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2010年04月02日(金)更新

「情報共有」「顧客対応」に"社内専用ブログ”を使う。

4月1日から新年度。当社も33期目に入りました。先期の決算は厳しいものです。
売り上げの落ち込みはともかく、利益面は開業以来の悪い成績。

「チェンジ!」です。環境がすっかり変わってしまった。そのためにはまず社員一人
ひとりの意識を変えなくてはなりません。

インターネットを使って「染と型の工房・横山工藝」「オーダーよさこい屋」を展開し
てきましたが、新たに「オーダーぷりんと屋」を開業しました。
すべて価格競争に巻き込まれない、いわば「定価」のないビジネス(個客自身の
ものづくりサポート)を志向しようとしています。自社の持っている「強み」で役に立
つことができれば、ということです。

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そのコンセプトはいいのですが、問題は社員の「いつもコストを意識した行動か」、
「一人よがりの仕事の仕方」にあると思い、何とか「情報の共有」ができないか
と考えてきました。要するに「適正な利益を踏まえた上でのお客様への最適提案」
はどのようになされるべきか、経営者、リーダーがタイムリーな指導、助言をする
ためにはどうしたらいいか、です。

当社のような小企業ではシステムに多額の費用をかけることはできません。
そこで出てきたのが「情報共有・顧客対応」に“社内ブログ”を使う、というアイデア
です。完全に「クローズ」の環境も守られます。

「その加工だったらA社の他にB社があるので相談してみてください」「先日、この
ようなやり方で仕上がりもよくお客さんにすごく喜ばれた」「○○のコストが入って
いないよ」などなど失敗や成功を担当者一人のものだけにとどめておくのは大き
な損失ですし、また同じような失敗、ミスを繰り返さないことにも役立ちます。

この仕事に携わる経営者、リーダー、スタッフ10名は、毎日上がってくる「案件」
の全てに目を通し、必ず「コメント」をつけることを義務付けました。
そうすることで「今、会社で何が・・」を共有したいのと私や専務が持っている経験、
知識、ネットワークをスタッフ全員のものにしたいのです。事業承継の実務版とも
云えます。

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顧客管理、採算などを管理するシステムはありますが、ものによっては年間30万
円ほどの費用がかかります。「ブログ」なら月に300円ほどの維持費です。
まだ、日々フォームなどの変更、修正など試行錯誤の部分もありますが、アイデア
を出してくれたスタッフに感謝しています。

株式会社横山工藝 横山国男
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 2009年制作事例セミオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
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2009年12月18日(金)更新

今冬初の降雪=高速道路は事故続出。

昨日は金沢に所用があって北陸高速を利用しましたが、途中一区間ほどが5c程
の降雪でした。まだタイヤの轍(わだち)のところは路面が見えていますが、こう
いう時の方が危ない。

スピードを落とさずに走って、少し轍から外れるとハンドルをとられ、あわてて
ブレーキなどを踏むと場合によってはそのあとコントロール不能になります。
県外ナンバーの車が多いのですが、路上でスケートをしているようにスピンして
そのあとガードレールにぶつかる、という光景は今までに何度も目にしてきました。

昨日もこの一区間で4箇所、トラック、ワゴン車、セダンなどが路肩に寄せられて
パトカーや処理の車が数台前後に赤色灯を点滅していました。
救急車が見えないのは不幸中の幸い。

福井⇔敦賀間などは長いトンネルが連続するところがあり、入口と出口では
全く路面状況が違うというケースもあります。トンネル内は雪がありませんから、
ついスピードを出し、突然真っ白の路面にびっくりしてブレーキを踏む、なんて
いうのは・・考えただけでも恐ろしいことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以前にもブログに書きましたが、10年ほど前まで、福井⇔小松間を20年間毎週
2~3回営業と納品に通いました。
おそらく1500回は超えているでしょう。高速道路でのパンク、タイヤ交換なども
何度か経験しましたが、その恐怖感はハンパではありません。

