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黒澤 明・クロサワアキラと戸田正寿さん。

投稿日時:2008/05/06(火) 07:06rss

この数年連休の初めに仙台へ旅行することが恒例になっていて、今年は仙台の
奥座敷といわれる秋保(あきう)温泉へ。

小松・仙台間は50分ほど、自宅からでも2時間ほどで仙台空港なのでとても便利
なのです。友人夫妻がどうしても現代和風建築の粋「茶寮宗園」へ案内したい、
とのことなのでこのような所へ泊まれるのは生涯一度あるかどうかわからないので
お供することに。

ただ、着いた日秋保カントリーでゴルフをした際、右ひざを傷めたようで、帰宅後の
連休後半はずっと自宅でカナイと花を植えたり、読書・TVの毎日でした。

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そんな中、昨日のBS2「クロサワ・アーカイブス特集」を、TVの前でカナイとコーヒー
なぞを飲みながら5時間、トイレに立つ間も惜しみながら、喰い入るように観ました。

30本の監督した映画のほとんどを観、黒澤本もかなり持っていますが、何度観て
も飽きませんね。
夜9時過ぎからの「野良犬」も観て、忘れているシーンもあり、またまた引き込まれて
画面に釘付け状態、至福の「クロサワ デー」でした。

評論家でもない私が、このようなブログで「黒澤 明」「黒澤作品」「映画芸術」など
について、まして自身の人生に深く食い込んでいるであろう「クロサワ アキラ」と
いう日本が生んだ偉大な「映像作家」についてチョロッと語るなど不遜とさえ思い
ますが。

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ジョン・フォードとジョン・ウエインが作り出した「詩情」と同じように、黒澤作品では
「三船敏郎」が全てであったように今でも頑固に思っています。フアッションは勿論
その風貌、バランスがよく強靭な肉体は今時のイケメンなど足元にも及びません。

三船の剣サバキ(七人の侍の菊千代と用心棒や椿三十郎でのタチマワリ)、ジョン
・ウエインがライフルをずーっと馬上疾走するインディアンを追いながら引き金を
弾く独特の呼吸など「この監督にしてこの俳優あり」(その逆も)と感激したものです。

大体黒澤映画といえば、巻頭豪快な筆文字で書かれたタイトルと音楽で完全に
シビれてしまいますよね。映像と音楽で作られる映画は「総合芸術」といわれ
ますが、デジタルで何でも可能のように見える21世紀、我々は黒澤明のような
作家に再び会えるのでしょうか。

ホームシアターまがいのものを作ったので、これから黒澤明の全作品を少しずつ
鑑賞することを楽しみにしています。

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ちょうど2年前の5月、世界で4ヶ所でしか公開されなかった(日本では福井だけ)
黒澤明の2000点におよぶ絵コンテ原画から200点を展示した「黒澤明アート展」
が開かれ、さらに画家としての驚嘆すべき才能に触れました。中にはゴッホ以上
では、と思われる作品まであり、何度も会場を行きつ戻りつしました。

この稀有な展覧会がなぜ福井で開かれたかといいますと、この展覧会のアート
ディレクター戸田正寿さんが福井県坂井市出身だったご縁です。

私がこれまでに最も心に残る「広告デザイン」に40年も前の「フォルクスワーゲン」
の“かぶとむし(ビートル)”の広告(ビートルが機能を追求した結果のデザインで
あることを訴求するために、このような変な形でも人類が初めて月に足跡を着けた、
として月面着陸船を引き合いに出した広告)と、80年代初頭のサントリーローヤル
ウイスキーの広告「ランボー」がありますが、この「ランボーシリーズ」が戸田さんの
作品であることがわかり、ここでもランボーと黒澤映画がつながったような気がした
ものです。

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いつかブログで「黒澤明アート展」について書きたい、と思っていましたが、その気
になったので思い出を次回に。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
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