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2008年10月10日(金)更新

母校(高校)からノーベル賞受賞者が出ると

福井市の名誉市民である南部陽一郎さんが、ノーベル物理学賞を受賞された
ニュースは、他の地方都市同様、ちょっと疲弊感の漂う昨今のわが町に明るい
話題をもたらしました。地元紙も連日関連記事を載せています。

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1901年から始まったノーベル賞は、2007年までに777名の個人、20の組織
に与えられています。
うち日本人の受賞は今年の4名を入れて、物理学賞7名、化学賞5名、生理学・
医学賞1名、文学賞2名、平和賞1名の16名です。(経済学賞は0)。
ただし南部さんは米国国籍をとられています。
 (また87歳の南部さんは最高齢受賞者のお一人です)。

米国国籍といえば、国別ではやはりアメリカがすごく、300名を超えていますから、
超大国(だった?)の面目躍如、世界中の優秀な学者にすぐれた研究の環境を
提供してきた成果と言えるのではないかと思います。(この項Wikipedia参考)

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ところで、南部さんは旧制福井中学(藩校明道館=現県立藤島高校)の卒業生。
うちの小4の孫が「お母さんが卒業した学校だって言ってた」と、先日話してくれた
のは、きっとその話題が出たのでしょう。
私の卒業した工業高校も私が入学した年から分離しましたが、2,3年生はこの
学校の工業科に通っていましたので、校史に含まれています。

確かに、全国数千の高校の中で、16名しかいないノーベル賞受賞者の卒業生が
いるのは誇らしいことに違いありません。昔なら“提灯行列”ものかも。
県内有数の進学校ですが、娘は美大へいった変わり種。補修も受けられず、金沢
の画塾へ一人通っていたことが昨日のことのように思い出されます。

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昨日、二人の孫(9才と5才)に手紙を書きました。それは今年の夏休みに二人を
連れ、カナイと4人、シカゴ・ボストンを在米の次女夫婦とともに旅したことについて
です。

南部さんはシカゴ大学、下村さんはボストン大学のそれぞれ名誉教授。
偶然ですが「お前たちが行った所で研究をしている偉い先生だよ。勉強しなきゃ」
と冗談半分にハッパをかける文章を書いて「話してやって」と娘に渡しました。

夏休み中のMITやハーバードのキャンパスにも行きました。
何もわからないでしょう。「古いね、きれいだけど」くらいです。
でもそれでいいのです。世界は広い、勉強している人がたくさんいるんだ、と
どこか頭の片隅に残ってくれれば・・が私の目的でしたから。

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それにしても、学問とか研究とかのモチベーションになっているのは「夢」とか
「ロマン」なんだなあ、とあらためて思いました。
南部さんはインタビューで、何度も、少年時代福井の野山を駆け回ったことを話さ
れているのも印象的でした。

「好き」がキーワード。
文化勲章を受章した福井出身の白川静さん(文字学)のエピソードに
 「あ、そろそろ昼飯食いに行かなきゃ」と思って窓の外を見ると、真っ暗だった、
なんて話も心に残っています。

邱永漢さん(Qさん)も言ってました。「一日に30回も時計を見るようじゃ、
 今の仕事で成功はおぼつかない」と。

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 ところで、我が家の未来のノーベル賞候補2名はどうしているかな、と覗くと、
「ヨシッ、コイツーゥ、イケ~ッ、ヤッタ~~」と、30分だけ許されているDS(ゲーム)
に身も心も奪われている真っ最中。

・・・これじゃ「ノーベル賞」どころか「脳減る症」になりかねないナ。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年10月07日(火)更新

反省猿「次郎」クン来社。

先週の金曜日(3日)、わが社に「三代目次郎」と師匠の村崎太郎さん、スタッフ、
それに地元TV局(福井テレビ=フジ系列)の関係者など14名が来社されました。

福井TVでは、毎年秋の一日「トントン祭り」という、家族向けの大きなイベントを
開催しています。
 今年は「太郎・次郎」のコンビを招き、10月5日(日)に開催となりました。
「三代目次郎」クンが福井県若狭町生まれで10才になることもあって、里帰り
公演を機に地場産業の繊維・織物を使って「衣装」を作ることになったのです。

