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2010年06月28日(月)更新

「ラヂオ体操第4」って?

もうすぐ夏休み。子供の頃の夏休みの思い出といえば、暑さと埃にまみれ
て遊びまわり、いつも腹を空かしていたような記憶があります。

早朝には、眠い目をこすりながら、近所の公園での「ラジオ体操」に行か
ねばなりません。出席カードにハンコをもらわねばなりませんから。
なかば義務化されてました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ラジオ体操」が国民の医療費を4兆円減らすのに役立っている、と何か
の資料で読んだ記憶があります。

今でも、季節を問わず、公民館や小学校の体育館でずーっと続けている所
があり、福井市の中心部の小学校でもあります。

先日、久しぶりにラジオ体操をする機会がありましたが、ほとんど忘れて
いて、前の人に合わせるのが精いっぱい。ドタバタとみっともない。

そこで医療費削減にも寄与する(?!)ならということで、ネットでDVD
を購入。(NHKテレビ体操「座ってもできる立ってもできるラジオ体操」)

 
<"ラジオ体操DVD” 販売NHKエンタープライズ>

テレビで、朝と午後の時間やっているのをたまに見ることがあります。
NHKらしいお行儀のよい、しかしこういうお手本を見ながら身体を動かす
というのは中高年者には、確かに効果があるだろうな、というDVD。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

テーブルの上にあったこのDVDを見たカナイが、この前ワイドショウで
「ラヂオ体操第4」というのが話題になってたわよ、というのでネットで
検索してみると、

ありました。すごい! 最初はNHK調で始まりますが、途中から中国雑技
団顔負けのアクロバチックなありえない体勢。柔軟性がすごいです。

YouTubeにありますのでご紹介。2分弱の動画にはアクセスが集中してい
るとのこと。(今、見たら再生回数142万5千回を超えてました)



実はこの「ラヂオ体操第4」はリーボックジャパンのスポーツウエア
「TAIKAN(R)」のプロモーション動画で、NHKとは無関係だそうです。

なかなかナイスなコマーシャルを思いつくものですね。


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2010年06月24日(木)更新

ストラディヴァリ「デュランティ」で聴く千住真理子さん

昨夜(23日)は、市内のホテルで千住真理子さんのディナーコンサート。
(ピアノ山洞 智)

千住真理子さんのディナーコンサート。デビュー35周年だそうです
写真<デビュー35周年だそうです>

演奏前にお食事が1時間ほどあるので、大きなホールでのコンサートとは
違い、食後の演奏曲はポピュラーな小品ばかり10曲。

会場はいつものようにお元気な中高年のご婦人が大半、何を食べたか忘れて
しまいましたが、ステージのすぐそばの席だったので千住さんの演奏は堪能
しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初めてヴァイオリンの名器、ストラディヴァリウス「デュランティ」を目近
にしましたが、小ぶりで古色のままのもの。2002年、千住さんと運命的
な出会いがあったと解説にありましたが、その音色はどちらかというと、
華美な感じがしない「たおやかな剛さ」という印象。特に低音域の迫力が
すごいと素人ながら感じました。

20年ほど前、「ウイーン・フィル」の首席奏者、第一ヴァイオリンの
ウエルナー・ヒンクさんが率いるカルテットで、ヒンクさんのソロを至近で
聴く機会が何度かありましたが、その音は流麗というか、すごく伸びやかな
澄み切った音色で、陶酔の心地がしました。
同じヴァイオリンでも、弾き手を超えた強い個性があるものとわかります。

個人的には、千住さんが最も好きだというヴィターリの「シャコンヌ」、
ピアノの山洞さんと編曲したというガーシュインの「サムワン・トゥ・
ウォッチ・オーヴァー・ミー」、円熟した技巧を感じさせられた人気曲
モンティの「チャルダッシュ」がプログラムの中では特に印象的でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰宅したら、BSでミロク・フォアマンの快作「アマデウス」をやってまし
たが、モーツアルトといい、ストラディヴァリといい250年~300年
も前の音楽や楽器が現在でも私達を惹きつけてやまないというのはどういう
ことなんでしょうね。

