株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
2007年06月27日(水)更新
<人・モノ・私(2)-アンチックの革トランク>
写真の「革トランク」は、日本製で1930年代大阪のBABAMANというメーカーのラベルが内側に貼ってあります。
ものすごく堅牢な作りで、内張りの生地(綿布)も完璧、今でも使えますが、これが空港のターンテーブルから出てきたら、皆さんきっと驚くでしょう。
これは10数年前、小松市の知り合いの骨董屋さんで見かけて即買いました。ラベルやシールの残った「革トランク」を手に入れたいと念願していましたので、小躍りして言い値で買いました。
持ち主はM.T.さんという大阪市の技師だったことがタグに残された名刺でわかります。トランク自体にもしっかりしたイニシャルの刻印があり、誂えで作ったものかもしれません。
ラベルを仔細に見ると、1938年、39年ごろヨーロッパへ旅行して(おそらく仕事だと思われます。地下鉄の関係者であることが名刺の肩書きにあります)N.Y.K.(日本郵船)のKASIMAMARUで渡欧したこと、しかも1等のキャビンだったようです。
ヨーロッパはナチスドイツの台頭で、戦雲色濃くなる時代、このカバンは持ち主とともに
ベルリン、ブラッセル、パリへ(ホテルのシールから)、そしてクイーン・エリザベス号やクイーン・メリー号を擁したイギリスの客船会社CUNARD LINEのラベルも貼ってありますから、ロンドンにも渡ったことでしょう。(ROYAL ALBERT DOCK LONDONのラベル)
いろいろ夢想は尽きず、楽しいものです。
あきれたカバン好きで、スーツケースだけでも大小7個ほど、その他ボストン、ブリーフケース、キャリーバッグ、ガーメントケース、などなど30個はくだらないと思いますが、
70年も経ているものはこれのみです。
横山国男
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【染型工房 横山工藝】
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2007年06月19日(火)更新
次の5年、”自社の環境問題”をテーマに頑張る
6月は世界的に「環境問題」を考える月として、国連その他、学者・研究者から
温暖化、資源の枯渇などに対する提言・警告が連日TV番組などで特集が組ま
れて、「これはえらいことになる」と思わざるを得ません。
日本でも6月を「環境月間」としています。
「年金問題」で頭がそっちの方へいってしまって、「それどころじゃない」という
ことかも知れませんが、資源の枯渇や、新興国のエネルギー需要の爆発的な
伸びが、価格の高騰、物価の押し上げにつながり、「年金暮らし」の甘い老後
などを夢見ていると、ひどい目にあうのでは、と思ったりします。
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当り前のことですが、人間は自分が生きている間の体験や事象の変化しか
「実感」できないわけですが、どう考えても私の経営者としてのこの30年は、
(60年間日本は戦争には直接関係なかったことをのぞいても)、振り返って
「環境」という視点からみると、とんでもない時代だった、と。
私たちはこの点では”A級戦犯”として将来裁かれるかも知れません。
今時、盛大な創立記念のパーティーや、賀詞交歓の年賀会などは、株主から
クレームがつくという理由でも減ったそうですが、あの大量の食べ残しや、
もらっても困ってしまう記念品など、「こんなことをしているといつかはバチが
あたる」と考えたのは私一人ではないと思います。
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先に豊かになった日本(物質的にですが)は、なかなか新興国に対して「資源・
エネルギーの大量消費」を「いけないこと・考えなければならないこと」として
強調できないウラミがありますが、ここはひとつ「自社・自分」からできることを
始めなくては、という気になっています。
3Lの排気量の車に乗って「なにを偉そうに」と言われれば、一言もありませんが、
これからの5年、「省エネ・省資材」をテーマに「コンパクトな会社・工場造り」を
目指すことに決めました。
近くの里山に登って(頂上の茶屋で時々昼飯を食べますが)、市街を見下ろすと、
わが社は周辺に民家が多いので、屋根が結構大きく見えます。