制作会社がネットで検索したら、わが社の「よさこい衣装」がトップページに出て
きたので、ぜひ、ということのようです。何度か打ち合わせにも見えました。

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動物をコマーシャルに使ったものの中で、出色はご存じ「ウオークマン」のお猿
さんでしょう。 (’87年 初代チョロ松。周防猿まわしの会所属)。
ウオークマンを手に持ち、イヤホーンを耳に、静かに目をつむったチョロ松の
深遠な表情は、澄み切った背景とともに、名優もかなわない見事な画面で印象
的でした。 CM史上に残る名作の一本ではないでしょうか。

 太郎さんは’80年に先代次郎とコンビを組んで、猿まわしを復興させました。
その後(株)太郎倶楽部を発足、山口県光市の放浪芸だった「周防猿まわし」を
国内はもちろん、アメリカや中国公演まで成功させ、メジャーにした功績者です。

二代目ゆずりの「反省ポーズ」とともに、三代目次郎クンは、太郎さんと絶妙な
「オリジナル漫才」を、そしてダイナミックなパフォーマンスで大人も子供も魅了
してきたのです。5日は衣装制作者として、娘たちも会場へいったようですが、
暑さとライトの熱で次郎クンはちょっとバテ気味だったとか。

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衣裳はTVで見ていただくとして、番外で太郎さん・次郎さんに当社が記念に作って
プレゼントしたのが、一品もののオリジナルT。(デザイン=書は吉川壽一さん、
グラフィックスは当社専務の浜本)。太郎さんやスタッフの皆さんにも喜んでいた
だけたようです。

太郎さん・次郎クンのオリジナルT

そのほか、“衣装制作の過程を追う”として、当社のシルクスクリーン製版工程や、
インクジェットによるオリジナル1枚製作のTシャツプリントの現場も撮影されました。
13日(月)、20日(月)2回にわたり、福井TV(12CH)夜7時30分からの
「ふくい浪漫 い~ざぁ・ええDay」のなかで、一部紹介されることになるようです。
 (他日KBS京都、神戸サンTVでも放映されると聞きました。)

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猿は神社と縁が深く、馬(神馬)の守り神だそうです。そういえば子供の頃神社の
お祭りに上がる大きな”幟(のぼり)”の下端に、赤い布で作った「お猿のぬい
 ぐるみ」が結わえられていたのを思い出しました。
間もなく誕生日を迎える午年生まれの私には、思いがけない「お猿さん」の来訪
でハッピーな気分の秋の一日でした。

*当日太郎さんとチビ(太陽クン=四代目次郎候補?)と当社スタッフとの記念写真。

太郎さん、チビと共に記念撮影


横山国男

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2008年09月08日(月)更新

「大統領選」と「首相選」・・あまりの違いに。

民主主義を守る、人権を守る、そのほかいろいろの理由をつけて(自国の)、世界
のあちらこちらで紛争に介入したり、時には大きな犠牲を払う結果になろうとも、
大国の面子にこだわっているように見える米国。

私のような普通の日本人から見ても、昔憧れたような国ではなくなったような気が
しますが、それでも大したものと思う一つは「アメリカ大統領選挙」です。
民主、共和両党のまず候補者指名を得るための、長い期間、広い国土での活動
に驚かされますし、その間、国民の関心はいやが上にも盛り上がります。

大統領に選ばれるまでの仕組みは結構複雑なようですが、それでも両党とも候補
者が決定し、副大統領の指名も終わりました。
正副候補者本人はもとより、家族のプライバシーまで白日のもとにさらされ、とても
ではないですが、並みの神経ではもたないだろうとさえ思わされます。

しかし、これが大統領になるための試練であり、選挙戦を通じてあらゆる問題に
対する解答を用意し、相手陣営からの攻撃に耐え、時には切り返していくことで
成長し、言葉を選ぶことや演説もうまくなり、何より多くの支持者と世界のメディア
を前に何度も「自分こそ大統領にふさわしい」と繰り返すうち、「覚悟と確信」に満ち
た、大統領に「成って」いくのでしょう。

