株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
25万人の入場者(予想)「東京国際キルトフェスティバル」
この15日から23日まで、東京ドームで開催されている「東京国際キルトフェスティ
バル」を見学するため、週明けに上京。
会期中におよそ25万人の入場者が予想されるという「布と針と糸の祭典」と銘打
たれた催しで、今年で9回目ではないかと思います。いつもはNHKBSでの放映を
見ているのですが、新規ビジネスとの関連もあって見学してきました。
17日(日)のBSでの2時間にわたる中継で、会場の混雑ぶりは見てとれましたが、
入場した18日(月)もかなりの人。そのほとんどが中、高年のご婦人。
会場は中央に展示スペース、米国のアレンタウン美術館(キルトを中心に7千点
のテキスタイルを収集)の特別展示、それに周囲を作品や材料販売のショップが
100店近く取り囲むという、ドーム球場グラウンドほぼ一杯の規模。
キルトづくり、手芸愛好家などのみなさんで、全国各地から、特に教室のグループ
見学者が多いように思われました。それにしても不況と言われる昨今、この
パワーというか、熱いものには圧倒されます。男性は見たところ100人に2人か
3人といったところ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キルト(Quilt)とは、表地と裏地の間に薄い綿(わた)を入れ、重ねた状態で指し
縫い(キルティング)したもの。日本では、多色の布を縫い合わせたパッチワーク
キルトが主流。(Wikipedia)
世界各地にいろいろな技法が存在するのですが、よく知られているのはアメリカン
キルト、ハワイアンキルト。アメリカンの方は当然ヨーロピアンキルトから派生した
ものです。
日本のキルトが世界でどのような位置にあるのか詳しく知りませんが、作品を見る
と日本古来の裂布、伝統衣装生地、着物、アイヌのアツシ、藍染などの膨大な染
と織の技術、遺産を誇る国ですから、そのレベルは仕事の精緻さと相まってかなり
のものです。
まだキルト手芸が一般的になって30年ほどではないかと思考しますが、コンテスト
部門はパッチワークキルトの領域を抜け出て、絵画にならぶ芸術作品ともいえる
ものが多くて驚きます。
いずれもTVで紹介された作品ですが、左下の「ハンドメイキング賞」受賞作品は
制作に2年あまりかかったと作者が話されていました。すべて一針、一針ご自身
が手で指していかれたわけですが、気の遠くなるようなお仕事であり、同時に受賞
するにはデザイン(特にコンポジションと配色)も重要な評価となります。すごい!。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上に掲載した写真(購入した図録より)のような、アートの領域に入る作品とは
別に、一般的には「余り布」「不要になった着物、昔の木綿の野良着」「風呂敷」
「手ぬぐい」「洋服」そのほか何でも材料になるという、「もったいない」を具現化し
たような、エコそのもののような実用を兼ねた趣味で、素晴らしいことです。
大体、古布でも何枚か重ねて縫うと丈夫になり(雑巾がそうですが)、それを美しく、
あるいは身の回りの愛すべきものに変身させるという発想は日本人には昔から
備わっていた美徳の一つですから、膨大なキルト愛好家がいても不思議ではあり
ません。
若い人も「巣籠り」といわれる最近の状況で、ますますキルトフアンが増えるので
はないでしょうか。
当社では入手が難しくなっている古布やビンテージの布地の復刻、オリジナルの
プリント生地を1mから制作できる「デジタルオンデマンドプリントシステム」を導入、
未発表柄2000点を含む数万に及ぶプリント柄の資料をベースに新サイト
「オーダーぷりんと屋」を2月初めに立ち上げるべく準備中です。
お会いしたかった作家のSさんにも超混雑の中、ごあいさつと当社のPRが出来、
出張の目的も果たせました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<ご用とお急ぎでない方へ>
アメリカンキルトについて、ご興味のある方はアメリカ映画「キルトに綴る愛」
(1995)をご覧になるととても参考になります。初々しいウィノナ・ライダー主演、
懐かしやエレン・バーンスタイン、アン・バンクロフト、ジーン・シモンズなど大御所
が脇をかためるハートウォームな映画です。
結婚間近の孫に贈る「キルト」を、数名の人生経験豊富なオバアサンたちが集ま
って毎日おしゃべりしながら針を動かすシーンは、コミニュティの原型を思い起こ
させてくれます。(DVD入手可能)
株式会社横山工藝 横山国男
:::株式会社横山工藝:::
オリジナル広巾生地の「染の布」 / 布製品へのダイレクトプリント「PriX」
横山国男社長ブログ / はまじい専務ブログ / 制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
2008年制作事例 / イージーオーダーのご紹介 / よさこい屋店長ものづくり日記
スタッフ日記 / なおくま店長日記 / 日と月・エチゼンニッキ / よしくま日記
バル」を見学するため、週明けに上京。
会期中におよそ25万人の入場者が予想されるという「布と針と糸の祭典」と銘打
