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2011年02月28日(月)更新

トスカーナ・・家族旅行の思い出

二人の娘も30代の半ばを過ぎたのに、親は何かのとき子供あつかいを
するフシがあるのは困ったもので反省しなければ。

家族で旅行した記憶はあまりありません。娘たちが小学生のころ、当時
凝っていた「オートキャンプ」で、夏休みに北海道をワゴン車にテントを
積んでほぼ一周したことがあります。一週間ほどの旅でした。

中学、高校生ともなると、私の仕事も忙しかったですが、何より娘たちが
部活や塾へ行く日が多くなり、吹奏楽部の次女などは夏休みでも毎日のよう
に練習のため登校していたような記憶があります。

+++

次女が大学を卒業する前年の秋、これからはこういう機会もないだろうと
考えて家族4人でイタリアへ行くことを提案しました。

仕事であるテキスタイルプリントに関連して、ミラノにほど近いコモには
私自身何度か行きましたが、もっと南の葡萄畑と古い中世の街が点在する
トスカーナ地方に一度は行ってみたいものと憧れていました。

フィレンツェで買った記憶があるカレンダーが1997年のものなので
旅行は96年の秋でした。
トスカーナ地方の古い街並みや美しいブドウ畑の写真ばかりなので、今日
まで旅の思い出に残してあります。  それにしても時の経つのは早い。

   
 <表紙は有名なチェルタルド>

+++

トスカーナの中心、シェナにほど近いところで大きな農家を買い取り、
アトリエも設けて制作していた知人のフランス人画家が、発つ前に連絡
すると「ぜひいらっしゃい」と言ってくれたので、私たちは新婚さんばかり
のツアーをはずれて一日寄り道することにしました。

画家はフィレンツェのピッティ広場で私たちを拾うと、4駆のSUVを疾走
させながら「もう10日ほど早く来れば葡萄の取り入れの仕事が一杯あった
のに」と英語で言った(ようだ・・笑)。

+++

途中、バスの窓から遠くに見えていたいくつかの古い石造りの街、そのうち
の一つSan Gimignano(サン ジミニアーノ)に入って車を止め、かって
役場だったというホールで開かれていた画家の個展を見せてもらいました。


  <サン ジミニアーノ>

日本の墨絵に惹かれてその技法を独自のものにした彼の「裸婦」のデッサン
や油彩などは本当に生き生きしてどれもチャーミングで、ヨーロッパでの
人気ぶりがわかりました。



夕暮れのオレンジ色の街灯に照らされた中世の街が素敵でした。
細い路地の左右にはいろいろなお店があり、ぶらさがっている手打ちの
銅鍋や調理器具にカナイは目を輝かせていましたし、娘たちも小さなお土産
をさがして歩いていました。

+++

画家が家の中やアトリエを案内してくれたあと、地下の土を掘った横穴から
埃まみれのワインを持ってきてテーブルに置きました。
「日本では世話になった」ということでしょうか、年代もののキャンティ
ワインで日本では相当値の張るものだったに違いありません。

これも近くの川で獲ったというマスの料理をいただいたあと、同居している
陶芸家が私たちをツアーの一行が待つフィレンツェのホテルに送ってくれま
した。その頃はツアーには「フリータイム」というような設定が少なく、
前もって旅行社には了解をとっていましたが、添乗員(女性)が帰ってきた
私たちを見てホッとした顔をしたのを覚えています。

+++

この旅のことを思いだすと、当時卒業後の就職のことで私と次女には考え
の相違があり、旅行中も少し話をしましたが私は気が晴れませんでした。
しかし、後年次女の机の上に画家のアトリエの暖炉の前で撮った一枚の
写真が飾られてあるのを見て、なぜかホッとしたような気分になりました。
娘たちにとってもいい時期のいい旅だった、と(勝手に)思いたい。

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2011年02月09日(水)更新

雪と氷の世界から南の島へ

以前から計画していたグアム島へ週末から短い旅行をしてきました。
久しぶりの大雪で身も心も寒さに震えあがっていたのですが、一段落した
こともあり、ホテルのバルコニーからビーチやプールで泳ぐ人たちを見ると
頭も体もゆっくりと解凍するような気持がしてリフレッシュしました。

