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2010年10月29日(金)更新

「アファンの窓」→森のライブ映像をオフイスに。

先日の日曜日の朝早く、いつものインターチェンジを降りて、川沿いの道路
をゴルフ場に向かったところで見慣れないものが道路わきに見えました。
こんなところにいつ鹿の彫像ができたのだろう、と訝しんでいると、突然
それは田んぼの方に身を翻しました。

日本鹿、それもかなり大きい一頭。30年くらいこのあたりを通っています
が初めてみる光景でした。
今年は特に野生の熊や鹿が里の方に出没し、地元の新聞では「熊出没情報」
欄があるくらいで、時には射殺されるケースもあって胸が痛みます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日の日経(広告)に(株)インテージの田下社長さんとC.W.ニコルさん
の「次の50年へ。」“フィールドから得た情報こそが強い発信力を持つ”
という対談が載っていて、ニコルさんのファンなので興味深く読ませても
らいました。

            *  *  *

C.Wニコル=1940年生まれ。日本国籍を持つウエールズ出身の作家で
ナチュラリスト。極地探検家でもありカナダでのイヌイットとの共同生活
に始まり、アフリカでの野生動物保護他、世界各地を回った後、長野県の
黒姫山の麓に「アファンの森」と名付けた森に“棲みこみ”、森林育成
自然環境保護を強く訴えるなど、著作や講演を精力的にこなしているのは
ご存知の方も多いと思います。

            *  *  *

里地、里山、生物多様性などに大きな関心がはらわれるようになった昨今、
C.W.ニコルさんの現場力、実体験を活かした強い説得力が魅力です。

対談の最後に、田下社長が面白い試みを話されています。
『私は取って付けたようなCSRが嫌いだ。「アファンの森」に棲みこみ、
情報を発信し続けるニコルさんと出会うことによって、私たちのCSR活動
の絶好のパートナーを得た。当社は50周年事業の一つとして、森に
ハイビジョンカメラを設置し、当社国内営業所でライブ映像を配信する
「アファンの窓」プロジェクトに着手。この12月に配信をスタートする
予定だ(後略)』

これは素晴らしい。大都会のオフイスにいつも森の様子がライブで流れて
いるのです。少し疲れてデスクから顔を上げると、「お、月の輪熊さん、
お出でなすったな」とか「ワー、今日はまた紅葉が一段ときれいねぇ」とか
こんなに癒されるものはないでしょう。

そんなオフイスで働いてみたいと思いませんか。

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2010年10月26日(火)更新

ほんこさん(報恩講の季節)

浄土真宗では、この季節「報恩講」と言って、開祖親鸞の祥月命日前後に
法要を行いますが、門徒にとっても本来最も重要な行事とされています。

東西の本願寺ほか、真宗各宗派で新暦、旧暦の採用で日程が違うようです
が、私の家にも毎年この時季になると「お寺さん」がお出でになり、お経
をあげていただくことになります。

今年は24日(日)の夕刻でしたが、子供の頃は「ほんこさん」と呼んで
家族総出で家を掃除し、仏壇、仏具を磨いた記憶があります。30年ほど
前、母の葬儀の際、仏壇を新しくしましたが、小型でしかも金ピカではない
ので「磨く」という仕事はあまりなく、助かります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

敬虔な仏教徒でもない私には、両親がやっていたことをただ引き継いでい
るだけなのですが、最近、世代が若返った家では「ウチでは必要ないです
から」と断るケースも増えているとか。

確かに、お布施や寺の維持費用などそれなりの出費に加え、特に来年は
親鸞上人の750回大遠忌を控え特別なご芳志を、などという項目もあり
ますから、「費用対効果」などを考える人が多くなった現代では昔のように
はいかないでしょう。

我が家へ来られたご住職も、あと10年でまず檀家の少ない寺院から経営
は危機的な状況になると。跡継ぎの問題も含めて日本の仏教が危機を迎える
ということにもなりかねないらしいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「無縁社会」がにわかにクローズアップされていますが、日本は戸籍制度
とどこかの寺に同行衆として帰属してきましたから、身元がわからないと
いうようなことは少なかったのではないかと思いますし、寺には過去帳が
あって何代も前から自身のルーツを知ることもできます。

