大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2009年04月21日(火)更新

メルマガ発行の報告で梅田望夫さんの書を再読。

昨日、娘が「メルマガ」第1号を出すので見てくれと言ってきました。
とりあえずここ数年受注やお問い合わせのあった数百件のアドレスへ発信すると
いうことのようです。サイト、ブログに続く必死の第3弾ロケットです。

先日から踊りやダンスなどの衣装を企画・デザイン・縫製する「オーダーよさこい屋」
の若いスタッフが「ブログ」を書きはじめました。以前から書いている私と専務を
いれると7名となり、娘などは3つのチャネルで書いています。

中にはブログを書くことに「ちょっと気遅れ」する人もいるに違いありません。
それでも社長としてとても嬉しいのは、とにかくこの閉塞した現状を考えられる限り
の手段で「打ち破る」という若いリーダーの強い意志に従ってくれたこと、それも
「ワイガヤ」で明るくやっているように見えること。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今、多くの小企業の経営者、しかも私のような比較的高齢の(かなり比率としては
多いはず)社長の中には、あまりの環境の激変に、上下左右そして前後にも動け
ないまま「立ちすくんでいる」という状況にあるのではないかと想像しています。
私もその一人です。

一つの「産業革命」が起きている、今回の正体は「情報・通信」で、もちろん起こる
べくして起きたのでしょう。20年程前この世に「インターネット」が初登場したとき、
すでにその予兆があり、グーグルやヤフーを生み、あっという間に「ビジネス環境」
が変わりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここで、あらためて梅田望夫さんの良書「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」を再読
して「あとがき」に書かれている示唆に富む著者の持論に共感を覚えました。


ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

うまく整理できませんが、「ウェブ進化論」の印象的な部分を要約すると、

① 日本にないシリコンバレーの「大人の流儀」は、先輩たる経営者が、何か挑戦
したいと思う若い世代を明るく励ますオプティズムである。
②「ネット世界に住む」ように生きている若い世代は、この世界に無知な日本の
大人に絶望感を抱いている。しかしそういった層でも知識欲は旺盛で、きちんと
説明すれば新しい事象を理解し、その意味を考えることのできる程度には十分に
知的である。
ただ、ネット世界を丸ごと体で理解している若い世代とちがい、アプローチという
経過を踏み、理論武装をしたがる世代である、というご意見には全く同感で、これ
をしてアナロジーというのでしょう。
<私の感想>
若い世代と何か新しいことをやるために、世代間の不毛の対立を嘆いていても
はじまらない。若い世代もこういう人たちの共感を得て、プロジェクトを興したり、
組織を動かしたり、資金の調達をしなければやりたいことが実現できないのも現実
(本書)なのですから、「分かりやすく説明できる」「伝える」というスキルはとても
重要だと思うのです。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書) 梅田 望夫 (著)

「ウェブ時代をゆく」のあとがきからは、

ウェブは「志」を持って能動的に対峙したときに、まったく異なる相貌を私たちに
見せるものである。「志」さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」として「個」を大いに
助けてくれる。(中略)
新しいことが次々と起こる「時代の大きな変わり目」を私たちは生きている。
いくら努力しても未来を見通して安心することはできない。
未知を楽しむ心が生まれない限り「時代の大きな変わり目」を幸福に生きることは
できないのである。

「志」を立て、「はじめの一歩」を踏み出す力が出さえすれば、私たちの前には
さまざまな可能性が次々と訪れる。一生懸命何かをやりたいと思う人たちを、これ
までの日本社会は、レールの上を走らせよう走らせようとしてきたが、そうではない
道もあるのだ。(中略)

ウエブは「志」「志向性」の核さえあればどこまでもいけるし、どんな方向からの信号
もサーチできる新しい道具なのだから、それを利用し尽くしてもっと自由な生き方を
してよいのである。

<私の感想>
そう、著者の梅田さんも言っているように、その自由を享受するためには、自発的
で能動的な「新しい強さ」を、今をそしてこれからを生きる若い世代が身にまとわな
ければならないのだと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おそらく今後も当社の若い世代の試行錯誤は続くでしょう。失敗に気落ちする日も
あるでしょう。しかしそういう行動からしか「明るい未来」は見えてこないはずです。


 