ビーチ

滞在中、幸い雨も降らず気温は30度以上、グアムは名古屋中部空港から
3時間半ですが、ここはもうフイリピンのすぐそばなんですね。温かいと
いうよりゴルフをしていると暑い。短パンに半そでのシャツスタイルも多
く見かけます。

コース

+++

グアムは米軍の重要な基地の島ですが、バブルのころから日本人の手近な
南国のリゾートとしてにぎわってきたように思います。
しかし数年ぶりに訪れてみると、メインストリートのブランドのネオンが
一字消えていたり、新しい大型のホテルも増えているようにも見えない。
ちょっとさびれてきた感じがします。

ただ、ここでも中国人と思われる観光客は非常に増えていて、ショッピング
バッグを一杯手にした人たちがにぎやかに通りやホテルに溢れています。
主役は入れ替わりました。

ゴルフ場はまだ日本人が多いようですが、それも近いうち中国や韓国の人
たちが主流になるでしょう。
きっとグアムも再び活気を取り戻し、新しい顔に変貌することは間違いない
と思われます。

+++

風邪で直前に旅行をキャンセルしたカナイに、小さな土産を買ったショップ
で販売員同志がまったくわからない言葉で話しているので「それは何語?」
と聞くと「タガログ語デス。私たちフイリピン人」という。
そうか最も近いフイリピンは出稼ぎの多い国・・・納得です。

夜、名古屋中部空港に到着。福井までのバスの中、我々10人ほどのオジ
サン・オバサンの御一行様はお疲れと見えて皆さん即刻お眠りに。
これが今時のパワーあふれる中国人だったら、家に帰るまで土産話でさぞ
にぎやかなことでしょう。

日本は年をとったなあと思うのです。


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2010年08月16日(月)更新

妙高山

福井から上信越の妙高高原まで車で行くと約3時間です。
お隣の石川県まで夜明けの白山連峰(最高峰は御前峰の2702m)を右手
に、間もなく富山に入ると立山連峰(最高峰は大汝山3015m)が朝日を
後ろに黒々と峻嶮な姿を見せてくれますが、もうこの山なみは北アルプス。

白山、立山は、富士山と共に「日本三名山(三霊山)」、修験道の山です。
左はほとんど日本海を見て走りますから、こんなに素晴らしい高速道もなか
なかないのではと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝、夜明けの光が山肌を赤く染める妙高山(2454m)。

妙高山

15分もすると緑が濃くなり、周囲には高原の冷気が漂います。

妙高山

白山や立山などのような神々しさは感じませんが、南に黒姫山、奥に戸隠
の山塊を従えて、独特の形と広い裾野(妙高高原)には夏・冬多くの人が
訪れます。

かって信州に住んだことのある私には想い出の多い大好きな山の一つです。


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2010年08月12日(木)更新

ゆく夏~三国花火大会。

昨夜(11日)は、北陸地方でも有数の「三国花火大会」でした。
30回を迎えてその数1万発。関西、中京、近県からのバスも多く、数万
人が華麗な水中花火や打ち上げ花火などに歓声を上げていました。

かっては北前船の要港であり、三好達治や室生犀星ゆかりの港町として独特
の風情、旅情を感じさせてくれる三国。
冬の越前蟹でも有名ですが、その港に近い海浜が会場です。

立秋もすぎ、例年ならわずかに秋の気配も・・夜空を焦がすような大輪の
花火でも、数秒の命ゆえどこか儚く、いつもなら“ゆく夏”のさびしさを
ちょっと感じさせてくれるような気がしたものです。

第30回三国花火大会(撮影:横山國男)

今日は台風の影響で雨模様ですが、明日から4~5日は、再び35度前後の
残暑とか。暑さがこたえます。みなさまご自愛ください。


第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男)
第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男) 第30回三国花火大会(撮影:横山國男)

夏の夜空を彩る壮大で一瞬のアート。


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2010年06月11日(金)更新

テトメデス

「テトメデス」・・なにか神話にでてくる勇者の名前か恐竜のようにも
思えますが、これは昨年でしたか「ユネスコ・クラフト創造都市」に指定を
受けた金沢のシンボルマークの名称です。

