株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
レンブラントの映画から。
「レンブラントの夜警」という“映画”が来春公開されるそうです。
『・・特に注目されたのが、レンブラントの作品に音や光を当て、絵に込められた
物語を浮き彫りにしようという企画で、選ばれた作品は「夜警」(1642年)。いわ
ずと知れた、彼の代表作である。』(週刊新潮12月13日号)
今年、レンブラントとならぶオランダを代表する画家、フェルメールの作品が日本
でも公開され、大変な人気だったようですが、残念ながら見ずに終わりました。
レンブラントは3年ほど前のお正月、京都の美術館「レンブラント展」で、かなりの
作品を見ることができましたが、「夜警」は一度も来日していないとのこと。
レンブラントといえば、『・・レンブラント・ライトと呼ばれる光と影の強弱を巧みに
用いた・・』(同誌)大画家ですが、私の印象は黒いバックから人物や風景のモチ
ーフが浮かび上がる絵ばかりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨年の初夏、軽井沢近くの「ヴィラデストガーデンファーム」の農園主であり、
画家の玉村豊男さんの「一日水彩画教室」でご指導を受けたことがあります。
ワイン作り、料理は勿論、玉村さんの絵のフアンもすごく多いのですが、美学を
修められた玉村さんから印象的なお話を聞きました。
『ヨーロッパの油絵は、黒をバックにそこから「光と影」の表現に向かっていくが、
日本画は白を背景に、ハイライト部分は和紙や絹本の白を活かして描き上げて
いくのです。これはヨーロッパでは水蒸気が非常に少なく、遠景でもクリアーに見
える、対する日本では遠景は常に霞み、「ぼかし」とか「おぼろげ」とかの表現が
多いのは、ひとえに水蒸気、湿気の国だからです』。
ストンと胸に落ちましたが、連想したのは「レンブラント」と「横山大観」でした。
どちらも大変な感動を観る人にもたらしますが、「芸術と風土」は切っても切れない
関係にあることをあらためて感じさせて頂いたお話でした。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
『・・特に注目されたのが、レンブラントの作品に音や光を当て、絵に込められた
物語を浮き彫りにしようという企画で、選ばれた作品は「夜警」(1642年)。いわ
ずと知れた、彼の代表作である。』(週刊新潮12月13日号)
今年、レンブラントとならぶオランダを代表する画家、フェルメールの作品が日本
でも公開され、大変な人気だったようですが、残念ながら見ずに終わりました。
レンブラントは3年ほど前のお正月、京都の美術館「レンブラント展」で、かなりの
作品を見ることができましたが、「夜警」は一度も来日していないとのこと。
レンブラントといえば、『・・レンブラント・ライトと呼ばれる光と影の強弱を巧みに
用いた・・』(同誌)大画家ですが、私の印象は黒いバックから人物や風景のモチ
ーフが浮かび上がる絵ばかりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨年の初夏、軽井沢近くの「ヴィラデストガーデンファーム」の農園主であり、
画家の玉村豊男さんの「一日水彩画教室」でご指導を受けたことがあります。
ワイン作り、料理は勿論、玉村さんの絵のフアンもすごく多いのですが、美学を
修められた玉村さんから印象的なお話を聞きました。
『ヨーロッパの油絵は、黒をバックにそこから「光と影」の表現に向かっていくが、
日本画は白を背景に、ハイライト部分は和紙や絹本の白を活かして描き上げて
いくのです。これはヨーロッパでは水蒸気が非常に少なく、遠景でもクリアーに見
える、対する日本では遠景は常に霞み、「ぼかし」とか「おぼろげ」とかの表現が
多いのは、ひとえに水蒸気、湿気の国だからです』。
ストンと胸に落ちましたが、連想したのは「レンブラント」と「横山大観」でした。
どちらも大変な感動を観る人にもたらしますが、「芸術と風土」は切っても切れない
関係にあることをあらためて感じさせて頂いたお話でした。
横山国男
【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
トラックバック一覧
-
»
映画「レンブラントの夜警」(2007年、加・仏ほか)
from 富久亭日乗
★★★☆☆ 17世紀オランダの画家レンブラントの名画「夜警」 (The Night Watch)制作にまつわるミステリー。 原題は「Nightwatching」。 チューリップの球根に人々が熱狂したバブルの時代。 すでに画家として名声を獲得したRembrandt van Rijn (Martin Freeman)は 市警団から集団肖像画の注文を受ける。 市警団が絡む殺人事件を嗅ぎつけたRembrandtは、 正義感から絵で巧みに告発するが、そのため没落へ向かう。 Rembrandtを取り巻く3人の女性、 画商の姪で妻のSaskia(Eva Birthistle)、 家政婦で妻亡き後の愛人Hendrickje(Emily Holmes)、 20歳も年下のGeertje(Jodhi May)が、 それぞれ印象深い。 光と影が織りなすコントラストは大変美しかったが、 ストーリーはもっと良い整理の仕方があったのではないか。 「テ...