食事中、燐席の友人Mさんが、田中美知太郎さんが“クラシック”の語源に
ついて、今は"古典”と言う意味で使うことが多いが、原義はClass,Classfi
なのです、と書いていた記憶がある、という興味深い話をしてくれました。
そのことについてもう少し詳しく聞こうと思っているうち、開演の時間に
なってしまいました。また今度続きを聞かせてください。

CD「心に残る3つのソナタ」ディスクにサインをいただきました
写真<CD「心に残る3つのソナタ」ディスクにサインをいただきました>

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2010年06月16日(水)更新

旗、フラッグ、フラフ

「旗」はずいぶん昔からいろいろな国、地域、組織や団体で使われてきま
した。何らかの目印ないしシンボルとして掲示されるものです。

この写真は、アメリカの国旗=星条旗(The Stars and The Stripes)の
かなり古いもの。 色の違う布を縫い合わせて作ったものですが、建国の
意思と息吹、苦難すら感じます。

The Stars and The Stripes
写真 The Stars and The Stripes

当社では、よさこいのチーム旗をたくさん作らせていただいています。
よさこいの本家、高知では「フラフ」というようですが、語源は分かりま
せん。フラッグからきているのでしょうか。

デジタルによるデザイン・染色で、お客様が描かれたA-3サイズのスケッチ
やデータから、どのようなご要望も実現しております。
小さい手旗のようなものから、下の写真のように人が振れる限界のサイズ
まで、また素材は軽く丈夫なポリエステルで特殊強化縫製、雨にぬれても
重くならないよう、撥水(はっすい)加工を施したフルカラーの「大旗」
です。
(このようなサイズの旗でも、お客さまがデザインデータをおつくりいた
だける場合は、約2週間でお届けできます)

よさこいチーム「桜流王(ALL-1)」様(広島県)
写真 よさこいチーム「桜流王(ALL-1)」様(広島県)

先日のワールドカップ、スタンドでは岡田監督の顔のイラスト(写真?)
の大きな旗が目立っていました。ブルー系のモノトーンで目をひきました。

当社では、スタンドを埋め尽くすような巨大サイズの旗などもお引き受け
できます。(参考写真)
社旗、団旗、応援旗、タピスリーなんでもご相談ください。もちろん必要
ならデザインも作成させていただきます。

スタジアム用ビッグフラッグ
写真 スタジアム用ビッグフラッグ

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2010年06月15日(火)更新

逆鱗に触れる

『逆鱗(げきりん)とは、伝説上の神獣である「竜(龍)」の81枚の
鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えるとされる鱗のこと
をいう。「竜」は、元来人間に危害を与えることはないが、喉元の「逆鱗」
に触れられることを非常に嫌うため、これに触られた場合には激高し、触れ
た者を即座に殺すとされた』・・・(Wikipedia)

出典は「韓非子」なので、君主と臣下との間の事柄として用いられるよう
ですから、現代においては「課長の逆鱗に触れた」などは誤用でしょう。
せいぜい「社長の逆鱗に触れた」くらいが適当な表現かも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「逆鱗に触れた事例」として、千利休の自刃が痛ましく思い出されます。
太閤秀吉から、思いがけず理由も定かではない不興をかい、切腹に追い
込まれるその辺の真相は謎とされていますが、公表された二つの罪状の
他に、秀吉の側近として振る舞ったことが、関白秀吉の武将間で進行した
権力闘争に巻き込まれたという見方もあるとか。

秀吉の茶頭(さどう)にまで登りつめた利休は、従軍もしているようで、
秀吉から下賜されたと言われる立派な鎧兜が表千家に残っています。
実際には戦闘に加わるというより、陣中にあって茶の湯が武将に一時の
慰安と命の再生を実感させる、というのが大きな役目だったようです。

それにしても、稀代の目利き・毒舌家で利休の高弟だった山上宗二も、利休
のとりなしで一時は秀吉との関係も修復されましたが、結局は耳と鼻をそが
れて斬首されるという、戦国武将の世界とはいえ、「茶の世界」とはおよそ
結び付かない残忍さです。秀吉の猜疑心のなせるわざだったのでしょうか。

