株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
2007年04月27日(金)更新
サイトリニューアル
当社のサイトをURLとも全面リニューアルしました。
「職人」を前面に押し出した「染型工房 横山工藝」という店名です。
今は店舗を改築してお客さんを待つオーナーのような気分です。
URL:http://www.ykougei.jp <http://www.ykougei.jp>
もうひとつの専門サイト「オーダーよさこい屋」をUPしたのが昨年の今日、
この一年いろいろなことを学びましたが、零細な「加工業者」が直接顧客に
提案・販売する試みとしては予想を上回る成果だったと思います。
出来上がった「商品」や「製品」を販売するサイトではないため、サイトの
運営、顧客対応にかなりのエネルギーが要りますが、それは当たり前のこと、
お問い合わせや見積もり依頼に忙殺される中で「何が求められているのか」
「当社で応えられる素材や手法は」の自問自答の積み重ねが「モノつくり
ネット稼業」の要諦ではないかと感じています。
私が考えている新しい当社サイトの“究極”は「工房の開放」です。
“一億総デザイナー時代”、“ユーザーが動かす工場”の具現に向かって顧客・
個客が思い思いに「モノつくり」を楽しんでもらえたら、ネットでもリアルでも
「今だけ、ここだけ、貴方だけ」の実現です。
その実現に「プロが手を貸しましょう」ということなのです。
個人が設備や資材を持つ必要もなければ、資金も不要、必要なのは「これを
自分の手で作ってみたい」という、ワクワクするようなモノ創りへの欲求が
あれば、お手伝いしますよ・・です。
「染型」(伊勢型紙)は現代ではステンシルやシルクスクリーンにその技法や
デザインが引き継がれています。
かっての「江戸小紋」に代表される「伊勢型紙」は、四人おられた「人間国宝」
の彫り師もすべて亡くなられてしまい、産業としても見る影もありません。
このことを惜しんでも仕方ありません。グーテンベルグが「活版印刷」の技法
を開発した陰で、多くの聖書筆耕者が職を奪われたことでしょう。
最近ではCGの普及、オンデマンド化で「写真製版業」もあっという間に消失
しつつあります。
時代や技術は変わっても「モノを作る心」は変えずに精進したい、と考えて
います。
「花鳥風月」 吉川壽一
横山国男
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2007年04月20日(金)更新
お願いするのはこちら
地方選の後半も選挙運動は明日が最後の日、いつもながら候補者、支援者の
皆さんのお疲れもピークでしょう。
いろいろなことが「変化」していることを実感している中、選挙も”マニフェスト”
などという言葉が出てきましたが、それでも昔からスタイルが変わっていない
ものの一つ。
「出たい人より、出したい人」とも言われて来ましたが、身近な地方自治にその
”人格識見”を活かして欲しいと望んでも、資金や過酷な選挙戦に耐えられない人が
いて当然です。
当選の暁に「万歳!」の繰り返しや、「ダルマに目を入れる」より、「選良」として
これからの仕事を思うと責任の重さに身が引き締まる、といったきわめて当たり前
の感覚を持っている人が尻ごみするのも無理ありません。
かくして選挙は一種の「お祭り」と化し、時には候補者自身の「生活手段」「家業」
では、と思えるような世襲議員が大半を占めるようになってしまったのは、国政レ
ベルの方が顕著ですが。
選挙カーのスピーカーの声がずいぶんと大きく聞こえるような気がします。
考えると今地方の街は、昔に比べずいぶん静かになっているんだな、と気がつき
ます。
身近な商店街の人通りは絶え、子供たちの遊ぶ声もなく、車は多くなりましたが
他者との関わりを拒否するごとく静かに走り去って行きます。
「生活する音」「猥雑な音」が少なくなってきました。
その中で4年に一度、突然「お願いしまーす」の大音声が連日響き渡るのですが、
「もう違うんじゃない?」とズレを感じているのは私だけではないと思います。
全国の地方都市に増えている夕暮れのような町を、明るい希望の持てる街にして
いただくよう「お願い」するのはこちらだと思うのですが。
横山国男
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2007年04月18日(水)更新
教育・・ジジババにできること
知るは喜び
調べるは楽しみ
分かるは感動
学ぶは一生
2年ほど前、ある企業のサイトの文章の中に出てきたこのコピー(?)