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 お祭り衣装の定番、法被(ハッピ)本染めからお手軽な既製品名入れまで対応
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月17日(金)更新

リーダーシップ

『「強引なまでに自説を強要できること」を、私はリーダーシップの大切な要件の
一つだと考えています。ただし、自説を構成するものはその人の持っている哲学
なのですから、その哲学に普遍性と正当性がなければ、とんでもないリーダーシ
ップとなってしまいます』 (稲盛和夫)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ワンマン」と言われても仕方ない。特に現在のような乱気流の中を降下している
状況で操縦席に座っているのだから。
自分の持っているものの全てを動員し、クルーに的確な指示を与えなければなら
ない。

が、自分の哲学に「普遍性と正当性」があるか、と自分に問うてみると、これが
なかなか難しい。第一「哲学」と呼べるものかどうかも自信がありません。

たしかに、長くやってきて知識や知恵もそれなりに増えているし、小企業の経営者
として、大げさに言えば24時間会社のことを考えているといっても過言ではあり
ません。しかしそれだけではリーダーシップの要件を満たしているとは言えない、
ということでしょう。

今後の「事業プラン」をいくつか考えていますが、哲学はともかく「普遍性と正当性」
という観点から、時々自説を再考する度量も重要だなと思いました。


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 お祭り衣装の定番、法被(ハッピ)本染めからお手軽な既製品名入れまで対応
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月15日(水)更新

「死に甲斐のあるまち」「琵琶湖と水」・・元八幡市長と滋賀県知事のお話

12日(日)、大津プリンスホテルのコンベンションホール(淡海)に、国際ロータリー
第2650地区(京都・滋賀・奈良・福井)4県のロータリアン約2800名が集合し、
「2008~2009地区大会」が開催されました。

ホストクラブは「近江八幡RC」で、ガバナーは元近江八幡市長の川端五兵衛さん。
地元JCのリーダーだった時代に、同市のゴミとヘドロで埋まった「八幡掘」の再生
を、自ら泥だらけになりながら市民運動にまで盛り上げ、川だけでなく住民の意識
改革にまで結実させた「地域リーダー」のお一人。

コンクリートで覆われるはずだった現在の八幡掘 国際ロータリー第2650地区 ガバナー:川端五兵衛氏(近江八幡RC)

大会のテーマ「終の栖(すみか)のまちづくり」は、川端ガバナーがロータリーの
最大のテーマである「奉仕」を、生まれ育ったまち、今暮らす街でそれぞれが実践
して欲しい、と。
そして「生涯をここで終えてもよいと思えるようなまち」をつくりましょう、生き甲斐
だけでなく「死に甲斐のある終の栖のまちづくり」をめざしましょう、と基調講演を
されました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続いて、大会記念の特別講演をされたのは、滋賀県知事 嘉田由紀子さん。

嘉田由紀子 滋賀県知事

嘉田知事のプロフイールは大会の資料ではじめて詳しく知りました。
1950年埼玉県本庄市生まれ。京都大学大学院、ウィスコンシン大大学院終了の
農学博士。’81年滋賀県庁に入庁され、琵琶湖研究所の研究員をスタートに、
琵琶湖博物館総括学芸員、2000年京都精華大学人文学部教授などを経て、
2006年7月滋賀県知事に就任とあります。

過去30年以上にわたり県内各地を歩き、人びとの暮らしと琵琶湖のつながりを
学び、ご著書には「水をめぐる人と自然」「水辺くらしの環境学」など多数あるとの
ご紹介で、今回の講演者としてとてもふさわしい方と楽しみにしていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お話の中で、昭和30年代までに上水道があったのは大津市と近江八幡市の
一部地域のみであり、飲み水にもその他生活用水としても琵琶湖の水をそのまま
使っていた「沖島」の例を当時の写真で示されました。

そこには「水神さま」が祀られています。住民がいかに「水」を大切にそして汚さな
いことを当たり前の意識として持っていたかがわかります。
難しい理屈など抜きに、結果として環境や生態系を守っていたことの例をお話に
なり印象的でした。