現代のビジネス世界においては、殺されこそしませんが、それでも社主や
ファウンダーとか言われる人の「逆鱗に触れた?」と思われるような非情な
人事も時にはニュースになります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「茶を点てて飲む」という、日常生活の俗事のなかに究極の“美”を作り
上げようとした利休、その無念の最後は、“日本人の美意識”という形で
多くの茶道愛好家のみならず、「華道」などと共に庶民にも受け継がれ、
「クールジャパン」の本質を形作るものの一つとなったように思います。

最近、面白く読んだ「茶の湯」関係の本。

千利休 その人と芸術 山上宗二記(現代語全文完訳)
写真 <千利休 その人と芸術> <山上宗二記(現代語全文完訳)>

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2010年06月11日(金)更新

テトメデス

「テトメデス」・・なにか神話にでてくる勇者の名前か恐竜のようにも
思えますが、これは昨年でしたか「ユネスコ・クラフト創造都市」に指定を
受けた金沢のシンボルマークの名称です。

「手仕事のまち・金沢」というコピーがあるので、すぐああ「手と目です」
かと分かりました。マークは公募されたようですが、うまいネーミングだ
と思いました。

先日、その後の関連報道ではあまり認知度が上がっていないとのことでし
たが、「せんとくん」とか「ひこにゃん」のほうがやはりウケがいいんで
しょうか。ひねりすぎかも知れません。ネーミングは難しいものですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユネスコ創造都市ネットワークとは、グローバル化の進展により、固有文化
の消失が危惧される中で、文化の多様性を保護するとともに、世界各地の
文化産業が潜在的に有している様々な可能性を、都市間の戦略的な連携に
よって、最大限に発揮させるための枠組みで、ユネスコが2004年に
創設しました。 とあります。(HPから)

藩政期から420年以上にわたって、大きな災害や戦禍に遭わず、歴代藩主
が進めた文化政策によって、町衆にまで茶の湯や謡が浸透した金沢。

金沢は行ってみたい都市の上位にいつもランクされますが、最近の何でも
チープになりつつある現象に、なにかもの足りなさを感じておられる人は
ぜひ訪れることをお薦めします。

能登の輪島から福井県の若狭までの日本海沿い数百キロは、漆器、陶芸、
和紙などの伝統工芸、そのほか伝統芸能、食、温泉などが連なる一大アミ
ューズメントともいえる地域です。

その中にいると「豊かさ」になかなか気付かないものですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユネスコといえば、数年前から、若狭から西へ世界遺産登録の石見銀山で
人口500人程の島根県大森町に本社を構える「石見銀山生活文化研究所」
を初め、足立美術館、さらに山口県の長門市仙崎に26歳の若さでこの世を
去った「金子みすず」を訪ねたい、というのが今一番実現したい旅です。
車でゆっくり行くとなると、日本海沿いに往復4~5日はかかるでしょう。

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2010年06月08日(火)更新

ゴルフにおける“見積りと売上げ”

「見積りと売上げ、その違いを学ぶのにゴルフほど適切な商学はない」
(『痛快!ゴルフ学』 集英社 第19章 ゴルフ経済学から)

ゴルフをされる方なら、思わずニヤリとされるでしょう。
朝は勇躍して家を出ます。途中ハンドルを握りながら今日の「見積り」。
昨夜の練習場ではナイスショットだったし、あわよくばと「優勝スピーチ」
まで夢想するのも“いとおかし”。

さて、帰りの車中は惨憺たる「売上げ」に、財布を落としたような気分で
家路につくのもよくあること。
しかし、あそこで欲を出しさえしなければ、次回こそはと思うのがゴルフの
素晴らしいところ。いや悪女のなんとかですかね。
ゴルフは入学生ばかりで卒業生はいない、と言われる所以でもあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一昨日、6日(日)は、お世話になっている銀行さんのコンペ。
私のスコアは久しぶりに35・41の76。
インの41もOBを2発ですから、それがなかっタラ72。・・タラレバで
すね。(生涯ベストは69デス)