にすごく感心し、思わずメモしたのですが、これはどなたかの有名な
作なのでしょうか、それともたとえば大手学習塾などの「コピー」
なんでしょうか。
いずれにしても、「うまいことを言うもんだなあ」と思って、その後
時々「教育」の話になるとこれを話題にすることがあります。
・・・・・・・・・・・・・・・
昭和も20年代の終わり頃になると、ようやく敗戦の傷跡も癒え、小学校
高学年だった私の周りでも「冒険王」とか「おもしろブック」などの
子ども向け雑誌も豊富になり、「貸本屋」さんも全盛期だった記憶があ
ります。
私の愛読したものに「年鑑」があります。その頃は朝日新聞の少年向け
年鑑や、大手出版社が盛んに年鑑を出していました。
インターネット時代を迎える前には、膨大な本が出版され、情報は細分化
されたので、年鑑はいつの間にか姿を消してしまったようですが、団塊
世代を含め、私たちはこの年鑑でいろいろなことを「知り」、「調べ」ま
した。
世界の国々、人口や物産、文化文物など人文科学の「知の宝庫」のような
大部の本で毎年記述が書き改められます。
余裕のない母にせがんで買ってもらった思い出がありますが、文字通り
「知る喜び、調べる楽しみ、分かる感動」がありました。
また一時期、「叙勲」の記念にとか、「創立○周年」の記念品、引き出物
として立派な字典や事典をいただいたことがあります。
しかし今は殆ど使わなくなってしまいました。なんと言ってもパソコンの
「ウイキペディア」や「アルク英語辞書」などは文字も大きく(老眼には
なによりなのです)、記述の多さ、語彙や文例が豊富で「あっ」という間
に引けてしまうこの利便性に、IT時代のすごい恩恵を感じずにはいられま
せん。「学ぶは一生」もこの部分では随分楽になりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小学生の授業に「茶道」「お点前」などを取り入れた先生の話が週刊誌に
ありましたが、子どもたちがすごく関心を示すそうです。
私の中学校の時は「茶道部」「華道部」などのクラブがありましたが、
今急に思い出したのは「職業・家庭」という授業時間があったことです。
工作や料理などをした記憶がありますが、まだ義務教育を終えて就職する
子どもたちも多かった時代だったからでしょう。楽しい時間で裁縫で作った
雑巾や金工のチリトリなどは母が喜んでくれました。
「知る」「調べる」「分かる」「学ぶ」はいつの時代であっても「教え、
育む」のキーワードだとあらためて思います。
「教育」にもメソッドや技術があるのでしょうが、まず何より子どもたちの
「目を輝かせる」ようにすることが原点ではないでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この春休みに小三の孫を「春休みジュニアゴルフ教室」に連れて行きました。
なんとしても「野山」に引っ張って行かねば、と決心した理由のひとつが
「ゲーム」です。
クラスの殆どの子が「ゲーム機」を持っている中、娘はかなり我慢をさせて
きたようですが、三年生になるまで、という約束だったので与えました。
本ですごした祖父・祖母から見ると「異常」としか思えません。下の子まで
夢中で、呼びかけても返事もしない、とうとう下の子はトイレに行き遅れる
有様です。「最高に欲しかった」そうで無理もありませんが、やめさせた
あとの顔が赤く上気しているのを見て「怖い」ものも感じました。
これからの時代、コンピュータは人間の分身のような位置を占めることは
疑いありません。
それを認めざるを得ないからこそ、自然の中に身も心も「解き放つ」時間を
子どもたちに与える必要があります。
屋外で遊べなくなった子どもたちを、空調の利いた室内でゲームやTV漬けに
放置しておくことを何とかしなくては、とジジババは考えております。
交通事故や異常者の心配をせずにのびのび遊びながら、規律を教え込むの
には今やガラガラになった「カントリークラブ」(ゴルフ場)が最も適している
と思います。幸いジュニアの費用も格段に安くなりましたが、ともすれば
ゴルフを白眼視する大人がまだ多いのが残念です。
孫は初めて触れるゴルフに目を輝かせ、「夏休みはカブトムシもいるよね」