冬場は特に悲惨で、4~5メートル後ろを10トンを超えるトラックが轟音をたてて
100キロ以上のスピードで通過する・・その度、シャーベット状の泥雪を合羽の上
からとはいえ、頭から浴びせられます。 生きた心地がしないものです。

その後、小型トラックにも4輪駆動が普及し、タイヤも良くなったせいか、トラブル
はずいぶん減った気がしますが、この区間を走る時はいつもその時の苦労・恐怖
を思い出します。

今思えば1分違えば大事故に遭遇、運悪く雪道走行に慣れていないドライバーに
出くわせば巻き込まれた可能性もあったはず。幸運に感謝せずにはいられません。

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大原則は「車間をあける」「スピードを出さない」「冬用タイヤ」の3つだけ。


株式会社横山工藝 横山国男
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2009年10月17日(土)更新

モノからコトへ。「寄り添う」をキーワードに。

この国はもうモノであふれていると思います。自動車や家具、食品あらゆるモノで
ないものはないというくらいです。お金さえあれば何でも手に入ります。

それでも人間の欲望とは限りがないというか、新しいモノへの関心も強いのですが、
全体的には「モノからコトへ」という流れが顕著になっていると考えています。

その現象の一つとしてモノに「背景ストーリー」や「物語り」を求めるようになって
きているのでしょう。
これからの「モノづくり」は「コトづくり」を念頭において進めていく必要を感じています。

ここで言う「コト」とは、作り手・売り手が一方的に創作するのではなく、買い手ある
いは注文者の考えている、持っている「コト」です。

この「コト」に沿った「モノづくり」を真剣に考えるべき時がきたと考えています。
一つは個人やスモールビジネスの経営者が「量産・量販」の仕組みでは実現でき
なかった「コト」をお受けする「モノづくり」を目指したいのです。
I.T.やデジタルが可能にしてくれる時代になったと思います。

徹底的に「顧客」が中心で主役。プロユースの設備と制作技術を提供する私たち
の役目は黒子。
その心は全面的に顧客に「寄り添う」がいいんじゃないかなと考えています。

そのための新しいサイトを立ち上げる準備をしています。
「ミーティング」には、外部からアドバイザーにも出てもらうことにしました。

最初の指導は「メーリングリスト」の開設です。早くもメンバーから参考になる
サイトの紹介や、ご注文のあったお客様のプロフイール、作品の紹介などがあり、
情報の共有が始まっているように思い、楽しみです。


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2009年02月09日(月)更新

和魂洋才・洋魂洋才・和魂漢才。

「和魂洋才」とは、日本古来の精神世界を大切にしつつ西洋の技術を受け入れ、
両者を調和させ発展させていくという意味の言葉である。これに対して、西洋の
技術を受け入れるにはやはり西洋の考え方を基盤とする必要がある、という
意味の「洋魂洋才」という言葉もある。古くから使われていた「和魂漢才」(わこん
かんさい)をもとに作られた用語。(ウイキペディア)

8日付「日経MJ(日経流通新聞)」紙に小さい記事ですが、アジアなどの消費者
意識調査で「日本製、格好いい」が欧米製品を上回る4割を占めた、とあります。
「ものづくり日本」の面目躍如という感じがしますが、ウイキペディアには続いて
『和魂洋才という発想は、明治維新の文明開化以来の「優れた西洋文化と遅れた
日本文化」という構図に反発する意味もあった』ともあります。
日本人の浮ついた舶来信仰、舶来好きをよしとせず、という意見かとも思われます。

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日本は南北に長く、四季がはっきりしていて、海洋に囲まれていて湿度が高く、
水に恵まれた国だと思いますが、これは世界的にみると大変珍しい国かも知れ
ません。古いコーランに描かれている「楽園の図」は日本の景色そっくり、という
ことを何かで読んだこともありますが、世界全体としては乾燥地が多く、きびしい
自然のほうが多いように思います。この風土が日本人の穏やかで和を尊ぶ、時に
あいまいと言われる気質に影響を与えていないはずがありません。