ここ2年ほど忙しいせいと体調不良、練習にも行かずモチベーションは
下がるばかりでした。
昨年の秋から半年ほど、東洋医学の鍼と整体を受け、体幹をまっすぐに
してもらったのが利いているのではと想像していますが、要するにボール
に対してきちんとアドレスがとれるようになった気がします。

こんな格言もあります。
「アドレスを誤れば、ボールは誤配される」(同書から)

いろいろな仕事も少し片付いてきたことも気分的にプラスかも知れません。
最近になってまた70台のスコアが時々出るようになりました。
振り返ってみると、やはりスポーツの一種ですから、30年前、プロに
レッスンを受け、基本を2年間みっちりやった財産がかろうじてまだ残っ
ているのかも知れません。
自転車や水泳と同じで一度覚えればそう忘れるものではないようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明後日は名古屋の三好CCで、久しぶりの「日本ゴルフコース設計者協会」
の設計家の皆さんと「ゴルフコース設計研修会」へ。
前日の明日の勉強会プレーは、一度プレーしてみたいと思っていた、井上
誠一設計の名コース「南山CC」。

大西久光、川田太三さんら日本の名設計家から、それぞれのゴルフコース
についてご教示をいただく至福の時間ではあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

銀行のコンペは二つのOBが絡んだホールがいずれも「隠しホール」となり、
優勝でした。優勝賞品は○○円の商品券でカナイが喜んでおりました。

ビバ!ゴルフ。

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2010年06月04日(金)更新

首相とは? 「周恩来と日本」写真展を観て

先ほど(4日午後)、菅直人氏が第94代首相に選出されました。
63歳ということは、鳩山前首相と同じ戦後の生まれです。

ここ数年の間に何人もの首相が入れ替わり、国政の困難さがうかがい知れる
わけですが、ある評論家は、「政治に対して国民は失望から絶望に変わりつ
つあるのでは・・」と発言しているのが気になりました。

自衛隊も存在してますが、いざという時、国民に「召集令状」を出して、
国民の方も「やむを得ない」と思わせる“総理大臣”でないとダメなんじゃ
ないの?・・というのが私の首相資質論。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先月の初め、地元新聞社でのある会議に出席した帰り、1階の小ホールで
「周恩来と日本」という写真展をやっていましたので覗いてきました。
「日中友好協会創立60周年記念」の催しでした。

“周恩来と日本” 写真展チラシ 表面 “周恩来と日本” 写真展チラシ 裏面
<“周恩来と日本” 写真展チラシ>

周恩来は1898年中国に生まれました。天津で学んだ後、日本に留学して
見聞を広め、中華の興隆のため勉学に励んだとあります。
その後、ヨーロッパに赴き共産主義思想を確立、28年にわたる困難に満ち
た闘争を経て、毛沢東らとともに近代中国の動乱に終止符を打ち、1949
年中華人民共和国を成立させます。

その後、日中国交正常化を推進、1972年正常化が実現、北京で共同声明
が調印されます。
周恩来首相と杯を上げる時の日本の首相は田中角栄氏でした。
連日の報道を覚えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真展でなにが一番印象的だったかというと「周恩来さんの顔(風貌)」。
どの写真も素晴らしいの一語につきます。

主義主張、政治体制は違いますが、ほんとうに立派なお顔で、晩年は特に
「慈父」という言葉がぴったりだと思いました。

いつ殺されてもおかしくない政治状況のもと、命がけの決断の連続がこの
ような顔をつくるのだなあ、と。

「命」という言葉を、軽々しく使ってはいけないと思います。


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2010年06月02日(水)更新

お茶処・カフェ 「IYEMON SALON KYOTO」

7月号の「婦人画報」は、“創刊105周年記念 京都大特集”。
いつもながらの美しいカラーグラビアが、さらに京都の風景や美味しいもの
で一杯。一層魅力的な誌面となっています。

特別に今号には、「おいしい京都137軒」という130ページにもなる
別冊の付録がついていて、編集部おすすめの料亭、割烹、お茶処・カフェ、
、和菓子とそれぞれ名店や人気商品をご紹介。