ここに「ソーラー設備」「雨水(中水)利用」など、いろいろなアイデアが浮かんで
きます。
いずれも高額な設備費がかかるでしょうから、おいそれとはいかないでしょうが、
何とか一部でも実現するのを「最後の仕事・地球への罪滅ぼし」にしたい、と
考えています。
親友の建築家で「環境問題の実務家」でもある友人が、「OA機器や湯沸かし
ポット、TVなどすべての待機電力をやめると原発3基が要らなくなる」とか言って
いましたが、とりあえずこのように小さなことから始めなくては、と思います。
その前に、コンセントを抜くため、山になっている本やガラクタの類を片付けなく
てはなりませんが。
横山国男
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2007年06月13日(水)更新
【明大生さんとの一問百答】・・・積善の家(企業)に余慶あり
<質問>
(明治大学商学部 名越蔵人さん)
企業が利益を追求することは当然と思いますが、昨今起きている企業不祥事を見ていると、利益を
過度に、あるいは容易に求める体質に原因があるように感じています。
みなさまは、企業の過剰な利益追求について、どう思われますか。
過剰な利益とは縁遠い地方の小企業主が考えていることです。
ご質問のなかに「体質」という言葉がありますが、簡単に言うと現代社会は
あまりに経済偏重、すべてを「カネ・マネー」というモノサシでしか計れない、
すなわち「拝金主義」が蔓延してしまった、ということにあると思います。
「積善の家に余慶あり」という諺は、「易経」にあるのだそうですが、その方の
素養がありませんので、ただなんとなく今回のご質問で思い浮かんだだけで
すが、「余慶」とは慶事の余ったものの意味のようで、「いいことがやってきま
すよ」の意とか。
「利益」を余慶と考え、「余計」とも解釈すれば、おのずと企業活動の目的や、
その結果としての利益、そして分配も正しいものになるのではないでしょうか。
「陰徳あれば陽報あり」という同様の諺もあるのを最近知りましたが、「積善・・
・・」と同じような意味で、ただどちらも「隠れて善行を積む」という意だそうです
から、私にはなかなか出来ないことですが、実践されておられる経営者個人、
企業もかなりあるのでは、と推察します。(当然表には出されませんので)
逆にいえば「余慶たる利益」は「積善」の結果からしか生まれないし、企業を
永続的に発展させようと思ったら、これが一番確実な方法かも知れません。
横山国男
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2007年06月12日(火)更新
「人・モノ・私」-1。 ”石田縞”と母さんの夜なべ
♪母さんが夜なべをして手袋編んでくれた・・・・という懐かしい唄がありますね。
夜なべの語源はよく知りませんが、現代でいうと「残業」みたいなものでしょうが、
そういう味気ない言葉ではニュアンスが伝わりません。
私たちの年代で、この唄から連想するのは、季節は冬、外は木枯らしか雪、
場所は囲炉裏端、綿入れの半纏を着た頬っぺたの赤い子供たち。
母親がいるシーンとしては「里の秋」もとても好きですが、今の子供たちにはなか
なかイメージするのは難しいでしょう。
子供の頃、私の家は市街と農村の境目ぐらいにあり、中学校はまわりはすべて
田圃、親戚には農家もありましたので、農家、農作業はなじみ深いものでした。
雪深い土地なので、このあたりの農家は冬はもっぱら家の中で「むしろ」「縄」など、
春になると必要になるものを、時には「夜なべ」までして手作りしたようです。
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福井市に隣接する鯖江市に「石田地区」というところがあります。
ここで昔から織っていたのが「石田縞」といわれる綿の小幅の素朴な織物。
たしか「石田藩」というのも聞いたことがありますから、「小藩」の物産としての
位置付けがあったかも知れません。
詳しくは知らないのですが、おそらく産業とか企業というスケールではなく、
農家の女性の副業として、「いざり機(はた)」と呼ばれる手織り機で織られて
いたものと勝手に想像しているのですが、かなり前に姿を消してしまいました。
高度成長期には、採算のとれる仕事ではなくなったからだと思います。
写真のような柄は子供のころの布団に見覚えがありますから、おもに布団の
側(がわ)、紺無地のものは、このへんでいう「さっくり」という上半身は柔道着