「和魂漢才」と言われるのは、たとえば漢字からやさしい「かな」を発明したように、
何でも上手に日本人に合うように作り替えてきた、そういう才能に長けた民族だ
とも言えるかと思います。

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ヨーロッパなどの舶来ブランドものが一時ほど売れなくなったという話も耳にしま
す。それでもアウトレットには長蛇の列というニュースもありますので、価格が安
ければまだまだ欲しいという人も多いようですが、熟年層を中心にもう「卒業」した
という人も多いのではないでしょうか。

何か月もインスタントラーメンで我慢し、お目当てのブランドもののバッグを手に
入れた、などと以前は話題になったりもしました。莫大な金額が日本人から世界
のブランドに支払われてきたことになるわけですが、これが「授業料」というもの
だとも考えられます。

日本はアジアのなかで一番最初に経済的に成功し豊かになった国です。
独特の勤労に対する価値観、自然崇拝の信仰がベースにあり、すぐれた固有の
「美意識」を持つ民族だと思われますが、「ブランド品」というモノを通して西欧の
哲学も併せ学んだアジアで最初の国かもしれません。

日本人の丁寧な物づくりと、デザインなど西欧のブランドから学んだことを生かし
ていけば、これからアジアに大きなマーケットが広がっている、と考えればいいの
ではないでしょうか。

「バブル」も悪いことばかりではなかったようです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2009年01月22日(木)更新

新大統領の重責には及びもないが。

昨日(21日)は、アメリカのオバマ新大統領就任式があり、内外のマスコミはその
話題で一杯。私も午前5時のNHKニュース、そのあとの中継を見ていましたので、
ワシントンの昂奮ぶりに「すごいな」と思った一人です。

ただ、これからの米国のかじ取りを任されるのも容易ではないな、と思うと同時に
「熱狂」というのは一面その裏には怖いものも含んでいるのでは、とも思いました。
映画や書物でしか知りませんが、かっての歴史から「熱狂的支持」が何をもたらし
たか、を考えないわけにもいかないと凡庸な頭でも思いました。

もちろん、今回のオバマ人気がそういうものと同列とは思いません。むしろとりあえ
ず4年の任期を「無事」で職務にあたられるよう、一日本人としてただ祈りました。

大統領の「権限」というのは以外と強いものではなく、大統領の与党が少数である
場合もあり、議会が最終決定権を持つようで、大統領の職務というのはどちらかと
いうと国民に国家の理想を説き、超大国のリーダーとして世界に影響力を行使す
る、ということのようです。「言葉」が重要なんですね。

日本のような「議院内閣制」における首相の方が、よほど「権限」という点では与え
られているものが大きいと。そういえば衆議院における最大党の与党党首が首相
になるわけですから、この与えられた強い「権限」を第一には国民のために行使し
てもらいたいものです。

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と、柄にもなく政治の話をマクラに振ってしまいましたが、わが社の「実体経済」も
先行き予断を許さない雰囲気になってきました。

例年、年末年始はお得意先の営業活動もゆるやかなので受注が落ち込みますが、
今年は一段とその感じが強くなりました。

年明けの受注の少ない状況を利用して、連日サイトのリニューアルのための
ミーティングを指示、「オーダーよさこい屋」のミニチェンジを終え、「染型工房
横山工藝」の大幅なサイトリニューアルに取りかかっています。

とりあえず、部分的に完了したところから公開をはじめましたが、従来より一層
受注を念頭においたページ作りを指示しました。

わが社の強みを前面に押し出し、ヒット商品・サービスをつくらねばなりません。
同時に無駄の排除、仕事の効率再点検などやらねばならないことは山ほどあり
ます。

環境の激変が想像以上の今の状況では、経営者が「立ちすくんでいる」というのが
一番いけないので、従業員に状況を説明し、次々と指示を出さねばならない時だ
と思います。

