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2010年11月05日(金)更新

「お茶会」・・“次客”で緊張する

3日(祭)は、市民文化祭という催しで、友人夫妻のE子さんが「お茶席」
の責任者を勤めるのでぜひお出でください、とのお誘いに、お昼過ぎカナイ
と大きな市民ホールへ。

能楽などの芸能、美術展などのほか、茶道も各部が席をつくって多くの
市民が集まっていましたが、若い頃は、この日はゴルフなどに行っている
休日で、あまりこのような催しに出かけた記憶がありません。

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待合となっている廊下の椅子には、すでに次回のお点前を待つ人が20人
余り。入れ替わりがあって、最後尾の席に腰を下ろすと、E子さんが挨拶に
見え、私に最前列へと何度もおっしゃいます。
「不調法なのでカンベンして」と押し問答しましたが、みっともないので
言われた席に着きました。

正式なお茶席に出たこともなく、いつもはロータリーの大会などで設けられ
る気のおけない茶席で、お菓子を頂きお運びの女性からお茶碗を受け取り、
何度かで飲み干して一礼して退出する、という程度の作法しか知りません。

左となりは正客の女性。私は次客ということか。扇子をひざにして座って
おられるのですが、私は扇子の用意もありません。後ろからカナイが懐紙
を差し出す。

E子さんの挨拶、正客への出席お礼とともに私の名前まで言われて少し緊張
しましたが、正客のやられるとおりにマネすればなんとかなるだろうと腹を
くくり、目の前の若い女性のお点前を見つめておりました。

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千玄室大宗匠が国際ロータリーの重鎮なので、ロータリーの茶席はいつも
裏千家。今日の遠州流と作法に何か違いがあるかも知れないと考えている
内、お菓子が配られたのでいただく。

次客までは正面からのお茶が供され、E子さんが私の持つ茶碗の由来とか
説明されるのですが、なにか気の利いたご返答をしなくてはならないのかも
分からず、「いただきます」と言って、お茶碗の回し方など少し違うようで
すが、それとなくマネをしてお茶を飲み干し、ほっと一息。

それでも、浅黄色のお茶碗の内面と濃緑の抹茶の色の対比がとても美しく、
飲みごろの温度といい、こういう時代だからか「あ~、お茶はいいな」
とあらためて思いました。

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翌日、E子さんからカナイに電話があり、10時から4時まで13回も
席があり、(250名以上ということか)途中でお菓子も足りなくなって
大慌てで追加するなど、大変でした、とのこと。

道具の選定、掛け軸、生け花などの床のしつらいなど、何かと準備が大変
だったと思いますが、大役を無事勤められ、ご盛況でよかったですね。

不調法な次客で申し訳ありませんでしたが、一期一会の心(?)で
お許しください。
(いい歳をして、少し作法を学ばねば、と思った“文化の日”でした)


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2010年09月29日(水)更新

謡曲

「何とかしなければ」と夫婦で話していた、身辺のモノ、もの、物。
重い腰を上げるきっかけは「断・捨・離」を提案する本を読んだこともあり
ますが、幸運にも7月から帰省した次女の大車輪の手助けを得たこと。
おかげでほとんど片付きました。

誰もが仰るそうですが、「ウチってこんなに広かったっけ!」。
久しぶりにお風呂に入った気分とでも言うか、これで何かあっても迷惑を
かける度合いも少なくなったかな、と気分が軽くなったのも事実です。

考えてみると、戦後の物の無い時代に育ち、高度成長期を迎えて一気に物に
対する欲求が爆発。しかし親からは「物を粗末にしない」「もったいない」
を刷りこまれた世代です。溜まる、積み上がるのも当然。
田舎のこととて物理的スペースが多いのも原因の一つかも。

「収納場所を作る」や「収納術」を考えるのは、今は流行らないようです。
どうしても必要な物なのか? 買う前に何度も自問すると80%は要らない
という結論になる、と断捨離を提唱する人たちは言います。
だからまず買うな、増やすなと。これからもデフレは解消しないでしょうね。

「ホラ、考えないで捨てる!捨てる!」娘たちの叱咤が飛んだ猛暑の夏では
ありました。

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だが、しかしです。
中には「別れ難い物や本など」も結婚40年近い夫婦にはあるのです。
人間、前ばかり見て生きていくわけでもない。娘たちからみれば過去の遺物、
ガラクタにしか見えないものでも、我々には残り少ないですが未来への力に
なり得る(と思いたい)物もあります。

