現会長、会員代表数名、地区ガバナーが「ロータリークラブ旗」で棺を
覆う儀式があり、皆さんが初代会長のS先生とお別れしました。

ロータリークラブ旗で棺を覆うロータリアン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご多忙中、我々夫婦の参列を喜んでいただき、前夜の夕食会、翌日葬儀後の
昼餐、送迎などお世話いただいた姉妹クラブの多くのメンバーの皆さんからの
「ロータリアンの友情」に感謝しております。

「福井西ロータリークラブ」の現会長としては勿論、個人的にもS先生とのお別れが
できて心に充ち溢れるものがあり、さらに50年ぶりとも言われる南台湾高雄地区
の風水害に対する「お見舞い」の役目も果たせまして、ホッとしているところです。

姉妹クラブへのお見舞い金の贈呈


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2009年08月20日(木)更新

「尊敬する人の死」・・台湾高雄市での告別式へ。

生涯では何人かの「師」と仰ぐ、あるいは「尊敬できる人」にお会いできます。
「我以外みな師」という謙虚な心構えを持てれば最高ですが、なかなか出来るもの
でもありません。凡人のままでいる所以でしょうか。

私の所属するロータリークラブと30年近い姉妹クラブの関係にある台湾高雄市の
ロータリークラブの初代会長を勤められたSさんが亡くなられました。85歳でした。
現在私が会長を務めていることもありますが、訃報に接し、22日に行われる葬儀
に夫婦で参列することを即決めました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Sさんとの出会いは10年ほど前、クラブの20周年記念式典への出席招請のため
に来日された際、当時クラブ幹事だった私が設けた宴席でのことでした。

50名ほどが集まった大広間で、Sさんがご挨拶をされた姿、声は今でも強く印象
に残っています。 その後訪台する度親しくしていただくきっかけとなりました。

Sさんは日本で大学教育を受けた台湾人で、戦後は李登輝元総統の側近として
ご活躍されたようですが、驚いたのは「正座の姿の美しさ」と「流暢できちんとした
日本語」を話されたことです。

はじめは最近の我々の周囲で聴く日常の日本語と少し違う感じがありましたが、
「ああ、これが戦前の日本で話されていた日本語なんだ」と気が付きました。
戦後は台湾でずっとお暮らしになっていましたから、日本語の変容とは無縁なの
です。

長身痩躯で古武士の風格、ゆっくりとしたきれいな日本語、ユーモアのセンスに
富んだお話など、どれも私にとっては「衝撃」で、素晴らしい人だな、といっぺんに
「私の尊敬する人」になってしまいました。

その後の何度かの訪台では、Sさんにお会いできることが楽しみで、家内ともども
一緒に食事をさせていただいたこともあり、佳い思い出となりました。
『 一日遅れで日本の全国紙数紙を読んでいますよ 』とおっしゃって、スポーツ
や芸能の話題までジョークを交えてお話になりましたが、政治的なことを話題に
されたことはありませんでした。

折から、50年ぶりとも報道されている南台湾の「台風8号被害」、高雄県の小林村
では500人もの人が土石流で生き埋めになっているとの報道もあり、葬儀参列と
ともに姉妹クラブへの「お見舞い」の役目も加わりました。

晩年まで「高雄市行政府顧問」の肩書をお持ちだったので大きな葬儀が執り行わ
れるのでしょう。

ともあれ、私が知っているSさんは「今の日本人より日本人らしい台湾人」として、
いつまでも私の心に残ると思います。  明21日朝出発の予定です。


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2009年08月17日(月)更新

二人の少年(孫たち)がご帰還

3週間ぶりに小5と小1の二人の孫(男)が、娘婿の実家がある横浜から帰ってきま
した。上は3年生くらいから一人で小松から毎夏一人で飛行機に乗り、羽田で祖父
母に迎えに出てもらっていました。

ものおじしないので「スチュワーデスさんとお話して楽しかったァ」などと、こちらを
うらやましがらせていましたが、今夏から次男も一緒に夏休みに入るとうれしそう
にリュックをかついで出発していきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久し振りに見るとなんだか大きくなったようにも見え、特に次男は途中ちょっと
ホームシックもあったように聞きましたが、心なしかたくましくなったようにも思え
ます。

いろいろ田舎では経験できないところへも連れていってもらったようで、お世話を
かけましたが、長年絵を描いているお祖母さんからいろいろアドバイスをもらって
「夏休みの宿題=絵」を完成した、と言って早速見せてくれました。


長男の絵:ドアがテーマだそう。 次男の絵:遠近・大小・図形がしっかりしている?

