株式会社横山工藝 代表取締役 横山 国男 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
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この30ページほどの冊子は、元教員で現在も自然観察指導員や郷土史の研究
をされている福井県敦賀市の柴田亮俊氏(80歳)が自費出版されたものです。
地元新聞で紹介があり、無償で60部ほどの頒布のお知らせがありました。
しかしあっと言う間になくなり、入手が難しかったのですが、I支局長のご厚意で
幸い頂くことができました。
私が興味をひかれたのは、大正時代「丁稚奉公」をしたという96歳の南良蔵さん
(敦賀市出身)が、著者に苦労した丁稚奉公の体験を3時間に渡り口述された記
録。そしてほとんど知られていませんが、大手百貨店高島屋の初代飯田新七は
敦賀の出身で、10才の時(1814年)京都へ丁稚奉公に出て過酷な行商から
店を興した、とあったからです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南さんは大正7年、尋常小学校を出るとすぐ大阪へ丁稚奉公に出たのですが、
いわゆる本当のご奉公で、無給、粗末な食事と衣服(お仕着せ)が支給される
だけで朝早くから夜遅くまで働くわけです。
先輩のいじめや嫌がらせにも耐え、育ち盛りの身に朝昼はタクワンと味噌汁、夜
たまに魚や野菜の煮物が少しつく程度の食事、ただただ30年近くも働けば住ん
でいる家が退職金がわりにもらえることを希望に働いたとあります。
「家に帰ってくるな」と親から厳命されて奉公に出ましたから、「やぶいり」が唯一
の楽しみ。近江や若狭で今でもある「丁稚羊羹」は、勤め先へ帰る息子に母親
が雇い主、同僚へのお土産として持たせた素朴なものが始まりだそう。
南さんは体をこわし、故郷の大和田商店に入り長く勤めますが、いわれのない
中傷により退店する経緯も話されています。しかし若旦那夫人が自分の無実を
信じてくれ、退職後も何度も店に戻るよう言われたことが嬉しかったと。
南さんの丁稚奉公から退職に至るまでの長年の辛苦を聞くと、丁稚から叩き上げ
られ、番頭への出世がいかに難しいものであったかが、窺えると著者は述べてお
られます。
この話はせいぜい我々の祖父の時代のことです。考えてみれば私たちは現在の
雇用制度や職場環境を手に入れてからまだそれほど経っていないんですね。
100年後、後世の人たちは正規だ、非正規だと騒いでいる平成の世をどのように
評価することになるのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高島屋の初代飯田新七は敦賀の出身で幼名を鐵次郎といい、10才の春、京都
へ丁稚奉公に出たとあります。名を新七と改めて行商に励んだそうですが、最初
の奉公は実に過酷なものだったようです。
彼のひたむきな勤勉さが認められ、烏丸松原千本上がる西側で米穀商を営んで
いた滋賀県高島郡の出身、高島屋儀兵衛の長女秀と縁あって結ばれ婿養子と
なります。
新七はのちに分家し、古着と木綿の商いを妻と二人ではじめ、屋号も同じ高島屋
とします。これが今日の「高島屋」の初代創業であり、今から170年前のこと。
『高島屋150年史』にある飯田家の記録を引用紹介しますと、
「資性闊達・果断に富み・博愛慈悲の心深く・神仏の信仰篤く・寛容よく人を容れ・
厳格にして貸借せず・万事機敏・敏活を尊ばる・性少急言語明晰・応待巧妙・
衷心誠実なり・業務を尊重すること厚く・勤勉にして衷心誠実なり・文字は鮮明に
見易さを要すとて、細かきを嫌い、常に筆太いにかつ濃墨をもって書かれたり」
とあります。
なお、『高島屋は、故郷の人材育成に力を寄せている。創業150年の記念事業
の一環として、高島郡の教育会に対し、1億円を奨学資金として寄贈している』と
最後に結ばれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要約しかご紹介できませんでしたが、私の父もよく似た境遇でしたので、心に残る
冊子でした。柴田亮俊氏の労作に感謝申し上げます。
(旅行のためしばらくブログ休みます)。
株式会社横山工藝 横山国男
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2009年07月02日(木)更新
世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(2)
バーミンガムは、ロンドンに次ぐ人口百万の英国第二の工業都市です。2月ごろ
「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。
娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。
「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。
その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。
熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。
そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。
世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。
ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。
一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。
ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。
英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。
次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。
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「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。
娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。
「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。
その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。
熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。
そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。
世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。
ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。
一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。
ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。
英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。
次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。
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2009年06月29日(月)更新
「お気に召すまま」・・いよりんさんの出版記念パーティー
いやあ聞きしに勝るというか、いよりんさんのパワーに圧倒された一夜でした。
27日(土)の夕刻から大阪堂島ホテルでの“いよりん”こと井寄奈美さんの第1作
『小さな会社の「トクする」人の雇い方・給料の払い方』の出版記念パーティーに
出させてもらいました。
アウエーとも言える先月の東京での記念パーティーはどんな様子だったのか知り
ませんが、ホームである水都大阪で126名が出席したこの夜は文字通り「水を得た