高度成長期、たくさんの人が都会へ出てそのまま居つき、中には住まいや
家族を失ったり、またわざわざ関係を断つとその人が誰なのかわからない
ということが起きても不思議ではありません。

「結(ゆい)」というような地域社会の共同体組織も崩れ、先祖代々信仰し
ていた宗教・寺との縁もなくなる・・それに代わるものを私達は手にできて
いるのかを考えると「無縁社会」の実感が迫ってきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年は7人の家族全員でお坊さんの後ろでお経を聞くことが出きましたが、
小6と小2の孫などには「これは何?」と思っている事でしょう。
私もその年頃は、毎朝仏壇の前でお経をあげる両親の後ろでわけもわからず
座っていた時期がありましたが、何かが残っているような気もします。

子供にとっては一年に一度の行事ですが、まずはそれでいいんではないかと
思っています。


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2010年10月21日(木)更新

【学生・社会人との毎週一問百答】~「学びの意味」について

〈ご質問〉----------------------------------------------------

 先日、塾の生徒である中高生に「なぜ学ぶのか」と質問され、
 私は「一人の人間として成長するため」と答えました。
 経営者のみなさまだったら、この質問にどのようにお答えになりますか?

       (明治大学商学部 北川隆浩さん)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なぜ学ぶのか」に対する答えはいろいろあって書き切れないような気も
します。
私のブログの右欄“個人プロフイール”に「知るは喜び、調べるは楽しみ、
分かるは感動、学ぶは一生」と記してあります。(どなたが言った言葉か
知りません。昔、ああいいな、と思ってメモしておいたものです)。

知る、調べる、分かる、などは「知識」が増えたことになり、それも学んだ
成果ではありますが、本当の“学ぶ”は、それをさらに「知恵」(智慧)に
していくことが大事なのでは、と思います。

学者とか研究者とは違い、経営者は人、社会、自国、世界、他企業などの
動きに無関心ではいられませんし、その中で企業活動を続けていくためには
「知恵」が求められます。従業員以上に「脳に汗をかく」と言い換えても
いいかもしれません。

本を読む、ネットを使う、セミナーに出る、そして人に会うなどはすべて
自社の経営を考える機会となり、いい知恵が得られたら、といつも思って
います。

そこで「なぜ学ぶのか」という問いに対する私の答えは、北川さんと同じ
ですが、もう一つ「一人の経営者として成長するため」ということになる
でしょうか。


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2010年10月19日(火)更新

「赤飯の日」という記念日

今朝、ポストから新聞をとると、講読していない「日本農業新聞」という
新聞が入っていました。誤配だと思いますが、初めて見る新聞なので興味
深く読ませてもらいました。

17面に、今年から11月23日を「赤飯の日」と日本記念日協会が認定
した、とあります。祭日である「勤労感謝の日」と関係があるのかも知れ
ませんが、そのことについては触れていません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年6月まで一年間ロータリークラブの会長を勤めましたが、毎週の例会
冒頭で5分ほどのスピーチをする際、マクラの話題に「今日は何の日?」と
いうネットの情報をよく利用しました。

日本記念日協会というのがあるのも初めて知りましたが、日本にはホント
にたくさんの記念日があり、国家・国民的なものは祭日として制定される
というわけでしょう。その祭日なども米国などと比べると多いようにも聞
きました。

因みに、昨日18日は「統計の日」「冷凍食品の日」で、エジソンの命日、
東条内閣成立(1941)、郷ひろみの誕生日など。
今日19日は、アメリカ独立戦争終結(1781)、日ソ国交回復(1956)。
明日20日は、「皇后誕生日」「孫の日」「頭髪の日」「新聞広告の日」
という記念日だそうです。

消費不況の折ですから、関係する業界ではそれぞれの記念日にちなんだ催し
などに知恵をしぼるというわけですね。

そういえば「サラダ記念日」というのもありました。歌人の俵万智さんの
第一歌集として有名です。
俵さんが通っていた福井市の藤島高校の近くの駅、「田原町」からつけた
ペンネームではないか、とよく言われたようですが、レッキとした本名で
あります。