「アメリカ合衆国」の素晴らしい点の一つだと思います。

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政治に詳しくないですが、一日本国民として考えても、最高責任者「日本の首相」
が選ばれる際、「禅譲」とか「密室での決定」とか、時には「棚ぼた」などと評され
るのは本当に違和感があります。マスコミなどにも責任があるような気もしますが、
真剣に国の将来を考えてこなかったと思われる、多くの我々国民の責任が一番
大きいのではないかと思うと同時に、山積する問題を前に、「逃亡」するくらいなら
初めから引き受けるべきではないのでは、と彼我の「覚悟」の違いに暗澹とします。

この7~8年の間に、何度か台湾へ旅行するうち、現地旅行会社のKさんという人
と仲良くなりました。敬虔なクリスチャンで台湾でも有名な大学を卒業したインテリ
でもあります。
バスの中で、自身の軍隊の経験(台湾には徴兵制があります)をユーモアを交えて
 話してくれましたが、驚いたのは台湾には「米軍基地」はありません、という一言。

横にいた初めて同行した私の友人が、「日本は米軍基地だらけ、どっちが立派な
独立国かわからんね」と言われたのが印象的でした。こんなことも知らなかった私
のような者が多ければ「立派な国家」になりようがありません。

「二度と刃向わぬよう」・・その恐怖から徹底的に日本的なるものを解体し、制度を
作り変えた占領政策でしたが、「大統領制度」を持ち込まなかったのにはどんな
理由があったのでしょうか。天皇を象徴としての元首として残す決定と何か関係が
あったのか、情報公開が進んでいますので、解かる日がくるのかも知れません。

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翻って、平たく言えば「首相」とは、一家で言えば「お父さん」。会社で言えば「社長」。
( ウーン、責任重いですナ。)
首相ともあれば、あらゆることにおいて「私」はあとまわし、「公」に身も心も捧げる
覚悟でその重責を果たしてこそ「国父」という言葉もある所以でしょう。

辞意を表明して数日もたたないうち、奥様とデパートに買い物に行き、帰りは高級
中華料理店に入る、あるいはその前の首相だった人もいろいろな場所で、今更の
「持論」をお話になっているのをネットなどで見聞きすると、まだまだ余力があった
のでは・・と、つい考えたくなるこの頃です。

中小零細企業で「どなたか適任の方にあとはよろしく」なんて言えたらこんなに楽
なことはありません。

横山国男

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2008年09月01日(月)更新

「耐震補強」は人間にこそ必要と思いますが。

今日は「防災の日」ということで、福田総理も朝早くから「東南海大地震」が発生した
との想定訓練で陣頭指揮をされていたようです。

昭和23年の6月に発生した「福井地震」は、「関東」「阪神淡路」と並ぶ大地震で
M7.1、死者・行方不明者3769名、負傷者2万2200名余、全壊3万6千、半壊
1万2千、焼失家屋3千8百余という大災害でした。(福井・石川の一部、の合計)

当時私は小学校へ入る1年前でしたが、夕方の4時過ぎ、ゴーッという不気味な
地鳴りというか轟音に続いて、家々からものすごい勢いで人が飛び出してくるのを
近くの原っぱで目撃しました。もちろん地面はユサユサ揺れていたはずですが、
裏山から飛び立った夥しい数のカラスや他の鳥、倒壊する家から上がる土煙り
などで、あたりが暗くなった映像の方が体感より記憶に強く焼き付いています。

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先日も東京へ行きましたが、いつも思うことは「今、ここで直下型の大地震が発生
したら」ということです。福井地震を身をもって経験している者としては、そのハンパ
でない恐怖は一生消えませんから、いろいろ「危ないな」と思うことが目につきます。
(逆に揺れ方でこの地震は大したことはない、という判断もできます)

密集している家屋や狭い道路、その上をまたぐ首都高、すし詰めの電車などなど
想像するだけで恐怖ですが、それより人々の服装が非常に気になります。

男性はともかく、女性のほとんどは夏の時季なら薄い衣服、肩はほとんど出ていま
すし、なにより履物を見ると華奢なミュールとかサンダル、細くて高いヒールなどは
普通に歩いている姿でも危なっかしく、今大地震がきたら、と想像するだけで動悸
が高まる気がするのです。