魚のように」会場内を泳ぎ回り、あちこちで爆笑、記念写真のフラッシュが飛び交い、
おまけに生バンドで歌ってサービス精神あふれた主役を演じられました。
まだこの業界(社労士)8年とのことですが、ご本人のキャラクターに魅かれて同業
、異業の多士済済がお集まりでした。
その中「経営者会報ブログ仲間」ということで、司会の(株)創の村上さんが壇上に
呼びあげたのは、古芝(枚岡合金工具)、高島(三元ラセン管工業)、庄山(コクホー)
、寺田(京都工芸)、新保(サカエヤ)、浜野(レーザーテック)、治部(治部電機)、
それに東京からの守重(インパック)、(順不同・敬称略)さらに福井からの私を含
めてさながら「いよりん親衛隊」。
以前に事務局が「西高東低」かな、とおっしゃっていましたが、その台風の目は
いよりんさんだな、とあらためて思いました。
「なにわの社労士」いよりんさんとその仲間力で、日本の元気は大阪から取り戻し
たいですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「名刺を一番多く交換した人、優勝はこの堂島ホテルペア宿泊券ですからね」との
いよりんさんの掛け声で、おいしい料理もワインもそっちのけ・・チャンとビジネス
チャンスも作ってくださるご配慮に感謝。
今、力を入れているインクジェットプリントのインテリアクロスにとても興味をもって
くださった方にもお会いできたという、私にとって嬉しい場面もありました。
私はいよりんさんは勿論、ブロガーの皆さんとも全て初対面ですが、ちっとも初め
てお会いする気がしないのは何故?「ブログの効用」を思い知らされた一夜でした。
親衛隊長庄山さんはじめ皆さんありがとうございました。これからもよろしく。
ご本人が「あと、300部売れれば“増刷”がかかると実業出版から言われてます。
皆さん必ず今夜本を買って帰ること」・・ ハイハイということでさらに2冊を購入
して飛び回っているいよりんさんを捕まえてサインをお願いしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよりんさんは関西学院大学文学部のご卒業とは知っていましたが、先日コメント
のやりとりで「シェイクスピア専攻」と初めて知りました。
道理であの格調高い(時々?)ブログの謎が解けました。今回の処女出版もカタイ
テーマをまずなにより面白く読ませるのに長けていらっしゃるのはその辺にもある
のではと。きっと次回作以降もベストセラーになること保障します。
シェイクスピアについてはローレンス・オリビエ卿の名画「ヘンリー5世」ぐらいしか
知りませんが、先日たまたま生誕の地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを訪れた
際、スーヴェニール・ショップで買ったネクタイがこれ。
『 As you like it 』(お気に召すまま)・・ A midsummer night's dream,
Macbeth,Hamlet,King Richard 2などなどタイトルがプリントされています。
いよりんさんに会うならこれでいかなくちゃ、と思って締めて行きました。
「あら、ホント!」・・いよりんさん興味深そうでしたが、こんなに売れっ子になると
念願だというストラトフォード・アポン・エイヴォン行きは当分お預けかも知れませんね。
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27日(土)の夕刻から大阪堂島ホテルでの“いよりん”こと井寄奈美さんの第1作
『小さな会社の「トクする」人の雇い方・給料の払い方』の出版記念パーティーに
出させてもらいました。
アウエーとも言える先月の東京での記念パーティーはどんな様子だったのか知り
ませんが、ホームである水都大阪で126名が出席したこの夜は文字通り「水を得た
魚のように」会場内を泳ぎ回り、あちこちで爆笑、記念写真のフラッシュが飛び交い、
おまけに生バンドで歌ってサービス精神あふれた主役を演じられました。
まだこの業界(社労士)8年とのことですが、ご本人のキャラクターに魅かれて同業
、異業の多士済済がお集まりでした。
その中「経営者会報ブログ仲間」ということで、司会の(株)創の村上さんが壇上に
呼びあげたのは、古芝(枚岡合金工具)、高島(三元ラセン管工業)、庄山(コクホー)
、寺田(京都工芸)、新保(サカエヤ)、浜野(レーザーテック)、治部(治部電機)、
それに東京からの守重(インパック)、(順不同・敬称略)さらに福井からの私を含
めてさながら「いよりん親衛隊」。
以前に事務局が「西高東低」かな、とおっしゃっていましたが、その台風の目は
いよりんさんだな、とあらためて思いました。
「なにわの社労士」いよりんさんとその仲間力で、日本の元気は大阪から取り戻し
たいですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「名刺を一番多く交換した人、優勝はこの堂島ホテルペア宿泊券ですからね」との
いよりんさんの掛け声で、おいしい料理もワインもそっちのけ・・チャンとビジネス
チャンスも作ってくださるご配慮に感謝。
今、力を入れているインクジェットプリントのインテリアクロスにとても興味をもって
くださった方にもお会いできたという、私にとって嬉しい場面もありました。
私はいよりんさんは勿論、ブロガーの皆さんとも全て初対面ですが、ちっとも初め
てお会いする気がしないのは何故?「ブログの効用」を思い知らされた一夜でした。
親衛隊長庄山さんはじめ皆さんありがとうございました。これからもよろしく。
ご本人が「あと、300部売れれば“増刷”がかかると実業出版から言われてます。
皆さん必ず今夜本を買って帰ること」・・ ハイハイということでさらに2冊を購入
して飛び回っているいよりんさんを捕まえてサインをお願いしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよりんさんは関西学院大学文学部のご卒業とは知っていましたが、先日コメント
のやりとりで「シェイクスピア専攻」と初めて知りました。
道理であの格調高い(時々?)ブログの謎が解けました。今回の処女出版もカタイ
テーマをまずなにより面白く読ませるのに長けていらっしゃるのはその辺にもある
のではと。きっと次回作以降もベストセラーになること保障します。
シェイクスピアについてはローレンス・オリビエ卿の名画「ヘンリー5世」ぐらいしか
知りませんが、先日たまたま生誕の地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを訪れた
際、スーヴェニール・ショップで買ったネクタイがこれ。
『 As you like it 』(お気に召すまま)・・ A midsummer night's dream,
Macbeth,Hamlet,King Richard 2などなどタイトルがプリントされています。
いよりんさんに会うならこれでいかなくちゃ、と思って締めて行きました。
「あら、ホント!」・・いよりんさん興味深そうでしたが、こんなに売れっ子になると
念願だというストラトフォード・アポン・エイヴォン行きは当分お預けかも知れませんね。
株式会社横山工藝 横山国男
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2009年06月26日(金)更新
世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(1)
この17日から24日まで英国バーミンガムとその近くの湖水地方、シェイクスピアの
故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォンなどを旅行してきました。
バーミンガムで開催された「国際ロータリー年次大会」は今年で100回の記念大会。
この7月から一年クラブの会長を務めることもあり、一度どのようなものか見てみ
たいと思ったことと、出版から100年を超え、111カ国で一億部のベストセラー、
世界で一番愛されているうさぎと言われるビアトリクス・ポターの「ピーター・ラビッド」
の故郷=徹底した自然保護で有名な「ナショナル・トラスト」の湖水地方を以前から
訪ねてみたいとの思いが重なった旅でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界には120万のロータリアンがおり(日本には9万5千人)、大会出席の登録を