どちらも大判の画用紙いっぱいに、絵の具を十分に使っているので「おお、いい
絵を描いたね」と褒めてやりましたが、ジジバカというもんでしょう。

幼児に「遠足の思い出を描いて」と言ったら、画用紙の中央に小さい▲しか描いて
いないので「これは?」と聞くと「おむすび」と答えたという新聞記事があり、「絵」は
子供の心象を現すものとして専門家が分析をしていたものを以前読んだことが
あります。
それでもいつもは仕事でいないお母さんと一緒に食べた「おむすび」が、なにより
この子の心に一番強く残っていたんだろうか、などと想像しました。

何を見ても何をしても、毎日新しい経験が心と身体に吸収されていく少年時代。
のびのびとした記憶に残る「夏休み」をおくらせてやりたいものです。


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2009年08月14日(金)更新

シーマンシップ ・・「鬼畜米英」って誰が作ったの。

「太平洋戦争」というような大きな出来事でも、その時いくつだったか、またどこに
住み、どんな環境にあったかで受け止め方はずいぶん違うものだと、あらためて
思います。

終戦時、私は3歳でしたから、まだ生まれていないに等しく、あの時どうだったか
などという話は聞くか読むか映像で見るしかありません。

昨日からのお盆休みに「くりま 9月号 半藤一利が見た昭和」(文藝春秋増刊)を
読んで、戦時の、特に戦争に関わった人たちについて興味深く読ませてもらいました。

人は過ちを犯すものだということ、ゆえに二度と戦争をしてはならない、と再確認
することは大切ですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日読んだ月遅れの「文藝春秋8月号」。 作家池上 司さんの
『 戦争から六十年あまりが過ぎた今日こそ、あの苦難の時代の中で日本人が
いかに生きたかを、遅まきながら確認するべき時なのだと考える。
私は、そうしたいまだ語られぬ人々の代表のつもりで、三人の艦長について記して
みた。』 と文末にある、“米英を畏怖させた「三人の艦長」・・名指揮官の物語”
を読み、次のエピソードには胸が熱くなり、思わず寝ころんで読んでいたので恥ず
かしい思いをしました。

=================

昭和17年2月27日から3月1日にかけてのジャワ近海での連合軍との激しい
海戦は、日本海軍の圧勝で連合軍艦船はほぼ壊滅の状況(スラバヤ沖海戦)。

海戦が終了した後、工藤俊作艦長指揮する駆逐艦「雷(いかずち)」は、敵潜水艦
の警報のある中、残敵の掃討戦を命じられます。多数の浮遊物が400人以上の
敵兵であるとの報告をうけた艦長は、迷わず「敵兵救助!」の命を下します。

<以下本文引用・一部省略>

『 船が沈むと燃料タンクから重油が漏れ、海は一面真黒になる。当然漂流者は
全身真っ黒だが、厄介なのはそれだけではない。漂流中に重油を飲んでしまう
のだ。そうなると、時には死に至るほどのひどい下痢が待っている。漂流者を引き
揚げた甲板は、重油と排泄物の臭いが充満した。(略)
「雷」の甲板上に揚げられた英国将兵には、直ちに水と食料が与えられた。
また、油や汚物にまみれた彼らを「雷」乗組員は丁寧にアルコールと木綿の布で
拭き、艦内にあった衣類を全員に支給した。

このとき「雷」が救助した英軍将兵は、実に422名に上った。「雷」の乗員が220
名であるから、その倍近い敵将兵を救助したことになる。
(軍艦なので救助用のスペースなどなく、青年士官の一人が「艦長は何を考えて
おられるのだ、俺たちは戦争をしに来ているのだ」と言ったという証言も残っている)

しかし、工藤はそうは考えなかった。救助作業が一段落した後、工藤は英軍士官
を前甲板に集合させるように命じた。 艦橋から降りてきた工藤は、英軍士官に
挙手の敬礼をすると、流暢な英語で語りかけた。
「諸官は勇敢に戦われた。今や諸官は、日本帝国海軍の名誉あるゲストである」