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」 [03/27]
- 「備えあれば憂いなし」・・とはいうけれど。 [03/26]
- 私の「ブログ」体験記。 [03/24]
- 私が考える「プロフエッショナルの条件」 [03/22]
- 猫ドア [03/18]
- 容易ならざること [03/15]
- 祈るのみです。 [03/13]
- 驚嘆! 堂々の80年~「日本綿業会館」ビル(大阪) [03/10]
- 溝口肇さんのチェロ [03/09]
- 春がきた! [03/02]
- トスカーナ・・家族旅行の思い出 [02/28]
- 『フィレンツェ田舎生活便り2』というブログから [02/21]
- 「2011 兎ピョン・跳挑!たのしい会!!」~吉川壽一新年会 [02/18]
- ヴァレンタイン・デーあれこれ [02/15]
- 雪と氷の世界から南の島へ [02/09]
- 大雪と格闘したことも・・ [02/05]
- サッカー日韓戦~てっちゃんを想う。 [01/26]
- 「ウィーン・モーツアルト・オーケストラ」 [01/19]
- 『水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない』 [01/09]
- この一年は“なんくるないさぁ”で。 [01/01]
- 2011年3月(10)
- 2011年2月(6)
- 2011年1月(4)
- 2010年12月(7)
- 2010年11月(7)
- 2010年10月(9)
- 2010年9月(9)
- 2010年8月(9)
- 2010年7月(9)
- 2010年6月(8)
- 2010年5月(5)
- 2010年4月(10)
- 2010年3月(10)
- 2010年2月(11)
- 2010年1月(12)
- 2009年12月(10)
- 2009年11月(10)
- 2009年10月(12)
- 2009年9月(11)
- 2009年8月(9)
- 2009年7月(13)
- 2009年6月(7)
- 2009年5月(9)
- 2009年4月(12)
- 2009年3月(13)
- 2009年2月(12)
- 2009年1月(14)
- 2008年12月(13)
- 2008年11月(13)
- 2008年10月(14)
- 2008年9月(13)
- 2008年8月(12)
- 2008年7月(8)
- 2008年6月(12)
- 2008年5月(8)
- 2008年4月(8)
- 2008年3月(6)
- 2008年2月(5)
- 2008年1月(7)
- 2007年12月(10)
- 2007年11月(8)
- 2007年10月(10)
- 2007年9月(5)
- 2007年8月(8)
- 2007年7月(7)
- 2007年6月(10)
- 2007年5月(10)
- 2007年4月(7)
- 2007年3月(12)
- 2007年2月(8)
- 2007年1月(3)
- 2006年12月(2)
- 2006年11月(3)
- 2006年10月(11)
- 2006年9月(5)
- 2006年8月(3)
コメント一覧
- :舩田[11/17]
- 「スカーレット リボン」。
- アンディウィリアムスショーは私も殆んど欠かさずに見てました。...
- :横山工藝 横山国男[03/31]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- >コクホー庄山様...
- :櫻田弘文[03/30]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- 横山さん、クエストリーの櫻田です。 最後のブログを拝読しました。...
- :hello[03/30]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- やはり閉じちゃうんですか・・・ 以前 そんなお話をお聞きした時、...
- :コクホー[03/29]
- ブログ最終回・・「マザー・オワサ」
- いよいよ大ファンだった横山さんのブログともお別れです。...
最新トラックバック
-
これもクリエイティブな仕事と思えば…
from After5のメインストリート
会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ... -
昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう
from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領 -
犬山城
from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。 -
【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん
from 経営者会報ブログ編集部
「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。 * ... -
「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本
from 23:30の雑記帳
節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....
コメント