大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2008年03月28日(金)更新

佐藤卓さん(グラフイックデザイナー)から学ぶ。

前回ブログの続きとして、

「そもそもデザインするってどういうことなんだ?」・・グラフイックデザイナー佐藤卓
氏のプロフィール、持論を情熱大陸のウェブサイトから覗いて見ました。

佐藤さんは51歳、東京藝術大学大学院終了後、電通に入られましたが、僅か3年
で独立。私たちの身の回りにあるあらゆるもののデザインを手がける傍ら、その
仕事は店舗デザイン、新商品の開発、はてはテレビ番組の制作など多岐にわたっ
ていて、今や日本を代表するグラフイックデザイナーの一人、と紹介されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「デザイン」というと、ともすれば表面的な形や色に気をとられがちな私たちに、
明快な例を挙げて、持論の一端を述べられているのが、同サイト「情熱語録」に
収録されていますので、引用させていただきます。

『郵便局のマークはデザインの名作ですからね。本当に最低限の要素しかそこに
ないんですよ。それ以下でも多分わかんないかもしれないし、それ以上だと、今度
は街の雑踏の中に埋もれてしまう。』

『感性ってだれにでもあるんですよ。感性のない人なんていないんですよ。それを
「クリエーティブは感性の仕事だ」なんて言われたときに、「えっ!?」と思ったんで
すね。だって、どんな人だって生活の中でいろんな工夫をしたり、道を歩いてたって、
どこの道を歩こうか、あっちへ寄って、こっちへ寄ってと考えているわけですよね。
だから、クリエーターは感性の仕事ですという言い方は昔からよくされるんだけども、
すごく嫌いで、そんなことを売り物にするなって思っていたんですね。僕は、ですよ。』

(理髪店のサインポールについて)
『理髪業ということを知らせるためだけに何でこんなものが生まれたのか。誰も
疑問に思わないほど生活に根付いているのが、特別にデザインという意識を持っ
てないものばかりですよね。そういうデザインにかかわれたら本望ですけどね。』
(引用終わり)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【デザインがデザインであるうちはデザインでない】 (佐藤 卓)

あらためて「グッドデザイン」とは何かを教えていただいた気がします。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年03月26日(水)更新

異動の季節

福井県の「地域産業=デザイン・工芸振興グループ」主査のFさんから、異動の
メールをいただきました。

1年前、デザインセンターから異動され、福井県の代表的産業である、合繊織物
の振興企画として3年目を迎えた「全国YOSAKO衣デザインコンペINふくい」の
推進役を勤めていただき、当社もいろいろお世話になりました。

3年ほど前、デザインセンターが主催する「ワークショップ」に、半年ほど参加させ
ていただいて以来のお付き合いでしたので、今度の短期間での異動は、私個人
としても驚きであり、残念なのですが、何よりご本人がビックリされたようです。

『今度は、なんと農林!販売開拓課であります。食べ物の世界であります。来週
からです。』とあり、『不安ですが、ちょっと関心しています』と、デザイン職である
ご自身のとまどいも少し語りながら、全庁あげて、デザインの事業ができれば
いいですね、とユーモアも交えて抱負も。

若いうちの色々な経験は、きっと仕事の幅を広げてくれるはず。頑張ってください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このように、Fさんからは今までの受講生に、ときどきメールが送られてきて、
セミナーの案内や、デザインに関する短い、しかし鋭い分析などもあって、楽しみ
にしていましたが、今回の「異動の報告」の中にも、次のような示唆に富んだ引用
がありました。

「デザインが、デザインであるうちはデザインでない」(佐藤 卓)

「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発、「ロッテ・クールミントガム」や「明治・おいしい
牛乳」などのパッケージデザインなどでも著名なグラフイックデザイナー佐藤卓氏
(作秋“情熱大陸”にも登場)の語録だそうですが、気になってプロフイール、その
仕事観をちょっと知りたくなりました。

では、佐藤卓氏の言う「デザインとは何か」について、またまた教えられることが
多かった話は、長くなるので次のブログで。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年03月19日(水)更新