この言葉は、英軍士官の胸を打った。のちにフォール卿は、「私の人生最高の
師は、日本帝国海軍中佐工藤俊作である。私は彼によって命を救われたばかり
か、『武士道』というものを学ぶことができた」と語っている。

海軍の場合、船が沈んでしまえばもうこれ以上戦いようがない。勝ち負けが明快
な分、敗者に対して情けをかける、というのが、古来、シーマンシップとされてきた。
日本海軍では、武士道の精神の延長上として、シーマンシップが伝統的に重んじ
られ、海軍兵学校でも、終戦のその日まで徹底して教えられてきたのである。』

====================

極限状況(戦争)の中で、「人が人であること」を失わずにいられるだろうか・・
自信がありません。

同様の洋画の名作も思い出しました。ドイツ潜水艦(艦長役はクルト・ユルゲンス)
とアメリカ駆逐艦(艦長役はロバート・ミッチャム)との死闘を描いた「眼下の敵」。
素晴らしいラストシーンは、たとえ映画であれ「人としてどうあるべきか」をまだ
中学生だった私に教えてくれた映画の一本でした。

明日8月15日は「終戦記念日」です。


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2009年08月12日(水)更新

「これはだめかもわからんね。」・・JAL123便機長の最後の言葉。

今日8月12日は、24年前、乗員・乗客524名を乗せた日航ボーイング747機が
御巣鷹山に墜落した日。生存者はわずかに4名でした。
現在でも単独では世界の航空事故史上最大の犠牲者数で、胸が痛みます。

「これはだめかもわからんね。」・・墜落10分前に機長が残した言葉がフライトレコ
ーダーに記録され残っています。

離陸12分後の相模湾上空で垂直尾翼を失い、その後の32分間、全知全能を
傾けて機長は524人のためにあらゆる手だてを試みたに違いありません。

パイロットとしての誇りと、何重にも施されている「フェイルセーフシステム」への
信頼、そして何より「飛行機が好き」でこの仕事を選んだ人間として、「恐怖感」と
いうものは無かったのではないかと想像します。

ただただなんとしても「無事に着陸させる」・・それだけではなかったかと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「これはだめかもわからんね。」・・機長の無念の思いがこの言葉に凝縮している
ように思えてなりません。
最後の一瞬、去来したのは愛する家族の顔だったのでしょうか。

毎年この日は、全ての犠牲者を追悼し、「人間と科学技術を考える日」にしたいと
思っています。


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2009年08月10日(月)更新

もう「松茸」をいただきました。

昨日の日曜日は、急な友人夫婦のお誘いでお昼ごろからゴルフに。
一週間ほど前、例年にない遅い梅雨明け宣言があったのですが、その後も真夏
の高い入道雲と強い日差しとは無縁の毎日です。

昨日も小雨が時々降るお天気でしたが、シーサイドで北風の涼風もあり涼しくて
助かりました。もうあの地面から燃え上がるような真夏のゴルフとはしばらく縁が
なく、またその季節のゴルフは敬遠するようになってしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

入浴後、誰もいなくなってしまったクラブハウスを出ようとすると、友人の奥さんが
「松茸を沢山いただいたので一緒に食べません?」とのお誘い。
「マツタケですか?」いくら夏が短そうといっても早すぎるのでは、と不審そうな顔を
すると、「海外のお友達からたくさん送っていただいたの。メキシコ産ですって」。

共通の友人の「天ぷら」屋さんに、席をつくってもらっていただくことに。
Mさんが、小ぶりの段ボールケースに一杯入った「松茸」と「電気コンロ」を持って
登場。
おお、見事な松茸が。形、色、香りも食欲を誘います。

季節先取りの見事なメキシコ産マツタケ  季節先取りの見事なメキシコ産マツタケ


天ぷらにもしていただきましたが、やはり炙ってスダチを絞りかけ、塩を少し
振っていただくのが風味もよくグッドでした。ごちそうさまでした。

松茸は「最近はトルコからも入ってきますよ」 とは天ぷら屋さんの奥さんの弁。
「へえー、中国、朝鮮半島、カナダなどはよく聞きますよね」と返事して、ふと考え
たのは、これも最近ロシア沿海州にビジネスの拠点をつくって頑張っておられる
Iさんのこと。あの辺はいいマツタケがあるんではないでしょうか。
今度、お土産期待してます。