のようなもの、下は股引のような農作業着としてよく見かけました。
昔は結構農家で副業として「機を織った」ようですね。私は工業高校で「紡織科」
でしたから、実習でよく機を織りましたが、小幅のこのような綿織物を織るのも
楽しいものでした。
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このような「手機(てばた)」で織られたものには、「信州紬」や「白山牛首紬」
などが現在も工芸品に近い伝統織物として(その多くは機械式織機)残っては
いますが、「石田縞」のような素朴な織物は以前は各地にありました。
母親は「縞割」といって、その糸の本数や配列を、小布の見本を貼った和紙の
小ぶりの帳面に「覚え」として書きつけました。それが「縞帳」と呼ばれるもので、
娘が嫁入りする時、持たせたという話もあります。
中にはコレクター垂涎のものもあり、美しい「デザイン帳」ともいえるものもあり
ます。
おそらく世界各地にこのような例があり、バティックやマドラスチェックなどもそう
いう形で伝えていったのではないかと思います。
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残念ながら私は若い頃、そのような貴重なものという認識がありませんでした
ので、何も持っていないのですが、写真の織物は最近「謝礼」として2mほど
頂いたものです。
「古い呉服屋さんから、石田縞を一反譲って頂いたので、これを改装するホテル
のロビーに飾りたいが、どんな方法がいいですかね、やってもらえませんか」と
いうご相談があり、当社では経験がないので、パネルに仕立てる工房をご紹介
しました。
「もし、余り布が出たら頂戴できませんか」とお願いしておきましたところ、余りは
ほとんど出なかったので、その呉服屋さんにわざわざお願いして、残っていた別
の柄のものを探し出して届けて下さったものです。
手で撫でると節があり、ちょっとゴワゴワしていますが、「絹もの」とはまた違った
土の匂い、おふくろを思い起こさせる「優しさ」を感じさせていいモノです。
横山国男
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2007年06月11日(月)更新
「中国が世界をメチャクチャにする」という本
元『フィナンシャル・タイムズ』北京支局長だったジェームズ・キングという人
の書いた「中国が世界をメチャクチャにする」(草思社 1600円+税)を
読みました。
一気に読ませる理由は、この本が著者(英国人)自身が山東大学に留学し、
その後中国や日本におけるジャーナリストとしてのキャリアと、勿論筆力の
故でしょうが、「現代中国人の特にビジネスにおける所業」を、著者自身が
全て中国と世界の各地で、実地に取材・検証している点にあると思いました。
その点では、ドキュメンタリーでもあるのですが、それにしても直載な表題です。
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この本を読んで考えさせられたことはいくつかありますが、二つほど。
一つは私自身の仕事と関連の深い、繊維・アパレル産地イタリアのプラート
に何が起きたか、です。(プラートは一つの典型的な例です)
プラートは10年ほど前、繊維を地場産業に持つ福井が、モデルとして盛んに
取り上げたことがあります。
しかし、この700年に及ぶ織物の伝統を持つヨーロッパの古い町が、ここわずか
5,6年のうちに繊維関連企業六千社が半分以下になってしまった、という事実
の陰には、中国でも特に起業家精神旺盛な「温州人」が、大挙して移住し、
どん底の下働きから、技術、ファッションビジネスのやり方まであっという間に
習得し、本国へ持ち帰って、強烈な低賃金を武器に世界に進出をはじめたこと
にあるようです。
わが愛すべきプラートのイタリア人にとっては、いったい何が起きたのか、
未だに夢の中での出来事ではないのか、と思っているかも知れません。
700年の歴史がたった5,6年で崩壊したのですから。
最初は蛇頭の手引きで、命がけで渡ってきた温州の少数の人たちが、低賃金
で長時間働いてくれるので、そのうち合法的に移民として、市の商工会議所
等が音頭をとって、積極的に受け入れたのです。
今やプラートの人口18万人のうち中国人は2万人、チャイナタウンが出現し、
帰化した人も多いようです。
二つ目はベオグラードの中国大使館がNATO軍によって誤爆された時の、