建物から降ってくるガラスの破片や、看板類、火災が発生すれば一体どうやって身
を守るのでしょうか。裸足で家までたどり着けるとは到底思えません。

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こんな話を一杯飲みながら東京の友人たちにぶつけて「何か準備してる?」と聞く
と、大概の返事は「考えないことにしてる」です。

横山国男

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2008年08月27日(水)更新

ブログは追い詰める・・「池田信夫blog」

今日27日の早朝、いつも読ませてもらっているブログの一つ「池田信夫blog」
開けてビックリ。

5年間で4820万円の事務所経費計上で話題になっている、太田誠一農相の秘書
官(中里浩氏)の自宅は池田教授のお隣で、しかも大家さんだそうで、昨日は
新聞、テレビが12社も殺到して驚いた、と書かれています。

寄せられたコメントによると、夜にはTVで池田教授への取材も放送されたようです
が、ブログには『太田氏側は「活動の主たる担当者である秘書官の自宅を事務所
 とした」と説明しているそうだ。しかし私は隣に7年間住んでいるが、この家で
政治活動が行われている形跡(ポスターなど)を見たことがない。そもそも家族
以外の人がこの家に出入りしたのを一度もみたことがない。』と書かれています。

また『そもそも大家さんが議員秘書だったというのが驚きだ。園芸が好きで、よく
 週末には庭いじりをしており、あいさつしていたから、普通のサラリーマンだと思
 っていた。』(後略)

すごいな、と思ったのは、『必要なら国会で証言してもいい。私の印象では、中里
秘書官の自宅が「幽霊事務所」だったことは間違いない。』と述べておられること
です。

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この「経営者会報ブログ」のカテゴリーには「政治」という項目はありません。第一
私は全く政治や選挙に関与したことがなく、白状しますと投票をサボッたこともある
のですが、それは日本の政治、政治家に絶望に近いものを感じていること、私の
仕事が公共事業、関係省庁などというところとは全く縁がないことにもあるのかも
知れません。

「池田信夫blog」をよく読むのは、タイトルにあるように教授がITと経済学を専門
とされ、時に非常に高度で専門外の私には理解できないことも多いのですが、
何より「恐れずにものを言われる痛快さ」にあります。

ご近所どころかお隣さん、しかも大家さんともなれば、凶悪事件ではありませんの
で、もしマスコミなどの取材を受けるようなことがあれば、私などは、逃げるか適当
な当たり障りのない発言をしてしまいそうです。

教授はご自身の意見をきちんとお話になり、国会で証言してもよい、とまでお話に
なったようですが、ブログの日頃の論調に違わず、「言行一致」の人、サムライを
みたような気がしました。

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太田農相には「やかましい消費者」どころでない、とんでもない強敵が現れたので
はないでしょうか。
「Googleで私の名前を検索すると130万件も出てくる」(池田教授ご自身の弁)に
加え、霞が関、政治家、通信、放送などの関係者のかなりの人が、教授のブログ
を読んでおられるようですから、またしても農相は絶体絶命のような気がします。

横山国男

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2008年08月25日(月)更新

「中国」・・皆さんはどのように思っておられますか。

「北京オリンピック」が終わりました。
個人的にはいくつかの競技をTVで見ただけで、熱狂したわけでもありませんが、
それは今回だけでなく、だんだんと関心が少なくなってきたように思います。
朝、新聞を開くとトップに日本人の「金メダル」などの活字が大きく躍っていたりした
二週間でしたが、興奮度は若い時と比べようもありません。

このところのマスコミや結構影響力を持つ総合誌、経済誌などでオリンピックを
契機とした「中国論」が盛んで、かなり手厳しい、あるいは脅威論、もっと言えば
「嫌中」のような感情論まで多いのですが、中国のこれからとか、中国人、その
思考のよってきたるものなど問題が大きすぎて正直私にはよくわかりません。