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うまい寿司には目がない、という大先輩がおられて飛行機で行くような遠いところ
までお供したこともありますが、モノを集めるような趣味より、グルメ、食通がいい
かも知れません。「うまかったなあ」で終わり。他に未練は残さないというのはいさ
ぎよい気がします。


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2009年08月05日(水)更新

「白洲次郎と正子の世界展」を観て考えたこと。

2日(日)、「金沢21世紀美術館」へ立ち寄って、表題のイベントを覗きました。

この美術館は建築物としては個人的にあまり好みではありませんが、原則収蔵品
を持たない(企画展中心)、ワークショップなども盛んに行い、市県民のアートへの
参加を促すというコンセプトが評判を呼び、内外からの見学者も多いようです。
金沢の繁華街、香林坊から10分もかからない、市役所前の好立地にあります。

金沢21世紀美術館

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「白洲次郎と正子の世界展」

数年前から白洲次郎の人気が高まりブームの様相です。NHKなどで特集が組ま
れ、なお輪をかけたとも言えます。
一方、白洲正子にはたくさんの著書もあり、メディアにもよく登場されたので、一般
的には先に知られたのではと思いますが、私も仕事が染織関係ですので著作を
結構読みました。もちろん紀行文やそのほかの手仕事に関する優れた本も多いの
ですが、なによりあの強烈なキャラクターが魅力です。
モノや人、本物を見分ける審美眼がハンパでないのでちょっとコワイですが。

白洲次郎という人を理解するには、結局「スノッブ(俗物)あるいはスノビズム(俗物
根性)」と「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」そして「ダンディズム」の三つが
キーワードではないでしょうか。

二人とも「上流」の出身で、その財力で青年時代次郎は英国に、正子は米国に
留学しますが、外国で何を考えたかについては私はあまり知りません。
想像するに良くも悪くも嫌というほど「日本人であること、東洋人であること」を思い
知らされたのではないか、という気がします。

よく言われるプリンシプルにしても、日本には「騎士道」に負けない「武士道」もあり
田園でのライフスタイルだって十分楽しめる文化を日本は持っていることを次郎は
体現して見せました。
正子は幼少の頃から「能楽」へ傾倒します。「日本的なるモノ(文物)」の“美”に
対しての萌芽はこのころからかも知れません。

ともあれ、いずれも多感な時期の英・米での留学が反面教師の役割を果たした
ように私には思えます。
「上流」ではなく「上質」とは何か。それはまぎれもなく日本にあるものではないか、
ということを学んだのではないかと思います。勝手な想像ですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

展示を見て、白洲次郎が戦後の一時期、GHQとの折衝役や「講和条約」に関わっ
たのは本意とするところではなく、宰相となった親友吉田茂のために一肌脱いだ
のであろうこと、また東北電力の会長に就任し、電源開発という戦後復興の大プロ
ジェクトにおけるダム建設なども、「武相荘(ぶあいそう)」と名付けた鶴川村の
百姓家で楽しんだ「日曜大工」と次郎にとっては同列のものではなかったか、など
と考えると「すごい日本人がいたもんだ」とあらためて白洲次郎という人間に大きな
魅力を感じます。

そして普段はノコギリやトンカチをふるい、野采づくりや作庭に夢中になり、無類
の車好きで晩年までポルシェをぶっ飛ばし、イッセイ・ミヤケのモデルもつとめる
・・・・白洲次郎の「ダンディズム」ということでしょうか。

白州次郎の横顔 次郎の農作業スタイル。どちらも図録から
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「風の男」「韋駄天お正」とあだ名された二人。
会場の出口近く、最近流行りの記念品販売コーナーには、関連書籍がいっぱい。
反対側のグッズ類はかなりお値段が高い、と思ったのですが、「武相荘」と焼印が
捺された「竹製靴べら」と、英国仕込みでハンディキャップ2のゴルファーでもあり、
軽井沢ゴルフ倶楽部のコワイ理事長として、時の総理クラスにも「さっさとプレー
せよ」と言ったことでも有名な「PLAY FAST」とプリントされた赤いトレーナーを
迷いましたが買ってしまいました。
ポストカードを2枚買っただけのカナイの感覚がまともです。