今年の冬は周囲の冷たい雪解け水の流れ込みによる琵琶湖の表層水と深層水
(最深部は100m)の入れ替わり(循環)が、温暖化の影響か例年になく遅く、よう
やく3月になって起きた、その他にも地球環境の変化が琵琶湖を観察していれば
わかる事が多い、と琵琶湖博士らしく、演題「琵琶湖は地球環境への小さな窓」を
締めくくられました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、「タオルはまかせたろ の寺田社長」「近江牛の新保社長」がお住いに
なられる滋賀県。 福井のお隣ですが、なぜか大フアンなのであります。
どちらかというと「近江」という方がピッタリくるのですが、白洲正子さんも方々に
足跡をのこしていますし、司馬遼太郎さんとの記述もとても多いですね。

おまけに、「里山」という言葉を初めて使用したのは私、とご本人がおっしゃられて
いる近江人写真家の今森光彦さんの自然と人間の関わりを写した写真集「里山」
は私の清涼剤がわりの愛読書。

今日はこの近江の棚田の美しさを見てください。

今森光彦 フィールドノート 「里山」より


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 お祭り衣装の定番、法被(ハッピ)本染めからお手軽な既製品名入れまで対応
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月13日(月)更新

満開の桜・・「京都漱石の會」講演会に行く。

夏目漱石の二人のお孫さんとそのご縁戚の方の講演を11日(土)の午後、桜が
美しい京都今出川の同志社女子大講堂(純正館)で聴かせていただきました。

ご縁をいただいた「京都漱石の會」(丹治伊津子さん主宰)の第3回企画、『夏目
漱石ゆかりの「半藤一利・松岡陽子マックレイン講演会」 』です。

陽子マックレインさんは漱石の長女・筆子と漱石の弟子・松岡譲の三女。陽子さん
の妹が作家の半藤未利子さんで、そのご夫君が半藤一利氏というご関係です。

陽子マクレインさんは「比較文学から見た則天去私」というテーマで、“ジェーン・オ
ースティンとオリバー・ゴールドスミスの作品から影響を受けた漱石の作品と人生
について”という要旨がプログラムにありましたが、正直私にはこのあたりの素養
がほとんどありませんので拝聴するのみでした。
しかし、80代の半ばのご年齢ですが、90分間最後までよく通るお声でお話になら
れたのには感嘆しました。 失礼ですが、きっと脳がまずお若いんでしょうね。

半藤一利氏と主宰丹治伊津子さん お元気な陽子マックレインさん

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

半藤一利氏は、「文藝春秋」編集長、同社専務を経て作家活動に入られ、昭和史、
幕末史についてもご著書多数であり、そのキレのよい語り口で私も大フアンです。

漱石のお孫さんが夫人ということもあって、漱石についてお詳しいのは当然とも
いえますが、面白かったのは漱石の作品は「門」まで、その後の作品は個人的に
はお好きでない、一言でいえば「暗いから」と、笑いながらお話しされました。

演題は「『坊っちゃん』を読む」“文明史家としての漱石”でしたが、歴史作品を
書かれる作家らしく、作品の時代背景、史実との照合から、「坊っちゃん」が書か
れた背景や、舞台を松山の中学にとっているが、実際は漱石が勤めた帝大
の同僚の先生たちをモデルにしていることなどを面白可笑しくお話になりました。

またかっての編集者らしく、「坊っちゃん」の原稿は400字詰め原稿用紙でいうと、
250枚くらい(中編)だそう。
これを大人気になった「吾輩ハ猫デアル」の連載終了のころの第10章と最終章で
ある11章の間の8日間で書きあげている、とお調べになったそうです。

なんで中断してまで「坊っちゃん」を書いたのか? 半藤さんは大変興味をもった
とのことですが、どうやら東大英文科講師の漱石には我慢のならない権威主義の
先生ばかりで頭にきた、それが急きょ「坊っちゃん」を書かせた、とのことです。

漱石は何度いわれても当時の文部省、東大からの「文学博士」の称号を蹴っ飛ば
し続けたことは有名ですが、最後は郵便物の宛先に「文学博士 夏目漱石殿」と
あると、今でいう「宛先に尋ね当たりません」とつっ返し、印刷のやり直しの費用まで
払ったという徹底ぶりなどは、漱石が維新(ご一新)後、早くも権威や地位でものを
言う人間が多くなったことに辟易していた、という半藤さんの解説がとても面白く、
あらためて漱石の人間的魅力を感じさせられました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講演が終わり、この講演会を企画された丹治伊津子さんにも初めてお会いできまし
たので、ご挨拶もできました。
何かの折の京都の女性のお着物姿というのは土地柄もあり、本当に素敵です。