「終了式、ボクはカレーライスだ」とのたまい、その後は次のスクールに
向けて毎日「ゴムホース」を振ってスイングの練習をしています。
(どうやら私が30回振らないと“ゲーム”はさせない、と言ったからのよう
でちょっと悔しいのですが・・・)
横山国男
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2007年04月16日(月)更新
息を呑む美しさ・・台湾故宮の青磁
何度か台湾を訪れていますが、今回初めて世界四大博物館の一つ
「故宮博物院」を短時間ですが、見ることができました。
この春、リニューアルを終えた記念の企画展だったのでしょうか
北宋時代(960~1127年、日本では平安中期)の僅か20年ほどの
間にだけ作られ、世界でも数十点ほどしか現存していないという
汝窯の青磁が展示され、話題となりました。
週間誌で福田和也さんがレポートし、激賞していて「生きてる間に
観られたことは幸せ」という風なことが書いてありましたが、残念
ながら終了してしまい、あきらめていました。
仲良くしている台北の旅行社のKさんと飯を食っているとき、この
話をすると「故宮の館蔵品の数点は今も展示していますよ」と言う
ので、翌朝タクシーで開館と同時に2階の展示スペースに一目散に
急ぎました。団体が入ってくるとすごく混雑する、と聞いていた
からです。
・・・・・・・・・・・・・・
その色や形、なんともいえぬ気品ある美しさには「息を呑む」という
表現が当たっていると思いますが、青磁でも汝の青磁にはメノウの
粉末が加えられていたそうで、そのせいかやわらかい緑の色味も感じ
られ独特の温かみがあります。
作り手の美意識の高さ、高潔な生活の姿まで透けて見えるような思い
がして、一気に脳は中世の中国へワープします。
まさに「眼福」とはこのこと。
いくつかの陶磁器や工藝品を見て、あらためて「人間は素晴らしい、
“万物の霊長”とはこのこと」と思いました。
「今あるものに一つとして新しいものはない。すべて昔からある」と
いうような文章を読んだ記憶がありますが、それどころかいにしえの
人間が作り出したものの方が、はるかに力強く、デザインも秀逸で
「美」の根源を感じさせてくれます。
「これいいな」と思って買った「器」など、殆どの原形はこれらの
博物館や美術館にあって「なーんだ」と思わされることも一度や二度
ではありません。
日本の染織「能衣装」だけ例にとっても、その大胆でモダンな意匠と
ともに、織り、染め、刺繍などの気の遠くなる「手仕事」の世界は今
では望むべくもありません。
我々は進歩したのだろうか、と思わされるときです。
もっと陶磁器などの知識を持っていれば、さらに楽しみも深くなった
はずなのでそれが残念。
また「美術・工藝」でのかっての中国の素晴らしさを、あらためて
思い知らされましたが、きっとこのDNAは引き継がれているはず。
超大国を自認するアメリカも、多くの人がこれらの遺産を見たら益々
「中国・中国人」に対する認識が変わるでしょう。それとも近い我々
よりもっと早くから「中国」を識っているのかも知れません。
横山国男
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2007年04月10日(火)更新
はるかなるオーガスタ
“ゴルフの祭典”第71回「マスターズゴルフ」が終わりました。
世界では数億人がTVを通じて観ていたことでしょう。
日本でもゴルフ好きの方なら、毎日早朝からTV観戦、最終日の9日
月曜日(現地日曜日)は出勤の途中も気になって、携帯でチェック
されていたサラリーマンの方も多かったかもしれません。
タイガー・ウッズフアンにはフラストレーションのたまる4日間で
したが、優勝したのはほぼ無名と言ってよい、ザック・ジョンソン
(31歳)。ヒリヒリするような重圧に耐えて、頂点に立ちました。
それにしても毎回思うことですが、外国の人はどうしてこのような
席でのインタビューの受け答えが素敵なんでしょうか。
この一見地味な(外見も)選手ザックも感動的な優勝者の弁を語り
ました。
外国人といってもアメリカが多い気がしますが、このような場合
まず主催者、関係者やボランティア、フアンへの感謝の言葉を述べ
ます。