「手仕事のまち・金沢」というコピーがあるので、すぐああ「手と目です」
かと分かりました。マークは公募されたようですが、うまいネーミングだ
と思いました。

先日、その後の関連報道ではあまり認知度が上がっていないとのことでし
たが、「せんとくん」とか「ひこにゃん」のほうがやはりウケがいいんで
しょうか。ひねりすぎかも知れません。ネーミングは難しいものですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユネスコ創造都市ネットワークとは、グローバル化の進展により、固有文化
の消失が危惧される中で、文化の多様性を保護するとともに、世界各地の
文化産業が潜在的に有している様々な可能性を、都市間の戦略的な連携に
よって、最大限に発揮させるための枠組みで、ユネスコが2004年に
創設しました。 とあります。(HPから)

藩政期から420年以上にわたって、大きな災害や戦禍に遭わず、歴代藩主
が進めた文化政策によって、町衆にまで茶の湯や謡が浸透した金沢。

金沢は行ってみたい都市の上位にいつもランクされますが、最近の何でも
チープになりつつある現象に、なにかもの足りなさを感じておられる人は
ぜひ訪れることをお薦めします。

能登の輪島から福井県の若狭までの日本海沿い数百キロは、漆器、陶芸、
和紙などの伝統工芸、そのほか伝統芸能、食、温泉などが連なる一大アミ
ューズメントともいえる地域です。

その中にいると「豊かさ」になかなか気付かないものですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユネスコといえば、数年前から、若狭から西へ世界遺産登録の石見銀山で
人口500人程の島根県大森町に本社を構える「石見銀山生活文化研究所」
を初め、足立美術館、さらに山口県の長門市仙崎に26歳の若さでこの世を
去った「金子みすず」を訪ねたい、というのが今一番実現したい旅です。
車でゆっくり行くとなると、日本海沿いに往復4~5日はかかるでしょう。

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2009年12月28日(月)更新

「首里城」と「おばぁの家」

年の瀬も押し詰まってから、知人のTさん夫婦のお誘いで沖縄へ行きました。

Tさんは私とほぼ同年齢ですが、次々と事業を広げられてきました。私のような
モノづくりではなく、販売、サービスの業種です。

その前向きでバイタリティあふれる事業意欲には感心させられ、大いに学ぶべし
と思って友人と同行させてもらいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なぜ沖縄かというと、Tさん夫妻のおそらく最後の「夢の事業」・・沖縄で農業(ある
種の果樹栽培)をやりたい、と。計画してきた事業が大分形になったので一度来ま
せんか、ということでした。

既存のビジネスはご子息二人に引き継ぎつつあり、気働きの素晴らしい元気印の
奥様と暖かい沖縄でこれからのセカンドライフを充実させたい。まだまだ「挑戦者」
でありたい。そんな風に私は感じました。「人は年齢で老いるのではない」・・ですね。

これからは今までのようなお仕事とは違い、天候や予測のつかない問題なども
発生する可能性のある仕事なので、リスキーな面もあるのでは、と思いますが、
そのあたりは織り込み済み、逆にそれも楽しむ、と思っているようにも見えました。

若い人たちからITの利用を学び、事業に活かし、成果を挙げさせ、そして自分た
ちの老後は今までと違った世界にチャレンジしてみる・・・柔軟な思考と体力、応分
の資金も必要ですが、Tさんにはどれも備わっているように思えます。

世の中、守りと委縮が目立つ昨今、他人ごとながら久しぶりにワクワク感を味あ
わせてもらいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで沖縄へは何度も行きましたが、いつも仕事と趣味が合体して「紅型」(びん
がた)や「芭蕉布」などの染織を夫婦で見て歩くのが楽しみです。 
今回初めて見聞したことを二つ。

一つ目は「首里城」を時間をかけて見学できたこと。
かっては独特の文化を持ち、中国、東南アジアとの交易も盛んだった「琉球王国」。
首里城の他にも、各地に“城(ぐすく)”がありますが、太平洋戦争で破壊し尽くされ
た首里の「城塞と王宮」は、近年ほぼ復元されつつあります。

ただ、有名な「守礼の門」も含め、復元された建造物は時の経過をあまり感じさせ
ないものです。でもそれだけ沖縄戦が凄まじいものだった、ということでしょう。

那覇港のおびただしい「交易船」が描かれた南蛮屏風がありましたが、65年前、
これらの船が「米軍艦艇」に姿を変えたのです。終戦の決断の遅れは「沖縄」にも
大きな犠牲を強いたことになった、と絵を見て思いました。