「一心」・・盲目の貫主が書かれた我が座右の銘

色紙「一心」

この色紙「一心」は、会社の私の仕事部屋に30年架けてきました。
家宝とかその手のものには縁がありませんが、カナイの父より、創業の際に譲り
受けたものとして、最も大切にしてきました。

長い間にかなり黄ばんできましたので、先日懇意の「京表具師」のTさんに「お洗
濯」をしていただいたところ、きれいになって戻ってきました。
額も新しくして気分を「一新」しているところです。

書は大本山永平寺74世貫主佐藤泰舜禅師。昭和50年ごろに岳父が永平寺が
ある町の警察署長に就任した際、戴いたそうですが、この色紙を初めて見たとき、
そのなんとも言いがたい力強さ、迷いの無さに魅かれて、懇望して創業の記念に
譲り受けました。
(因みに今年1月5日、106歳で亡くなられた宮崎奕保(えきほ)貫主は第78世です。)

 実は佐藤貫主様は、目が不自由で視力がありませんでした。この書もお側に
おられる禅僧が、筆を持たれた貫主さまの手を置かれた色紙まで導き、そして
一気に書かれた、と面前した岳父より聞きました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一心・・・私は「一業専心」と肝に銘じることにして来ましたが、「一心不乱」、社員、
家族と「心を一つに」などとも読める、我が座右の銘でもあります。

盲目であられたが故でしょうか、澄み切った、一点の疑いのない素晴らしい書だと
感じるのですが、どう思われますか。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年03月17日(月)更新

3mx6mの大布2枚に「技」と「創」を大書・・吉川壽一の世界

級友でもあり、当社の顧問としていろいろお世話にもなっている、書家の吉川壽一さんが
「県立科学技術高校創立100周年記念行事」の締めくくりに、同校体育館で350名の
在校生、教職員その他多くの観客を前に先週の14日「揮毫パフォーマンス」を披露してくれました。


新聞の切り抜き
<福井新聞3月15日記事>と<飛翔の記念碑>


同校は100年前、「福井県工業講習所」として設立された、日本でも最も古い工業系の
高等学校ですが、繊維、染織、機械などの地場産業へ多くの人材を送り出し、卒業生は
1万数千名にもなります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の「記念行事」関係では、私は「記念モニュメント建設」「中国姉妹校交流」の委員長を
命じられ、5年あまり前から準備をしてきましたが、昨年11月に「記念式典」を無事終える
ことができました。

吉川さんには、高さ2.3mの大きな「記念モニュメント」の石碑に“飛翔”と勇壮な文字も揮毫してもらった
のですが、この彫りこまれた文字には墨でなくブルーのペイントを施したところ、教職員、生徒
さんからとても好評で、先日も学校へ行きましたところ、卒業生でしょうか、この碑の前で
にぎやかに記念写真を撮っていました。

11月の記念式典に出席してもらった吉川さんが、「どうも最近の高校生はおとなしいね、元気
がないっちゅうか、ひとつ発破をかけようや」ということになり、「大書揮毫パフオーマンス」
が実現したわけです。

3mx6mの大布の左右に「テキスタイルデザイン科」(私の卒業科)の1,2年生(計69名)が、
「未来」をテーマに27cの円形のグラフイックデザインを作成したものを、当社でインクジェット
染色で制作、中央の空間に吉川さんが大筆で「技」、もう一枚に「創」を大書しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

生徒さんはそれぞれ自分の作品にサインをいれ、かくして「吉川寿一・生徒の未来に向けたコラボ」作品
が完成、盛大な拍手が沸きましたが、パリのエッフェル塔前、中国の天安門、ドバイの
沙漠などで「書(SYO)]と格闘してきた「オジサン」の情熱が、若い人に“熱いモノ”を
呼び覚ましてくれたら、というのが私たちの願いだったわけです。