もちろんいずれはそういうものも力を失うでしょうが、ここは家長の特権で
今回は「第一次断捨離」を宣言し、若干抵抗。

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私の「紋付・袴」の衣装箱が出てきました。中に写真も。
日付は昭和62年11月15日。福井能楽堂で「土蜘蛛」のシテ。と裏に
書かれています。

「謡曲」(うたい)を習っていたころの写真で、右から3番目が私。
4番目が後見のTK先生。後ろは全てプロで「地謡」とミスした時の
プロンプター役でもあります。

「土蜘蛛」シテ 1987年 秋

下は翌年6月の発表会。「隅田川」と裏にあります。裃を着けているのは
曲によるものと思います。袴から手を出し、扇を下しているので私の謡の
場面です。

【写真の説明】

隣県は宝生流のメッカ加賀百万石。その影響で福井も宝生流の謡曲をやる
人が多いのですが、全国的にはメジャーは断トツで観世流。

たまたま福井県若狭のご出身、京都・観世流の能楽師TK師の奥様がカナイ
と同級生というご縁もあって私は福井教室で観世流を習いました。
早いもので、その頃「船弁慶」で初舞台を踏まれたご子息も、観世流能楽師
シテ方としてつい先年一本立ちされました。

20代のころから能をかなり観ていました。勢い余って「謡曲」を習うこと
になりましたが、仕事が忙しくなり4年ほどしか続きませんでした。

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室町時代の話し言葉がそのまま生き続けていると言われている「能・謡曲」
ですが、今日まで生き続けているにはワケがあるはずです。
あの硬い板の間に座り、足のしびれを気にしながら650年前の世界に
ワープするというのは、思うに究極のアナログであり、デジタルの危うさ
を凌駕する気が今はします。

その頃、たびたびカナイと岡崎の「京都観世会館」へ行きましたが、いつか
またそういう日を、と写真を見てあらためて思いました。

大掃除(断捨離)のおかげです。


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2010年04月19日(月)更新

さまざまのこと思ひ出す桜かな

週末は近くの桜の名所、足羽山で「よさこい衣装デザインコンペ大賞受賞の祝い
と新入社員の歓迎会」を開きました。山の上は少し気温が低いせいか、うす灯り
のなかに浮かぶまだ満開の夜桜が幻想的。

薄明かりの中の幻想的な夜桜

表題の俳句は芭蕉の数少ない桜を詠んだ一首。たしか、伊賀の仏像のみが立つ
廃寺跡の桜を詠んだもので、最晩年の句だったとか解説を読んだ記憶があります。

桜の時期、この句は人それぞれにさまざまなことを思いださせてくれるような気が
してとても好きです。

毎年この時期、和レストラン“桜ばし”に架けられる色紙

この時季、いつもお世話になっている近くのホテルリバージュアケボノのレスト
ラン「桜ばし」さんに、以前差し上げた書家吉川壽一さんのこの句の色紙が
懸ります。

ホテルは日本の“桜百選”でも有名な足羽川堤を目の前にし、「桜橋」のたもとに 
建っているという「桜づくしのホテル」。

経営者ご家族のホスピタリティー、上質な調度品や季節のしつらいなどは、今時
のビジネスホテルなどでは味わえない、いわば小さなシティホテル。

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その「桜ばし」で先日カナイと食事をさせていただいた時の「箸置きマット」がこれ。

桜の絵と俳句が描かれた箸置きマット

扇にて酒くむかげやちる桜 の句が。

俳句は好きでも素養のない私には、作者不詳で意味ももう一つでした。

あとで社長の妹さんの支配人が教えてくださいました。

作者はこれも芭蕉でした。

爛漫の桜の木の下、興のおもむくまま謡曲の一節を舞う。扇を大杯に見立てて。
そこへ一陣の春風が吹き、桜の花びらが扇の盃に舞い落ちてきた・・ というよう
な意とか。

桜前線は今日はもう北上中です。


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2009年11月06日(金)更新

初冬のシルバーガーデニング

社屋の玄関前に少しずつプランターや鉄製の置き棚に鉢植えなどを増やして
きました。道路沿いにもレンガで花壇をつくって今年も長く楽しませてもらった
黄色のメランポジュームを抜き、冬越しのパンジーを植えました。