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2010年10月13日(水)更新

原点

昭和40年代の中ごろ、私は勤務していた商社を退職し、その2年程前
に同じ会社を退職して信州で染工場の経営を始めていた、横浜支店時代の
先輩のもとへ入社しました。ものづくりの夢断ち難いものがあったからです。

工房は絹や麻素材の広幅生地に、手描き染と私が担当したプリントの部門
があり、従業員のほとんどが武蔵野美大の通信教育をうけている学生が
中心でした。スクーリングがある夏季は一カ月ほど休業する、というのん
びりしたもの。 今から思えばいい時代だったとも言えます。

その頃の中・高年女性の服は、町の洋装店で作るもので、特にデパートの
ない地方では繁華街に多くの洋装店があり、生地を選び、服飾雑誌などを
参考にしながら縫製していた時代です。

東京や繊維の町大阪には、生地問屋・商社があり、私達の作った素人くさい
オリジナル・逸品モノでも、京都室町の有力な問屋さんに支持されて、忙し
い活気と希望に満ちた数年間を送ることができました。

数シーズン、雑誌「ミセス」の初夏の巻頭カラーグラビア、プリントの洋服
の生地として掲載されたものもあり、モデルは、ミセス専属だった若きころ
の稲葉賀恵(ヨシエイナバ)さんが多かったことも思い出です。

あれから40年もの歳月が流れましたが、その間、既製服(プレタポルテ)
が、素材、色、柄、サイズとも豊富になり、インポートものも含め、デパ
ートやブチックの全盛時代を迎えます。
今ではオーダーで洋服を作る(オートクチュール)という女性はほとんど
いないのでしょう、その手の洋装店はほとんど姿を消しています。

そして現在は、カジュアル化とファストファッションが主流ですが、あの
頃の服に比べれば随分チープになったな、とも思いますし、それと同時に
世界が称賛した日本人のマナーやエチケットも失われていったような気が
します。 服、服装というのは大事です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分でデザインし、型をつくり、プリント作業までしていたころの作品と
いうか小布が出てきてなつかしい。
(もうその頃のものはほとんどサンプルすら残っていません)

広幅プリント服地の端切れ。 素材はインドシルク
写真<広幅プリント服地の端切れ。 素材はインドシルク>

私の原点のような気がして力づけられます。


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2010年10月07日(木)更新

夏から秋へ・・玄関前の花壇

花

秋の日差しを浴びる黄色い花は、心を軽くしてくれるような気がします。
花壇の左手の花は、10年ほど前、鉢植えのものを後で移植したらずいぶん
増えてしかも大きくなりました。菊科の花のようですが、名前は知りません。

よく似ていますが、右手は初夏から猛暑を耐え抜いたメランポジューム。
毎夕の水やりが大変ですが、長く楽しませてくれる丈夫な花。
塀の向こう側、道路沿いにも咲かせています。

鉢植えのものは、今年全部暑さにやられて最近植えたもの。

会社玄関前の小さなスペースですが、今日もS川急便の女性ドライバーが
「きれいですねえ~」と言いいながら、トラックに走りこんでいきました。


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2010年10月05日(火)更新

『雲水日記』・・本。

最近、ワタクシ的にはこんなに面白い本はありませんでした。
『雲水日記』(禅文化研究所刊)~絵で見る禅の修行生活~というサブ
タイトルがついています。

帯に「禅堂入門から僧堂の歳時記まで、古来からの伝統に従って行われる
禅の専門道場での修業生活を96枚の飄逸な漫画で描く」とあります。

画・文を書かれたのは、佐藤義英という禅僧で、京都東福寺(臨済宗)で
修行ののち、三重県上野市法泉寺に住職されましたが、病を得て昭和42年
47歳で世を去られました。病床にあった10年の間に、東福寺での修業体験
をもとにこの絵日記風の画文を書きあげられたそうです。

「雲水日記」絵で見る禅の修行生活 画・文=佐藤義英
写真【本の表紙】「雲水日記」絵で見る禅の修行生活 画・文=佐藤義英

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

茶・華道、料理など禅の文化は現代の私達の生活に深く根付いていますが、
何より興味を惹かれるのはそのシンプルで究極のエコとも言うべき日常。

一般の人の飾り立てた余計なものばかりの「衣・食・住」から、これだけ
あれば生きて行けるという「基本」に徹するための粗衣粗食と「起きて
半畳、寝て一畳」といわれる僧堂での生活は、そのままが修行の一環。
「己事究明」に必要なもの以外は一切排除されるというわけです。