半藤さんの近刊「幕末史」(新潮社)にサインもいただき、桜花爛漫の同志社大の
キャンパスをあとにしました。

半藤一利著「幕末史」 ご著書にサインをいただく

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

京都駅に戻り、草津まで電車、翌日12日(日)の大津プリンスホテルで開催され
る年に一度の「ロータリー地区大会(京都・滋賀・奈良・福井)」へ出席するため、
草津駅前のビジネスホテルへ投宿。

記念講演=嘉田由紀子滋賀県知事の「琵琶湖は地球環境の小さな窓」を楽しみに
早めに就寝しました。



株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 お祭り衣装の定番、法被(ハッピ)本染めからお手軽な既製品名入れまで対応
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月10日(金)更新

「まんがタイトルロゴと書の美」展 書家吉川壽一の挑戦

SYO ARTISTと名乗る書家の吉川壽一さん(当社顧問)が、先月京都の中心部、
烏丸御池にある「京都国際マンガミュージアム」で展覧会を開催。

今回の個展は「まんがタイトルロゴと書の美 鳥獣人物戯書」と題して、数々の
漫画のタイトルロゴを書いてきた吉川さんが、この展覧会のために「当初とは変化
しているストーリーや主人公に思いをはせて新たに書いた」という渾身の作品を
展示しました。私は会期末ギリギリに観に行きましたので、ブログでのご案内も間
に合いませんでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつものように特大の揮ごう作品は、10年以上も連載された三国志の世界を
題材にした「蒼天航路」の作者、王欣太(キング ゴンタ)さんとのコラボレーション。

龍の絵はキングゴンタ、“気”の文字は吉川壽一との共作
 
龍の絵はキングゴンタ、“気”の文字は吉川壽一との共作


宮本武蔵の生き様を描いた「バガボンド」(井上雄彦)、第二次世界大戦のさなか
にタイムスリップした自衛隊兵士をモチーフにした「ジパング」(かわぐちかいじ)、
他講談社の「モーニング」に掲載されたものを中心にタイトルロゴだけでも20作品
におよびます。

会場ではセリフを面白く配した「マンガふきだしの書」をはじめ、種々のパネル作品
など総数90点が訪れた人を圧倒させてくれました。

展覧会チラシ 展覧会チラシ

その他このマンガミュージアムの館長である養老孟司先生との対談も会期中に
企画されました。
そのお題が『書として見るか。画として読むか』ですから、このお二人の話はかなり
シュールな内容だったに違いありません。

またコスプレを楽しむパフォーマンスも何度か行われ、この古都の度肝を抜く
「書展」の様子は、新聞の他にNHKで関西一円に放送されたようですから、ご覧
になった方もいらっしゃるかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところでもう一つ素晴らしかったのが、この「京都国際マンガミュージアム」の建物。
京都の方はご存知でしょうが、ここは廃校になった「元龍池小学校」で、ミュージ
アムに改装されました。
これが本当に当時の面影を残しながら、レトロとモダンの内外装が“はんなり”と
調和して、いつまでも歩き回りたい懐かしくも温かい迷路のような空間なのです。

50万冊を超え、今なお増え続ける漫画の収集、日本が生んだコミック文化に触れ
たいと多くの外国人旅行者のキョウト新名所にもなっているようです。

「SYO ARTIST 吉川壽一」の今回の挑戦相手は、千二百年をはるかに超える
時間のものすごい集積と厚みを持つ「京都・KYOTO」だったような気がします。


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 お祭り衣装の定番、法被(ハッピ)本染めからお手軽な既製品名入れまで対応
 2008年制作事例イージーオーダーのご紹介よさこい屋店長ものづくり日記
 よさこい屋スタッフ日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月08日(水)更新

