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2009年08月27日(木)更新

瀧 勝己さん(空間プロデューサー)にお会いする。

昨26日は東京へ。有楽町の「東京国際フォーラム」で(株)クエストリーさんが開催
された「ショップブランディングセミナー」を受講しました。

社長の櫻田さんとは、この「社長ブログ」がご縁でお付き合いができましたが、
「店がブランドになる」ことを支援・プロデュースする、と言われるだけあって、その
小売店へのきめ細かなご指導にはいつも感心させられます。

当社は店・ショップなどのリアルな店舗をもっているわけではありませんが、サイト
上のショップであっても全く同じ工夫が必要だなと思うことが少なくありません。

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講演第2部で、ミッドタウンに「驚きと刺激、娯楽、感動」に満ちた、新しいビジネス
モデルといわれるライフスタイルショップ「THE COVER NIPPON」(ジカヴァー
 ニッポン)をつくり、その総合プロデューサー瀧 勝己さんが90分お話くださると
いうので参加しました。 「日本・和」に魅かれている久米信行社長もご聴講です。

瀧 勝己

瀧さんのプロデュースされる会社が「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社」
という社名ですから、ズバリ、こんなに分かりやすい社名もありません。

若い時、滋賀県で「婚礼4点セット」を売りまくり、その後一転して「アルフレックス」
「カッシーナ」などの欧米家具の販売でもダントツの実績を残されますが、瀧さん
の眼力の行きついた先はアジア。 そして日本の“凄さ”が分かったそうです。

贈り物やおもてなしで見せる日本人独特の精神文化と美意識がモノに表れる・・
これこそが「メイド・イン・ジャパン」なのです、と仰られたように理解しました。
“THE COVER”とは「のし紙」のことだそうです。

マスコミや業界誌などでは取り上げられない、しかし瀧さんから言われてみると
確かに「モノ、コトがどういう方向に動いているのか」を実感します。

瀧さんいわく<お店の成功の方程式>とは、
モノ X VMD X 人 だそうで、そのうち一つでも0点が
あると、掛け算なので全体が0点になるとのこと。
さすが厳しい時代に、厳しい場所で成功されている人の持論に納得です。
目利きは勿論ですが、マーケティングでもすごいなあ、と勉強になりました。

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当社では、最近「インクジェットプリントを利用した和紙の壁紙」を、某大手ホテルの
バンケットルーム用に納入しました。
まだ、開発の余地があるとみて、瀧さんのご意見を頂戴することがもう一つの目的
でセミナーに参加いたしましたが、休憩時間中に幸い試料をご覧いただくことが
でき、また近いうちにお訪ねするお約束もかないました。

櫻田さん、瀧さんにお引き合わせくださってありがとう御座います。


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2009年07月13日(月)更新

「Tシャツは移動するメディアである」

当社専務浜本(はまじい)が制作した「Lost」と題するプリントTが、久米繊維工業
本社1Fプレスルーム併設のギャラリーで展示されています。(7月末まで。ご案内
ブログはこちら


この不思議な時空を感じさせる作品を観て、久米繊維さんのスタッフの一人盛本
純子さんがアナログとデジタルを行きつ戻りつするとお感じになったらしく、素敵な
動画を作成してくださいました。 



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ところでここにTシャツに関する1冊の本があります。
「T-SHIRT PRINT DESIGN & LOGOS」 (ピエ・ブックス 出版 1994)「T-SHIRT PRINT DESIGN & LOGOS」 (ピエ・ブックス 出版 1994) 「T-SHIRT PRINT DESIGN & LOGOS」 (ピエ・ブックス 出版 1994)
「T-SHIRT PRINT DESIGN & LOGOS」 (ピエ・ブックス 出版 1994) 「T-SHIRT PRINT DESIGN & LOGOS」 (ピエ・ブックス 出版 1994)

この本の「まえがき」の最初に以下のような記述があり、かなり古い本ですが、
その主張は未だ健在で、当社がこだわっている理由の一つなのです。
(おそらく久米信行社長も盛本さんも同意見だと勝手に想像しているのですが)