やがて雪の下になりますが春には・・

住まいのような雰囲気は避けるようにしていますが、それよりお出でになる方が
「あら、きれい!」とか「この花、なんていうんですか?」と聞いていただいたりしま
すと嬉しくなります。

写真 1 写真 2

ドウダンツツジも30年たち、紅葉した葉ももうすぐ落葉します。並んでいるポット
もそのころから使っています。プラ製のものは寿命が短く、古くなると汚くなります。
素焼のものは古くなるほど味わいが出ます。(人間もこうありたいのですが・・)

一昨年30周年記念にと思って植えた正面の「株分けのケヤキ」も少し大きくなり、
今月末には縄で縛り、今年も桜の古枝を少し使ってクリスマスツリーの形に造形、
ほのかなイルミネーションを巻きつけると、みぞれが降る夕暮れ時などとても
きれいで、通る人になにかを感じてもらえるような気がします。

写真 3 写真 4

写真 5 写真 6

左上の写真の大きな樽型は、近所の園芸店に長く売れずにあるのを知っていまし
た。先日「いくらにしてくれる?」と聞くと「半額でいいです」というので即ゲット。

日曜日にカナイと培養土を入れ、ビオラを20本植えました。ビオラもパンジーの
同種とか、冬を超えて来春はこぼれるように花を咲かせてくれるでしょう。

黄色系の花が多くなってしまいましたが、カナイも私もお金がたまるという「黄色の
サイフ」を連想しているのかも知れません(笑)。

ともあれ、会社に来られる方がホッとしていただくのが一番と思ってやってますが、
今は冬を前にしていますので花にも勢いがありません。

来年の5月ごろにはもう一度UPして見ていただけるよう、それを楽しみにカナイと
世話をしていきたいと思ってます。


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2009年02月06日(金)更新

何年ぶりかでラジオを買う。平原綾香を聴いてみる・・

カナイが夜眠れないときラジオを聴いているが、ベッドのサイドボードに組み込ま
れているラジオの音質が悪いので楽しくない、とのこと。

そこでラジオにしては少し値が張りますが、音質には定評のあるBOSE(ボーズ)
の「ウエーブ ミュージック システム」という小型のラジオ(CD再生も)を薦めま
した。

BOSE ウエーブ ミュージック システム

このラジオはベストセラーなので、ご愛用の方もたくさんおられることでしょう。
友人の奥さんが指圧・マッサージ屋さんで、いつも頭のところから小さい音量でも
とてもやわらかいクリアーな音が聞こえるので気持ち良くなり眠ってしまう、それで
ソッコーで買った、という話を聞いたこともあります。

BOSEは10年ほど前、床置き型のポータブルにしてはかなりの大きさと重量の
あるシステムを「訪販」で買ったことがあり、今はホームシアターのスピーカーに
なってます。すごい重低音が床と共鳴するときなどはなかなか迫力があります。

音の通り道(音道?)に独特の設計思想を持つ、米国にしては数少ないすぐれた
AV製品の一つではないかと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開梱してトリセツを読み始めましたが、結局面倒になって、会社のK君に
当地のAM,FMとも周波数を調整してもらいました。

CDの試聴は買ったばかりの平原綾香さんの「Path of Independence」。

“Path of Independence ” 平原綾香 ドリームミュージック

タイトル曲のほか、TVドラマ「風のガーデン」の「ノクターン」、「カンパニュラの恋」
も入った14曲。
壮大な銀河系に包み込まれていくような「Jupiter」以来、すっかり魅了されて
いる平原綾香さんの素晴らしい歌唱が、この小さな、しかし豊穣なシステムから
流れてきて感動ものでした。

No.7 「今・ここ・私」の詩も素敵です。

   ・・・ 明日じゃない 昨日じゃない いつでもない ただこの今
      どこかじゃない だれでもない 今ここに 私がいるの

      今ここで 私は歌う


ラジオもCDも「オススメ」の逸品で、久し振りの癒される買い物でした。

横山国男

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2009年01月14日(水)更新

「スタイル」とは「道(どう)」のことではないでしょうか。

昨夜「一眼レフデジカメ講座」に出席。12月の2回とも所用と重なって欠席したので
心配していましたが、案の定、肝心のいくつかのポイントを聴き逃したようです。
この部分は本でも読んで補うか、講師とは旧知の間柄なのでラボへ伺って「補習」
を受けられればいいのですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講師のTさんが、「アマチュアというのはすごいですね」と面白い話をしました。