「北京オリンピック」の開会式や閉会式を見て、「中国はすごい、長野オリンピック
はショボかった」という人もいれば、「本来オリンピックは都市が主催するもの、
あれじゃ北京とは名ばかりで100%国がやったもの。冬季ということもあるが、長
野こそオリンピック精神にふさわしい」という人もいます。
またその後の長野がいかにツケに苦しんでいるかを見よ、東京で再度やる意味
などない、という意見を読むと「それもそうかも知れない」と思ったりします。

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しかし、今や世界人口の5人に一人は中国人、日本の輸出入相手国としてトップ
ともなれば、嫌中・嫌日が不幸で不毛な感情であることは疑いありません。
今後中国と無関係で日本人の暮らしが成り立つとは到底想像できませんし、そう
いう国は日本だけではなくなっていると思います。

今となって良かったのか悪かったのか私などには分かりませんが、中国への
雪崩をうったような工場移転は、私の属する業界では、例えば「縫製産業」などは
絶滅寸前に見えます。問題は日本が生産手段をほぼ失った業種から相手の
「言い値」で物を買わねばならなくなるでしょう。日本では作れないのですから
仕方ありません。泣き言を言ってもそれが世界の常識で中国が悪いのではあり
ません。

日本より中国人労働者や移民の受け入れに寛容だったイタリアの繊維・染織産地
プラトーなどは既に崩壊の様子を呈していると聞きます。
「中国がダメならインドがあるさ」・・日本の産業未来図とはそういうものなのでしょ
うか。

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ともあれ、当社に隣接している「F紡績」の女子寮は、かって日本人女子工員さん
が数百名いましたが、今は数十名の中国人の若い女性が住んでいます。
朝晩賑やかですが、このお盆中の休みは毎年のことですが故郷にも帰らず、研修
室は夜遅くまで灯りがついていて、どうやらパソコンを使っているようです。
勉強なのか、インターネットで故国で開催されているオリンピックを見ているのか
分かりませんが、一人の日本人もいませんから、私の周辺の中国人比率は5人に
一人以上かも知れません。

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彼女たちは世界や日本の経済などに関心はなく、、ただ一心に稼いで一日も早く
家族のもとに帰ることを夢見ているだけなんでしょうね。

     「加油!自己」 (がんばれ!)と言ってあげたい。

横山国男

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2008年08月23日(土)更新

久米繊維さん訪問・久米社長の新著・フェルメール展など。

たまに東京へ出ると、ちょっとした変化を感じる時があります。
「ん?何かちょっと空(す)いてる感じ」ーモノレールも首都高もJRもデパートのお昼
の待ち行列の人数も。
団塊世代の大量退職はまだ始まったばかりですから、地方からの人が少なく
なっているのかな、と。 ここにも不景気の影が忍び寄ってきているのでしょうか。

用件は三つほど。
その一は久米繊維さんと取り組んで2年めの「JMMAエコ・チャリティTシャツ・アート
展」のこと、久米信行社長とお会いして福井で考えている若手の勉強会に協力を
お願いすること。他には広告代理店の方とロータリークラブの件で参考意見を
お聞きするお約束。それに昨年の展覧会を逸した「フェルメール展」をぜひ観たい
ことなどでした。(久米社長の新著「すぐやる!技術」が上梓されることを、しかも
22日に発売されることを海外旅行に出ていたせいか、この時点で全く知りません
でした。お祝いも申し上げず失礼しました。22日には実業出版からご恵贈頂き
昨夜面白くてすぐ読了、お祝いと感想を「応援ブログ」にコメントしました。)

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日焼けされたせいか、ちょっと精悍な感じになられたような久米社長登場。
墨田区の産業振興、北斎のことから小布施の話、関連して漫画家花村えい子さん
の「キラキラお目めキャラクター」が、デパートの嚆矢パリの「ル・ボン マルシェ」で
「カワイイ」が大ヒットしているという楽しいお話もうかがいました。
(そういえば行きの機中で読みかけた宮本健次著「日本の美意識」の帯に“優美”
 から“かわいい”まで、とあり、「カワイイ」は今や世界に通じる現代日本文化の
 キーワードになっているようです。オジサンも少女マンガか、などと思わず勉強を
しなくては)。