著者の親しい友人、中国人外交官(女性)のとった行動の記述です。
この外交官が反米デモの中に加わり、北京のアメリカ大使館に投石している
現場に出くわした著者が、友人とは思えない怒鳴り声に呆然と立ち尽くす
場面です。
アヘン戦争から1世紀半におよぶ屈辱を口にし、「中国人はいつか復讐を
果たすことを思い知らせてやる、その時初めて痛みがわかるだろう」と熱弁を
ふるった、と書かれています。
しかし、話はこれで終わりではなく、1ヶ月後にハーゲンダッツで再会した時、
WTO加盟協議の話題にふれ、彼女は「長い目で見て得になる譲歩をする
用意はあるのよ」と言った、とあります。
この本は私に最近の「反日デモ騒乱」や「日本の移民受け入れ原則拒否の
国是」について深く考えさせられる一冊でした。
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しかし、このあと、さらに二つの考えさせられることがありました。
信州松本に在住するSさんのブログを毎日楽しみにしているのですが、松本と
いう地方都市から、日本人の暮らしと投資感覚、興隆するアジアの経済に関
する的確な分析などに好感と尊敬を持って読んでいます。
先日Sさんのブログに中国本土からの学生と称する人から投稿があり、
「うーむ」と思いました。
「中国は政治は共産党一党独裁、経済は資本主義市場経済、これを矛盾と
いうのはたやすいですが、いったい13憶とも15憶とも言われる多民族国家の
人民が一斉に豊かになりたい、と走り出した現状をコントロールできるのは
強力な(軍の力もふくめて)現政治体制だからこそ」というような主旨のコメントが
載っていました。
そして
昨夜は、「中国琵琶」コンサートに行ってきました。
はじめての中国琵琶は私に遠いシルクロードを吹く風の音、隊商の鈴の音を
連想させて楽しいものでした。それになつかしい「蘇州夜曲」「夜来香」・・・・。
琵琶演奏の閻杰(えんき)さんをはじめ、二胡、これもはじめて聞いた中国古箏
奏者の皆さんはいずれも美人揃い、流暢な日本語でトークも上手、私の少し
とがった中国への思いを和らげてくれました。
お互いの「文化」を識り、尊重することも理解への第一歩・・・大事なことを
気づかせてくれた日でした。
横山国男
【オーダーよさこい屋】
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2007年06月08日(金)更新
厚生年金保険料の半分は事業所が負担してきたのですが・・・
小企業といえども、法が網羅されたこの国(法治国家)で健全に事業を営んで
いくためには、「会計士(税理士)」「社会保険労務士」の専門知識を借りなければ
なりません。
さらにお仕事の内容によっては、懇意の「弁護士」や「弁理士」も必要かも
しれません。
大企業ならこれらの人たちを社内に抱えているところも多いでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「年金問題」が大揺れです。
ここにいたるまでの種々の「制度の変更」「扱いの変更」はあまりに複雑多岐
にわたり、専門家である「社会保険労務士」さんでも混乱している人も
あるそうですが、当社が長年お願いしている労務士さんはこの分野の
エキスパートで、最近は「セミナー」での講師や、関与先の相談・依頼
などに超多忙のようです。
私はこの秋には厚生年金の完全受給資格である65歳になりますが、60歳を
迎える前に社会保険事務所から「年金説明会」の案内をもらいました。
もちろん出席しました。顧問の労務士さんからは「年金をもらう、もらわない
に拘わらず、受給資格を証する”社会保険庁長官のハンコ”がまず最も大事
なのです」と言われていましたので。
その前に私は転職、転居もありましたので、労務士さんにすべての記録を
確認してもらい、「どのような形で年金を受給するのがベストなのか」を、
老後の私たち夫婦のライフスタイルに合わせたアドバイスももらいました。
しかし、私には「制度」がその後も崩壊に向かって加速しているように思えて
なりませんので、労務士さんと時々、話をします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家内も50代の半ばを越えたので、先日「一度この辺で、年金の記録を確認
しておいたほうがいいと思うよ、労務士さんにお願いしたら?」と申しますと、
なんと40年近い厚生年金、国民年金(任意加入の時代)に関する