した人は4月末で15,000名ほどとのこと。
例年に比し少ないのは世界同時不況の影響と思われますが、その後思わぬイン
フルエンザ騒動があって、さらに出席を取りやめた人も多いのではと思われます。
米国の3700名、英国の2200名に次ぐ日本からの登録者は1500名と聞きまし
たが、さすがに21日の2回に分けて行われた「日本人親善朝食会」は一度に
7~800人の食事会なので、本会議場近くの「自動車ミュージアム講堂」は壮観な
風景でした。
この経営者会報ブログでおなじみアルベロサクロ榊原節子さん(東京恵比寿RC)
のグループとは偶然にも隣り合わせの席でしたのでご挨拶をさせていただきました。
長い歴史のなかで日本のクラブとしては初めて大会中の22日に「分科会」を主催
されるということ、しかも榊原さんは「危機下の児童ー水と衛生ー」のテーマで90分
にわたり英語でスピーチをされると聞いており、ゆっくり朝食どころではなかったか
も知れませんが、今当社で進めているインテリアの企画についてどうしてもお会い
したかった同クラブのS社長様にも快くお引き合わせくださって感激しました。
日程の関係でこの分科会には出席できなかったのですが、会場内のブースも訪問
させていただき「水と衛生」のパネル展示なども見学しました。
きっと立派に分科会をお進めになられたことと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午後の部の本会議にはクラブからの「認証状」を提出していましたので、前の方へ
案内され家内と席に着きましたが、このような国際的な会議に出席したのは初め
てなのでよい経験をさせてもらいました。
今年度の国際ロータリー(RI)の会長は韓国の李東建さん。一年間の大役を終え
るにあたって聡明で美しい印象の夫人をはじめ家族10数名が紹介されました。
また韓国は国連の事務総長に潘基文さんも就任されているので大変な勢い。
出席者の中でも一際「チマチョゴリ」姿の女性が多く目につきました。
この日は事務総長もご出席になり基調講演をされたので、韓国の人たちにとって
は誇らしい一日だったのではないでしょうか。
「東西の出会い」を大会テーマにして120カ国を超える国旗の入場は、模範演技を
見せた「テコンドー」の選手たちが担当、そして最後に英国の軍楽隊の歓迎演奏
などもあって世界各国の人たちが一堂に会する「年次大会」は見ごたえのある、
感動的な演出で楽しませてもらいました。
うさぎとシェイクスピアについては次回に書いてみたいと思います。
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故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォンなどを旅行してきました。
バーミンガムで開催された「国際ロータリー年次大会」は今年で100回の記念大会。
この7月から一年クラブの会長を務めることもあり、一度どのようなものか見てみ
たいと思ったことと、出版から100年を超え、111カ国で一億部のベストセラー、
世界で一番愛されているうさぎと言われるビアトリクス・ポターの「ピーター・ラビッド」
の故郷=徹底した自然保護で有名な「ナショナル・トラスト」の湖水地方を以前から
訪ねてみたいとの思いが重なった旅でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界には120万のロータリアンがおり(日本には9万5千人)、大会出席の登録を
した人は4月末で15,000名ほどとのこと。
例年に比し少ないのは世界同時不況の影響と思われますが、その後思わぬイン
フルエンザ騒動があって、さらに出席を取りやめた人も多いのではと思われます。
米国の3700名、英国の2200名に次ぐ日本からの登録者は1500名と聞きまし
たが、さすがに21日の2回に分けて行われた「日本人親善朝食会」は一度に
7~800人の食事会なので、本会議場近くの「自動車ミュージアム講堂」は壮観な
風景でした。
この経営者会報ブログでおなじみアルベロサクロ榊原節子さん(東京恵比寿RC)
のグループとは偶然にも隣り合わせの席でしたのでご挨拶をさせていただきました。
長い歴史のなかで日本のクラブとしては初めて大会中の22日に「分科会」を主催
されるということ、しかも榊原さんは「危機下の児童ー水と衛生ー」のテーマで90分
にわたり英語でスピーチをされると聞いており、ゆっくり朝食どころではなかったか
も知れませんが、今当社で進めているインテリアの企画についてどうしてもお会い
したかった同クラブのS社長様にも快くお引き合わせくださって感激しました。
日程の関係でこの分科会には出席できなかったのですが、会場内のブースも訪問
させていただき「水と衛生」のパネル展示なども見学しました。
きっと立派に分科会をお進めになられたことと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
午後の部の本会議にはクラブからの「認証状」を提出していましたので、前の方へ
案内され家内と席に着きましたが、このような国際的な会議に出席したのは初め
てなのでよい経験をさせてもらいました。
今年度の国際ロータリー(RI)の会長は韓国の李東建さん。一年間の大役を終え
るにあたって聡明で美しい印象の夫人をはじめ家族10数名が紹介されました。
また韓国は国連の事務総長に潘基文さんも就任されているので大変な勢い。
出席者の中でも一際「チマチョゴリ」姿の女性が多く目につきました。
この日は事務総長もご出席になり基調講演をされたので、韓国の人たちにとって
は誇らしい一日だったのではないでしょうか。
「東西の出会い」を大会テーマにして120カ国を超える国旗の入場は、模範演技を
見せた「テコンドー」の選手たちが担当、そして最後に英国の軍楽隊の歓迎演奏
などもあって世界各国の人たちが一堂に会する「年次大会」は見ごたえのある、
感動的な演出で楽しませてもらいました。
うさぎとシェイクスピアについては次回に書いてみたいと思います。
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2009年06月15日(月)更新
「丁稚奉公物語」と高島屋の創業者飯田新七
この30ページほどの冊子は、元教員で現在も自然観察指導員や郷土史の研究
をされている福井県敦賀市の柴田亮俊氏(80歳)が自費出版されたものです。
地元新聞で紹介があり、無償で60部ほどの頒布のお知らせがありました。
しかしあっと言う間になくなり、入手が難しかったのですが、I支局長のご厚意で
幸い頂くことができました。
私が興味をひかれたのは、大正時代「丁稚奉公」をしたという96歳の南良蔵さん
(敦賀市出身)が、著者に苦労した丁稚奉公の体験を3時間に渡り口述された記
録。そしてほとんど知られていませんが、大手百貨店高島屋の初代飯田新七は
敦賀の出身で、10才の時(1814年)京都へ丁稚奉公に出て過酷な行商から
店を興した、とあったからです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南さんは大正7年、尋常小学校を出るとすぐ大阪へ丁稚奉公に出たのですが、
いわゆる本当のご奉公で、無給、粗末な食事と衣服(お仕着せ)が支給される
だけで朝早くから夜遅くまで働くわけです。
先輩のいじめや嫌がらせにも耐え、育ち盛りの身に朝昼はタクワンと味噌汁、夜
たまに魚や野菜の煮物が少しつく程度の食事、ただただ30年近くも働けば住ん
でいる家が退職金がわりにもらえることを希望に働いたとあります。
「家に帰ってくるな」と親から厳命されて奉公に出ましたから、「やぶいり」が唯一
の楽しみ。近江や若狭で今でもある「丁稚羊羹」は、勤め先へ帰る息子に母親
が雇い主、同僚へのお土産として持たせた素朴なものが始まりだそう。
南さんは体をこわし、故郷の大和田商店に入り長く勤めますが、いわれのない
中傷により退店する経緯も話されています。しかし若旦那夫人が自分の無実を
信じてくれ、退職後も何度も店に戻るよう言われたことが嬉しかったと。
南さんの丁稚奉公から退職に至るまでの長年の辛苦を聞くと、丁稚から叩き上げ
られ、番頭への出世がいかに難しいものであったかが、窺えると著者は述べてお
られます。
この話はせいぜい我々の祖父の時代のことです。考えてみれば私たちは現在の
雇用制度や職場環境を手に入れてからまだそれほど経っていないんですね。
100年後、後世の人たちは正規だ、非正規だと騒いでいる平成の世をどのように