たれた催しで、今年で9回目ではないかと思います。いつもはNHKBSでの放映を
見ているのですが、新規ビジネスとの関連もあって見学してきました。
17日(日)のBSでの2時間にわたる中継で、会場の混雑ぶりは見てとれましたが、
入場した18日(月)もかなりの人。そのほとんどが中、高年のご婦人。
会場は中央に展示スペース、米国のアレンタウン美術館(キルトを中心に7千点
のテキスタイルを収集)の特別展示、それに周囲を作品や材料販売のショップが
100店近く取り囲むという、ドーム球場グラウンドほぼ一杯の規模。
キルトづくり、手芸愛好家などのみなさんで、全国各地から、特に教室のグループ
見学者が多いように思われました。それにしても不況と言われる昨今、この
パワーというか、熱いものには圧倒されます。男性は見たところ100人に2人か
3人といったところ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キルト(Quilt)とは、表地と裏地の間に薄い綿(わた)を入れ、重ねた状態で指し
縫い(キルティング)したもの。日本では、多色の布を縫い合わせたパッチワーク
キルトが主流。(Wikipedia)
世界各地にいろいろな技法が存在するのですが、よく知られているのはアメリカン
キルト、ハワイアンキルト。アメリカンの方は当然ヨーロピアンキルトから派生した
ものです。
日本のキルトが世界でどのような位置にあるのか詳しく知りませんが、作品を見る
と日本古来の裂布、伝統衣装生地、着物、アイヌのアツシ、藍染などの膨大な染
と織の技術、遺産を誇る国ですから、そのレベルは仕事の精緻さと相まってかなり
のものです。
まだキルト手芸が一般的になって30年ほどではないかと思考しますが、コンテスト
部門はパッチワークキルトの領域を抜け出て、絵画にならぶ芸術作品ともいえる
ものが多くて驚きます。
いずれもTVで紹介された作品ですが、左下の「ハンドメイキング賞」受賞作品は
制作に2年あまりかかったと作者が話されていました。すべて一針、一針ご自身
が手で指していかれたわけですが、気の遠くなるようなお仕事であり、同時に受賞
するにはデザイン(特にコンポジションと配色)も重要な評価となります。すごい!。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上に掲載した写真(購入した図録より)のような、アートの領域に入る作品とは
別に、一般的には「余り布」「不要になった着物、昔の木綿の野良着」「風呂敷」
「手ぬぐい」「洋服」そのほか何でも材料になるという、「もったいない」を具現化し
たような、エコそのもののような実用を兼ねた趣味で、素晴らしいことです。
大体、古布でも何枚か重ねて縫うと丈夫になり(雑巾がそうですが)、それを美しく、
あるいは身の回りの愛すべきものに変身させるという発想は日本人には昔から
備わっていた美徳の一つですから、膨大なキルト愛好家がいても不思議ではあり
ません。
若い人も「巣籠り」といわれる最近の状況で、ますますキルトフアンが増えるので
はないでしょうか。
当社では入手が難しくなっている古布やビンテージの布地の復刻、オリジナルの
プリント生地を1mから制作できる「デジタルオンデマンドプリントシステム」を導入、
未発表柄2000点を含む数万に及ぶプリント柄の資料をベースに新サイト
「オーダーぷりんと屋」を2月初めに立ち上げるべく準備中です。
お会いしたかった作家のSさんにも超混雑の中、ごあいさつと当社のPRが出来、
出張の目的も果たせました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<ご用とお急ぎでない方へ>
アメリカンキルトについて、ご興味のある方はアメリカ映画「キルトに綴る愛」
(1995)をご覧になるととても参考になります。初々しいウィノナ・ライダー主演、
懐かしやエレン・バーンスタイン、アン・バンクロフト、ジーン・シモンズなど大御所
が脇をかためるハートウォームな映画です。
結婚間近の孫に贈る「キルト」を、数名の人生経験豊富なオバアサンたちが集ま
って毎日おしゃべりしながら針を動かすシーンは、コミニュティの原型を思い起こ
させてくれます。(DVD入手可能)
株式会社横山工藝 横山国男
プリントのことなら 【染型工房 横山工芸】 | |
お祭り、太鼓の衣装なら 【オーダーよさこい屋】 |
:::株式会社横山工藝:::
オリジナル広巾生地の「染の布」 / 布製品へのダイレクトプリント「PriX」
横山国男社長ブログ / はまじい専務ブログ / 制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
2008年制作事例 / イージーオーダーのご紹介 / よさこい屋店長ものづくり日記
スタッフ日記 / なおくま店長日記 / 日と月・エチゼンニッキ / よしくま日記
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」 [03/27]
- 「備えあれば憂いなし」・・とはいうけれど。 [03/26]
- 私の「ブログ」体験記。 [03/24]
- 私が考える「プロフエッショナルの条件」 [03/22]