守礼の門 首里城の玉座

二つ目は、念願だった「沖縄の古民家」を訪ねることができたこと。
Tさんの奥さんが「あら、見たいんだったら案内してあげるわよ。お友達のお隣が
古い家だから。でもおばあちゃんいるかなあ」

「おばぁ」はいました。TVや映画でもよく撮影の舞台になるそうで「○○さんもきたよ」
と幾人ものタレントや俳優の名を教えてくれました。

「おばぁ」自らの案内で家の裏にある今はもう屋根が落ちた「豚小屋」や、雨水を
貯め生活用水とした大きな石造りの天水桶(これも落ち葉でいっぱいでしたが)等
かっての厳しい暮らしを話してくれました。

築80年余りとか。曲がりくねった柱、沖縄独特の屋根瓦が美しく優しい。
『夏は涼しくていいんだが、冬は寒くて最近はとなりの息子の住宅におる』(おばぁ)

沖縄の美しい古民家

おばあちゃん、一緒に写真にはいってくれてありがとう。
Tさん御世話になりました。元気をもらいました。感謝です。


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2009年11月26日(木)更新

「JTB、国内200店閉鎖」・・今朝の日経トップ記事から。

今朝、日経本紙を開くと、旅行業界最大手のJTBが、11年度をメドに、全店の2割
にあたる200店の国内店舗を閉鎖する、というニュースがトップに出ています。

要するに店頭での旅行商品の販売落ち込みが、前年同期に比べグループ全体で
18%も減ったので、ということらしいですが、その原因は景気低迷ともう一つは
明らかに個人や小グループが「旅行社を利用しなくなっている=ネット予約や通販
で購入」するようになったのが大きな理由であることは間違いありません。

JTBも「ネット強化、商品倍増」へ大きく舵を切ることにした、とあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カナイが昨夕、シカゴの次女のところへ行く、といって小松、羽田経由で成田へ
向かいました。今日の午前の便に乗るためには前泊するしかありません。

今回初めて一人で海外へ行くことになったのですが、還暦に近く、あちこち具合も
悪いいわば「老婦人」がぜ~んぶ一人でネットで予約。「ビジネスシート」もゲット
して国内移動、前泊ホテル代も全て入れて往復10万円もかからないんだそうです。

9月ごろ「格安運賃チケット」をまず入手することからはじまった今回の「作戦」で
一つだけ狂ったのは、10月から「燃油サーチャージ」が復活して2万数千円を
余計に払うことになった、と言って悔しがっていました。(マイレージを利用して
「ビジネスクラス」へアップグレードするためには、格安航空券ではだめで、超早割
で発売される普通席のシートの一つを確保、その後格安航空券をキャンセルする
必要があり、新たに10月で購入に切り替わるからだそうです)。
いずれも、カード会員になっている必要はあります。

これらの面倒くさい(私などには)手続きを、次々とパソコンでシコシコやりとげた
カナイは、実は「ウェブ2.0」も「ユビキタス」も「CPU」もな~んも知りません。

私のように、インターネットってどういう仕組みになっているんだろう、とか、こんな
操作をしたらPCが壊れるんではないか、と恐れたりは一切しません。
携帯を使い倒し、長女にパソコンの基本操作だけ習ったあとは、お気に入りには
“猫ブログ”が列をなし「お買いものはラクだし、ネットって便利で楽しいわ」である。

当然、昨年夏から施行された「ESTA(米国入国に必要となった電子認証システム)
もJTBさんなどのお世話にならないのだから自分でネットで取得した。

これらの知識は“猫ブログ”の執筆者の中に、「ノウハウ」を持つ人たちがいて
そういう情報を集め、最適な組み合わせを、しかも格安で「旅行を自分で作る」と
いう「楽しみ」にまでしてしまった、ということでしょう。JTBさんの苦境も分かります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お母さん、シカゴ何時に着くの?」「えーと、○○便だから○○時」とか、昨日の朝
次女とパソコンに向かってしゃべっていたが、これも無料通話に近い「スカイプ」。

「コジローちゃん元気?」「ハイヨ」ってうちの猫の首っ玉押さえて、カメラを向けて
いました。

「へー、全部自分で手配したの? お母さんすごいジャン!」かって飛行機で仕事
していた次女が感嘆した我が家の「デジタルおばさん」は、今頃コンビニでおにぎり
買って、カウンターへ向かっている頃かも知れません。