1月に生まれたばかりの長男ウイルちゃんにキスしまくったあと、
「家族、仲間、そして神に感謝したい。夢と思っていたメジャーで
勝つことが出来たが、これからも出身地のアイオワを忘れないプロ
でありたい」と。泣かせますね。
前年度のチャンピオン、フィル・ミケルソンからグリーンジャケット
を着せてもらうと、「ワォ! 着慣れなくちゃね」と飾らない人柄が
よく出ていてほほえましくなりました。
日本では優勝者のインタビューの第一声が「そうですね、今日は・・」
と何を聞いても「ソーデスネ」で始まり「これからも応援よろしく
お願いしまース」で終わるのが非常に気になります。マイクを向ける
側のレベルにも問題があると思いますが。
・・・・・・・・・・・・・・・
1995年、生涯に一度はと思っていた「マスターズ」の決勝ラウンドを
観ることが出来ました。ジョージア州アトランタまでの長時間の飛行、
そこからバスでさらに数時間、ゴルフにまつわる私の思い出の中でも、
今でも色鮮やかで褪せることがありません。
本当に夢のような美しいコースでしたが、TVで観ていたのと全く違って
いたのは、実際にはかなりのアップダウンがある「丘陵コース」だった
ことでした。
全米アマで優勝したタイガー・ウッズが初めて招待された年だったと
記憶していますが、身体も細く、まだ少年の面立ちでした。
この年の優勝者は“オネスト”ベン・クレンショー。18番ホール最前列
で観ていましたが、最後の短いパットを沈めると、腰をかがめたまま、
パターから手を離し、両手で顔を覆い肩を震わせ慟哭しました。
あとで知ったのですが、師匠のハービー・ペニック老が大会直前に亡く
なり、共に長年師事したトム・カイトとともに葬儀に参列、棺を担いで
からトンボ帰りでオーガスタに戻ってきたのです。
“ハービーがついていてくれた”、とベンはインタビューで答えていた
ようです。すでに全盛期は過ぎていましたし、優勝者の予想ではかなり
後順位だったと思います。
背景にはいろいろなドラマがあるものですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
毎年のように用具の進歩や技術の向上があり、あれから「オーガスタ
ナショナル」も400ヤード以上距離が延びています。
108ミリのカップに向かって必死で考え、風を読み、自制と闘争本能の
間で揺れる心をコントロールしながら、持てる技術を駆使して攻める
マスター(名手)たち。そうはさせじとコースセッティングに叡智の
限りを尽くし、カップを守ろうとするスーパーインテンデントと呼ばれる
グリーンキーパーやコース委員会のマスターたちとの戦いがメジャーと
呼ばれるゴルフです。
今年の優勝スコアが久しぶりの4日間で1オーバーという、マスター達
を苦しめた結果は、ひとまず「コース」の勝ちだったということでしょう。
今ごろ「オーガスタナショナルゴルフクラブ」の面々は、あの美しい、
しかしあまり大きくないクラブハウスで祝杯を挙げているに違いありま
せん。
当時のNo.11ホール(版画)
珍しい木製のキャディバッグタグ
横山国男
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2007年04月04日(水)更新
経営者にカリスマ性は必要か
<質問>
経営者には、やはりカリスマ性が必要だと思われますか。もし必要ならば、
それを培う方法はありますか。それとも、カリスマ性とはそもそも先天的な
ものなのでしょうか。
(東京大学教養学部3年 小川明浩さん)
カリスマ性がある、または強い人とは本来、特異性、神秘性、非人間性
などの強い人を言ったようですが(ナポレオンやヒトラー)、最近では
カリスマ美容師、カリスマモデル、カリスマ主婦などもう少し明るく
軽い感じで用いられていますね。
経営者ではホリエモンなども、社の内外でそういう印象で見られていた
時期があったように思います。
後継者にはよくそういう話をしますが、「社員を“何で”引っ張っていく
のか」・・尊敬、畏怖、大きな優しさ(仏心)、社会性、儲ける才能(勘
の良さ)、情報の取捨選択の的確性、有言実行力、業務の深い知識などなど
「さすが、社長」と思わせるモノはいくつか必要でしょう。