あらゆる領収書、通知、メモ、手帳すべてが入った古びた紙袋を出してきた
のでビックリしました。
(最近の5000万件の問題発覚よりちょっと前のことです)
今日、労務士さんが来社して、「すべて合致しています。福井県は記録の
整備がきちんとされている方なので照合は楽なんです」と結果を知らせて
いただきました。
その後の雑談で、私が「厚生年金というのは事業所が半分負担してきまし
たよね、年金が話題になるとき、いつもこのことが事業主側から語られない
こと、マスメディアがとりあげないことが不思議なんです」と話しました。
従業員の老後のため、血のにじむような思いで拠出してきた「厚生年金事業
主負担分」の膨大な積立を、国や管理していた人たちははどのように考え、
扱ってきたのか、と思います。
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「分からないから放っておく」としか考えられない今回の問題は、さらに大きな
負担として、地方の小さな町や零細な事業主に降りかかってくるような、
そんな気がしてなりません。
横山国男
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2007年06月07日(木)更新
”よさこい”は今やスポーツ
今日7日の新聞でも話題として報道されていますが、「第16回YOSAKOI
ソーラン祭り」が 昨日6日から、札幌大通り公園で始まりました。
海外のチームを含め、今年は341チーム、4万3千人が5日間の熱演を
繰り広げるとあり、 財政再建団体の夕張市が初めて市外会場に選ばれ、
期間中2百10万人の観客が見込まれる、とあります。
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冬の北海道(札幌)には有名な「雪祭り」がありますが、なんとか夏季にも
目玉になる ようなビッグイベントを、ということで、当時の北大生を中心とした
グループが、高知の「よさこい」と北海道の「ソーラン」を組み合わせた新しい
参加型、コンクール型の「お祭り」を考えだしたことは有名な話です。
今や北海道経済に与える効果は180億とも200億円とも言われていますから、
大した ものです。
必ず手に「鳴子」を持つ、「ソーラン」を演舞曲に取り入れるなど簡単な約束事が
あるようですが、折しも「盆踊り」や「民謡踊り」が消えていく時代とぶつかり、
「踊りたい!」 「自分を表現したい!」という老若男女を魅了したのです。
この期間の飛行機や札幌および周辺の旅館、ホテルは満員でしょう。
これを「よさこい」の本家、土佐の高知が黙ってみているわけがありません。
高知市では旧盆に「本家」らしい伝統を守った「よさこい祭り」がありますが、
8月末にはお江戸「東京表参道」を中心に、全国から招来したチームで
華やかに「スーパーよさこい」を開催しています。
この実現には橋本大二郎知事、都の大きなバックアップがあったと言われて
います。
現在、「ソーラン系」、「本家よさこい系」、「勝手連」と大きな3つの流れが
あるように見えますが、”リオのカーニバル”やハワイにも進出し、国際的にも
知られるようになりつつあります。
「よさこいは今やスポーツですよ」・・当社に毎年衣装を注文される金沢のチームの
T代表が言われましたが、なるほどと納得しました。
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当社のよさこい衣装制作部「オーダーよさこい屋」もピークを迎えています。
半纏などは全国的に「綿」が今でも主流ですが、「ポリエステル」の発色の
きれいさ、イージーケア(洗ってもアイロン不要など)ははるかに「綿」を凌駕します。
加えて当社が30年間蓄積してきた「スクリーン製版」「プリント」「転写加工」「刺繍」
「図案制作」「企画・デザイン・プレゼン機能」「資料・サンプル」などと地場産業の
「合繊織物」「縫製産業」を結びつけたことが、お客様に喜ばれているようです。
「よさこい」で振られる大旗(フラフ)も薄くて軽く撥水加工を施してありますので、
お陰さまでご注文が増えてきました。
フルカラーで中には巨大なものまでありますが、当社の得意とするところです。
横山国男
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2007年06月05日(火)更新
ウチの石川遼クン・・ジュニアゴルフについて考える