横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年03月11日(火)更新

“ちりとてちん”、“OBAMA”の「小浜」

NHK朝の連ドラ「ちりとてちん」も最終章に向かって、大団円の雰囲気に
なっています。視聴率も高かったようで、舞台になった一つ、福井県小浜市
も、お陰で知られることになったのは、素直に県民の一人として、またカナイ
(家内)の生まれたところでもあるので、少々感慨もあるこのごろです。

福井県は福井市のある北部(嶺北)の越前、南西の、もう京都と滋賀に
隣接している、南部(嶺南)の若狭の地方に分かれますが、嶺南の敦賀、
特に小浜は、ほぼ京都など関西の文化圏と言ってもよいところです。

言葉もそうですし、人柄もセカセカしたところがなく、いわゆる「まったりした」
とか「雅」をも感じさせる土地柄。
町名も住吉、貴船、飛鳥、大原、竜田など京や奈良を連想させ、歴史の
繋がりもあることから、「海のある奈良」ともいわれてきました。
古くは大陸や朝鮮半島との交流・交易、近世は「北前船」の重要な寄港地と
して栄え、国宝、それに並ぶ「神社仏閣仏像」の宝庫でもあります。

また、世阿弥が佐渡へ遠島に処せられる際、小浜に数年滞在し、「能」を
広めたことも。

10日ほど前に若狭神宮寺(文字通り神社と寺の合体形式)から、奈良へ
通じているとされる「若狭井」の水を送るーーお水送りは、今日にも「お水
取り」として、韃靼の秘儀と松明が二月堂の回廊を巡る、天平時代からの
行事で、古都奈良に春の訪れを告げます。

・・・・・・・・・・・・

さらに振って湧いたようなアメリカの大統領選でOBAMA氏が有力な民主党
候補として連日日本でも報道されるようになって、小浜市に「勝手に応援する
会」みたいなものができて、内外のメディアにまで登場するようになりました。

単なる語呂合わせで、いささか「悪乗り」みたいにも私には思えましたが、
近年は原発以外にこれといった産業もなく、疲弊していく地方の有様も少し
感じられないわけでもありませんでしたから、注目されることならなんでも
「町おこし」に利用したい、という市長さんや住民の切迫感を笑うことはでき
ません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「小浜」はとても良いところ。
海と山、森と川に恵まれ、リアス式の海岸ながら風光は明媚で優しく、27号線
をさらに西へ走ればやがて「天橋立」(京都)。
最近は近江(滋賀)の「仏像めぐり」が人気ですが、もうちょっと足を延ばせば、
すぐ小浜です。沢山の柔和な「天平仏」に会うこともできます。

30数年前、カナイと結婚したころは、秋は「放生会(ほうぜえ)」の祭りを楽しみ、
春は桜、夏は濃い緑の中を自転車で寺社を廻ったことが懐かしく思い出されます。


横山国男

2008年02月29日(金)更新

芭蕉布と紅型(びんがた)に魅かれて。

先週末は友人夫婦3組で沖縄へ。
2月に入っても寒い日が続き、週末は特に列島を襲った大寒波が襲来
しました。

沖縄もタクシーの運転手の話によると、4週間ほど例年に無く天気
が悪く、沖縄らしくない寒い日、雨が続き、ちょうど我々が着いた
前日くらいから暖かくなり、ゴルフをした日などは23度を超えて、
汗ばむ好天気でした。

こうなると、それぞれがいかに自分が「晴れ男」であるか、すなわち
日ごろの精進がナニナニとかの自慢のオンパレードとなるわけですが、
それはともかく、雪のチラつく窓外を見やって、悔しい思いをしている
であろう球友の顔を思い浮かべるのもなかなかイイものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

染型屋でもある私の沖縄の楽しみはもう一つ、「琉球の染織」を見ることです。
去年、那覇の国際通り、公設市場の一つ裏通りにある、「よへな商店」
という素敵な「琉球の染めと織り」の専門店を見つけましたが、帰りの
飛行機の時間がせまり、後ろ髪を引かれる思いでお店をあとにしました。