こういうものを強く社員が意識するとき、経営者に「カリスマ性」を感じる
かも知れません。
それらの殆どは、学習や深い思索から身につくものとも考えられますから、
「先天的」とばかりは言えないと思います。
私の場合、「カリスマ」とは「翁」と名のつく人というイメージがあります。
「福沢諭吉翁」、東京電力の「松永安左衛門翁」、ナショナルの「松下幸之
助翁」といった人たちです。
そういえば最近「翁」と呼ばれる人がいないですね。
打ち続く「政・経・官・学界」の不祥事とも関係があるような気がします。
横山国男
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2007年04月03日(火)更新
藤田幸希さんに女子プロゴルフの人気の秘密を見る
先日の日曜日、福井で女子プロゴルファー藤田幸希(さいき)さん
の後援会発足の「記念コンペ」が開かれ、お招きをいただき出席し
ました。
ゴルフ愛好家の友人のTさんが、トーナメント会場で、フアンを大
事にするマナーの良い藤田プロに感心し、熱烈なフアン・支援者と
なり、お互いのファミリー同志の交流にまで及んで「福井後援会」
設立へと発展したようですが、渡米した宮里藍や横峯さくらに次ぐ、
今最も輝いている人気プロですから、超多忙の合間を縫って、栃木
からご両親とマネージャーの運転する車で駆けつけてくれたのです。
プロゴルフだけでなく、今日本では総じて「女性」の方が元気が
あります。格差とか、犯罪などの暗いチョット不安な社会の雰囲気
の中、やたらと周囲に気を使い、どちらかというと「目立たない」
ようにしている「男たち」を尻目に、「自分で決めた目標」に
向かって、明るく、屈託のない、それでいて陰では血の滲むような
練習(自分にも他のプロにも負けたくないという強い心)ですら、
かっての「スポ根」でなく、楽しさに変えてクリアしてしまうこの
若い女性たちのバイタリティーに、国民の多くが「晴れ晴れ」とし
たものを感じ取るのでしょう。
宮里藍、横峯さくら、藤田幸希の各選手は三人ともほぼ同年
ですが、もうひとつの共通点は「お父さんが先生・師匠」ということです。
幸希さんのお父さん(健氏、JGAハンディ+3だそうです)と一緒に
ラウンドさせていただき、いろいろなお話もお聞きしましたが、
「まだ幸希には教えていないこともあります」という「技」もさる
ことながら、強く感じたのは「子どもの資質・性格を見抜く力」と、
「どうしたらモチベーションを高く持ち続けられるか」という点で、
非常に父親が「辛抱する、我慢する」ことを大事にされている点です。
三人のお父さん、中でも宮里優氏、藤田健氏はかって全国の
競技会出場レベルのトップアマです。
「ゴルフ」の素晴らしさから多くのことを学ばれたに違いありません。
そして「育てる」ということの難しさも喜びも、共に「父娘」のもの
として他人では持ち得ない「感慨」も感じておられるでしょう。
パーティーの席では幸希プロが、「今年は目標を高く持って、年間
5勝、賞金1億を目指します。福井の皆さんも藤田幸希をヨロシク!」
と明るく宣言。賞品の手渡し、サインの書き込み、記念写真の撮影で
お茶目なポーズと、この「エンターティンメント」「サービス精神」
に溢れた期待の「若手女子プロゴルファー」は、師匠であるお父さん
から「フアンあってのプロ、フアンあっての名声と賞金」を何より
「叩き込まれている」のでしょう。
先々週の「週間ポスト」巻末のカラーグラビアにも「藤田幸希」の
特集がありますが、最後に「ずっとプロをやっていくつもりはあり
ません。30歳で結婚して、ジュニア育成の仕事をしたいんです」と
連盟や県の「ジュニア育成」にタッチしている私には涙の出るような
コメント。
今日から「春休みジュニアゴルフ教室」に、小三の孫をはじめて参加
させることにしました。
「エチケット・ルール・マナー」と「人とコースに思いやり」が私の
ゴルフの基本。
新しいジュニア用の「キャディバッグ」のカバーに「さいき2007・
4・1」とサインしてもらいました。
贈呈した“飛翔” 書 吉川壽一 サイン入り キャディバッグ
横山国男
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