評価することになるのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高島屋の初代飯田新七は敦賀の出身で幼名を鐵次郎といい、10才の春、京都
へ丁稚奉公に出たとあります。名を新七と改めて行商に励んだそうですが、最初
の奉公は実に過酷なものだったようです。
彼のひたむきな勤勉さが認められ、烏丸松原千本上がる西側で米穀商を営んで
いた滋賀県高島郡の出身、高島屋儀兵衛の長女秀と縁あって結ばれ婿養子と
なります。
新七はのちに分家し、古着と木綿の商いを妻と二人ではじめ、屋号も同じ高島屋
とします。これが今日の「高島屋」の初代創業であり、今から170年前のこと。
『高島屋150年史』にある飯田家の記録を引用紹介しますと、
「資性闊達・果断に富み・博愛慈悲の心深く・神仏の信仰篤く・寛容よく人を容れ・
厳格にして貸借せず・万事機敏・敏活を尊ばる・性少急言語明晰・応待巧妙・
衷心誠実なり・業務を尊重すること厚く・勤勉にして衷心誠実なり・文字は鮮明に
見易さを要すとて、細かきを嫌い、常に筆太いにかつ濃墨をもって書かれたり」
とあります。
なお、『高島屋は、故郷の人材育成に力を寄せている。創業150年の記念事業
の一環として、高島郡の教育会に対し、1億円を奨学資金として寄贈している』と
最後に結ばれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要約しかご紹介できませんでしたが、私の父もよく似た境遇でしたので、心に残る
冊子でした。柴田亮俊氏の労作に感謝申し上げます。
(旅行のためしばらくブログ休みます)。
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2009年06月12日(金)更新
ジョン・ウェイン
2回続けてお悔やみの話を書くのはちょっと気がひけますが、昨日6月11日は
ちょうど30年前の1979年、ジョン・ウェインが72歳で亡くなった日です。
ジョン・ウェイン・・団塊ジュニアくらいの人には「ああ、名前は知ってる。昔西部劇
によく出てた俳優でしょ」ぐらいのものでしょうが、私たちの年齢、すなわち子ども
のころから青春時代にかけてウエスタンをよく観た者にとっては「スクリーンの
英雄」の一人。
ウエスタンばかりでなく、けっこういろいろな映画に出たり、作ったりしてますが、
黒澤と三船の黄金コンビと同様、やはりジョン・フオードの演出で作られたもの
に名作が多いのは肯かれる方が多いと思います。
強靭な体と強い意志、今なら「古い!」と言われるかも知れませんが、常に男と
して、チームリーダーとして「頼れる存在」を演じ続けました。
「Boss」「家父長」という言葉がピッタリ。
ジョン・フォードの詩情あふれるアメリカの西部の広大な風景、レディの前で見せる
なんとも言えない「はにかみ(羞恥)」や、「リオ・ブラボー」(ハワード・ホークス監督)
では、ウェインのライフルの使い方は独特だったなァなどと思いだします。
(他の役者と違い彼はやみくもに引き金を引いたりしません。疾走するインデアン
の動きに合わせて的確に銃口を移動させていく演技などは迫真もの)。
大男で自他ともに認める「愛国主義者」だった、そうですGMのキャデラックのよう
な強いアメリカを文字通り体現していたジョン・ウェインも、胃癌に冒された最晩年
杖をついて現れたアカデミー賞の会場での痩せた姿は泣けるものでした。
アッチラ大王を演じた「征服者」の撮影場所が、ネバダ核実験場から100マイル
風下だった、それが死因となったという広瀬隆著『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』
(文藝春秋1988)も当時読みましたが、私の中ではそんなことより今でも強烈に
「男」「父」「厳しい優しさ」「責任」「仲間」・・・・などがグルグルします。
ちなみに私の好きなジョン・ウェインの映画は、
「駅馬車」「赤い河」「三人の名付け親」「黄色いリボン」「捜索者」「リオ・ブラボー」
といったところです。
写真引用:Wikipedia
株式会社横山工藝 横山国男
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ちょうど30年前の1979年、ジョン・ウェインが72歳で亡くなった日です。
ジョン・ウェイン・・団塊ジュニアくらいの人には「ああ、名前は知ってる。昔西部劇
によく出てた俳優でしょ」ぐらいのものでしょうが、私たちの年齢、すなわち子ども
のころから青春時代にかけてウエスタンをよく観た者にとっては「スクリーンの
英雄」の一人。
ウエスタンばかりでなく、けっこういろいろな映画に出たり、作ったりしてますが、
黒澤と三船の黄金コンビと同様、やはりジョン・フオードの演出で作られたもの
に名作が多いのは肯かれる方が多いと思います。
強靭な体と強い意志、今なら「古い!」と言われるかも知れませんが、常に男と
して、チームリーダーとして「頼れる存在」を演じ続けました。
「Boss」「家父長」という言葉がピッタリ。
ジョン・フォードの詩情あふれるアメリカの西部の広大な風景、レディの前で見せる
なんとも言えない「はにかみ(羞恥)」や、「リオ・ブラボー」(ハワード・ホークス監督)
では、ウェインのライフルの使い方は独特だったなァなどと思いだします。
(他の役者と違い彼はやみくもに引き金を引いたりしません。疾走するインデアン
の動きに合わせて的確に銃口を移動させていく演技などは迫真もの)。
大男で自他ともに認める「愛国主義者」だった、そうですGMのキャデラックのよう
な強いアメリカを文字通り体現していたジョン・ウェインも、胃癌に冒された最晩年
杖をついて現れたアカデミー賞の会場での痩せた姿は泣けるものでした。
アッチラ大王を演じた「征服者」の撮影場所が、ネバダ核実験場から100マイル
風下だった、それが死因となったという広瀬隆著『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』
(文藝春秋1988)も当時読みましたが、私の中ではそんなことより今でも強烈に
「男」「父」「厳しい優しさ」「責任」「仲間」・・・・などがグルグルします。
ちなみに私の好きなジョン・ウェインの映画は、
「駅馬車」「赤い河」「三人の名付け親」「黄色いリボン」「捜索者」「リオ・ブラボー」
といったところです。
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2009年06月10日(水)更新
「生きてる だからゴルフしてる」・・名翻訳家・永井淳さんの死。
生涯130作品にも及ぶ英語の娯楽作品の名翻訳で知られる永井淳さんが、4日
間質性肺炎により亡くなられました。(享年74歳)。
永井さんとは二回ほどお会いしただけですが、その出会いはとても印象的でした。
もう5年ほど前、私のゴルフの師のお一人、鈴木康之さん(ゴルフマナー研究家)
が主宰するクラシックゴルフの愛好家グループ「ピーターズクラブ」(P.C.)の月例
会に参加させていただいた時のこと。
(私は分家として公認された?「福井ピーターズクラブ」の代表をしています)
コースは本家P.C.がホームとしている広大な茨城県渡良瀬川遊水地にある古河
(こが)市営パブリックゴルフ場「古河ゴルフリンクス」です。
ちなみに故金田武明さんの設計によるこのコースはパブリックでは日本でN0.1だ
と思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人生でゴルフに出会えてよかった」と思う人や「ゴルフの深淵を覗いたために
はまってしまった」人が有名無名関係なく老若男女50名ばかり、おもいおもいの
スタイルで集まってきます。
ハーフセットを担いで目土袋を提げている人、古い手引きのカートを引っ張って
歩く人、乗用カートの助けを借りる人。
その中に鼻からチューブがのびていて手引きのカートに小さな「酸素ボンベ」を
くくりつけてプレーしている初老のゴルファーがおられます。
一瞬ビックリしましたが、その方が永井淳さんでした。
今思えばその時はもう呼吸器に障害をもたれていたのですね。それでも愛して
やまないゴルフ、仲間との濃密な時間は何物にも代えがたいものだったのでしょう。
「自分は生きている。そしてゴルフをしている」。・・・私の勝手な想像ですが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お仕事では1961年にコーネル・ウールリッチの「運命の宝石」を翻訳したのが