『Tシャツは移動するメディアである。街がショップ、広告、カルチャー等、渦巻く
情報をクロスオーバーしながら発信する一つのメディアだととらえるのと同様に、
そこに集まる人々は街を形成していくファクターであり、彼らの行動や興味、それ
を反映させる美意識、音楽やファッション傾向、趣味趣向等に今やTシャツは密接
に結びついている。目を引くTシャツを着て歩く行為は、小さな看板やポスターと
類似するパワーを持っている。Tシャツの魅力はたくさんある。まずはノンセックス、
ノンシーズン、ノンエイジ、ノンルールという点で、あらゆるカジュアルウエアの代表
として多目的に楽しむことができるアイテムであるということ。
そしてシンプルなフォルムだからこそ、キャンパスにした際にひとつのヴィジュアル
を生き生きと表現することが、プリントという手法において可能になってくる面白さ。
しかも、素材及び製品としてはカット&ソーに総称されていて、これは簡便でロー
コスト、つまりライトで実用的という長所を持っている。・・・(後略)』

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盛本さん、YouTube アップありがとうございました。


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2009年04月01日(水)更新

「ウイリアム・モリスから民芸まで」展を観る

先日、クエストリーさんの「ブログ実践塾」に参加した翌日、東京都美術館で4日迄
開催中の「生活と芸術=アーツ&クラフツ展 ウイリアム・モリスから民芸まで」展
に足を運びました。上野のこのあたりは春休み中ということもあり、小学生連れの
お母さんや高齢者の人が多く賑わっていましたが、なかなか地方では観られない
展覧会などが多く、上京した際にはチェックして博物館、美術館を覗くことを楽しみ
にしています。一応高齢者なので免許証を見せて1500円の入館料が800円に。
石原さんアリガトウゴザイマス。

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ウイリアム・モリスは19世紀後半に英国で起こった「装飾芸術」、それも自然や
伝統柄をモチーフにし、折からの工業生産に対抗して職人の手仕事の復権を
目指した「アーツ&クラフツ運動」の旗手としてご承知の方も多いと思います。

モリスは主に壁紙やインテリアに用いる「テキスタイル・デザイン」の図案家として
運動の中心的存在だったようですが、私は織物を学ぶ学校でモリスの図案を見て
「こういう仕事があるのか」と思い、この道に入った一人です。

<ウイリアム・モリス 壁紙見本「果実」あるいは「柘榴」1866年>

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これらの運動はやがてヨーロッパ全土に広がり、日本でも柳宗悦、浜田庄司、
河井寛次郎、富本憲吉、バーナード・リーチ、染織の芹沢銈介などの「民芸運動」
 と相呼応して、「用の美」の再発見、文字通り「生活と芸術」に一般大衆の目を向
けさせ、一時代を築きました。

その流れは、その後アール・ヌーボーを経てアール・デコに、そして「バウハウス」
につながっていくのだと思いますが、私はモリスの時代のどれも温かみを感じさせ
る「土臭さの中の洗練」ともいうべきデザインに魅了されます。

現在のような「近代工業社会」の行き詰まりを実感するとき、イギリスの装飾芸術
の殿堂と言われる「ビクトリア&アルバート美術館(V&A)」が収集してきた、これら
の「生活の中の芸術品・民芸品」は観る者をホッとさせますね。

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ところで「ビクトリア&アルバート美術館」は、外国の美術館などによくある
お金持ちのパトロンによって支えられています。

2年ほど前、パトロンの一行が長野県須坂市の「田中本家」を訪れ、江戸時代より
保存されてきた生活用具、婚礼衣裳、玩具、家具などを見て驚嘆し、予定をはる
かにオーバーして近くの温泉旅館へ宿泊した、という話を聞きました。

