株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
バーキンが“バーキン”を踏んづけた。
久しぶりに面白いTV番組を見せてもらいました。それは昨夜10時からの[SMAP
xSMAP](フジテレビ系)、フランスの女優ジェーン・バーキンがゲストとして登場
した「ビストロSMAP」のコーナーです。
セーターにダボッとしたパンツで、靴はどう見てもかなり履きこんだコンバースの
バスケットシューズ、靴紐を長くしてふくらはぎにまで巻きつけ、「バレーシューズ
みたいでいいでしょ」と。パンツを捲り上げれば、なんとグレーのタイツ(今はレギ
ンスというのかな)を穿いていらっしゃる。ここしばらくの東京の寒さ対策かも知れ
ませんが、日本のオヤジから見れば、モモヒキといわれかねないいでたちです。
「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」「美しき諍い女」などで、印象的なこの英国
生まれのフランスの名女優さんも、今や60過ぎとあれば、カッコつけないのかも
知れませんが、それよりフランクでスタッフに協力的で、とても人柄の良さが滲み
出て、好感を持ちました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
J・バーキンといえば、世界中の女性が憧れるエルメスのバッグ「バーキン」。
彼女と飛行機で隣り合わせたエルメスのデュマ前社長との出会いから、制作に至
った経緯も紹介し、持ち歩いている使い込んだ自分の「バーキン」の中身も、中居
クンが「見せて欲しい」と言うと、アッケラカンとテーブルの上にぶちまけて、驚きま
した。
和食を希望して、「おいしい、おいしい」を連発、出てくるものを次々と平らげる健啖
ぶり。勝負は木村拓哉・草薙剛のチームに軍配を上げましたが、ご褒美に持って
来させたのは、ブラウンとキャメル色の「バーキン」一個ずつ。
これには、さすがの木村、草薙の二人も興奮気味。
日本で買えば、先ごろまで一個80万円と聞いたことがあります。(今はユーロ高で
もっとするかも)。しかも一年待ちとか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サプライズは続きます。木村クンが「これ、男でも持てますよね」「ウイ、モチロン
デス」と、二つのバッグをやにわに床に置くと、コンバースを履いた足でガンガン
踏みつけ、口を引っ張り、パンパン叩きます。
会場騒然、木村クンも「あーっ、バーキンが、・・・」と口あんぐり。
「ドウ、コレデチョットイイカンジデショ」 木村クンの顔を撫でる仕草は、顔の脂を
つけなさい、手垢のついた感じもいいものよ、いろいろぶらさげて楽しみなさい、
すなわち「長く使って自分のバッグにするのよ」・・・参りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この衝撃的な映像をご覧になった「ブランド命」の日本女性は、眞に幸運だったと
思います。
なぜなら、「ブランドとはなにか」を一発でJ・バーキンが説明してくれたように私に
は思えたからです。
最高級の皮革と高度の縫製、「ブランド」と尊称されるバッグが簡単にへたるもの
ではない、という実証よりも、どのようなモノでもそれは所詮モノであり、大切なの
はそれを使う人間なのよ、ブランド品を使いこなして、ブランドに負けない人間で
あってこそのブランドなのよ、と言ってくれている気がしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長い間、食事や欲しいものを我慢し、憧れの「バーキン」を手に入れたい、と涙
ぐましい努力をするという話も聞きますが、私はケッコウそういうのは好きです。
昔からの日本人の「舶来品崇拝」「ブランド信仰」が、いいものとは何か、を学ぶ
のに大いに役立ってきたし、日本の高品質なもの作り、審美眼にも影響を与えて
きた結果、アジアでは一歩先んじているとも思います。
願わくば「ブランド」というものの本質を学ぶことによって、人と物の関係に思いを
致せば、さらに日本のモノつくりが磨かれる気がします。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
xSMAP](フジテレビ系)、フランスの女優ジェーン・バーキンがゲストとして登場
した「ビストロSMAP」のコーナーです。
セーターにダボッとしたパンツで、靴はどう見てもかなり履きこんだコンバースの
バスケットシューズ、靴紐を長くしてふくらはぎにまで巻きつけ、「バレーシューズ
みたいでいいでしょ」と。パンツを捲り上げれば、なんとグレーのタイツ(今はレギ
ンスというのかな)を穿いていらっしゃる。ここしばらくの東京の寒さ対策かも知れ
ませんが、日本のオヤジから見れば、モモヒキといわれかねないいでたちです。
「ナイル殺人事件」「地中海殺人事件」「美しき諍い女」などで、印象的なこの英国
生まれのフランスの名女優さんも、今や60過ぎとあれば、カッコつけないのかも
知れませんが、それよりフランクでスタッフに協力的で、とても人柄の良さが滲み
出て、好感を持ちました。
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J・バーキンといえば、世界中の女性が憧れるエルメスのバッグ「バーキン」。
彼女と飛行機で隣り合わせたエルメスのデュマ前社長との出会いから、制作に至
った経緯も紹介し、持ち歩いている使い込んだ自分の「バーキン」の中身も、中居
クンが「見せて欲しい」と言うと、アッケラカンとテーブルの上にぶちまけて、驚きま
した。
和食を希望して、「おいしい、おいしい」を連発、出てくるものを次々と平らげる健啖
ぶり。勝負は木村拓哉・草薙剛のチームに軍配を上げましたが、ご褒美に持って
来させたのは、ブラウンとキャメル色の「バーキン」一個ずつ。
これには、さすがの木村、草薙の二人も興奮気味。
日本で買えば、先ごろまで一個80万円と聞いたことがあります。(今はユーロ高で
もっとするかも)。しかも一年待ちとか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サプライズは続きます。木村クンが「これ、男でも持てますよね」「ウイ、モチロン
デス」と、二つのバッグをやにわに床に置くと、コンバースを履いた足でガンガン
踏みつけ、口を引っ張り、パンパン叩きます。
会場騒然、木村クンも「あーっ、バーキンが、・・・」と口あんぐり。
「ドウ、コレデチョットイイカンジデショ」 木村クンの顔を撫でる仕草は、顔の脂を
つけなさい、手垢のついた感じもいいものよ、いろいろぶらさげて楽しみなさい、
すなわち「長く使って自分のバッグにするのよ」・・・参りました。
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この衝撃的な映像をご覧になった「ブランド命」の日本女性は、眞に幸運だったと
思います。
なぜなら、「ブランドとはなにか」を一発でJ・バーキンが説明してくれたように私に
は思えたからです。
最高級の皮革と高度の縫製、「ブランド」と尊称されるバッグが簡単にへたるもの
ではない、という実証よりも、どのようなモノでもそれは所詮モノであり、大切なの
はそれを使う人間なのよ、ブランド品を使いこなして、ブランドに負けない人間で
あってこそのブランドなのよ、と言ってくれている気がしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長い間、食事や欲しいものを我慢し、憧れの「バーキン」を手に入れたい、と涙
ぐましい努力をするという話も聞きますが、私はケッコウそういうのは好きです。
昔からの日本人の「舶来品崇拝」「ブランド信仰」が、いいものとは何か、を学ぶ
のに大いに役立ってきたし、日本の高品質なもの作り、審美眼にも影響を与えて
きた結果、アジアでは一歩先んじているとも思います。
願わくば「ブランド」というものの本質を学ぶことによって、人と物の関係に思いを
致せば、さらに日本のモノつくりが磨かれる気がします。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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