- 猫ドア [03/18]
- 容易ならざること [03/15]
- 祈るのみです。 [03/13]
- 驚嘆! 堂々の80年~「日本綿業会館」ビル(大阪) [03/10]
- 溝口肇さんのチェロ [03/09]
- 春がきた! [03/02]
- トスカーナ・・家族旅行の思い出 [02/28]
- 『フィレンツェ田舎生活便り2』というブログから [02/21]
- 「2011 兎ピョン・跳挑!たのしい会!!」~吉川壽一新年会 [02/18]
- ヴァレンタイン・デーあれこれ [02/15]
- 雪と氷の世界から南の島へ [02/09]
- 大雪と格闘したことも・・ [02/05]
- サッカー日韓戦~てっちゃんを想う。 [01/26]
- 「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」 [01/19]
- 『水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない』 [01/09]
- この一年は“なんくるないさぁ”で。 [01/01]
- 2011年3月(10)
- 2011年2月(6)
- 2011年1月(4)
- 2010年12月(7)
- 2010年11月(7)
- 2010年10月(9)
- 2010年9月(9)
- 2010年8月(9)
- 2010年7月(9)
- 2010年6月(8)
- 2010年5月(5)
- 2010年4月(10)
- 2010年3月(10)
- 2010年2月(11)
- 2010年1月(12)
- 2009年12月(10)
- 2009年11月(10)
- 2009年10月(12)
- 2009年9月(11)
- 2009年8月(9)
- 2009年7月(13)
- 2009年6月(7)
- 2009年5月(9)
- 2009年4月(12)
- 2009年3月(13)
- 2009年2月(12)
- 2009年1月(14)
- 2008年12月(13)
- 2008年11月(13)
- 2008年10月(14)
- 2008年9月(13)
- 2008年8月(12)
- 2008年7月(8)
- 2008年6月(12)
- 2008年5月(8)
- 2008年4月(8)
- 2008年3月(6)
- 2008年2月(5)
- 2008年1月(7)
- 2007年12月(10)
- 2007年11月(8)
- 2007年10月(10)
- 2007年9月(5)
- 2007年8月(8)
- 2007年7月(7)
- 2007年6月(10)
- 2007年5月(10)
- 2007年4月(7)
- 2007年3月(12)
- 2007年2月(8)
- 2007年1月(3)
- 2006年12月(2)
- 2006年11月(3)
- 2006年10月(11)
- 2006年9月(5)
- 2006年8月(3)
コメント一覧
- :舩田[11/17]
- 「スカーレット リボン」。
- アンディウィリアムスショーは私も殆んど欠かさずに見てました。...
- :横山工藝 横山国男[03/31]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- >コクホー庄山様...
- :櫻田弘文[03/30]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- 横山さん、クエストリーの櫻田です。 最後のブログを拝読しました。...
- :hello[03/30]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- やはり閉じちゃうんですか・・・ 以前 そんなお話をお聞きした時、...
- :コクホー[03/29]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- いよいよ大ファンだった横山さんのブログともお別れです。...
最新トラックバック
-
これもクリエイティブな仕事と思えば…
from After5のメインストリート
会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ... -
昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう
from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領 -
犬山城
from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。 -
【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん
from 経営者会報ブログ編集部
「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。 * ... -
「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本
from 23:30の雑記帳
節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....
コメント