納めた三越にすらないという着物・衣装の美しさ、雛人形などの素晴らしさなどは、
帰国後の報告でも絶賛されたそうです。V&Aがヨダレをたらしたかも知れません。

「田中本家」は公開されているようですから、一度是非行ってみたいところの一つ
です。

初めて衣服にプリント生地を使ったブラウス。ウイーン工房1914年

*写真はいずれも同展図録より。

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2009年03月12日(木)更新

滝沢直己氏(元イッセイミヤケデザイナー)との懇談会

昨日(11日)は、(財)ふくい産業支援センター・デザイン振興部の招請で、
福井の繊維企業7社が、(株)NAOKI TAKIZAWA DESIGNの滝沢直己氏と
現在のアパレル業界、服作りにおけるデザイナーの地位や意識の変化、福井
産地についての考察など幅広いお話と、最新サンプルの求評・意見交換など
があり、大いに勉強させて頂けた2時間でした。

滝沢さんは、’82年に「三宅デザイン事務所」に入られ、’08年に上記の会社を
設立されました。
私もお会いしたことがあるテキスタイル制作の皆川魔鬼子さんらとともに、
ISSEI MIYAKEを支えてこられた方です。
婦人アパレル以外にユニフォームにおける新しい概念の提示、美術館のカーテン
デザインなどでは’07年にフランス文化省より芸術文化シュバリエ勲章なども授与
されておられる日本を代表するデザイナーのお一人です。

滝沢直己氏

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出席されている企業は「織物・ニット製造業」の方がほとんど。うち2社の社長さん
は織物についてはすごいプロ。 昔からの顔なじみです。
いつも「素晴らしい合繊織物」を見せていただくので尊敬していますが、滝沢さんの
お話で印象に残った点は以下のとうり。

「福井の合繊織物は日本一、いや世界一といってもよいと思います。しかし上手に
これを料理しているのはほとんど海外の有名ブランドなんですね」。
「日本は国内に海外ブランドものを含め高級なものが売れる都市がいくつもある。
しかしたとえばフランスでもパリやリヨン、そのほかの国でもごく少数の都市しか
そういうものが売れる階層を持たない」。
「日本のアパレルは今まで階層とは無縁で上質のモノを求める消費者群があり、
国内マーケット志向で十分やってこれた。しかし、ここへきてその中心であるデパ
ートの販売力も急速に落ちてきている」。
したがって「アパレルにもデザイナーにも手詰まり感が強くなってきている」など。

また、今女性(一部の男性にも?)は、服など身体の「外側」への関心が薄くなって
きたようだ。「内側」へ、たとえば美容やヨガなどの「内面(精神)と連関したボディー」
への関心が高まってきているのではないか。ファッションもそういう方向でのものづ
くりが求められていくのは自然だと思う・・・などのご意見は分かる気がしました。

当社は、私と娘が出席しましたが、なんと女性は娘だけ。不況業種の代表のように
言われ、長い間縮小に次ぐ縮小を続けてきた繊維業界、しかし今残っている企業
はそれだけの存在理由のあるところ、ただ皆さん高齢化しています。
もっと若いそして特に女性がこういう席を占めて欲しいものです。(私も早晩ひっこ
むべきですね)

クエストリの櫻田社長が言われるように「作り上手の伝え下手」というのが日本の
地場産業の課題だと思うからですが、特に繊維・ファッションの企画・製造現場に
もっと多くの感度の高い女性が進出すれば中国恐れるに足らず、と思います。
前出の皆川魔鬼子さんなどは機屋(はたや)に泊まり込みで糸・織物と格闘した、
と聞きました。そして世界に発表してきたのです。

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私たちは今最も情熱を注いでいる「和紙織物」について、意見をお聞きしました。
「一枚の布」と「人」との間に生まれるもの、その空間にある「氣」は人に何をもたら
すのか、だとすればもっと「衣」は体にも心にも「ゆったり」したものであるべきでは
ないのか、というようなちょっとまとまらない話をしました。
滝沢さんは「合繊の福井」とはまた違う繊維の話が出てビックリされたようですが、
色々楽しいアドバイスが聞けてとても有意義でした。