なりふりかまわず

カーディーラーで役員をやっている親友がフラッと会社にやってきました。
「このご時世だから会社に一日中いるのもなんだか落ち着かない」とのこと。

「で、クルマの販売30%ダウンとか本当なの?」と私。
「ホントすごいよ。なんかセールスの連中も慣れっこになってきたのか最近は
最初の危機感すら薄れてきたみたい。慣れるって怖いわ」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼は総務・経理担当なので質問しました。
「でも、3月末は意外に倒産情報も新聞に出てないし、静かだったようだけど」と
言うと、
「こんな話もあるよ。銀行も3月末決算だから、融資先には必要最小限の資金を
出して不渡りを回避させ、期末での倒産だけはとりあえず避けた、とかね」。

「そう言えば先日銀行から手形・小切手帳の値上げのお願いってのが来て、それ
が50%UPとあったのでビックリした。何でも値下げしている時代にどういうこと?
って思ったよ。 もっとも手形は使わないから通知はすぐ捨てちゃったけど」と私。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昔から見ると、「振り込み」などはパソコンを使って客である私たちがそれも費用を
負担してやるようになったし、決済資金なども前々日用意せよ、とかいろんな点で
顧客サービスとは反対の方向へいっているように思うのは私だけでしょうか。

そのうち銀行へ行くと「自動ドア」の電気代をとられるようになるかも知れない、と
友人と苦笑しました。他に「有料化」できるものはないかと鵜の目鷹の目の専門の
スタッフまでいるとの冗談ともつかない噂もありますが、それだけ銀行といえども
厳しい時代に直面しているということでしょうか。

ともあれ、大きな企業がそこまでしているのですから、我々も経費の節減などに
もっと真剣に取り組まなければ、と友人が帰ったあと考えてしまいました。


株式会社横山工藝 横山国男

染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例簡単オーダーのご紹介「太郎さん・次郎クン」の舞台衣装
 よさこい屋店長ものづくり日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月06日(月)更新

【明大生との毎週一問百答】 心の整理のつけかた

<ご質問>──────────────────

 人生の岐路においてひとつの道を決断したとき、どのような思いで
 下したのでしょうか。

      (岡崎塾4期生・東京大学経済学部3年 嘉信由紀さん)


<お答>
大企業のサラリーマンから町工場に転じた私ですが、それが人生の岐路で大きな
決断を要したとの思いはあまり強くなく、思うに「やりたいこと、好きなことができる」
 という希望の方が強かったように思います。

その時点では、まだ起業まで思い描いていたかどうかはっきりしませんが、モノを
作る仕事ですから、自分のやりたいようにやるにはいずれ独立開業する時期が
くるだろう、と考えていたと思います。

何でも需要が伸びている時代でしたし、友人たちも次々と会社を興すのを見て
いましたから、恐怖感はなかったのですが、やはりなにより若かったということ
でしょう。今から考えると夢中で寝る時間も惜しんでやりましたが、少しもつらいと
は思いませんでした。

多少の苦労や心配もなかったといえばウソになりますが、なにより周囲の人の
おかげで今日までこれたと感謝しています。

ご質問の趣旨と微妙にズレていますが、要は「正しいか正しくないか」よりも、
「好きか嫌いか」の方が重要で、「好き」なら決断の重みもあまり感じないように
思います。要するに「前しか見てない状態」ですから。

ズレついでに、私の友人(建材商社社長)のブログに素敵な言葉がありましたので
ご紹介します。
友人とは同業の社長さんが、毎月1日にハガキをくださるそうです。3月1日の
ハガキには、

   『 行く手がふさがったら、それは別の扉が開くサイン』

愛知県にお住いだという同業社長さんの創作かどうか存じませんが、なにか心が
楽になるようなそんな気がしました。

すごく悩んで決断した・・というようなことでもあとで考えると「案ずるより産むが易し」
 だった、というケースが私の場合多かったように思います。


株式会社横山工藝 横山国男


染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例簡単オーダーのご紹介「太郎さん・次郎クン」の舞台衣装
 よさこい屋店長ものづくり日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月03日(金)更新

「要領」とは。

経営者会報ブログで(株)フライ・ハイの松田社長さんがここ数回、「効率重視と
効果重視の使い分け」について書いておられます。
空飛ぶとありますがご本業は企業再生。いつも教えられることが多く感謝です。