・・・・・・・・・・・・

お店には正面に畳2枚ほどの見事な「紅型」染めのタピスリーがあり、
目をひきますが、紅型のイメージとは少し違う豪快なモチーフ、しかし
地色の藍染といい、挿色した花の鮮やかな色といい、紛れも無い紅型の
逸品。104歳で先年亡くなられたお店の顔だったおばあちゃんの嫁入りに
持ってきたというお染物をタピスリーにしたもの、とか。
どんなにお金を積んでも売られることはないでしょう。

「これが百壽のお祝いにお配りした風呂敷です。これに名前を入れて
記念品にしました」と、娘さんと思える人から、これも見事な紅型染め
の風呂敷を見せていただきましたが、3万円とのことなのでちょっと考えて
我慢しました。額装するとさらにお金がかかりそうでしたので。

お店には、芭蕉布で仕立てた着物も数多く展示されています。昨年
お姉さんと思われる方から、イザリ機と呼ばれる素朴な織機で長い時間
(特に一本の糸長が短いので糸繋ぎに気の遠くなるような時間が必要)
をかけて作られる芭蕉布や、大島紬、宮古島の上布など、琉球の織物と
絣などの染めについてもいろいろ教えてもらいました。

本物が大変高価なのも頷けるというものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日曜日、私たちの搭乗したトランスオーシャン機は、「小松」に向けて
離陸しましたが、途中、機長より「小松周辺の天候がかなり悪く、着陸
は難しいかも」というアナウンスがあり、満席の機内に軽いドヨメキが
起こりました。
小松に近づくにつれ、日本海の冬の風物「波の華」が海岸からおよそ
数キロも白く広がり、海上にも所々白い斑点が散らばっているのが見え
ます。今まで見たことのない光景です。

しかし、夕刻のほんの一瞬の好天を巧みに掴まえ、一発で無事着陸。
珍しく、機内から歓声と拍手が沸きました。


芭蕉布 紅型で染めた着物

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年02月21日(木)更新

「酒を飲むのは時間の無駄 酒を飲まないのは

人生の無駄」という中国の諺があるそうです。

なかなか含蓄があるような気もしますが、これなら「酒」のところに、たとえば「ゴルフ」
とか「マージャン」とか、要するに趣味とか、道楽のたぐいを入れてみても成り立つ
とも思えます。

それをしない人から見れば、時間の無駄のように思えることでも、本人にとっては
人生を送る上で大切なもの。「ホットイテちょうだい」といいたいところです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「本を読むのは時間の無駄 読まないのは人生の無駄」と言い換えると、
本好き、読書好きにとっては我が意を得たり、となるのですが、「本を読まない人
の強さ」とも言った人がいて、納得する部分、事例もあるのが悔しいところ。

あまり本を読んでいるようには見えないフシがある友人がいるのですが、これが
めっぽう商売がうまいのです。とにかく人に会う、携帯はフル回転、自分の足と目
で掴んだ情報をしっかり持っている、したがってハンパじゃない消息通なので他の
友人とCIA並だな、とても我々には真似できないな、と感嘆、羨望も。
ナイスガイですが、その情報網には捕らえられないようにしなくては、と誰もが思っ
ているかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わが社の近くに小さな居酒屋さんがあって、夕方信号待ちで止まっていると、
女将さんらしい人がのれんを出している光景に時々ぶつかります。
きれいな人なのでちょっと気になっていましたが、一度も行く機会がないまま10数
年たってしまいました。

今日夕方になって古くからの友人がこのお店から電話をかけてきて、「今、横山
さんもよく知っている神主さんと飲んでるから来ない?」とのお誘い。ご近所の
知り合いも一杯いて、1時間ほどお付き合いして帰宅、このブログを書いています。

酒も肴もうまく、女将さんもきれい、おしゃべりも楽しかった。すなわち時間も
人生も無駄ではなかったという稀な例ということでしょうか。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年02月20日(水)更新

監督官がやってきた!