*滝沢さんは、今日3月12日 「日本のデザインとものづくり」と題して、当地で
 開かれるデザインオープンセミナーのために来福されたものです。

皆川魔鬼子テキスタイルデザイン集 1988 講談社

横山国男

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2009年02月02日(月)更新

「売れる商品づくりの実践プログラム」を受講するのですが。

生活(せいかつ、Life)とは、人が生きている限り、その命を維持し、育むために
行っている必要不可欠な活動のことである。衣食住を生活の基本の柱ということ
もあるが、その他にも日常生活行動という名でいうようなものや、働くこと、余暇を
営む、コミニュケーションをとり、生きることの中に積極的な意義を見出し、それを
喜びとする営み、職業生活と私的生活、また、その間の社会的な生活といった
分野にまたがるものをいう。・・・・・・・・・(ウイキペディア)

「生活」の意味を正しく知りたい・・・私にとって「知るは喜び」ということなので。

続いて「生活」についてネットで検索していると、博報堂のシンクタンク「生活総研」
のページに。
嶋本達嗣所長の設立趣旨のメッセージがあり、「見えないものを見る」と題して
その中に次のような記述があります。『「ものの見方」とは、あらかじめそこにある
ものではありません。見えないものを見出そうとする者によって、はじめて創造され
るものです。それは夜空に星座を見出す行為と似ています。一つひとつの星は、
誰にでも見えますが、星列の間に白鳥やさそりの姿を見るには創造力が必要
です。私は、その創造力とは情熱と技術であると思います。・・・・』 ネットあれば
こそ、「調べるは楽しみ」でもあります。

『有名デザイナーや成功者の話を聞いて、気分だけ盛り上がってもできない物は
できません。できるようになるには少しの概念の変化や視点の変化がきっかけに
なります。それを見つける、気付くトレーニングを目指しているとご理解ください。
なので一般論は通じないのです。常識の9割は正しくありません。自分で考える
事のできない者の道具なんです、常識とは。でも常識から外れる、信じるのは
一番難しいものかもしれません。・・・・・』
これは先週第1回の「売れる商品づくりの実践プログラム」<主催(財)ふくい産業
 支援センター デザイン振興部>のK講師からいただいたメールの中にある私
へのアドバイスです。「分かるは感動」と言いたいのですが、正直難解な部分も。

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時々当社の仕事を「生活文化関連産業」と表現していますが、「生活」とはなにか、
それは「文化」とどう関係するのか、それがきちんと分かっていないのに「売れる
商品」が作れるはずがないと。

「学ぶは一生」と思い、これから13回に及ぶ上記セミナーを娘とともに受講する
ことにしましたが、小休憩をはさんで4時間の講義は、高齢社長にはなかなか
ハードなもので、以前は覚えなかった疲れも感じました。

*拙ブログのモットーである「知るは喜び」「調べるは楽しみ」「分かるは感動」
「学ぶは一生」に無理やりあてはめて書きました。
最近は「そして考える」→「実践する」というのが最も大事なんではないかと思う
ようになりましたが。


横山国男

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2008年12月29日(月)更新

Made on a Mac = マック製のカレンダー。

クリスマスに長女夫婦からプレゼントされたのが、今夏の孫連れアメリカ旅行の
写真をカレンダーにしてくれた「アメリカの旅 カレンダー」。

Mac のオリジナルマイカレンダー

これがなかなかカッコいいもので、聞けば写真のデータをアメリカ(イリノイ州とか)
のMacのラボに送って作ってもらうサービスを利用したものだそうです。
これはオリジナルものを海外にむけて販売する企画のヒントにもなります。

送料を含めて30ドルくらいらしいのですが、なにより上質感があり、さすがMac。
日本でも大手のフイルムメーカーがやっているそうですが、紙もうすく、デザインも
いまいちとのこと。 これなら来年一年楽しめます。

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今年の7月末10日間ほど、シカゴに住む次女に会うため夫婦で北米へ。
考えた末10才と6才の二人の孫(長女の男の子)も連れて行くことにしました。
 
私はシカゴ、ボストンの美術館なども観ることができ、念願がかないましたが、
孫たちには「世界は広い、顔や肌の色は違うけどみんな勉強やスポーツ、仕事に
一生懸命なんだな」と幼心に感じてくれたらそれで十分と思いました。