被写体にピントを合わせて、前後はぼかす・・きれいな女性の表情バッチリ、髪の
毛一本一本まで見えるくらい、背景はぼかされているので、なお被写体が印象的、
という写真をよくみかけます。
これは望遠レンズを近距離で使うことで表現できるのですが、アマチュアでも
標準レンズで絞りとシャッター速度を工夫すれば十分このような写真は撮れるん
だそうです。

ところが
『よくモデルの撮影会などにいくと、300ミリくらいの大砲のような望遠レンズをつ
けて、前の方に陣取っている人がいますが、これは50万円とか70万円とかします。
それがアマチュアカメラマンなんですから驚いてしまいます。カメラの販売や撮影を
商売にしている私でも、「ま、1年に数回使う程度だから、他の方法で工夫するか」
と持っていません』と苦笑しながら話されました。 プロたるゆえんです。

これを聞いて私はある話を思い出しました。
<英国に行って、かの地の友人Eさんとゴルフを楽しんだ初老の日本人Jさんの
お話です。Jさんは自慢の日本製のハイテク=チタン製のドライバーで歳に似合
わずガンガン飛ばします。Eさんは驚いて「これが噂の日本製メタルドライバーな
のか。すごいね」 と感心しながら、自分は古いパーシモン(柿の木製)のウッドで、
距離は出ませんが、正確にバンカーを避け、池をよけながらポイント、ポイントへ
球を運びます。
ゲームが終わり、JさんはこのドライバーをEさんにプレゼントすることにしました。
日本の自宅にはこれより新しい高価なものも持っていたからです。
遠慮しながらもEさんは受取りました。

それから数カ月後、このクラブが日本のJさんあてに、ていねいな礼状とともに送
り返されてきました。「長年慣れ親しんできた僕のゴルフスタイルにはどうしても合
わないのでね。ありがとう」と書かれていたそうです。>

さすがゴルフ発祥の地、ゴルフゲームの何たるかを知る素敵なアマチュアです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「スタイル」というのは、我々の年代では主に姿とか形状を言ってきました。
たとえば、「あの人、美人でスタイルがいいね」とかです。
しかし、本当は「ライフスタイル」のように、もっと幅の広い意味で用いる方が正しい
ようで、日本語で近い言葉では「道(どう)」かも知れない、外形でなくむしろ中身、
生き方とか信条とかをいうのでは、と思います。

アマチュアの写真愛好家でもゴルファーでもよいですが、「自分のスタイル」を作れ
たらそれが一番素敵なことではないでしょうか。

横山国男

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2009年01月09日(金)更新

カラスウリ (唐朱瓜)

“カラスウリ” 水彩 40cX30c


下手な「手すさびの水彩画」でカラスウリを描いてみました。
カラスウリを「唐朱瓜」と書くとは知りませんでした。カラス(烏)とは関係ないそうで、
鳥はこの実を食べないとか。

別名を「玉草(たまずさ)」とも言うそうですが、風流ないわれがあるそう。

万葉の時代、男女の恋文(ふみ)のやりとりを仲介する使者は梓の木で作った杖
を持っており、「玉梓(たまずさ)の使い」と呼称されていました。
この「玉梓の使い」がのちに転化し、恋文そのものを「たまずさ(玉草)」というように
なったとのことです。カラスウリの種が文を結んだ形に似ているところからきた、と
の言い伝えもあるようです。

 使者を立てて「恋文」をやりとりする・・・・われわれの先祖は優雅なものでした。
そう言えば使者を横に「恋文の返信」らしきものを書いているうら若い女性の絵が
フェルメールにもありますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カラスウリの強い赤オレンジ(緋色)に魅かれて描きましたが、枯れ枝、枯れ葉の
あちらこちらが面白いな、と描き終わって思いました。
なにか音楽のようなリズムを感じるのは、指揮者のタクトの軌跡にも見えるからで
しょうか。「緑」はよくよくさがすと、枯れ葉とヘタの部分にわずかに残っていました。

そういえばよく似た雰囲気のサンキライ(山帰来)も描いてみるかナ。

横山国男

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2008年12月03日(水)更新

「プロジェクトX」のDVD。

プロジェクトX DVD (NHK)  NHKの人気番組だった、「プロジェクトX」。
  終了して早くも数年経つようですが、どうしても
  見たい一本があり、先日DVDを購入しました。

