株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
「越前ガニ」と「沙漠化」について考える。
霜月11月も明日は10日。今朝も大して寒くありません。今年は今日までのところ
特に温かいようで気になります。
誰もが知るようになった「越前ガニ」。その解禁日は今年は11月6日でした。
福井県の沖合から解禁日の朝戻ってきた蟹漁船、揚げられたズワイ蟹の初セリ
の風景などは、毎年TVニュースですっかりおなじみになりましたが、どうも近年の
画面は違ってきたように思います。
背景に、冷たい雨風やみぞれ混じりの天気、暗い色の海がありません。
あと半世紀もすると、このあたりの年間平均気温が「那覇」と同じになる、という
「温暖化」の予測すらあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かと言って日本が「砂漠化」するとも考えにくいですね。周囲を海に囲まれている、
そのおかげで多雨である、「緑被率」は世界第二位、などが思い浮かびます。
長年冷害などで苦しんだ東北や北海道でも「米」の収穫がさらに容易になるでし
ょうから、飢餓も考えにくい。バイオや品種改良の技術も世界のトップクラスです。
携帯やIT環境その他の「日本独自規格」が進んで(遅れて?)ガラパゴス化する
という意見もあるようですが、大きなハワイ・・パラダイス化するかも知れません。
とかく悲観的な方に傾きがちな(世界有数の自殺大国でもあるので)日本。
1500兆円も個人金融資産があるんだそうですから(誰も見たことはないけど)
「恐慌」になっても国家倒産はしない、とゆるく考えて暮らすのはどうでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、世界各地で起きている「砂漠化」・・・水が少ないという意味で「沙漠化」、
の問題は少し調べてみると、「月の砂漠」のようなロマンチックな風景には程遠
いものがあります。
砂漠化の原因はいろいろ複合していますが、やはり「人間」が原因となっている
大きなものとして一例をあげると人口爆発があります。
資料によると、例えばアフリカのスーダンでは20世紀に入ってから人口が6倍。
井戸ポンプが普及したのが原因だそうです。水が使えるようになり、家畜を増や
すことが容易になりました。
しかし、増えた家畜は緑を食べ尽くす、人は乏しくなった木々を根こそぎ取って
調理や家を造る泥レンガを焼くのに使う、井戸はさらに深く掘られ、地下水は
涸れ、木も枯れていくという悪循環が始まります。
美しかったオアシスも、次々と文字通り「沙漠化」していったのです。
農業の機械化も過剰耕作、農地の酷使につながり、土地をやせ細らせ、雨が
降れば土壌流出、表土は流れて砂漠化します。
しかしこの問題の難しいところは、その地に住む人々にとって「必要不可欠」、
「生存のための営み」そのものだということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の新聞に「エネルギーの自給を目指して注目されている」岩手県葛巻町の
話題が載っています。標高400m人口8000人のこの町は、今や風力発電、
太陽光、酪農の町なので家畜糞、森林資源から出る間伐材などのバイオ技術も
総動員して、今や町内消費エネルギーの70%をまかなうそうです。
各種団体の視察や観光客も増えて昨年は約50万人が訪れたのもプラス。
先日、環境NPO法人の代表を務める、親友の建築家が持ってきた「太陽熱利用
調理器(コンロ)」で実験をして見せてくれました。
薄いステンレスの鏡板が四方に開く簡単な構造のものでしたが、大して強くもない
秋の日差しでも30分もかからずに、中くらいの鍋のお湯が沸きました。
感激した私が「すごいな、これをアフリカに送ったら、あの強烈な太陽だから10分
もかからんな。砂漠化防止に役立つよな、安く出来そうだし」。
「もうやってるよ。だけど鏡板は盗まれるし、上の方の人間がこれを法外な値段
で横流しするから、本当に必要な人に渡らないんだ」・・彼の返事です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新しいエネルギーの開発に「自然資源を活用して日本一のエネルギー基地に育
てよう」と人口8千人の小さな町が町民あげて取り組む日本。
自治体からお達しがあれば、ゴミの分別、リサイクルに文句をいいながらもきちん
と従う大半の日本人。
対して、
55カ国もあるとは知りませんでしたが、その大半が沙漠化に苦しむアフリカ。
どのような援助が有効なのでしょうか。教育にも人口制限を含む医療分野にも
多くの人的、物的援助が長い年月送られ続けてきたと思うのですが。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