そういう意味では、超大国アメリカの大統領でも日本の田舎の零細企業主でも
目前にやらなくてはならないことが山積しているという点では同じではないか、と
そんなことに思いをいたしたしだいです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
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2008年12月24日(水)更新

クリスマスイブの東京から帰って。

今日は朝一番の飛行機で東京へ。さきほど(9時頃)帰宅しました。
来年始動する企画の概要を決めるための打ち合わせに、企画デザインを担当
する長女も同行しました。

青山のI商事本社を久し振りに訪れましたが、セキュリティが格段に厳重になって
いて、受付で渡されたパスポートを各所でチェッカーにあてながら、目的のフロアー
へ。着いた部屋でもインターホンで担当者に連絡し、ロックを外してもらわないと
入れない仕組みです。 窮屈な世の中になったな、と思わずにはいられません。

もう一社は、京葉線葛西の事業所をお訪ねしました。ここはストレートに事務所に
入って行き、「やあ、やあ、お久しぶりです」。 すぐ応接間に通されましたが、
なにかホッとします。 どこでもこんな風にやれた昔がなつかしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう言えば今日は12月24日、「クリスマスイブ」だったんですね。
「だったんですね」と言うほど街にそんな雰囲気が感じられなかったのです。
クリスマスの音楽も例年ほどは聞こえません。それにしても一気に暗くなった
感じがします。

羽田空港にはきれいな大きいツリーがいくつか見受けられましたが、この時期は
いつもならJALの機内にもクリスマスのリースなどが以前は飾り付けられていた
ようにも思いますが、それもなく、全く普段通りの風景。搭乗率は50%くらい。

ただ帰りの便で、機内へ入ろうとすると客室乗務員が、「操縦室をご覧ください」
と言うので、ブリッジの窓から機首の方をのぞくと、パイロットがサンタクロースの
扮装をして操縦席からこちらに手を振っていました。

『高度1万メートル・・満天の星空の中。トナカイの引くそりのサンタと、行きちがう
ジャンボのパイロットサンタが手を振りあうシーン』なんて、柄にもなく、暗い窓外
を見ながらロマンチックな空想をしてみましたが、すぐ短い眠りに。

小松について飛行機からブリッジへ出るところでも、その扮装で立っておられて
「ありがとうございました」と挨拶する姿はユーモラスで、ちょっと心が和みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

欧米の人のような宗教的な意味合いはもともと薄い日本のクリスマスですから、
今までが商業主義に踊らされていたといえばそれまでですが、やはり年末の
風景として定着していましたから、こう一気に影をひそめたようになるのもどこか
さみしいものです。

帰宅するとテレビのニュースが、今年は家でクリスマスイブをすごす家庭が多い、
とその風景を流していました。

横山国男

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2008年11月28日(金)更新

「会議は踊る」

1931年のドイツ映画「会議は踊る」。
よく知られた題名ですが、このオペレッタ映画をご覧になった方は少ないのでは
ないでしょうか。なにしろ初期のトーキー映画だそうですし、私もかなり古い映画を
観ている方ですが、題名だけしか知りません。

原題は「会議は踊る、されど進まず」で、ヨーロッパ各国の首脳が領土問題で
集結した「ウイーン会議」に題材をとったものらしいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明日の土曜日、当社設立時からお世話になっている、A社と「商品開発会議」を
初めてスタートさせることになり、さきほどまで「準備」をしていました。

今までの自社の会議に本当に不満をもっています。(私の責任なのですが)。
それで今回他社と協働で難局打開のために開くこの「会議」を契機に、「会議」
とはなんのために開くのか、「会議」とはどうあるべきなのか、を関連書籍なども
少し読んで頭の中を整理しました。