その直後、このような経済の大混乱が起きるとは予想だにしませんでしたが。

それでも何年か後、機会があったら中国か、シンガポールをまた見せてやりたい。
今や世界人口の4~5人に一人は中国人か華僑と呼ばれる人たち。この小さい
島国で日本語という言語のみ話す高齢化日本は世界人口の60分の1です。
移民も受け入れず、さりとて外へも出ず、という選択は難しいように思います。

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カレンダーは各国語版があるそうで、ちゃんと曜日も日本語です。愛犬・愛猫の
「ペットカレンダー」を作るのも楽しいかもしれません。

“2009年8月”はボストンの有名なシーフードレストランで写したビッグロブスター。

ボイルした大海老

巨大で頑丈な甲殻が「アメ車」を連想させるのがちょっと悲しいですが・・・。
よその国の心配をしている場合ではないでしょうが、私たちの年代には憧れの国
だったアメリカにはガンバッテほしいものです。

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☆ 来年のカレンダーの話を書いたところで今年のブログはオシマイにしようと
  思います。つたない文章におつきあいいただいてありがとうございました。
  佳き新年をお迎えください。


横山国男

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2008年11月03日(月)更新

山車の大きな人形の衣装・・苦労しておられたんですね。

先日、猿回し芸「太郎さんと次郎君」の衣装を作らせてもらったことをブログにも
書かせてもらいました。

この模様が2週にわたってTV放送されたためでしょう、その後、何件かのお問い
合わせなどがあり、素直に喜んでいます。

そのうちの一つに、当社でも想像していなかった依頼があり、お話を聞いて当社
の技術と提案力が生かされる、お役に立てる恰好の案件がありました。

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来年のお祭りの企画なので、詳細は控えますが、当地でも歴史のある、有名な
お祭りです。

大きな(5~6m)武者人形などのつくりものを乗せた「曳き山車」が、毎年8基も
出て、3日間、県内外からたくさんの観光客を集めます。

「山車」は、毎年地区やグループの人たちの知恵をしぼったものになります。
巨大な人形を「来年は何にするか」は、もうほとんど決定しているそうです。

週末、ある「山車」の勧進役、デザイン担当、衣装制作担当の方々が「テレビを
みたのですが・・」と当社を訪ねてこられました。

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お話によりますと、
「人形作りはともかく、毎年、衣装特に染めや織りの“織物・生地”を探すのが
もう大変なんです。無地のものはまだよいのですが、柄物になるとそんな大きな
柄やデザインのものはほとんどありません。「ふとん」や「帯」の生地の中から
探すのですが、生地幅がせまかったり、必要な長さが手に入らなかったり・・」。

私の回答は、
「全くご心配いりませんよ。どんな柄のどんな大きさのものでも、フルカラーで
お作りします。それも150cの広幅の生地、素材はいろいろありますが、発色が
きれいで、お祭りが雨でもシャンとしているのはポリエステルがいいでしょう。
価格もリーズナブルですから」。

その他、数量も少量でもよいこと、素材感や十二単衣のような複雑な見た目も、
グラフイックスで本物のように見せることができることなど、たくさんの資料と合わ
せてお見せしたところ、躍りあがらんばかりに喜ばれたのです。

何より感激されたのは、「拡大図柄」でプリントできるということです。
たとえば腰元などがよく着ている「矢羽根」の柄がありますが、人が着る着物の
柄としてはせいぜい一つの矢羽根は10c程度の大きさでしょうが、5mもある
人形となると30c~40cの大きさが必要になります。

判官の裃(かみしも)の背中の「紋」だって15cくらいにはなるでしょう。

そんな生地は存在しませんから、衣装担当さんは大変なご苦労があったようです。
「すぐ、ミーティングを開いて図案を持ってきます。本の切り抜きとか、クレヨンで
描いたものでもいいでしょうか?」

「いいですよ、でもデータで作ってきていただいたほうが安くできますね」。

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よほど喜んでくださったのでしょう。当社の玄関を出られてからも「よかった、よか
ったこれで安心やね、ナントカカントカ」とにぎやかにおしゃべりしながら車へ。
こちらも嬉しくなりました。「そうか、考えてみたらそれは大変だったろうな」とも
思いました。