  「桂離宮 職人魂ここにあり ~空前の修復作戦~」
  (平成15年9月2日放送分)です。

仕事には直接関係ありませんが、昔から建築に興味があります。

戦前、政治信条でヨーロッパに居づらくなった著名な建築家ブルーノ・タウトが、
日本の建築学界の招きで来日し、そのまま亡命してしまいました。
国際港だった敦賀に上陸したその翌日、憧れていた京都の「桂離宮」を訪れ、
「死ぬほど美しい」と言ったことは有名です。

あの優美な屋根の曲線、対して北山杉の柱、白壁の直線で構成される純木造の
離宮は、今から400年も前の庭園を含めた日本建築の「粋」として、外国からの
賓客も必ず訪れますね。
一度はゆっくり拝観したいものですが、まだ実現せずにいます。
(参観は宮内庁京都事務所へはがきで申し込む)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「プロジェクトX」のDVDは、この桂離宮が、老朽化し崩壊の危機にさらされている
ことがわかり、京都中の名工たちを結集して、一万もの木材を解体・修理・完全
再組立ての過程を追ったものです。天井裏に積もった400年近い「ほこり」まで
回収、これはあとで大変役に立つことになりました。

こういうモノを見ていると胸がドキドキするのは、つくづく私には父とおなじ職人の
血が流れているんだな、と。生まれ変わったらこういうプロジェクトに参加できたら
どんなに幸せだろうと思います。

昭和51年、6年の歳月をかけて、見事に再生されるわけですが、印象的だった
のは、工事の元請けで大阪に本社のあるゼネコンO組の若き「ビル屋」Mさん。
高卒で入社、20代でビル建設の現場監督はこの人の優秀さを物語りますが、
この世紀の難工事の責任者に34歳で抜擢されるのです。(選んだ会社も偉いと
 思いますが)

和風建築を全く知らない彼は、ある晩一夜にして白髪になってしまうというほどの
プレッシャーに耐え、気難しい「名人・名工たち」を指揮して工事を完遂します。
仕事への責任感は自分への「挑戦」でもあったのでしょう。

当時のお顔も「仁王」というニックネームに似ず、意志の強そうな面立ちの男前で
したが、30年後の平成15年、この番組に登場された際のお顔がまた素晴らしい。
この大きな仕事を成し遂げた自信が、さらに次の仕事を成功に導くという人生を
送られたのでは、と想像しました。
失礼ながら、久し振りに見る優しさと自信にあふれた素敵な日本の「男」でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

NHK「プロジェクトX」を毎回見ていたわけではありません。ドキュメンタリーでも
なく、どちらかといえば「物語仕立て」で、あの独特のナレーションもちょっと好み
ではありませんでした。(中島みゆきの主題歌はグー!でしたが)

しかし、戦後日本の復興、高度成長、世界に冠たる先進の技術や手仕事など、
それを支えた多くの無名の技術者や名人・名工たちに光をあてた優れた番組
だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

DVDを観た直後、この「プロジェクトX」を制作統括したI氏が、つまらない犯罪で
逮捕されたという報道が流れ、NHKのニュースでも「お詫び」がありました。

Mさんのように生きることができなかったのには、どのようなわけがあったのだろ
うか、とちょっと暗澹とした気持になりました。

桂離宮 森 蘊著 1955年(修理前) 東都文化出版 桂離宮 修学院離宮 2004年(修復後) 京都新聞出版センター

横山国男

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2008年11月26日(水)更新

メディアのフォーマットはやりすぎるくらいでOK。

昨夜2回目の「デジタル一眼レフ講座」(基礎編)を受講しました。
あらためて「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の関係を学び、勉強になり
ました。
ただ、一般にあまり行われていないが、非常に大事なコトをお聞きしました。
それは「メディアのフォーマット(初期化)」のことです。

1.パソコンでプレビューした後、そのままカメラに戻して、続けて撮影することは
  さける。(これが一番重要。必ずフォーマットを癖にする)
2.新たに撮影する場合は、カメラでフォーマットしてから。
3.写した画像が一杯になったときでも、「消去」は必要最小限に。容量の大きい
  メディアで少なく撮り、パソコンへ移す。そして必ずフォーマットを行う。