首相官邸にまで招かれ「日本全国を明るくしてくれた」と称賛されたジュニアゴルフ
の逸材「石川遼」君。高校一年生(15歳)でのプロ競技での優勝は、ゴルフという
スポーツ(ゲーム)が、特にトーナメントにおいては、4日間72ホールという長丁場で
行われることを考えると、「体・技・心」どれが欠けても成就されるものではありませ
んから、その実力は本物といえるでしょう。
このまま伸びていって、世界で活躍してくれるとよいのですが。
「ハンカチ王子」こと早稲田の斉藤投手に続いて、低迷する「男子プロゴルフ」の
救世主として期待されているわけですが、早くもマスコミは「ハニカミ王子」などと
ニックネームをつけ、ヨンさまを追っかけていたおばさまは大忙し。ゴルフ場などは
無縁の場所だったはずですが、石川君が出場している昨日の「関東アマ」は前代
未聞のギャラリー数で、「お弁当」500食があっという間に売り切れたということです。
「平和日本」「内向き日本人」を象徴しているような話題ではありますが、それだけ
今の日本が「さわやかさ」を渇望しているということでもあり、ある意味健全とも
言えるかも知れません。
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「ジュニアゴルフ育成」に関わる者として、いろいろな問題や課題も考えさせらて
いますが、(特に親の方に問題があるケースが多いのですが)そういうものを超えて、
なおゴルフには素晴らしい教育効果があると信じて疑いません。
「週刊ポスト」の石川遼君の記事にある、「集中力」「挨拶」「向上心」「笑顔」・・・の
どれをとっても今の子供たちや青年に欠けているものではないでしょうか。
しかし私が考える「ゴルフから学ぶこと」で最も重要視していることは他にあります。
それは
1.フイールドには審判がいないので、すべてルールに基づいて自分がジャッジ
すること。(公正とはなにか。自分に有利にふるまわないということはどういう
ことか)
2.プレーに関する「アドバイス」を受けることも、与えることも競技中は禁じられている
こと。(すなわちあらゆるトラブルも、自分の頭と持っている技術と道具でなんとか
しなくてはならないこと)
「君たちがやがて社会に出たときの宝物になると思います」と、いろいろな大会で
挨拶するときの常套文句にしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところでウチの孫、未来の石川遼クン(ハナカミ王子)はこの4月から小学3年生に
なり、あまりにワンパクなので知合いのプロがやっている「ジュニアゴルフスクール」
に入れました。
家の中でゲームに異常に熱中することも心配でした。
どうやらゴルフが好きなようで、行き帰りの車のなかでも学校のことやゴルフのこと
を会話します。「石川遼君も同じ小三からゴルフをはじめたんだって」と今回の話題
も解説してやりますが、遼君のご両親(大変好感を持っていますが)のようなサポート
は出来ませんし、するつもりもありません。
ジュニアの指導に長い、Sプロにまかせて一切口も出しません。
時々のぞくと、おかしなグリップでブンブン振り回して機関銃のように嬉しそうにボール
をアチコチに飛ばしています。
しかし中学に入る頃には、飛距離でもスコアでもきっと私の方が負けると思います。
アチラはうまくなり、コチラは一層年をとるからですが。
コー君、いつかジジ・ババと3人でゴルフを楽しもう。
ジュニア基本ゴルフ教本「みんなでゴルフ」(@800円)
※ジュニアどころか、大人の教本としてもすぐれもの。ふだん必要なルールも
書かれていて、もしこの教本をマスター出来れば90点のゴルファーに
なれるでしょう。
(社)日本プロゴルフ協会で入手出来ます。http://www.pga.or.jp
横山国男
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2007年06月04日(月)更新
お祭りでは目を惹きますよ・・”反射プリント”
まるでシャツに電飾板がついているように光っていますが、これは先日お客
様の注文で作った「反射プリント鯉口シャツ」です。(デジカメのフラッシュで
反射しています。反射シートの色はシルバー)
正確にはプリントではなく、「再帰反射シート」をプロッターでカッティングして
ヒートプレスしたもので、シートを形成している微小なガラス球体の内面に
届いた光が見る人の方へ反射してくるのです。