モチーフの小さい「小紋柄」や久留米絣、紅型、レース模様、リバティー柄など、
和洋を問わない「お人形」のために、柄のサイズを縮小した服地を作ることは
すでに企画に上がっていますが、「大きな人形」は気が付きませんでした。
旗などは30c四方の小さいものから、20mx30mの巨大なものまでお作りして
いるというのに。

足元で困っておられた方がいたんですね。PRができていないということかな。


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2008年07月16日(水)更新

どこ吹く風。

以前から欲しかった写真集「桂離宮・修学院離宮」(京都新聞創刊125周年記念
出版)が、アマゾンから届いたのでワクワクしながら拾い読みしていると、書家の
吉川壽一君が飄々と現れました。(今や高名な書家ですが、小学校以来60年
近い親友なので“君”で許してもらいます。当社のアドバイザリースタッフです。)

「京都の門川新市長と会ってきた」とのこと。この2月に桝本前市長を僅差で破り、
初当選しましたが、二代続けての市教委出身市長とか。
「京都創生」がコンセプト。和服姿で執務室におられたそうですが、その一端なの
でしょうか。それとも公務でお茶席などがひかえておられたのかも知れません。

ただ桝本市政の12年間で94人の職員が逮捕された(京都新聞)そうで、市民か
らの信頼回復は容易ではなさそうです。
地方の教育委員会といえば、大分県が大混乱の真っ最中、中には夫婦で関与し、
悪くすると免職となり、数千万円の退職金がパーになるかも知れませんから、
割の合わない話です。

私は公務員とか先生になりたい、という気持ちに一度もなったことがありませんが、
官庁とは関係ない好きな“モノを作る仕事”に就けて本当に幸せだとあらためて思
います。
ただ自身の出世や子供の幸福を考えない人は少ないと思いますので、切羽詰れ
ば私もヒョットしてそれに近いことをしたかも知れませんから、賄賂社会と噂される
中国を笑う資格はありません。

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吉川君の市長との会話で「市長から“風”という字を書いてもらえませんか、と言わ
れたんやけど、偶然この秋東京で個展をやるテーマを“風”にしようかと考えていた
ところなんでビックリした」とのこと。

言われてみると「風」っていいですね。文字もデザインとして面白い。
空気が動くのが風ですが、台風、暴風はともかく、新風、涼風、さわやかな風など
人の心を軽くさせます。

今、東京の高校の「よさこいチーム」から、長半纏の注文が来ていて、試作品が
私の前に架けられています。背中に大きく赤地に金でプリントを依頼されたのが、
「風神雷神図」。風神が大きな袋を腰に抱えて大風を送っている図をリデザインし
ました。神というより鬼に見えますが、愛嬌があって迫力ありますね。

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ところで流行語になった「K・Y」・・場の空気が読めないという意で結構使われて
いるようですが、語意が似ている「どこ吹く風」というのもあります。

食品の表示や産地偽装、今回の大分県の教職員のワイロ問題、社会保険庁の
不始末などなどこれだけ世間で話題になり、指弾を浴びているのに「どこ吹く風」と
思っている人たちがいるように見えるのには暗澹とした気持ちにさせられます。
感性が錆付いているんでしょうか。

「見て見ぬふり」と「どこ吹く風」の連鎖、今の日本には経済だけでなく、社会全体
に「逆風」が吹き始めているように思います。

横山国男

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2008年06月25日(水)更新

団扇(うちわ)。

季節感がだんだん薄れていくこの頃ですが、夏を感じさせるものに「団扇(うちわ)」
があります。

夏来る。
<吉川壽一書 “吹く風”>

子供の頃、母親が作る「五目すし」の桶の横で、うちわで煽いで冷ます手伝いを
したり、七輪の炭火おこしに使ったりしましたが、それは頑丈な作りの柿シブを
塗った大き目のベンガラ色の「しぶうちわ」。