禅師、禅僧となるには、学歴や社会でどのような地位にあろうと一切関係
なく、全て専門道場での修業を終えなければならず、宗門の大学を卒業した
としても関係ないと書かれています。

エッソ石油の副社長から、60歳を過ぎて金沢の大乗寺で修行され、総持寺の
要職まで務められた松野宗純師が、近くの越前市地蔵院住職をお勤めになら
れた数年間、「地蔵人間塾」でお話をお聞きしたことがあります。
現代版寺子屋のようなもので、禅に対する興味が深まりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本は、志を立てて郷関を出るという「初行脚(はつあんぎゃ)」に始まり、
戒律と鳴らしものといわれる鐘や太鼓や打板の合図によって一定のリズム
に乗りながら整然と一日の生活が流れる様子も描かれていますが、そこは
枯淡の境地には程遠い新米雲水、失敗談や公案に苦しむ姿、坐禅の法悦、
托鉢の喜びなどが生きいきと楽しいマンガと文章で活写されています。

私、「禅・禅宗」の教義などについてはほとんど門外漢、いわばフアンの
ような者ですが、行雲流水からきていると言われる雲水の修行生活日記は、
楽しい禅の案内書としてとても楽しめました。

実はこの本、調べてみると初版は1972年、40年近く前に書かれています。
ちょうどその頃から日本は高度成長に入り、物質的には栄華を極める時代
になっていきます。その半面、失ったものも多いとされていますが、その
後の40年の間に雲水たちの日常に変化があったのかどうかも気になるとこ
ろです。しかし日本に入ってからでも七百年以上の歴史を持つ宗教的思想
の禅が簡単に変わるとも思えません。

宗派のサイトがあり、弁事(私用外出)のついででしょうか、雲水がマック
でくつろぐ現代的な風景なども目にすることがありますが、それはあくまで
表面上のこと、厳しい僧堂での修業は、今もほとんど変わっていないのでは
と想像しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大掃除をしてかなりの書籍・雑誌の類を処分しました。積み上げた本の
中に、私が買った覚えがない本が見えたのがこの「雲水日記」でした。
亡父の居室だった部屋を娘たちが始末したのでそこにあったのでしょう。

父あてのはがきがはさんであり、近所の禅寺から頂いたもののようです。
見つけたのもありがたい仏縁。いいものを残してもらったと感謝です。

禅の修行生活 入門編「安単」
禅の修行生活 - 入門編 -「安単」





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2010年10月04日(月)更新

2度目の「経営計画」

週末は顧問の税理士に来ていただいて、我々夫婦と後継者夫婦を交えて
これからの経営・事業についていろいろ話し合いました。

今までの税務中心の制度会計ではなく、「経営会計」を標榜する会計事務所
と判断しましたので、6年ほど前からお世話になっています。

担当税理士のkさんには、後継者に、経理や財務、資金繰りなどの実務の
指導を超えて、「経営者としての心構え」なども、彼らと同年代の立場から
アドバイスをして頂けたら、と最初にお願いしました。本当によくやって
いただいて感謝しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5年前に、1回目の「経営計画書(3年)」作成をお願いして、最終的には
なんとか達成され(かなりラッキーな面もあったのですが)これらの計画書
は小規模な事業所にとっては、対銀行さんとの交渉などにも大変役にたちま
した。

あれから2年ほど経つわけですが、想像以上に環境は変わりました。
このままでは数年後には事業継続すら危ぶまれる、という危機意識で一杯
なのですが、なかなか先は見えてこない。

私の依頼で、kさんから後継者にプランの作成、覚悟のほどを確かめようと
しているのですが、もう一つ具体的になってこないので、2度目の
「経営計画」をやることに決めました。費用もかかるのですが・・・。

話し合いの中でいろいろ考えていることも聞きましたが、置かれている
状況や、これからの自社の業種・業態の見通し、その中で自分たちは何を
どうしようとしているのか、に確たるものがあるとは思えないところが
不満です。漠然とした精神論みたいな話では困ると言いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