「監督官がやってくる!」という本があり、広告で見かけたときちょっと気になったの
を覚えています。(福田秀樹著@1365円日労研)

“わが社の労務管理はきちんとしているだろうか”ということですが、なにしろ「署」の
つくお役所ですから、「監督官」といういかめしい職名とともに、もし調査などという
ことになれば、なんとなく「嫌だなー」という社長さんは結構多いと思います。

「保健所」や「00事務所」の「所」と違い、泣く子も黙る「警察署」や「税務署」と同じ
【労働基準監督署】・・・「署」ですから。
特別やましいところがなくても、道端に警官が立っていれば、どなたでも一瞬「スピ
ードメータ」を見たり、「シートベルト」を確認してしまいますよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

監督官がやってきました!。設立30年で初めてです。
私が不在のときに一度来られて、名刺を置いてゆかれ、応対した社員に「社長さん
に電話を下さるよう」と伝言がありました。

「どのようなご用件でしょうか」「一度お伺いしてお尋ねしたいことがあります。
外国人は勤務されていますか?超過勤務(残業料の支払い)についてはどのよう
にされていますか?」

研修生も含め、外国人を雇ったことはありませんが、残業については「三六協定」
をきちんと「就業規則」のなかで整備しているかどうか、製版作業で接着剤(有機
溶剤)を使用するので、「特殊健康診断」を義務付けられていますが、そういえば
昨年実施していなかったのでは、と不安になりました。

「税務調査」は、過去何度か受けていますし、もしいきなり税務官が来ても、とり
あえずお願いしている税理士、会計士さんに連絡をするのが普通だと思います。
(今までの調査はすべて会計事務所を通じて連絡がありましたが)
このような「監督署」関係は、お願いしている「社会保険労務士」さんへまず報告
して、事前に精査、準備をするべきなのでしょうが、あえて連絡せず、現状ありの
ままを見ていただいて、是正をうける事項があればきちんと対応することにしまし
た。

「給与台帳」「タイムレコーダー」「就業規則」など書類のチェック、工場内の「有機
溶剤取り扱い注意」の掲示板、「作業主任者の受講票」など、かなり厳密に調べて
最後に是正すべき点を3項目ほど、「いつまでに出来ますか」とお尋ねがあり、
「年末・年始が入りますので1月末まででよろしいでしょうか」「結構です。それでは
お願いします」となりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当社のお願いしている労務士さんはとても優秀な方で、信頼していますが、
「監督署が来ましたよ」と電話すると「調査はいつですか」「いえ、もう終わりました」
「えーッ、それで何て言われました?是正の報告書置いていかれたでしょ、すぐ
FAXしてください」。

FAXすると折り返し電話がかかり「1枚ですか?これだけですか?」「はい」。
会社によっては4~5枚になることも珍しいことではない、とのこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

特別素晴らしい「労務管理」をしているわけでもありませんし、残業については、
中国などへの生産移行で「残業しなくてはならないほどの仕事が欲しい」ような
状況が続いている業界ですから、「違法」など最初からあまり頭にありません。

「税務調査」などもそうですが、あまり泥縄式に「策を弄する」のは、かえって
調査官のフアイトに火をつける場合も多いのでは、というのが私の30年の経験
から思うことです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年02月18日(月)更新

彫刻入門顛末記

昨年4月から6月までの毎週土曜日の午後、近くの県立美術館で彫刻の基礎講座
を受講したのですが、その成果作品の展覧会が、先週一週間同美術館で展示さ
れました。(他の洋画、日本画部門は高齢者を中心に受講者が多く、同様、基礎・
専門講座に分かれて指導を受けます。展覧会の入場者は1300名を超えたとの
ことでした)

若い女性像

簡単なスタイル画を描いたりする場合でも、人体の構造をしっかり理解していないと
違和感があるような気がして、一度彫刻の基礎を習いたいものと以前から考えてい
ました。

頭部は球体、首は円筒、胸部は台形などの矩体の変化形など、対象物をいくつか
の立方体として掴みながら再構成し、最初は粘土で造形していくのはなかなか
楽しい作業でしたが、最後の石膏像に近づくにつれ、心配していたとおり、
だんだんと「面白みのない」作品になったような気がします。