そういえば昭和30年ごろは、近所の酒屋さんとか、呉服屋さんがサービスで盛ん
にうちわを配布したように思います。女優さんの浴衣姿が絵柄になっていたものも
記憶にあります。(年末のカレンダーも同様のものですね)
手で煽ぐやわらかい風は、冷房もない時代のひとときの「涼」を感じさせてくれる
優れた日用品であり、日常の中にある「美」の一つでもありました。

今でも工芸品として美しいうちわもまだ作られていますし、販促用にプラスティック
骨のウチワも最近では増えてきたようです。
先日、「応援旗」を作らせてもらった、市内の子供バドミントンチームの責任者の方
から、子供達で応援のウチワを作りたいので、旗のデザインデータをお借りできま
せんか、という依頼があり、データを送って差し上げました。
昨今は、用紙にインクジェットで出力し、両面から貼り合わせれば、簡単に楽しく
マイウチワができてしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うちわの歴史は古代の中国や、エジプトまでさかのぼるようですが、日本では古墳
時代に木製でその原型を見ることが出来、大型で「あおぐ」というより、宗教的な
儀式の意味がつよい「祓う・はらう」ためのものであったようです。

百花繚乱の江戸時代には、日常生活道具として、オシャレの小道具として、洗練
されたものになっていくとともに、「団扇産地」も形成されていき、現在でも京都、
丸亀、岐阜などが有名のようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

京都の舞妓・芸妓さんが「夏の踊り」のあと、名の入ったうちわをごひいき筋に
配ったものがよく料理屋さんなどに架けられています。
席について、涼やかな冷酒を一口、ほっとして見上げると、すだれをバックに白地
に墨書きですっきりと優美なデザインの名入りうちわが数本かかっていて、
「夏だなー」と思います。
とても風情があって、賀茂川沿いの「床」とともに、暑い京の夏を一瞬忘れさせて
くれます。

  涼み舟 団扇の端を ぬらしけり  子規


横山国男

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2008年03月28日(金)更新

佐藤卓さん(グラフイックデザイナー)から学ぶ。

前回ブログの続きとして、

「そもそもデザインするってどういうことなんだ?」・・グラフイックデザイナー佐藤卓
氏のプロフィール、持論を情熱大陸のウェブサイトから覗いて見ました。

佐藤さんは51歳、東京藝術大学大学院終了後、電通に入られましたが、僅か3年
で独立。私たちの身の回りにあるあらゆるもののデザインを手がける傍ら、その
仕事は店舗デザイン、新商品の開発、はてはテレビ番組の制作など多岐にわたっ
ていて、今や日本を代表するグラフイックデザイナーの一人、と紹介されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「デザイン」というと、ともすれば表面的な形や色に気をとられがちな私たちに、
明快な例を挙げて、持論の一端を述べられているのが、同サイト「情熱語録」に
収録されていますので、引用させていただきます。

『郵便局のマークはデザインの名作ですからね。本当に最低限の要素しかそこに
ないんですよ。それ以下でも多分わかんないかもしれないし、それ以上だと、今度
は街の雑踏の中に埋もれてしまう。』

『感性ってだれにでもあるんですよ。感性のない人なんていないんですよ。それを
「クリエーティブは感性の仕事だ」なんて言われたときに、「えっ!?」と思ったんで
すね。だって、どんな人だって生活の中でいろんな工夫をしたり、道を歩いてたって、
どこの道を歩こうか、あっちへ寄って、こっちへ寄ってと考えているわけですよね。
だから、クリエーターは感性の仕事ですという言い方は昔からよくされるんだけども、
すごく嫌いで、そんなことを売り物にするなって思っていたんですね。僕は、ですよ。』

(理髪店のサインポールについて)
『理髪業ということを知らせるためだけに何でこんなものが生まれたのか。誰も
疑問に思わないほど生活に根付いているのが、特別にデザインという意識を持っ
てないものばかりですよね。そういうデザインにかかわれたら本望ですけどね。』
(引用終わり)

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【デザインがデザインであるうちはデザインでない】 (佐藤 卓)

あらためて「グッドデザイン」とは何かを教えていただいた気がします。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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会社概要

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個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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