特に温かいようで気になります。
誰もが知るようになった「越前ガニ」。その解禁日は今年は11月6日でした。
福井県の沖合から解禁日の朝戻ってきた蟹漁船、揚げられたズワイ蟹の初セリ
の風景などは、毎年TVニュースですっかりおなじみになりましたが、どうも近年の
画面は違ってきたように思います。
背景に、冷たい雨風やみぞれ混じりの天気、暗い色の海がありません。
あと半世紀もすると、このあたりの年間平均気温が「那覇」と同じになる、という
「温暖化」の予測すらあります。
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かと言って日本が「砂漠化」するとも考えにくいですね。周囲を海に囲まれている、
そのおかげで多雨である、「緑被率」は世界第二位、などが思い浮かびます。
長年冷害などで苦しんだ東北や北海道でも「米」の収穫がさらに容易になるでし
ょうから、飢餓も考えにくい。バイオや品種改良の技術も世界のトップクラスです。
携帯やIT環境その他の「日本独自規格」が進んで(遅れて?)ガラパゴス化する
という意見もあるようですが、大きなハワイ・・パラダイス化するかも知れません。
とかく悲観的な方に傾きがちな(世界有数の自殺大国でもあるので)日本。
1500兆円も個人金融資産があるんだそうですから(誰も見たことはないけど)
「恐慌」になっても国家倒産はしない、とゆるく考えて暮らすのはどうでしょうか。
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しかし、世界各地で起きている「砂漠化」・・・水が少ないという意味で「沙漠化」、
の問題は少し調べてみると、「月の砂漠」のようなロマンチックな風景には程遠
いものがあります。
砂漠化の原因はいろいろ複合していますが、やはり「人間」が原因となっている
大きなものとして一例をあげると人口爆発があります。
資料によると、例えばアフリカのスーダンでは20世紀に入ってから人口が6倍。
井戸ポンプが普及したのが原因だそうです。水が使えるようになり、家畜を増や
すことが容易になりました。
しかし、増えた家畜は緑を食べ尽くす、人は乏しくなった木々を根こそぎ取って
調理や家を造る泥レンガを焼くのに使う、井戸はさらに深く掘られ、地下水は
涸れ、木も枯れていくという悪循環が始まります。
美しかったオアシスも、次々と文字通り「沙漠化」していったのです。
農業の機械化も過剰耕作、農地の酷使につながり、土地をやせ細らせ、雨が
降れば土壌流出、表土は流れて砂漠化します。
しかしこの問題の難しいところは、その地に住む人々にとって「必要不可欠」、
「生存のための営み」そのものだということです。
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今日の新聞に「エネルギーの自給を目指して注目されている」岩手県葛巻町の
話題が載っています。標高400m人口8000人のこの町は、今や風力発電、
太陽光、酪農の町なので家畜糞、森林資源から出る間伐材などのバイオ技術も
総動員して、今や町内消費エネルギーの70%をまかなうそうです。
各種団体の視察や観光客も増えて昨年は約50万人が訪れたのもプラス。
先日、環境NPO法人の代表を務める、親友の建築家が持ってきた「太陽熱利用
調理器(コンロ)」で実験をして見せてくれました。
薄いステンレスの鏡板が四方に開く簡単な構造のものでしたが、大して強くもない
秋の日差しでも30分もかからずに、中くらいの鍋のお湯が沸きました。
感激した私が「すごいな、これをアフリカに送ったら、あの強烈な太陽だから10分
もかからんな。砂漠化防止に役立つよな、安く出来そうだし」。
「もうやってるよ。だけど鏡板は盗まれるし、上の方の人間がこれを法外な値段
で横流しするから、本当に必要な人に渡らないんだ」・・彼の返事です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新しいエネルギーの開発に「自然資源を活用して日本一のエネルギー基地に育
てよう」と人口8千人の小さな町が町民あげて取り組む日本。
自治体からお達しがあれば、ゴミの分別、リサイクルに文句をいいながらもきちん
と従う大半の日本人。
対して、
55カ国もあるとは知りませんでしたが、その大半が沙漠化に苦しむアフリカ。
どのような援助が有効なのでしょうか。教育にも人口制限を含む医療分野にも
多くの人的、物的援助が長い年月送られ続けてきたと思うのですが。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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