竹製靴べら=次郎がよく作ってプレゼントしたとか。 ポストカード・次郎愛用のシルクハット用トランク 
ポストカード・親友ロビンとともに愛車ベントレーでの旅

(“俗物”でスミマセン=反省。ただ白洲次郎・正子のいろいろなグッズを売ると
いうのはお二人は天上でどう思っていらっしゃるかな、と帰り道ふと思いました。
・・・・自分で買っておいてそれはないか。)。


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2009年08月03日(月)更新

犀星生誕120周年「抒情小曲の夕べ」を金沢で聴く。

1日(土)は、進行中の大きな案件で石川県の某所に関係者が集まり、商社から
提示された厳しい内容のコスト分析、精査をしました。
なんとか目途がつきそうな結論が出て、待たせておいたカナイとホッとして金沢へ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

8月1日は室生犀星の誕生日で、生誕120周年を記念する『抒情小曲の夕べ』と
題された音楽会が「金沢市文化ホール」で催されました。会場は1000人を超すと
思われる聴衆でほぼ満席。

『抒情小曲の夕べ』

「幼年時代」「性に目覚める頃」「あにいもうと」「杏っ子」など犀星は詩情あふれる
長短700編の小説の他に、生まれ故郷の金沢の美しい風景を描いた詩などが
2000編、1400編の随筆、俳句も1800句に及ぶそうです。

「抒情」などの美しい言葉も最近は使われないようになりました。いい響きなのに
世の中にそれだけ余裕がなくなったのでしょう。
司会と朗読は金沢出身で、現代演劇の女形としても有名ですが、数々のドラマに
出演している篠井英介(ささいえいすけ)さん。50歳とは思えない若い風貌と身の
こなしに加えて艶やかな声。

“サロメ”公演チラシ・・10月19日より東京グローブ座 “サロメ”公演チラシ・・10月19日より東京グローブ座

犀星の有名な「犀川」「かもめ」「海濱獨唱」などを「オーケストラ・アンサンブル・
金沢」の室内楽メンバーの演奏をバックに朗読。・・・危うく涙しそうでした。
(曲目は磯部俶「犀川」、ショパン「雨だれのプレリュード」、バッハ「G線上のアリア」
モーツアルト「ディベルティメント」など。このオーケストラは設立当初より聴いてきま
したが、本当に成熟してきたと思います)。

会場で久しぶりに男・女の合唱の美しさも堪能しましたが、「朗読」「読み聞かせ」
の素晴らしさにも最近目覚めております。
20代のころ、福井出身の宇野重吉さんの朗読「智恵子抄」にすっかりはまって、
カラオケのない時代ですのでよく会社の宴会で所望されてモノマネをしました。
「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川・・」とか「智恵子は東京に空がない
という・・」等など、一節を今でも諳んじています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6月の末に、金沢でご活躍中の安嶋ひろ子さん(元アナウンサーで、読書アドバイ
ザー、金沢文芸館ディレクター。素晴らしい朗読家でもあります)から、『室生犀星
ゆかりの福井県の三国町で朗読の会を催します。犀星のたった一人のお孫さん
である室生洲々子(すずこ・室生犀星記念館名誉館長)さんもお出でになります。
ご紹介しますからお出でになりませんか』 というご案内をいただきました。
 ・・が残念ながら所用があり伺えませんでした。

先日、再びこの「犀星120周年記念音楽会」のご招待状をくださったので、カナイ
と一緒に出かけました。金沢は当日「百万石花火大会」もあり、ホテルへの帰り道
花火まで楽しめ、さらにホテル近くの創業50年、マスターは三代目というスコッチ
バーで一人ゆっくりと金沢の夜を満喫できた幸せな週末でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

音楽会の前に、会場の近く千日町にある「室生犀星記念館」を訪れました。
記念館の正面ににとてもいい“タブの木”があり、いとおしい気になりました。

犀星の多くの本を装幀した「恩地孝四郎」の作品が展示され、ネットで本を読みた
いとは思えない私にはあらためて「本」の魅力、楽しさも味わわせてもらいました。

翌2日(日)は、そのコンセプトが、国内だけでなく海外からも高い評価を得ている
「金沢21世紀美術館」へ。
市民ギャラリーで開催中の『白洲次郎と正子の世界展』を堪能。「上流と上質の
違い」「本物の人生を生きた二人」については次回に書きたいと思います。


恩地孝四郎 装幀の美 恩地孝四郎と犀星の饗宴」図録から


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「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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