完全に負けてる。


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2009年10月28日(水)更新

ガンバレ!「温泉」。

「温泉」は勿論嫌いではありません。私の居住地から30~40分も車で走れば
芦原、山代、山中、片山津など北陸の有名な温泉が続々とあります。

ただ、個人的な好みでいえば大きな「ホテル・旅館」より、部屋数が少ない歴史の
ある「旅館」がいいのですが、こういうところは「差別化」を計るようになったため、
総じて料金が高額になってしまいました。

しかし、「ライフスタイルの変化」や「温泉に何を求めるのか」がはっきりしない
まま、近年大きな「ホテル・旅館」はデザイナーなどを入れて部屋、露天風呂など
に多額の改装資金をかけ競争に走りました。・・そこへ不況が直撃。

「高級旅館・ホテル」の看板でも次々と経営不振に陥り、中には倒産やチェーン
形式の格安を売り物にする資本に買い取られたところも相次いでいます。
ゴルフ場なども同じですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな中、26日(月)は奉仕団体の「会員増強プログラム」で、大きなホテル旅館
で一泊の会合がありました。外装はホテルでも内部は素晴らしい和風建築。
細部までケチなところがありません。

20名のオジサンが集まりましたが、やはりこの年代にはこういう“正しい温泉宴会”
が今でも人気。「議題の主旨」は分かりきっているので、会議もそこそこに大広間
(広すぎる!)でのコンパニオンのお姉さんを入れた「宴会」へ突入。

会長の私が主張している“会員の融和”の為には「飲ミニケーション」も大事なのは
言うまでもアリマセン。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まだ忘年会シーズンには間がありますし、月曜日の夜なのでお客は少数でした。
宴会が始まると、「女将」がご挨拶に見えました。

「ようこそいらっしゃいました」と、おでこを畳にすりつけるようにお辞儀をされる。
足元をみたわけではないのですが、会員の旅行会社社長の紹介ということで
破格の料金。
こちらがおでこをすりつけなければならないのに、と一瞬恐縮してしまう。

何度かお会いしていますが、心なしか疲労が美形の顔に出ているような気が。
ま、よその心配をしている場合ではないのですが・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

地元銀行の友人と飲んだ時にこっそり聞いた話では、こんな状況では計算上では
債務償還年数80年になっちゃう貸付先もあるとか。孫まで返済に頑張らなくては
ならないのか、とちょっと暗澹。

「自分で作ったモノ」に苦しめられるというのは、今「国家」も同じですね。
女将のためにも(当社にも)早く景気が回復してくれることを祈るばかりです。


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2009年09月25日(金)更新

「田中本家伝来の婚礼衣裳」

連休に上信越へ行きましたので、一度見てみたいと思っていた長野県須坂市の
「田中本家」の収蔵館を観てきました。

田中家は享保19年(1734)の初代に始まり、現在の11代まで連綿と続く須坂の
豪商ですが、数多くの生活用品、衣装などが見事に保存されていて、特に私は
仕事柄「染織」に興味がありますので楽しみにしていましたが、その内「婚礼衣裳」
のデザイン、手仕事の見事さには特に圧倒されました。 

図録にある、元東京国立博物館染織室長・山辺知行氏の解説の一部と、写真を
転載してご紹介したいと思います。

田中本家伝来の婚礼衣裳

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<抜粋>
『・・打掛は幕藩時代には高級武家の女性のシンボルともいうべき礼装用の表衣
(うわぎ)であったのだから、一般には表立って用いることが出来なかったのは勿
論であったが、その点、田中家のような地方でも指折りの財力と家格を具えた
素封家=表向きは封土もなく封録も受けていない。でも諸侯と等しい、もしくは
それを凌ぐ財力のある家柄=で、藩主への御用金調達等によって士分の扱いを
受けて居た家であるから、このような上流武家階級の服飾がそのまま取り入れら
れることに何の抵抗もなかったことと思われる。・・』

『・・そしてこれ等は何れも当時の最高級品であるが、其処には金に飽かして、
その優越性を誇示しようといった過剰なきらびやかさもなく、むしろ全体に控えめ
で余裕のある品の好さが感じられる。これは田中家に代々受け継がれて来た、
「外」に対する自分の立場を顧みて「分を守る」という高い教養精神の現われで
あったと思う。・・』