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このようにいつも楽しい話が続くので肝心の用件を忘れがちになります。
「福井で主に当社の関係する事業所の若手、二代目の勉強会を作りたい、と思っ
ていますが、ご指導ご協力お願いできませんか?」。

繊維産業といえば早くから不況業種、中国などへの産業流出で苦しんできました。
それでも今日まで残ってきた企業、事業所には「何か」があるのでは、とここ一年
ほど考えてきました。それは技術かも知れませんし、差別化に成功している有力
な企業を顧客にもっている、あるいはまだまだ非力ですが、自力で「よさこい衣装」
などのマーケットを開拓した当社のようなケースもあると思います。

しかしインドやほかの途上国も目白押しですし、このままではさらなる苦境が待って
いるかも知れません。
答えは「常に勉強、そして自立」ではないでしょうか。特にICTを縦横に駆使しての
企画力・デザイン力の発信、経営と管理などの実学を知らずして生き残り、いや
勝ち残りはないと思います・・・・と。

「いいですねぇ。墨田区でも懸命に旗を振っているんですが、転業、廃業が止りま
せん。業種や業態もよく似ているし、お手伝いしますよ」と心強い久米社長のご返
事に感謝です。
私や関連業種の社長、オヤジさんは「旗振り役」をつとめ、できるだけ早く若い人
たちですべて運営していってもらいたいと考えています。

次のお客様がお見えになり、長居を反省。それでも早速久米社長から(財)中小
企業総合研究機構の主任研究員、滋賀大学の企業経営学科の先生他をご紹介
いただきましたが、日本の社会・経済の大きな柱である中小企業の苦境打開に
奮闘されている方ばかりとお見受けしました。
「招んでいただければ、福井にも行きますよ」と嬉しいお言葉を背に、久米繊維
さんを後にしました。常務さん、甲斐店長同席ありがとうございました。

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駿河台で広告代理店の責任あるお立場のIさんと面談させていただいたのですが、
本当に久しぶりに「紳士というか教養人」とお会いした感じ。
ロータリークラブの生き字引のような方で、とても面白いお話を時間を忘れてお伺
いしてしまいました。
「おいとまさせていただきます」と告げると、ビルの出口までお送りくださって、温か
いお見送りをいただきました。こうありたいものと思える人との出会いでした。

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上野の東京都美術館は8月2日から「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの
巨匠たち」。
20日までで10万人の鑑賞者だそうで心配しましたが、21日午前10時半ごろ会場
へ行くと、「只今待ち時間は0」と書いたプラカードを持ったスタッフが立っています。

それにしてもいつも感じるのですが、なぜあんなに会場が狭く暗いのでしょうか。
絵と絵の間隔をもう少し離せば押し合いにならないのに、とも思います。
作品の保護のため照明に制限がかかっているのかも知れませんが、先日行った
「ボストン美術館」はどの部屋も明るく、フラッシュを使用しなければ撮影自由、
ロープもなく、レンブラントだってその気になれば鼻先で見ることも可能なのです。

入場者の7~8割は平日ということもあって予想通り中高年者、それも圧倒的に
ご婦人です。(同行したカナイもそのひとりですが)。

 判明している真作は37点、そのうち今回は7点がきているようですが、たしか
リストにあった有名な「牛乳を注ぐ女」を見かけなかったのは、「展示作品変更の
お知らせ」とはこのことだったのか、とちょっと残念。
すごい数のポストカードやグッズ類が販売されていて、ここも人で一杯でしたが、
最も印象的だった「手紙を書く女と召使い」のものは全くなし。これが「牛乳・・・」
の代替に展覧されたのでグッズが間に合わなかったのかでしょうか。

「フェルメール」ほど光、光線、ハイライトなどの陰影に注力した画家は少ないと
思いますし、それが明快な遠近法、構図とあいまって観る人に奥行きや、研究者
にとっての作品の読み解きの強い興趣となっているように思います。
寡作であることも加わって近年の人気にはすごいものがあるようで、私も好きな
画家の一人です。