要は、
「5年後に、自社のBS(貸借対照表)がどうなっていなければならないか」
の一点に尽きるのではないかと思うのですが。

現在は、乱気流の中を飛ぶ飛行機のようなもので、飛行機自体も旧式で
エンジンの出力も落ちている、こういう中で「操縦を代われ」というのも
考えてみれば酷な話ではあります。

なんとか無事に着陸出来るよう、後継者とも力を合わせて、私の責任者と
しての最後の5年にしたい、と考えているところです。



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2010年10月01日(金)更新

「持続可能な発展」を目指したい

今日から10月。誕生月(68歳)でもあり、私の職業人、経営者として
意味ある節目の2010年10月にしたいと密かに決意しています。

4年前の夏の終わりころから書き始めたブログも458号、総訪問者が
8万を超えて、これが多いのか少ないのか分かりませんが、いろいろ勉強に
なりました。あらためて読んで下さった方にお礼申し上げます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の場合、ブログを書いてきた理由の一つに「会社の信用補完」という
目的がありました。

5年ほど前から、新部門として主にインターネットを利用した、よさこい・
祭り・太鼓・ダンス・イベントなどのオリジナル衣装を手がけてきました。
しかしオーダーですので、途中キャンセルされては大変困ります。

それで、デザインから素材の調達、縫製やプリントなどの協力先を含めた
加工があるので、費用の半額を前払いして頂くシステムをとっています。

しかし、チームの代表者の方や衣装担当さんからすれば、ケースによって
時には数十万円もの前金を支払うのは、責任もあり、こういう時代です
から大変不安をお持ちになっても不思議ではありません。

30数年の社歴があり、会社概要を載せていても、それだけでは担保になら
ないのでは(明日も大丈夫とは限らない)と思いました。
それには経営者・スタッフの人となりを知っていただくことで、そういう
不安をわずかでも減らせる役目をブログがしてくれるのではと考え、書いて
きました。

4年457回、猫をかぶり続けることが出来る回数でもないでしょうから、
良くも悪くもこれが私であります。・・これからもよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リーマンショック以来、世界の経済がおかしくなっていますが、なかでも
いち早く高度成長達成、成熟・高齢化社会を迎えた日本の悩みは深いもの
があります。キャッチアップすべきモデルはありません。
たびたびリーダーが変わるのもそのあたりに原因があると思います。

現代経済学はすでに破綻しているという意見もあります。
最近は限りある資源の有効活用、地球環境の保全などから「持続可能な
(サスティナブル)経済・社会」という考え方も大きくクローズアップ
されるようになりました。

そうなら、企業経営者も単なる企業の永続性を言うのではなく「持続可能
の経営」を考えるべき時にきている・・・それが私が冒頭で述べた小さな
決意の意味です。

このままでは、日本からますます就業の場が失われる恐れがあります。
企業を経営、維持することは社会の安定にも貢献し、大変尊いことだと思う
のです。

そのためには、働く意味、人・モノ・カネ・情報といわれる経営資源の有効
な利用の仕方など、あらためて経営者が発想を転換し、勉強をやりなおさな
ければならない時がきており、会社を作り変える決意が必要だ、と考えて
います。モデルを求めるのではなく、自分で、自社で創造できるかが鍵
だと。

「持続可能な社会・経営」を解くキーワードとして、石油危機を予言、
現代社会の物質至上主義と巨大技術信仰を告発し、今再び注目されている
‘80年代の好著、シューマッハーの「スモール イズ ビューティフル」
(講談社学術文庫)を読み直しています。

               ***

“萩の寺”としてこのあたりでは有名な近所の禅寺「瑞源寺」です。
今年は異常な猛暑の夏だったからでしょうか。まだ赤や白のたくさんの萩の
花を見ることができました。

「瑞源寺」


    
臨済宗 妙心寺派。 藩主松平候の菩提寺で城内の建物を移築した旧跡で
すが最近修復されました。戦後、姉たちはここで茶道や華道を習い、後年、
私も何度か坐禅に通ったことがあります。
いわば当時の地域のカルチャーセンターだったんですね。


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会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

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個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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