スタートのようです。(早川書房)
私も一時期ハヤカワミステリを結構読みましたが、記憶にはありません。
あらためて永井さんの膨大な翻訳作品リストを眺めてみると、アーサー・ヘイリー、
ジェフリー・アーチャー、スティーブン・キング、キンセラなどの大御所、
イングリッド・バーグマン、グレタ・ガルボ、ローレン・バコール、ヘップバーンなど
の女優をテーマにしたものなどは趣向に共感を覚えて、いま永井さんをさらに
近くに感じます。
永井さんは後年特に愛してやまなかったアイルランドのリンクスの彼方に消えて
しまいました。ゴルフの名エッセイスト夏坂健さんを追うように。
今日6月10日、さいたま市で永井さんの葬儀が執り行われます。 合掌。
==================
写真は、再びお目にかかった東京での「ピーターズクラブ サマーパーティー」で。
チャリティオークションで、ゴルフ絵画で有名な“オールドマン パー”こと同年の
心友嶋口信義画伯の油絵を「落札した」際の記念写真。
左端が永井淳さん、中央は嶋口さん。
どうしても欲しくて思い切って新品のドライバーくらいの値をつけたらダントツでした。
それ以来、本家のお仲間からは「北陸の富豪」と呼ばれています。イヤハヤ。
株式会社横山工藝 横山国男
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間質性肺炎により亡くなられました。(享年74歳)。
永井さんとは二回ほどお会いしただけですが、その出会いはとても印象的でした。
もう5年ほど前、私のゴルフの師のお一人、鈴木康之さん(ゴルフマナー研究家)
が主宰するクラシックゴルフの愛好家グループ「ピーターズクラブ」(P.C.)の月例
会に参加させていただいた時のこと。
(私は分家として公認された?「福井ピーターズクラブ」の代表をしています)
コースは本家P.C.がホームとしている広大な茨城県渡良瀬川遊水地にある古河
(こが)市営パブリックゴルフ場「古河ゴルフリンクス」です。
ちなみに故金田武明さんの設計によるこのコースはパブリックでは日本でN0.1だ
と思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人生でゴルフに出会えてよかった」と思う人や「ゴルフの深淵を覗いたために
はまってしまった」人が有名無名関係なく老若男女50名ばかり、おもいおもいの
スタイルで集まってきます。
ハーフセットを担いで目土袋を提げている人、古い手引きのカートを引っ張って
歩く人、乗用カートの助けを借りる人。
その中に鼻からチューブがのびていて手引きのカートに小さな「酸素ボンベ」を
くくりつけてプレーしている初老のゴルファーがおられます。
一瞬ビックリしましたが、その方が永井淳さんでした。
今思えばその時はもう呼吸器に障害をもたれていたのですね。それでも愛して
やまないゴルフ、仲間との濃密な時間は何物にも代えがたいものだったのでしょう。
「自分は生きている。そしてゴルフをしている」。・・・私の勝手な想像ですが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お仕事では1961年にコーネル・ウールリッチの「運命の宝石」を翻訳したのが
スタートのようです。(早川書房)
私も一時期ハヤカワミステリを結構読みましたが、記憶にはありません。
あらためて永井さんの膨大な翻訳作品リストを眺めてみると、アーサー・ヘイリー、
ジェフリー・アーチャー、スティーブン・キング、キンセラなどの大御所、
イングリッド・バーグマン、グレタ・ガルボ、ローレン・バコール、ヘップバーンなど
の女優をテーマにしたものなどは趣向に共感を覚えて、いま永井さんをさらに
近くに感じます。
永井さんは後年特に愛してやまなかったアイルランドのリンクスの彼方に消えて
しまいました。ゴルフの名エッセイスト夏坂健さんを追うように。
今日6月10日、さいたま市で永井さんの葬儀が執り行われます。 合掌。
==================
写真は、再びお目にかかった東京での「ピーターズクラブ サマーパーティー」で。
チャリティオークションで、ゴルフ絵画で有名な“オールドマン パー”こと同年の
心友嶋口信義画伯の油絵を「落札した」際の記念写真。
左端が永井淳さん、中央は嶋口さん。
どうしても欲しくて思い切って新品のドライバーくらいの値をつけたらダントツでした。
それ以来、本家のお仲間からは「北陸の富豪」と呼ばれています。イヤハヤ。
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2009年06月08日(月)更新
「全国植樹祭」に両陛下ご来県で思うこと
今朝の地元紙を開くと、「全国植樹祭」が47年ぶりに福井市とその近郊で開かれ
たニュースで一杯です。
メーン会場は数年前、豪雨禍で大きな被害にみまわれた市の東部、朝倉義景の
居城跡で有名な「一乗谷朝倉遺跡唐門(からもん)前広場」一帯です。
幸い雨も降らず、6300名もの出席者で「豊かな緑を次代へ」をテーマに祭典が
滞りなく行われたようです。
天皇、皇后両陛下は記念式典でウスズミザクラ、アカマツ、ケヤキ、トチノキ、スダ
ジイを植樹され、ヤブツバキ、キタコブシ、ユキバタツバキ、ヤマボウシの種を蒔
かれた、とあります。
私は森や里山にかなり関心がありますので名前は知っている木ばかりですが、
中にはそれがどんな木か姿が思い浮かばないものもあります。
介添え役のボーイスカウト、ガールスカウトと両陛下の植樹のお写真は微笑ましく、
緑の大切さの思いとともに心に温かいものが満ちてきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は1942年生まれですから、戦後民主主義教育と言われるものを受けた最初
の世代でしょう。
「象徴としての天皇」を教えられたというわけですが、そのせいか世界でも稀有の
日本の天皇・皇室の長い歴史、国との関わりについては詳しくありません。
だからダメなんだとどこかからお叱りがあるようにも思いますが、私が天皇・皇室
のことでいつも思いますのは、「元首」とされる割にはあらゆることに大変「質素」
であられるということです。
台湾の「故宮博物院」での展示物を見ても、その気の遠くなるような時間と経費を
かけた工芸品などが王朝の庇護のもとに作られたことや、ウイーンの市街はハプ
スブルグ家の庭だった、ベルサイユ宮殿やロシア王朝、古くはエジプトの王家など
連想するのは「金銀財宝の輝き」。
日本にも天皇の別荘だった「離宮」が今もいくつか残っていますが、私の大好きな
「桂離宮」にしても、実に自然と一体となったある意味「簡素の美」「シンプル」を
具現したものです。建築材料も大体が木と紙と土ですから。
シルクロードを経た海外の文物を収蔵した「正倉院」にしても、金銀財宝というより
は、まあ「博物館」「古物収蔵館」のような趣ではないでしょうか。
日本の天皇は日常そのご公務、定例の祭儀の執り行いはなかなかの激務で
夜明け前にお勤めになられる行事も少なくないようです。
「世界平和」と「瑞穂の国日本」の未来永劫をお祈りされておられるに違いありませ
んが、お田植えの際のお写真などを拝見すると、おそれながら古いジャンパーに、
長年お使いになったのでは、と思われるズボンやゴム長などをおはきになり、本当
に尊敬申し上げてしまいます。
日本の皇室にどのような「お宝」があるのか存じませんが、少なくとも私には民衆
の苦役から得た「金銀財宝」が溢れている等とは想像できません。
もしそうならこのように永く日本の皇室が存在しているとは思えないからです。
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たニュースで一杯です。
メーン会場は数年前、豪雨禍で大きな被害にみまわれた市の東部、朝倉義景の
居城跡で有名な「一乗谷朝倉遺跡唐門(からもん)前広場」一帯です。
幸い雨も降らず、6300名もの出席者で「豊かな緑を次代へ」をテーマに祭典が
滞りなく行われたようです。
天皇、皇后両陛下は記念式典でウスズミザクラ、アカマツ、ケヤキ、トチノキ、スダ
ジイを植樹され、ヤブツバキ、キタコブシ、ユキバタツバキ、ヤマボウシの種を蒔
かれた、とあります。
私は森や里山にかなり関心がありますので名前は知っている木ばかりですが、
中にはそれがどんな木か姿が思い浮かばないものもあります。
介添え役のボーイスカウト、ガールスカウトと両陛下の植樹のお写真は微笑ましく、