したがって自動車のヘッドライトや懐中電灯をあてると光源の方向に特に強く
反射してくる特徴があるのですが、光源が多方向にある繁華街や、音楽系の
ライブの会場などのたくさんライトがあるところでは、夜間どの方向からでも
目立ちます。
ペンライトだけでなくこういうTシャツも目を惹くと思うのですが。
当然考えられる用途は夜間の交通事故防止で、警察庁も推奨していますし、
事故処理にあたる警官の制服にも使われていますが、そのほかにも自転車
のペダルに貼られていたり、いろいろなところへ使われるようになりました。
「LIGHT FORCE」のブランドで反射材関係で実績ある(株)丸仁さんは当社の
長年のお客さまですが、最近も反射するロープを開発しました。
ご存じの黄色と黒の「トラロープ」で、100m先から光って見えますから、夜間
災害で交通止めをする際などにも最適として、新聞にも掲載されました。
ロープにできるのは、「糸」に反射ビーズが加工されているということですから
この技術はすごいものです。
実際この繊維でつくったメンズスーツもあります。これを着ていったら
キャバクラ嬢も目を丸くするでしょう。
シートの色も各色用意されているので、当社の「よさこい衣装」で使われる
ケースも出てきました。
簡単な注意事項を守っていただければ、洗濯ももちろん問題ありません。
アイデアを考えることがお好きな社長さんは何か”閃いた”のではないか、と
思いますが・・・。
横山国男
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2007年06月02日(土)更新
観音さまに逢いたい・・禅僧からのお葉書 その二
「一枚のはがきから仏教を」という活動を続けておられる越前市の「金剛院」
ご住職、諏訪普現(すわふげん)師からのおはがきは、毎回とても鮮烈で
ときには癒され、また静かに自省をよびさまされる時も。
独特の筆文字で毎回かなりの枚数をここは自筆されるのです。
反対側の表面は、切手と小さい宛名シール以外のスペースに「仏さまへの
思い」をいつもいっぱいに書かれます。
ふげん師はお見かけしたところ50歳前後かな、と想像するのですが、
大好きな作家で禅僧の玄侑宋久さんにちょっと雰囲気が似ておられます。
禅宗のお坊さんは坐禅のせいでしょうか、正座されてもあぐらをかかれても
本当にゆったりと美しい「形」で、感心させられますが、ふげん師もそのお一人
です。
「地蔵院」の親寺にあたるとか、前回の松野先生の「人間塾」にも時々顔を
出されたので親しくさせていただくようになりましたが、「金子みすず」について
とても詳しく教えていただきました。
きっかけはふげん師がみすずの生地、仙崎を訪ねたお土産に一枚の絵ハガキ
を下さったのですが、それが「弁天島」の詩、自筆原稿の写真でした。
不明を恥じますが、それまで金子みすずってジャズ歌手だったかな、と勘違い
していた私ですが、いっぺんに引き込まれました。
詩集も買いましたが、先年書家の吉川壽一君と下関まで旅行したのに、その
時はこの薄倖な仏心厚い詩人を知らなかったので、近くの「仙崎」を訪れる
チャンスを逃してしまいました。
****************
ふげん師からははがき以外にも、毎年新年にお手製のカレンダーや「金剛院」
の”何があっても立ち直れるおまもり”なども頂戴します。
いつも財布に入れていますが、無事ですごせているのはおまもりのご利益でしょう。
おまもり
いただくばかりなので、今回は専用の「インクジェット染色機」でTシャツを一枚
お作りしました。 暑い時期の作務にもいいかと。
観音さまに逢いたい・・・Tシャツ
横山国男
【オーダーよこさい屋】
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- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」 [03/27]
- 「備えあれば憂いなし」・・とはいうけれど。 [03/26]
- 私の「ブログ」体験記。 [03/24]
- 私が考える「プロフエッショナルの条件」 [03/22]
- 猫ドア [03/18]
- 容易ならざること [03/15]
- 祈るのみです。 [03/13]
- 驚嘆! 堂々の80年~「日本綿業会館」ビル(大阪) [03/10]
- 溝口肇さんのチェロ [03/09]
- 春がきた! [03/02]
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