表題のIYEMON SALON KYOTOは、案内によると、京友禅の老舗「千總」
の1階、町家をイメージした広々とした空間に、北欧家具を配した温かみ
のある店内と、奥には作庭から300年も経過している日本庭園の緑が
広がる、とあります。水無月の美しい京の風景が目に浮かびます。

婦人画報7月号付録 “おいしい京都 137軒”より
<婦人画報7月号付録 “おいしい京都 137軒”より>

最近のオープンですが、日本茶インストラクターが丁寧に淹れたお茶と
ともに、人気の洋菓子は「フロール」で有名な「ミディ・アプレミディ」
のひとくちロールケーキ。

実はミディの津田陽子さんは、カナイの15年来のケーキづくりの先生。
そんなご縁もあって、ラッピングリボンを当社で長年作らせてもらって
いますが、今回の「伊右衛門ブランド」のリボンも特別に作らさせてい
ただきました。

サントリーさん・大手広告代理店さんと何度かの打ち合わせ、試作を重ね
て出来たのがこれです。

ラッピングリボン 伊右衛門・IYEMON
<ラッピングリボン 伊右衛門・IYEMON>


さまざまな形で「お茶の愉しみ」を提案されている、モダンでカジュアル
な現代の「茶席」ともありますから、私どもも近いうちに訪れてみたいと
思っています。

みなさま京都へ行かれたら是非どうぞ。

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2010年05月31日(月)更新

奉仕団体の会長職を終える

昨年7月より1年間させていただいたロータリークラブの会長の任期も、
あと一カ月を残すのみとなりました。
週末の「ボーイスカウトとの協働奉仕イベント」で全ての事業をほぼ終了
しましたので、ホッとしています。

ロータリークラブをはじめ、ライオンズ、国際ゾンタクラブ(女性)など
多くの長い歴史を持つ社会奉仕団体が、高齢化、モチベーションの低下、
社会貢献を標榜するNPOの増加などで、会員減少に頭を痛めています。
その上、リーマンショックを引き金とする世界同時不況に見舞われました。

そういった状況でのクラブ運営は厳しいものでしたが、私個人にとっては、
なかなか貴重な経験でした。
支えてくださった会員・家族の皆さんに感謝しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「組織」である以上、会員の退会を避けることは会長としての大きな責務
です。しかし比較的高齢の中小企業の経営者がほとんどを占めるこのよう
な奉仕団体では、「経営上の問題」「健康の問題」を理由に退会を希望さ
れる会員を引き留めるのは現状では難しいものがあります。

幸い、任期中での退会者をほとんど出さずにすみましたが、壮年、中堅
世代の会員を増やすことができなければ先が見えています。
経営の環境はむしろ悪化していますし、時代に合った「新しい価値観」を
示せないと退潮を食い止められない気がしています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ロータリークラブの目的に「奉仕と親睦」がありますが、31年目を迎え
ともすれば活力が落ち気味になっているクラブをどう活性化するか、
を私の任務だと考え、今年はまず会員の「親睦・融和」を第一に、特に
会員の家族に各種行事に積極的に参加してもらうことに注力しました。

クラブ会員一体となって主目標である「奉仕活動」をするにも、その前に
活動自体が「楽しい」ものでなければ長続きしません。
今までよりクラブの雰囲気がにぎやかで明るくなってきたように思います。
これが私の残したささやかな成果かな、と振り返って自分を納得させており
ます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一般にはあまり知られていませんが、「ロータリー財団」の大きな功績に
「ポリオ(小児マヒ)撲滅運動」があり、一時世界のポリオを99%消滅
というところまで追いつめました。

100%、完全撲滅にいかないとまたぶりかえすので、発生の報告がある
西太平洋諸島の一部や、アフガニスタンなどに、医師を含む多くの
ロータリアンが毎年休暇をとって辺境の地へ子供たちへの「経口ワクチン
の投与」に出かけています。

そのような状況下、マイクロソフトの総帥ビル・ゲイツと夫人のメリンダ
さんが設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が、この事業にこれから
3年間で、日本円で300億円を超える3億5000万米ドルという巨費
をロータリーに授与されることになりました。