緑の大切さの思いとともに心に温かいものが満ちてきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は1942年生まれですから、戦後民主主義教育と言われるものを受けた最初
の世代でしょう。
「象徴としての天皇」を教えられたというわけですが、そのせいか世界でも稀有の
日本の天皇・皇室の長い歴史、国との関わりについては詳しくありません。
だからダメなんだとどこかからお叱りがあるようにも思いますが、私が天皇・皇室
のことでいつも思いますのは、「元首」とされる割にはあらゆることに大変「質素」
であられるということです。
台湾の「故宮博物院」での展示物を見ても、その気の遠くなるような時間と経費を
かけた工芸品などが王朝の庇護のもとに作られたことや、ウイーンの市街はハプ
スブルグ家の庭だった、ベルサイユ宮殿やロシア王朝、古くはエジプトの王家など
連想するのは「金銀財宝の輝き」。
日本にも天皇の別荘だった「離宮」が今もいくつか残っていますが、私の大好きな
「桂離宮」にしても、実に自然と一体となったある意味「簡素の美」「シンプル」を
具現したものです。建築材料も大体が木と紙と土ですから。
シルクロードを経た海外の文物を収蔵した「正倉院」にしても、金銀財宝というより
は、まあ「博物館」「古物収蔵館」のような趣ではないでしょうか。
日本の天皇は日常そのご公務、定例の祭儀の執り行いはなかなかの激務で
夜明け前にお勤めになられる行事も少なくないようです。
「世界平和」と「瑞穂の国日本」の未来永劫をお祈りされておられるに違いありませ
んが、お田植えの際のお写真などを拝見すると、おそれながら古いジャンパーに、
長年お使いになったのでは、と思われるズボンやゴム長などをおはきになり、本当
に尊敬申し上げてしまいます。
日本の皇室にどのような「お宝」があるのか存じませんが、少なくとも私には民衆
の苦役から得た「金銀財宝」が溢れている等とは想像できません。
もしそうならこのように永く日本の皇室が存在しているとは思えないからです。
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2009年06月03日(水)更新
普通の感覚
『経営者の条件は唯一つ。自分より優れた人を使うことができること。これだけで
充分ですわ。』(松下幸之助)
先日、奉仕団体の必要な会合があって10名ほどでマイクロバスを用意して京都
まで出かけました。
帰りのバスの中で、電気製品も扱われているある会員が「松下幸之助」さんの
生前のビデオを流しました。有名な「熱海会議」(メーカー主導の販売方針に
販売店が強い苦情を直訴した話で、幸之助さんが一晩考え、販売店さんの主張
の方が正しいと受け入れる話だったと思います)を中心にしたビデオでした。
最近、松下幸之助さんの語録などをチョコチョコ読んで遅ればせながら「経営の
神様」と言われたことに納得することが多くあります。冒頭のフレーズもその一つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松下幸之助さんについては「水道哲学」とか、ごますり器まで電気でやるのはどう
かな、と思った時期があり、業種も違うので強い関心を持たずにきました。
語録の中に次のような話があり、ああ、大事にしなければならない感覚だな、と
思いました。
要約ですが、あるとき幸之助さんが取引先の社長さんに昼食をご馳走になる
話が出てきます。(きっとお高いうなぎやさんか何かではなかったかと)。
取引先の社長さんが「あれ?松下さん、食べないんですか。お嫌いですか?」と
箸をつけない幸之助さんに尋ねると
「いやいや、嫌いではありません。頂きます。ただ、今ちょっと時計をみるとまだ
昼前ですわ。この時間うちの従業員は汗だらけ、油まみれで工場で機械を動かし
ているんやろな、と思ったのです」。
略そんな話で、松下幸之助さんの信奉者の方はよくご存じではないかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GMが破綻しました。リーマンブラザーズの蹉跌以来、彼の国の企業経営者の
巨額の報酬が取り沙汰され、日本人の感覚では理解できない部分もあります。
「パワーランチ」とかいう言葉もあるようですが、経営者、トップが昼飯を食う時、
松下幸之助さんのような思いを持った人もいたのでしょうか。
経営者になってもこのような「普通の感覚」を失わないようにしたい、と今朝は
思いました。
株式会社横山工藝 横山国男
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充分ですわ。』(松下幸之助)
先日、奉仕団体の必要な会合があって10名ほどでマイクロバスを用意して京都
まで出かけました。
帰りのバスの中で、電気製品も扱われているある会員が「松下幸之助」さんの
生前のビデオを流しました。有名な「熱海会議」(メーカー主導の販売方針に
販売店が強い苦情を直訴した話で、幸之助さんが一晩考え、販売店さんの主張
の方が正しいと受け入れる話だったと思います)を中心にしたビデオでした。
最近、松下幸之助さんの語録などをチョコチョコ読んで遅ればせながら「経営の
神様」と言われたことに納得することが多くあります。冒頭のフレーズもその一つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松下幸之助さんについては「水道哲学」とか、ごますり器まで電気でやるのはどう
かな、と思った時期があり、業種も違うので強い関心を持たずにきました。
語録の中に次のような話があり、ああ、大事にしなければならない感覚だな、と
思いました。
要約ですが、あるとき幸之助さんが取引先の社長さんに昼食をご馳走になる
話が出てきます。(きっとお高いうなぎやさんか何かではなかったかと)。
取引先の社長さんが「あれ?松下さん、食べないんですか。お嫌いですか?」と
箸をつけない幸之助さんに尋ねると
「いやいや、嫌いではありません。頂きます。ただ、今ちょっと時計をみるとまだ
昼前ですわ。この時間うちの従業員は汗だらけ、油まみれで工場で機械を動かし
ているんやろな、と思ったのです」。
略そんな話で、松下幸之助さんの信奉者の方はよくご存じではないかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GMが破綻しました。リーマンブラザーズの蹉跌以来、彼の国の企業経営者の
巨額の報酬が取り沙汰され、日本人の感覚では理解できない部分もあります。
「パワーランチ」とかいう言葉もあるようですが、経営者、トップが昼飯を食う時、
松下幸之助さんのような思いを持った人もいたのでしょうか。
経営者になってもこのような「普通の感覚」を失わないようにしたい、と今朝は
思いました。
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2009年05月27日(水)更新
イベントの責任者で苦労しましたが・・・。
この2~3か月間、2つのイベントでそれぞれ責任のある立場におかれ苦労しました
が、先週末どれもが無事終わりました。
しかしいろいろ考えさせられたこと、感動したことを綴ってみると・・。
一つは私の所属する「福井西ロータリークラブ創立30周年記念」の行事です。
22日に市内のホテルで式典・祝宴を催し、私は次年度会長なので、接待委員長を
命じられました。
県知事、関連エリアの市長、地区(京都、滋賀、奈良、福井)ガバナー、市内ロー
タリークラブ(RC)の会長・幹事などが主な来賓。
さらに姉妹クラブ締結をしている、台湾高雄、熊本、伊勢原(神奈川)からのゲスト
そして当クラブの会員、夫人など合わせて85名ほど。
これでもインフルエンザの関係で、直前になって台湾からの訪問が取りやめとなり、
20名ほど少なくなりました。
席次の変更などホテルとの再打合せ、エクスカーションのキャンセル、プログラム
変更による印刷のやり直し等かなり混乱しました。
結果は滞りなく終了し、それぞれの持ち場で委員が奮闘した甲斐がありましたが、
思わぬところでインフルエンザに振り回されました。
しかし、考えてみると日本人というのは本当に「完璧」でないと気が済まない気質
だと思います。ご不興をかうようなことがあっては、と命じられ緊張の連続でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう一つは、翌日23日(土)、30周年記念に合わせて台湾で有名な中国の民族
楽器のプロ演奏家集団「高雄市国楽団」の公演を企画したこと。
団員50名を擁し、時には数名のグループで世界中を巡演しています。