3日のこのシリーズの結論は、
>自分の活動を重要度と緊急度のマトリックスで分けて効率重視と効果重視を
使い分けてみてください。 です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、効率とか効果で連想するのは「要領」ということ。
あの人は要領がいいと言う場合、その意味は「チャッカリしている」「いいとこ取り」
など、どちらかというと「抜け目がない」ようなニュアンスで使われる場合も。

もうかなり昔ですが、「要領」についての説明ですごく“納得”したのは次の記述で、
しっかり覚えています。

         『要領とは、努力を効果あらしめるコツを言う』


新入社員も早く仕事に慣れ、そして本来の「要領のいい人」になってほしいものです。


株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例簡単オーダーのご紹介「太郎さん・次郎クン」の舞台衣装
 よさこい屋店長ものづくり日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年04月01日(水)更新

「ウイリアム・モリスから民芸まで」展を観る

先日、クエストリーさんの「ブログ実践塾」に参加した翌日、東京都美術館で4日迄
開催中の「生活と芸術=アーツ&クラフツ展 ウイリアム・モリスから民芸まで」展
に足を運びました。上野のこのあたりは春休み中ということもあり、小学生連れの
お母さんや高齢者の人が多く賑わっていましたが、なかなか地方では観られない
展覧会などが多く、上京した際にはチェックして博物館、美術館を覗くことを楽しみ
にしています。一応高齢者なので免許証を見せて1500円の入館料が800円に。
石原さんアリガトウゴザイマス。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ウイリアム・モリスは19世紀後半に英国で起こった「装飾芸術」、それも自然や
伝統柄をモチーフにし、折からの工業生産に対抗して職人の手仕事の復権を
目指した「アーツ&クラフツ運動」の旗手としてご承知の方も多いと思います。

モリスは主に壁紙やインテリアに用いる「テキスタイル・デザイン」の図案家として
運動の中心的存在だったようですが、私は織物を学ぶ学校でモリスの図案を見て
「こういう仕事があるのか」と思い、この道に入った一人です。

<ウイリアム・モリス 壁紙見本「果実」あるいは「柘榴」1866年>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これらの運動はやがてヨーロッパ全土に広がり、日本でも柳宗悦、浜田庄司、
河井寛次郎、富本憲吉、バーナード・リーチ、染織の芹沢銈介などの「民芸運動」
 と相呼応して、「用の美」の再発見、文字通り「生活と芸術」に一般大衆の目を向
けさせ、一時代を築きました。

その流れは、その後アール・ヌーボーを経てアール・デコに、そして「バウハウス」
につながっていくのだと思いますが、私はモリスの時代のどれも温かみを感じさせ
る「土臭さの中の洗練」ともいうべきデザインに魅了されます。

現在のような「近代工業社会」の行き詰まりを実感するとき、イギリスの装飾芸術
の殿堂と言われる「ビクトリア&アルバート美術館(V&A)」が収集してきた、これら
の「生活の中の芸術品・民芸品」は観る者をホッとさせますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで「ビクトリア&アルバート美術館」は、外国の美術館などによくある
お金持ちのパトロンによって支えられています。

2年ほど前、パトロンの一行が長野県須坂市の「田中本家」を訪れ、江戸時代より
保存されてきた生活用具、婚礼衣裳、玩具、家具などを見て驚嘆し、予定をはる
かにオーバーして近くの温泉旅館へ宿泊した、という話を聞きました。

納めた三越にすらないという着物・衣装の美しさ、雛人形などの素晴らしさなどは、
帰国後の報告でも絶賛されたそうです。V&Aがヨダレをたらしたかも知れません。

「田中本家」は公開されているようですから、一度是非行ってみたいところの一つ
です。

初めて衣服にプリント生地を使ったブラウス。ウイーン工房1914年

*写真はいずれも同展図録より。

株式会社横山工藝 横山国男
染型工房横山工藝プリントのことなら
【染型工房 横山工芸】
オーダーよさこい屋お祭り、太鼓の衣装なら
【オーダーよさこい屋】

:::株式会社横山工藝:::
 オリジナル広巾生地の「染の布」布製品へのダイレクトプリント「PriX」
 横山国男社長ブログはまじい専務ブログ制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
 2008年制作事例簡単オーダーのご紹介猿回し芸人「太郎さん・次郎クン」の舞台衣装
 よさこい屋店長ものづくり日記なおくま店長日記日と月・エチゼンニッキ