そしてこれとほぼ同額を、世界中のロータリアン120万人が、毎年一人
1000円相当を拠出することで「ポリオ撲滅」の最終プロジェクトが
進行中です。
(ビルの兄弟がポリオで苦しんだことが理由と聞いています)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今年度、私たちの「福井西ロータリークラブ」は、地域がピッタリ重なる
「ボーイスカウト福井連盟 九頭竜ブロック」といろいろな奉仕活動で
協働することで合意しました。
「少子(と)高齢者」のコラボレーション・・なかなかです。

先週末29日(土)、私達会員の多くが、地域のショッピングセンターで
ボーイスカウトの少年・少女たちと「ポリオ撲滅募金活動」を行い、
2500人余の子供たちにワクチンを買い与えることができる額の募金を
集めることができました。

頼もしいスカウトたち 募金ありがとう
<写真左:頼もしいスカウトたち><写真右:募金ありがとう>

また、翌30日(日)は、180名のスカウト、指導者、保護者の皆さん
と九頭竜川河川敷で開催した清掃とスカウト活動に我々会員も参加して、
水や自然の大切さを共に学ぶ「ふれあいデー」へ出席。

ロープを使った降下訓練 スカウトがロープで作ったモンキーブリッジを渡ってみる私
<写真左:ロープを使った降下訓練><写真右:スカウトがロープで作ったモンキーブリッジを渡ってみる私>

贈呈式セレモニー ロータリー旗を中心に各団団旗
<写真左:贈呈式セレモニー><写真右:ロータリー旗を中心に各団団旗>   

昼食に全員集合した「福井県総合グリーンセンター」広場で、これからの
日本を支えていってもらわなければならない「新世代」へ「国際ロータリ
ー第2650地区」から、今後の活動を支援します、ということで「彰状
と支援金」を贈りました。私の最後の仕事を終えたと実感しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年の6月、英国バーミンガムで開催された「ロータリー世界大会100回
記念大会」に夫婦で出席しました。
ここからスタートした一年でしたが、人生の終盤でいろいろなことを学ばせ
てもらった思い出深い一年だった、と思います。


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2010年05月25日(火)更新

将来の人類に必要なんです、という経営発想

「『いまの消費者に必要』なんじゃなくて、『将来の人類に必要』という
発想から出発しているんです」


この言葉にグッときました。
これは月刊『文藝春秋』(6月号)大宅賞40周年記念特別企画「足るを
知るひと」~大宅賞作家5人が惚れ込んだ、自らの信念に生きる人々~の
文中に出てきます。

ノンフイクションライター野村 進氏の「バイオで復活した酒蔵の五代目」
~お米の力で新たな素材を生みだした~という文章の主人公=徳山孝さん
(勇心酒造社長・香川県)へのインタビュー時、長男で同社の営業部長を
つとめる孝仁さんが、言葉少ない父親を補足して「いまの消費者・・」と
お話されたようです。

モノやサービスが売れない厳しい環境下では、つい目先の客(消費者)の
ことしか考えないようになりがちですが、こんな風に「人類スケール」で
考えている経営者もおられるんですね・・感動しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、なぜこのように永いスパンでものをみることができる経営者が
日本に生まれるのか、という背景には、このレポートに野村さんの次のよう
な記述があり、ちょっと得心しました。(転載お許しください)

         ***********

『最近かなり知られるようになってきたが、日本は世界の中でずば抜けた
“老舗大国”なのである。創業千四百年を超える世界最古の企業があるのも
日本なら、世界中の創業二百年以上の企業のうち、その半数近くを占めて
いるのも、ここ日本にある企業なのだ。たとえば、創業二百年以上の企業
は、中国には九社、インドには三社、おとなりの韓国にはまったくないが、
日本には約三千社もある。第二位のドイツが八百社だから、ドイツの四倍
近くもあるわけだ(その理由や背景については拙著『千年、働いてきました
』を参照されたい)』(引用終わり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

酒造業や百貨店に限らず「老舗」の苦境も耳にしますが、「日本のパワー
の源泉=文化力」の衰退こそを憂えるべきなのかも知れません。


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