RCの公式記念行事ということになれば入場無料がよい、その予算を組むのは
今回は難しい、と理事会で企画が通りませんでした。
自主公演(クラブは協賛)ということになり、実行委員長にマツリあげられましたが、
これが苦難のはじまり。
昨年秋、初めての公演を聴いて、二胡や揚琴、琵琶、古箏、笛のあまりに見事な
演奏に感激したことを話したことがタタって責任者に。
それでもお引き受けした以上、昼夜2回各220席を何としても埋めて、成功させ
ねば、と決心しましたが、なじみのない旧漢字ばかりの難しそうな音楽会に反応は
イマイチでした。
加えてこのようなイベントに素人の私を責任者にまつりあげた肝心の中心人物は、
「成功させよう」の掛け声ばかりであまり動かず、チケットの販売は遅々として進み
ません。
思いあまって実行委員の他に、書家の吉川壽一君をはじめ数名の友人たちの力
を借りることにしました。
「持つべきものは友」です。後半は順調にチケットが捌け、公演は夢のような結果
となりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何より来場者から「素晴らしかった。感動した」「中国の楽器といっても二胡しか
知らなかった。こんなにすごいものとは思わなかった」など、たくさんの方から
このコンサートを感謝され、中には昼の部に続き、「夜の部のチケットはありませ
んか、もう一度ききたいので」と言われた方も数名。
さらにホッとしたのは、昼、夜ともに残席がわずか、見事に満席に近かったこと。
これはこういうイベント(自由席)で最も頭を悩ます問題ではないかと思います。
座席がガラガラでは演奏者に申し訳ないし、入場者がオーバーすると立ち見となり
お客様から苦情が出かねません。
実行委員10名の他に友人が販売を手伝ってくれたのは有難かったのですが、
最後まで正確に入場者数を予測することはできません。
はじめは売れるかどうかの心配、最後は苦情を言われないかの心配で気をもみ
ました。もちろん運営経費も頭にありますが、お金の問題より快適な環境で聴いて
欲しい、感動して帰ってほしいと祈るような気持ちでおりました。
昼の部は古い小さなホールなのでエアコンの具合が悪く、舞台のそでから会場を
をのぞくとプログラムをうちわ代わりにしている人ばかり。
管理事務所に何度も駆けつけるたびに、「今修理しています」と、もう焦りまくった
こともありましたが、終了後ホールを出てくるお客様は皆さん満足そうで、不覚にも
眼がしらが熱くなりそうでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ロータリークラブ」って何しているところ?とか、何の団体なの?という声もよく
聞きます。特に若い人には馴染みがありません。
どちらかというと「陰徳」を旨にしてきたようなところもあるせいでしょうか。
「社会奉仕、国際奉仕の団体です」でも説明不十分でしょう。
しかし、この「高雄市国楽団」は東京全日空ホテルでの1回公演の予定でした。
急きょ福井での追加公演を決めてくださったのは、台湾生まれ金沢在住の歌手
兼プロデユーサーの友人寒雲(カンウン)さんでした。
「心配しなくていいヨ。お客さん少なくても構わないヨ。」が口癖。
創立当時からの姉妹クラブ「高雄東南ロータリークラブ」との30年に及ぶ交流を
知って、日台友好へのお返しのつもりだったのかも。
感激して口ぐちに「良かったァ、日本の唱歌も涙が出た」とおっしゃっていただい
たお客さんを見送りながら、ロータリークラブ、ロータリアンの眼が行政の長や
エライ人にばかり向いているようではダメなのではないか、と思いました。
予想以上の結果となり、僅かですが余剰金も出ました。これは実行委員と相談し、
台湾の子供たちのためのチャリティに、と考えています。
「持つべきものは友(朋)」。みんなありがとう。そして私をイライラさせた中心人物
さん、「終わりよければ・・」なので悪口言ってごめんネ。
SPECIAL THANKS
<特別協賛> 福井西ロータリークラブ <協賛> 福井ゾンタクラブ
<後援> 台北駐大阪経済文化弁事所 (台湾)文建会衛武営芸術文化中心
台湾観光協会 (社)福井県観光連盟 (財)福井県文化振興事業団
福井新聞社 FBC福井放送 福井テレビ
株式会社横山工藝 横山国男
:::株式会社横山工藝:::
オリジナル広巾生地の「染の布」 / 布製品へのダイレクトプリント「PriX」
横山国男社長ブログ / はまじい専務ブログ / 制作事例ギャラリー
:::オーダーよさこい屋:::
2008年制作事例 / イージーオーダーのご紹介 / よさこい屋店長ものづくり日記
よさこい屋スタッフ日記 / なおくま店長日記 / 日と月・エチゼンニッキ
が、先週末どれもが無事終わりました。
しかしいろいろ考えさせられたこと、感動したことを綴ってみると・・。
一つは私の所属する「福井西ロータリークラブ創立30周年記念」の行事です。
22日に市内のホテルで式典・祝宴を催し、私は次年度会長なので、接待委員長を
命じられました。
県知事、関連エリアの市長、地区(京都、滋賀、奈良、福井)ガバナー、市内ロー
タリークラブ(RC)の会長・幹事などが主な来賓。
さらに姉妹クラブ締結をしている、台湾高雄、熊本、伊勢原(神奈川)からのゲスト
そして当クラブの会員、夫人など合わせて85名ほど。
これでもインフルエンザの関係で、直前になって台湾からの訪問が取りやめとなり、
20名ほど少なくなりました。
席次の変更などホテルとの再打合せ、エクスカーションのキャンセル、プログラム
変更による印刷のやり直し等かなり混乱しました。
結果は滞りなく終了し、それぞれの持ち場で委員が奮闘した甲斐がありましたが、
思わぬところでインフルエンザに振り回されました。
しかし、考えてみると日本人というのは本当に「完璧」でないと気が済まない気質
だと思います。ご不興をかうようなことがあっては、と命じられ緊張の連続でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう一つは、翌日23日(土)、30周年記念に合わせて台湾で有名な中国の民族
楽器のプロ演奏家集団「高雄市国楽団」の公演を企画したこと。
団員50名を擁し、時には数名のグループで世界中を巡演しています。
RCの公式記念行事ということになれば入場無料がよい、その予算を組むのは
今回は難しい、と理事会で企画が通りませんでした。
自主公演(クラブは協賛)ということになり、実行委員長にマツリあげられましたが、
これが苦難のはじまり。
昨年秋、初めての公演を聴いて、二胡や揚琴、琵琶、古箏、笛のあまりに見事な
演奏に感激したことを話したことがタタって責任者に。
それでもお引き受けした以上、昼夜2回各220席を何としても埋めて、成功させ
ねば、と決心しましたが、なじみのない旧漢字ばかりの難しそうな音楽会に反応は
イマイチでした。
加えてこのようなイベントに素人の私を責任者にまつりあげた肝心の中心人物は、
「成功させよう」の掛け声ばかりであまり動かず、チケットの販売は遅々として進み
ません。
思いあまって実行委員の他に、書家の吉川壽一君をはじめ数名の友人たちの力
を借りることにしました。
「持つべきものは友」です。後半は順調にチケットが捌け、公演は夢のような結果
となりました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何より来場者から「素晴らしかった。感動した」「中国の楽器といっても二胡しか
知らなかった。こんなにすごいものとは思わなかった」など、たくさんの方から
このコンサートを感謝され、中には昼の部に続き、「夜の部のチケットはありませ
んか、もう一度ききたいので」と言われた方も数名。
さらにホッとしたのは、昼、夜ともに残席がわずか、見事に満席に近かったこと。
これはこういうイベント(自由席)で最も頭を悩ます問題ではないかと思います。
座席がガラガラでは演奏者に申し訳ないし、入場者がオーバーすると立ち見となり
お客様から苦情が出かねません。
実行委員10名の他に友人が販売を手伝ってくれたのは有難かったのですが、
最後まで正確に入場者数を予測することはできません。
はじめは売れるかどうかの心配、最後は苦情を言われないかの心配で気をもみ
ました。もちろん運営経費も頭にありますが、お金の問題より快適な環境で聴いて
欲しい、感動して帰ってほしいと祈るような気持ちでおりました。
昼の部は古い小さなホールなのでエアコンの具合が悪く、舞台のそでから会場を
をのぞくとプログラムをうちわ代わりにしている人ばかり。