・「会議」の成功は一に「準備」にかかっていること。
・「議題」と「ゴール」を必ず設定すること。
・事前に情報を整理し、「共有化」をはかること。
・参加者全員の力が活用されるべき。
・「可視化ツール」を使いこなし、議論の効率化をはかる。などなど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

またある本によれば、会議の目的は、
① 創りだすため
② 決めるため
③ 行動しやすくするため
④ 学ぶため
と書いてあり、「目的」を明確にすれば、参加者の意欲が高まり、効率的な会議が
できます! とあります。今回は①の創りだすための会議です。

とりあえず、これら知り得たことの要点をレジュメにし、相手先の出席者にもお渡し
して、「実のある会議にしましょう」と呼びかけました。先方の社長にも読んでいただ
き「全く同感です」との言辞をいただきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出席者全員のファイルを準備しながら、思いついたことがあります。
それは「会議」というのは、「跳び箱」に似ているのでは、と思ったのです。

「会議」のための「準備」は、跳び箱の助走に似ています。すなわち十分な助走が
必要で、会議自体は「踏切板」のような気がします。

十分な助走、満を持した踏切り(会議)が、高く遠い目標地点へのきれいな着地を
生むのではないかと。
「準備」にあたる助走がない、あるいはあっても短い(弱い)のでは、高い障害を
超えることは出来ません。

開始・終了の時間厳守は勿論です。両社の社長はオブザーバー的役割、第1回
でも挨拶は5分まで、と両社の運営担当者(ファシリテーター)が決めたようです。

横山国男

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2008年05月22日(木)更新

【明大生との毎週一問百答】・・訪問先では立って待つ。

<ご質問>
新たな人との出会いの場面において、大切にしていること、
心がけていることがありましたら、教えてください。
                          (明治大学商学部 大石絵美莉さん)



なるほどと思って10年来実行していることがあります。それは訪問先(特に初対
面、お願い事がある場合、懇意な間柄では未だないというときなど)へお伺いし、
応接間や商談室などへ通されたら、相手の方が出てこられるまで「立って待って
いる」ということです。
新入社員もそろそろ一人でいろいろな所へ「お伺い」する頃です。何かのお役に
立てば嬉しいですね。

これは私の座右の書の1冊「日本人のお行儀」(草柳大蔵著・グラフ社)に書かれて
いるエピソードで、以来努めて実行するようにしています。
戦後すぐのお話ですが、今も古くなっていないと思いますし、文章が素晴らしい
のでそのままご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「何故立って待つか」
昭和二十三、四年ごろ、私は雑誌の編集部員をしていたが、先輩に急用が出来て、
芦田均氏に依頼した原稿の受け取りにゆかされた。
 応接間に通され、ソファーにすわって読みかけの岩波文庫を読んでいると、芦田
夫人が手に原稿を持ってあらわれた。
「はい、これ」と渡され、礼を言って立ち去ろうとすると、「お待ちなさい」と夫人に声
をかけられた。
「あなたのお父さんはどんなお仕事をされていたの?」と問われて、門塀や墓石を
つくる石屋でしたと答えると、「そう、それではご存知ないのでしょうね」とやさしい
笑顔になって、夫人は教えてくれた。
「他家を訪問したときはね、そこのご主人が出てくるまで座らずに待つのが作法
です。家の方でも、お客様が手持ち無沙汰にならないように、絵を架けたり、花を
生けたりしているのです。これからは、書や絵や花をご覧になりながら、立って
待たれたらいかがですか」

この忠告をありがたく頂戴して、私は私なりに実行してきた。二十数年たって、文藝
春秋に人物論を連載しているとき、当時日本経済の要の位置にいた興銀頭取の
中山素平氏にインタビューを申し込んだ。
銀行の応接室で小林和作画伯の大きな絵を見ながら待っていると、頭取室から
中山氏が出てこられて、開口一番、こう言った。
「キミとは初対面だ。どんな男かと、キミをよく知っている三菱銀行の田実頭取
(故人)に電話で聞いてみた。こちらが出てくるまで応接間で立って待っている
男だよ、という田実さんの返事を聞いて、キミとあってみる気になったんだ。
あとで田実さんに礼を言っておき給え」 (引用終わり)