松竹梅鶴亀模様打掛(三枚重ね)  黒龍紋地桐鳳凰模様打掛
紫鼠羽二重地染分け桜に貝合縫取模様振袖 花嫁花婿婚礼衣裳 白緞子地雲立涌菊鳳凰模様打掛 青緞子地松竹梅鶴模様打掛
白羽二重地羽衣に楽器模様打掛 黒縮緬地松竹梅四季の花模様振袖 黒縮緬地若松模様留袖(二枚重ね) 櫛、簪、笄、根付け、手絡

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夏は高温多湿の我が国、冬は豪雪地帯でもある須坂で300年近い時を経ても、
このようにそれぞれが新品のように保存されてきたのは「モノを大切にする」と
いう精神と、遮光及び吸湿・放湿の天然のメカニズムを持つ土蔵、そして和紙、
桐の収納箱など「保管に適した材料」の智恵とが組み合わさった結果でもあると
思います。

あらためて、日本の文化と先人の知恵、工藝技術のすごさを思い知らされますし、
英国ビクトリア&アルバート美術館のパトロンたちが驚嘆したというのも肯けます。

国宝のようなものはありませんが、そのほか玩具、器、駕籠など珍しいものが多く
建築、庭園も含め、一度お近くへ行かれたらぜひ覗いて見る価値は十分にあると
思います。


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2009年09月23日(水)更新

「渋滞」は覚悟してましたが・・。

シルバーウイークとかで20日から22日まで妙高高原(新潟、長野の県境)へ
「シルバーエイジ」の3夫婦で出かけました。
好天に恵まれましたが、紅葉にはまだ早い季節です。

福井から北陸高速を北上して、上越(直江津)で上信越自動車道を南下、妙高は
普段なら3時間半ぐらいで行けるところが、約5時間近くかかりました。

各地で渋滞したようですが、ここは上越⇔妙高間で数か所ある「対面通行」、即ち
追い越し車線のない一車線になるととたんに詰まってしまいます。
普通30分のところが1時間以上のノロノロ運転となりました。しかし普段の交通量
では支障がないようですから仕方ありません。

予想していましたので別にイライラもしませんでしたが、それでもせいぜい13キロ
ほどの渋滞、これが50キロともなれば私には耐えられそうもありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

渋滞の車列の中にいるといろいろな発見があります。

① もうめったやたらにワゴン車やSUVタイプの車が多い。前も横もそのほとんど
  がそういう車で、乗っているのはファミリーと思われ、「パパは大変だなー」と。
② その他も軽自動車を含む小型車がほとんどで、観光バス、トラックもあまり
  見かけません。さらにベンツやBMWなど大型の外車には全くといっていい
  ほど出会わないのは、リッチな人たちはこういう時は出かけないのか、それと
  も電車か飛行機で優雅にどこかへ?
③ 合流するときはスムースに入れてくれてマナーがよい。またものすごく車が
  多い割には意外に事故車を見かけません。無理な追い越しはできないし、
  緊張して運転しているせいでしょうか。パトカーもほとんど見かけませんでした。
④ パーキングエリア、高速道のガソリンスタンドはどこもいっぱい。給油口まで
  30分以上かかったでしょう。サービスエリアの売店なども人で一杯。食べ物は
  「売り切れ」の張り紙ばかり。

 トイレと水を買うため2度ほど立ち寄りましたが、一気に我が家まで直帰しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前の日、ホテルでテレビを見ていたら、若いお父さんが「高速道路がどこまで行
っても千円なので、行けるところまでいってみようかと思ってます」なんてインタビ
ューに答えていました。

今は高速道路の付帯設備がすごいことになっていて、宿泊設備や温泉もあるし、
遊園地まがいの施設もあります。パーキングから下の海岸に降りられるようにな
っていて、夏なら海水浴など一日過ごせるような所もうちの近くにあります。

要するに「高速道路自体がレジャー施設」化しているんですね。

今回「現地集合・現地解散」で楽しんだ3夫婦とも高齢者の仲間入りの年齢です。
長時間のドライブもきつくなってきました。
この上「高速道路無料化」が実現するようであれば、家で本でも読むか近場で楽し
む「静かな連休の過ごし方」が合っているようです。
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「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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