フェルメール展 図録
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帰りの飛行機は雷雨で1時間半も羽田の滑走路で待たされましたが、前日夜は
上階の室内工事のため激安(6時以降チェックイン、9時チェックアウト条件、朝食
つき)で泊まることができた「ウエスティン東京(恵比寿)」のエクゼクティブルームも
上質でなかなか充実した今回の「東京」でした。

(PCをXPからVISTAに変えたら写真のUPがうまくいかず、悪戦苦闘するも諦め。
 週明け先生のお助けを借りなければ。「紅葉マーク」を痛感してます。)

横山国男

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2007年11月22日(木)更新

KYなら我が家に三人もいる。

安倍首相退陣のころ、一気に世間に広まった「KY」(空気が読めない)という新語
は、ことしの「新語・流行語大賞」の有力候補らしいのですが、イニシャルとしての
KYなら我が家には娘婿と孫、私も含めて三人もいるので、ちょっと複雑な気分で
す。

どうやら最初は「空気を読め」という意味で、ブログのコメント等で「空気嫁」とかの
表現で以前から用いられていたようですが、いつしか「空気が読めないやつ」と他
人を嘲笑する言葉に転じたようです。

イニシャルと同じだから言うわけではありませんが、あまり感心しません。
かって流行語になった「オバタリアン」みたいなユーモアもないし、新語として受賞
した「小泉劇場」みたいな「なるほど感」もありません。

一つには「空気」という語感から連想する「わけのわからなさ」があるような気が
します。「いじめ」なども空気と関連性があるように思いますし、私は終戦時3歳で
したから実感はありませんが、「軍国少年」などというのも当時の空気が生んだ
産物に違いありません。

ここのところ日本人はきわめて「内向き」になってきているのではないか、という話
を多く聞きます。
世界で何が起きているのか、新興アジアの活況についてもマスコミはあまり取り
上げず、TVは毎度同じのバラエティ番組のオンパレード、中国の情報について
は感情論ばかりで、意味も無く怖がるだけ・・・等ということでは閉塞感がつのる
のもやむを得ないのでしょうか。

そういう中で、日本人同志が「KY」とかやっているのも「なんだかなー」と思うこの
頃です。
12月3日今年の「新語・流行語大賞」が決まるようですが、そんなわけで私なら
「KY」に一票は投じません。

横山国男

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2007年11月13日(火)更新

母校創立100周年でお手伝いさせて頂いたことは

明治政府はその終り頃、国威発揚、真の国力
の増勢のためには、広く国民の教育水準
を上げる必要性を痛感したのでしょう、全国に高等教育を受けられる設備、制度の充実に
力をいれ、特に各県で「産業教育校」が多く設置されたようです。

私の卒業した福井県立科学技術高等学校(卒業時は福井工業高等学校)も「福井県工業 講習所」の創立から100年経ち、先週末「記念式典」を行いました。
先日、甲子園の常連校「福井商業高校」も100周年でしたし、ここ数年の間に県立校の多くが100周年の記念日を迎えていることを考えると、全国でも同様かも知れません。

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5年前に「100周年記念事業実行委員会」が立ち上げられ、多くの委員会が出来
ましたが、私に委嘱されたのは「中国交流」「記念モニュメント建設」の委員長でした。

現在機械システム、化学システム、テキスタイルデザイン、電子電気、情報工学
の5学科で、教職員80名、生徒500名、この100年間の卒業生は15,000名余
にものぼり、良質の産業人育成と地場産業の形成、戦後は高度成長を支えた
主役の一つであったことは間違いありません。

しかし、寄付集めは難航しました。 理由はいろいろ考えられます。
校名が9回変更になるほどの学制の改革(統合・分離)からくる母校意識の希薄
化、地場産業の衰退、地域経済の疲弊、先述の100周年記念校が多いことなど
など、最終的には 当初見積もりの半分で事業を行わなければならなくなりました。

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「中国交流」というのは、記念事業の目玉として、紹興市の「職教中心」という産業
教育高等学校(生徒数4500名)と姉妹校提携を結び、以来交互に職員・生徒の
相互訪問を行い、昨年は私も委員長として「100周年記念式典への出席招請」に
夫婦で紹興へ行ってきました。