フォーマットしないで使用していると、写したはずの画像が・・・とかカメラで見れる
がパソコン上で見れない、メディアの寿命が場合によっては極端に短くなったり
するそうです。

原因はメディアとパソコンの間でデータのやりとりが頻繁におこなわれ、データの
カスが悪さをするからだそう。
これはコンパクトデジカメでも同じだそうですから、気をつけたいものです。

メディアのソフトはすべてウインドウズで書かれているので、半年に一度はウイン
ドウズPCでまずフォーマット、そのあとカメラでもフォーマットを行えば、メディアは
いつもクリーンな状態を保ち、完璧だそうですので、面倒がらずにやりましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回のブログに、シクラメンのアップの画像を上げました。撮影して液晶ディス
プレーを見ると、きれいに撮れていたので期待したのですが、パソコンでみると
なにかピントが微妙に合っていないように見えました。

講座終了後、講師と二人になりましたので、この件をお尋ねすると「接写ですか?
それは手ぶれですね」「え、手ぶれですか?手ぶれ防止もONにして、しっかり構え
て撮ったのですが」。

「モードは何で撮りました?」「AUTOです」「アハハ、それじゃだめですね。
きれいに撮ろうと思ったら、ダイヤルの花の絵モードを選べば多少よくなります」

が、究極は絞り優先(Aモード)か、シャッター優先(Sモード)、それにISO感度の
「設定」をしっかりやることによってよい写真が撮れる、ということらしいです。

「それに三脚はスマートなものはダメですよ。微妙に揺れますから。少し重めの
ガッシリしたものがいいです」とも。

続けて講師のTさんは、
「“AUTOモード”というのは、すべてカメラ任せということです。この講座では
“AUTO”は封印です。それじゃ受講の意味がないですからね」。

確かにおっしゃるとおりです。

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2008年11月14日(金)更新

「デジタル一眼レフ講座」を受講する。(その2)

前回の続きですが、この講座の受講生は80%が熟年男性、女性が一人の
20名ほど。私と同じ60歳代が一番多いように見えました。

基礎編ですから、これから始めようという人が多いはず。簡単な「受講の目的」を
聞かれる用紙の他に「デジタルカメラに関する質問」という○×式の18問のプリン
トを渡されました。

専門的な知識を問う問題も多く、7問しか合っていませんでしたが、講師から
「これは中級クラスの質問で、そこでも30%くらいの正答率ですから全く気に
しないでください。これが全部分かるようならここへは来ませんよね」と笑う。
デジタルカメラの仕組みからやさしく教えて下さるそうで一安心。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当社は13年ほど前、DTPの黎明期に、版下製作(プリプレス)にパソコンとその
周辺機器を使っていくことにしました。業界ではいち早くCGを使い始めた企業だ
と思います。

社長の私はCG(コンピュータ・グラフイックス)はできませんが、設備の導入、更新
などで、デジタル関連の用語などは多少なりとも自然に覚えます。
光と色の三原色(RGB、YMCK)や、フイルムカメラに関する知識は以前から
少しありました。

それでも、現在のデジカメはいわば小さなコンピュータ。現像まで内部で処理する
わけですが、私などは「現像」と聞くと、暗室、バット皿、現像液などがまず頭に
浮かんでしまうアナログ人間です。

理屈抜きに覚えていってしまう若い人をうらやましく思うこともありますが、講師は
「そういうアナログ感覚は写真ではとても大切ですよ」なんだそうです。
しかしそれにも増して、デジタルカメラはハイテクの塊。苦手なコンピュータの理解
にも役立つのではないかと期待してます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<講座の要点>

*カメラにおけるデジタルとは、光の強弱を記録することであり、その記録した
 電気信号の扱い方をこの講座で学ぶ。
*なぜフイルムか?なぜデジタルか?互いの一長一短を知る。
*目的を持った撮影=1.主役と脇役の役割、2.要らないもの探しが撮影の
 キーポイント。
*カメラの持ち方・構え方、画面構成の基本、構図と空間の処理。
*持ち帰ったデーターは?PCを動かす、など。・・がテキストに書かれています。

ご興味のある方「一眼レフデジカメ」に挑戦してみてはいかがですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これから月2回、3月まで13回(26時間)のプログラムです。少しはマシな写真が
撮れるようになるとよいのですが。

ソニーα350 液晶フルオート一眼 1620万画素

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個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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