横山国男

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2007年12月28日(金)更新

JAF(日本自動車連盟)加入暦30年のステッカー

JAFより加入30年の標章である金ピカのステッカーが送られてきました。

ステッカー

お礼状のようなコメントが入っているだけでしたので、卑しさ半分、冷やかし半分で
「何か他に特典はないんですか」と電話してみました。
若い女性の声で「えー、特別に何もないんですよ、ナントカの保険料が10%お安く
なりますが」。

期待もしていませんでしたので、しっかり聞いてもいませんでしたが、今時予期せ
ぬ高価なものやサービスをするほうが余程いい加減な運営をしている財団、とも
受け取れないわけではないので、これはこれで少しも不満はありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この30年間でJAFにお世話になったことは初めの頃にたった一度だけです。

家内とお中元の挨拶に出かけ、「北陸高速」を走っていた時、アクセルを踏んで
いるのにだんだんスピードが落ちてきて「うわー、なんだ、なんだこれは」と思い
つつ、少しパニックになりながら、ともかくミラーを見つつ路肩へ。
(完全に惰性で走っている状態)

最後は「ヨロヨロ」と路側帯に停車しましたが、後続車のことを考えると生きた心地
ではありませんでした。
シフトレバーをPに入れようとすると、全く手ごたえがありません。サイドブレーキを
引いて外に出ると、車の下からオイルが細い流れを作っています。
変速装置(デフ)のオイルがほとんど流出してしまったというわけです。

買ってそれほど経たないドイツ製の小型車でしたが、「怒り」というよりあきれてしま
いました。
高速道路の電話でJAFに連絡、やがて積載車が到着、「私たちはどうすれば・・」と
聞きますと、「ご自分の車に乗ってください」とのこと。

次のインターチェンジまで10分ほど、バスより高い景色でしたが、「路肩まで寄せ
られなかったら・・」と、ともかく無事を喜んだことでした。

この経験が30年もJAFに年会費を払わせ続けることになるわけですが、その後
は全く利用がありません。毎年更新をためらいながらも「ひょっとしたら・・」という
思いが湧きます。
これは保険の感覚に似ていますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10年ほど前までは、小松市にある当社の最大の顧客への納品はすべて私が担当
していました。納品もそうですが、新柄のデザインをどう表現するかなど
細かい打ち合わせや提案が欠かせないからでもあります。

ふすまの大きさほどもある「捺染用シルクスクリーン版」を、多いときは100枚以上
小型トラックに積載し、念のため2系列のロープ掛けをします。一本のロープでは
万一切れて高速道路上に版をばら撒いたりしたら、とんでもない大事故の引き金
になりかねません。

雨の日も雪の日も台風のなかも往復140キロを運びましたが、この間私の運転者
として最も感激した出来事は「四輪駆動」装置が小型トラックにも普及したことです。
雪道、暴風雨の中、4本のタイヤがしっかりと路面をつかんでくれる安心感は本当
に素晴らしい技術で、これは雪国に住んでいる人にしか分からないと思います。

ただ初期のころはよくパンクを経験しました。後輪ばかりだったのは幸いでしたが、
高速路上でのタイヤ交換は、車線側の場合、背中のすぐ後ろを大型トラックが
猛スピードで駆け抜け、恐怖感はハンパではありません。雨の日は頭からドロ水の
シャワーを浴びることも。
20年間、大きな事故に遭わなかったのは幸運でした。

週2回ほど、延べ1500回を超え、道路公団への支払いもその間だけでも計算す
ると、なんと500万円近くになるんですが、もちろん標章などはアリマセン。

現在は捺染部門長が引き継いでくれています。これからも「安全第一」でお願いし
ます。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
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会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

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個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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