今回は副校長はじめ職員、生徒10名が先日から来校し、「交流授業・式典出席」
を終え、 今日あたりはエクスカーションとして京都の深まる秋を楽しんでいるはず
です。

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「記念モニュメント」は、電波時計とか、生徒による壁画の制作などの案が学校・PTA・同窓会で組織する委員会で出ましたが、私のロータリークラブでの経験から、機械ものは将来必ずメンテナンスで出費が嵩むこと、セラミックタイルなどによる
壁画など も校舎の増改築にともない取り壊さざるを得ないケースがでてくるのでは、という意見も出て、月並みですが「石碑」とすることに決定しました。

しかし、実行委員会が開かれるたびに、寄付状況の進展報告があり、「記念モニュ
メント建設予算」が減額されるのには参りました。

最終的には三分の一ほどになってしましいましたので、委員会のみなさんに
「出来るだけシンプルなものを」「材料に高額なものを使わず、内容で勝負」「生徒・職員のいつも目に触れる場所で、見るたびに元気が出るものを」、と提案し、了承
を得ました。

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これが我が母校「100周年記念碑」です。


石碑


高さ2m40c、石碑部分の幅1m35c、単体の重量では大型重機が入れず、地耐
力の関係から、石碑(桜御影石)を2枚の石板に分け、4個の石柱でつないだデザ
インは、従来よくある高価な自然石利用のものよりモダンになったとチョット自賛し
ています。

でっかく「飛翔」の文字は友人の書家の吉川壽一氏、相談の上スクールカラーでも
ある 「青」を文字の中に入れることにしました。(背面はシンプルに校名の変遷・
年号のみを沿革として彫りました)
このような予算では大変だったと思いますが、工事も中学時代の旧友「M大理石」
の専務重ちゃんが太っ腹で引き受けてくれました。本当にありがとう。

全学年が入っている3回建ての校舎から真正面に見え、除幕したあと生徒・職員・
来賓 から感嘆の声が上がって、苦労が報われた気がしました。

21世紀、次の百年に向かって大志を抱き、「飛翔」して欲しいものです。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
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2007年10月07日(日)更新

留学生から聞いた「ベトナム南北高速鉄道計画」

先週のロータリークラブのゲストスピーカーは、当地の国立大学へ「米山奨学生」
としてベトナムから留学しているF君でした。

スピーチの前に昼食を共にしたのですが、同じテーブルにいた当クラブの会員の
一人が「ベトナム戦争」の話題を持ち出しましたが、「生まれる前の話ですから」と
盛り上がりません。

そういえば早いもので、ベトナム戦争は1960年に始まり、1975年に終結している
のですから、20歳過ぎのFくんは「戦後生まれ」なんですね。
へぇー、もう30年あまりも経つのか、と私自身も意外な感懐をおぼえました。

ベトナムの現在人口は8,000万人、経済成長も著しいものがありますが、F君
の話の中で興味をひいたのは「ベトナム南北高速鉄道プロジェクト」です。
戦後、国内・国際的な人・モノの移動は数十倍に増加しているのにも拘わらず、
鉄道分野への投資のスピードは遅く、根本的な解決が求められているとのこと、
総工費は330億ドルと見積もられており、日本はこのプロジェクトの支援を約束
しているそうです。

統一されたベトナムは南北に細長い国ですから、首都ハノイと次のホーチミン
(かっての南ベトナムの首都サイゴン)がほぼ両端にあることを考えると、これが
「新幹線」で結ばれて、現在29時間かかる鉄道が10時間以下になることはとて
つもない経済社会への効果をおよぼすことは疑いありません。

プロジェクトのスタートまでにはまだ紆余曲折がありそうですが、この春訪れた
タイの国際空港のスケールの大きさ、上海の発展など急速に近代化するアジア
各国に比べ、わが国は少子高齢化以上に若い人のエネルギーが感じられない
ように思います。

学んでいる「生物化学」をベトナムで活かしていきたい、と締めくくったF君の目
には力があるような気がしました。

横山国男

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「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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