特に終盤、「石膏取り」「粘土出し」と進み、冷えた石膏をドライバーや鑿(のみ)で
「割り出す」作業は、初めての経験なので、鑿をつい強く押し、額に穴をあけてしま
う(修正は可能なのですが)失敗なども結構あり、落胆してしまいます。

クロッキーなどのように、素早く人物や動物をスケッチする場合でも、構造や機能を
理解していると、ポイントを押さえた「絵」になると思うからですが、まだまだ勉強が
必要のようです。専門講座までやってみるかな。

ご指導いただいたF先生ありがとうございました。

私の彫刻初体験の胸像は、恥ずかしいので誰にも案内しませんでした。家族だけ
が覗いたようです。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2008年02月02日(土)更新

「石倉三郎の料理事始め」を買う。

「週刊ポスト」の巻末連載で好評の、石倉三郎の料理ページが、本になりました。
(石倉三郎の料理事始めー小学館・本体1143円)
よく売れているようで、料理に目覚めたオトーサンも、結構買っているのでは、と
思われます。(なかなか実践せず、豪華な料理本ばかり増えている人も?)

かくいう私もその口なのですが、早速作ってみたのは、「カレー焼きめし」(P50)。
味の決め手となるベーコンをいいものを買ってしまったのは失敗。
カリカリにならず、これは薄い廉価のものの方がよかったのですが、高いやつが
美味しいだろう、とストレートに考えるのが「男の料理人気取り」の浅知恵。

まあ、それでも家内は「なかなかおいしいわよ」と言って、元気づけてくれましたが、
下の孫は、一口食べて「カライ!」と言って姿を消しました。小3の上の子は
「ジージ、ごちそうさま、おいしかったよ」と。
「ヨシヨシ、次はお前の好きなカレー作ってやるぞ」と答えましたが、我が家では、
彼は「世渡り上手」という評価がもっぱらなのを後で気づきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もともと独身の時は、料理らしきこともやっていましたし、第一こういう作業は好きな
方。 要するに「おもしろい」のです。
芸能人が料理をして、タレントに食べさせ、得点を競うTV番組がありますが、なか
には玄人はだしの人もいれば、「オイオイ、そんなに塩をぶちこんだら食べられな
いよ、とか、それ生じゃ具合悪いだろうが、下拵えしておかないと」という頓珍漢も
いてなかなか面白いのですが。

要は仕事にも通じるのですが、「完成形」をイメージできるか、という一点にかかって
いる、のではと思います。もちろん形だけのことでなく、「味」が肝心。
だいたい味覚というのは、3歳までに何を食べたかで決まる、という説もあるようで
すが、それなら男どもが愛してやまない「おふくろの味」も納得できます。
女性は適応力が高いので、美味しいものであれば国籍、食材を問わないのでは。
私の年代の男性で、「生野菜サラダ」がなくては、という人はあまりいません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「パスタ料理」はよく作り、おおむね好評なので「極めてやろう」と密かに考えていま
すが、家内とちょくちょく行く、昼時の「イタ飯屋」には男性が少なく、老若(女)女
ばかり。 私と同年代の男などほとんどお目にかかりません。
なんとなく場違いな感じがする時もあり、ついスミッコの席に座ってしまいます。

折からの「中国からの輸入食品」の問題、外飯を少なくするには「偽装シェフ」の方
がまだましというもの。
昨夜読んだブログに「鮭とイクラのパスタ」という、外国に住む人のうまいもの記事
がありました。「ペペロンチーノ」ベースに、鮭とイクラをトッピングして「親子パスタ」
はどうだ、と思いつきました。
イクラが塩漬けなら、パスタの茹で汁に入れる「岩塩」は少なめに、くらいのことは
チャンと考えております。

横山国男
«前へ 次へ»

会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

詳細へ

個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

詳細へ

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • これもクリエイティブな仕事と思えば… from After5のメインストリート
    会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ...
  • 昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
    バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領
  • 犬山城 from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
    oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。
  • 【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。  * ...
  • 「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本 from 23:30の雑記帳
    節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....