2009年03月30日(月)更新

86歳でもカクシャクの千玄室(前千宗室)様

早いもので今年も四半期が過ぎようとしています。
先週末は京都で国際ロータリー2650地区(京都・滋賀・奈良・福井)96クラブの
次年度会長予定者を集め(7月より翌年6月まで)「会長研修」が行われました。

7月より1年間、「福井西ロータリークラブ」の31代会長を命じられています。ここ
数年ロータリークラブをはじめライオンズクラブ、国際ゾンタなど社会奉仕団体は、
高齢化、会員減少などに悩んでいますが、さらにここへきての「世界同時不況」で
すから、嵐の中へ船出するような心境に近いものがあります。

しかしこれも地域社会をふくめ、「奉仕」とはなにかを考える機会として、あまり
まじめとはいえない会員の私に与えられた試練だと思って頑張らねば、と研修
を受けた帰りの電車の中で考えました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

研修セミナーの冒頭、元国際ロータリーの主要メンバーとして日本のロータリーの
発展にご功績大なる千玄室様(大宗匠、前千宗室、京都RC)のご挨拶がありま
した。

千利休居士から数えて15代目、茶道裏千家今日庵の前家元であられますが、
86歳とはとても思えないお元気さです。もともと長身の方ですが、今でも背筋が
ピンとされ、力強いやさしい目で会場を見渡されてロータリーの一貫した思想、
理念をそして現状への苦言も交えながら大きな声でお話になりました。
あらためて身のひきしまる思いがしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千玄室様のお話を聞いていて思い出したのは、10年前68歳でご病気で亡くなら
れた登三子奥様のこと。

15年程前、地区大会で福井県の三国町へご夫妻でお見えになられたとき、初めて
お迎えの列の前を通られる姿を拝見して、その「美しさ」に大変感動しました。
小柄な方だったと記憶していますが、お顔立ちはもちろん、日本伝統のお着物姿、
動作振る舞いすべてにおいて、失礼かもしれませんが、私が今日まで見ることの
出来た最高の日本女性として今でも記憶に鮮やかです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千玄室、登三子様は、茶道を通じて我が国はもとより広く世界各国において、日本
の心を今日に伝える活動をされてこられました。
登三子夫人の遺志は「生涯学習」への運動につながり、「(財)生涯学習かめおか」
(京都府亀岡市)に引き継がれているようです。
昨年の同財団の「生涯学習賞」は、イーデス・ハンソンさんが受賞されました。

文部科学省は、第5回の生涯学習大賞「石田梅岩賞」を千宗室・(故)登三子
ご夫妻に贈っています。


横山国男


【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
«前へ 次へ»

会社概要

http://www.ykougei.jp http://www.yosakoiya.jp

詳細へ

個人プロフィール

「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

詳細へ

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • これもクリエイティブな仕事と思えば… from After5のメインストリート
    会社のイベントでポスティングを行うことになり輪転機を使ってオリジナリティーなチラシを作るべくにわか印刷屋になった話印刷といえば、昔は学校の先生がガリガリした原稿にイン ...
  • 昨日はバレンタインデー。悪党:民主党へ「青空」の歌詞を贈ろう from 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・
    バレンタインデーでしたが、義理チョコで割引きシールを貼られたまま貰ったり。北方領
  • 犬山城 from 青春18切符で行く,日本の「城」巡り29
    oojijisunです,青春18切符で行きます お城巡りを準備中です、参考になります。
  • 【ブログピックアップ】横山工藝 横山国男さん from 経営者会報ブログ編集部
    「ブログピックアップ」では、 経営者のみなさんの書かれたブログの中から、 お薦めのブログをご紹介しています。 今回のお薦めブログは 横山工藝の横山国男さんです。  * ...
  • 「節約の王道」林望・著 | 我が道を行く、気品にあふれた節約本 from 23:30の雑記帳
    節約の王道(日経プレミアシリーズ) 節約本にありがちな、 ある種のみすぼらしさが感じられない、 上品なというか、気品にあふれた本。 筆者のものの考え方が独特なので、 同意できない方も多数いらっしゃると思われる。 例えば、ゴルフ好き、煙草好き、鉄道模型....