管理事務所に何度も駆けつけるたびに、「今修理しています」と、もう焦りまくった
こともありましたが、終了後ホールを出てくるお客様は皆さん満足そうで、不覚にも
眼がしらが熱くなりそうでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ロータリークラブ」って何しているところ?とか、何の団体なの?という声もよく
聞きます。特に若い人には馴染みがありません。
どちらかというと「陰徳」を旨にしてきたようなところもあるせいでしょうか。
「社会奉仕、国際奉仕の団体です」でも説明不十分でしょう。
しかし、この「高雄市国楽団」は東京全日空ホテルでの1回公演の予定でした。
急きょ福井での追加公演を決めてくださったのは、台湾生まれ金沢在住の歌手
兼プロデユーサーの友人寒雲(カンウン)さんでした。
「心配しなくていいヨ。お客さん少なくても構わないヨ。」が口癖。
創立当時からの姉妹クラブ「高雄東南ロータリークラブ」との30年に及ぶ交流を
知って、日台友好へのお返しのつもりだったのかも。
感激して口ぐちに「良かったァ、日本の唱歌も涙が出た」とおっしゃっていただい
たお客さんを見送りながら、ロータリークラブ、ロータリアンの眼が行政の長や
エライ人にばかり向いているようではダメなのではないか、と思いました。
予想以上の結果となり、僅かですが余剰金も出ました。これは実行委員と相談し、
台湾の子供たちのためのチャリティに、と考えています。
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株式会社横山工藝 横山国男
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:::株式会社横山工藝:::
オリジナル広巾生地の「染の布」 / 布製品へのダイレクトプリント「PriX」
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2008年制作事例 / イージーオーダーのご紹介 / よさこい屋店長ものづくり日記
よさこい屋スタッフ日記 / なおくま店長日記 / 日と月・エチゼンニッキ
2009年05月21日(木)更新
地道に商売繁盛のためにブログを書く
今日のブログが300回目。
久米さんに勧められて登録はしたものの、4か月ほどグズグズしていてなかなか
スタートできず、ようやく1回目を書いたのが’06年の8月、その後毎月5~6回
といった調子でした。もうすぐ石の上にも3年というわけです。
「なんのためにブログを書くのか」「ブログに何を書いたらいいのか」というのは
割合多くの人が悩むような気がします。ひとに勧められて始める場合ならなおさら
でしょう。
それでも総訪問者数を回数で割れば今は一回で100名を超す方に読んで頂いて
いる勘定になるので、励みにもなるけれど「こんなんでいいのかしらん」という不安
も常にあります。第一お顔が浮かぶのは20名ほどの方ですから。
カテゴリーは事務局設定のままやっていますが、ご自身で新たに設定している方も
おられるんですね。
ときどき設定のカテゴリーにはちょっとあてはまらない話題もありますが、それほど
こだわらずにきました。これからは自分のカラーを出せるカテゴリーを作るのも
いいと思ってます。
「経営者会報・社長ブログ」という統一したタイトルがあり、事務局もおかれていて、
いい意味できちんと管理されていますので、何でも無責任に書き散らしていい
というわけにはいかんだろうと自分では考えています。
どちらかといえば政治には無関心な方ですが(というよりあきれているので)、
本当は経営者なら「政治」に無関心であってよいはずがありません。
カテゴリーに「政治・社会」はありませんが、関連記事を書きたければ別に制限を
うけているわけではないのでしょうから、私は了としています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最も収穫だったと思えるのは、高齢者の仲間入りの年齢で否応なくICT時代の
何たるか、を身をもって体験できたことでしょうか。
10数年前まで大企業にお勤めで、今はリタイアされている方の中にパソコンをどう
しても習得しなくてはならなかった立場の人は、パソコンをマスターしブログなども
書かれている人がいますが、大体都会の方が多いように思います。
私の周辺でブログを書いておられる同年齢の人は非常に少ないのです。
これからの人生を考えると、インターネットやメールを使い、ブログなどで伝えたい
ことを書くのは、とても生活を豊かに便利にするであろうことは疑いない、と思って
いるのでちょっと残念。
ブログはビジネスに役立つ、役立たせるという点も効果があると思います。
今は社内のスタッフも書くように指導していますが、毎月の分析ではっきりと効果
があらわれています。近いうちにグラフなどを掲載してこの件について書こうと
考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし私の会社に何か仕事を依頼する、あるいは何かを買うといった場合に何が
一番心配か、といったお客様の視点から見ると、経営者の人柄や価値観などは
大事な要素の一つだと考えています。この3年間の私のブログの主目的でした。
ネット社会は進んでいますが、それだけ問題も複雑化しています。こういう時代
であるからこそ、地道に経営者の人となりを知ってもらうにはブログは有効な
ツールにちがいありません。
短いようでそれなりの3年。馬脚はとうに現れているはずで恥ずかしくもあります
が、これからも試行錯誤しながら、後継者の邪魔をしないブログを書きついで、
少しは「商売繁盛」につなげていけたら、というのが300回目の心境です。
株式会社横山工藝 横山国男
:::株式会社横山工藝:::
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久米さんに勧められて登録はしたものの、4か月ほどグズグズしていてなかなか
スタートできず、ようやく1回目を書いたのが’06年の8月、その後毎月5~6回
といった調子でした。もうすぐ石の上にも3年というわけです。
「なんのためにブログを書くのか」「ブログに何を書いたらいいのか」というのは
割合多くの人が悩むような気がします。ひとに勧められて始める場合ならなおさら
でしょう。
それでも総訪問者数を回数で割れば今は一回で100名を超す方に読んで頂いて
いる勘定になるので、励みにもなるけれど「こんなんでいいのかしらん」という不安
も常にあります。第一お顔が浮かぶのは20名ほどの方ですから。
カテゴリーは事務局設定のままやっていますが、ご自身で新たに設定している方も
おられるんですね。
ときどき設定のカテゴリーにはちょっとあてはまらない話題もありますが、それほど
こだわらずにきました。これからは自分のカラーを出せるカテゴリーを作るのも
いいと思ってます。
「経営者会報・社長ブログ」という統一したタイトルがあり、事務局もおかれていて、
いい意味できちんと管理されていますので、何でも無責任に書き散らしていい
というわけにはいかんだろうと自分では考えています。
どちらかといえば政治には無関心な方ですが(というよりあきれているので)、
本当は経営者なら「政治」に無関心であってよいはずがありません。
カテゴリーに「政治・社会」はありませんが、関連記事を書きたければ別に制限を
うけているわけではないのでしょうから、私は了としています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最も収穫だったと思えるのは、高齢者の仲間入りの年齢で否応なくICT時代の
何たるか、を身をもって体験できたことでしょうか。
10数年前まで大企業にお勤めで、今はリタイアされている方の中にパソコンをどう
しても習得しなくてはならなかった立場の人は、パソコンをマスターしブログなども
書かれている人がいますが、大体都会の方が多いように思います。
私の周辺でブログを書いておられる同年齢の人は非常に少ないのです。
これからの人生を考えると、インターネットやメールを使い、ブログなどで伝えたい
ことを書くのは、とても生活を豊かに便利にするであろうことは疑いない、と思って
いるのでちょっと残念。
ブログはビジネスに役立つ、役立たせるという点も効果があると思います。
今は社内のスタッフも書くように指導していますが、毎月の分析ではっきりと効果
があらわれています。近いうちにグラフなどを掲載してこの件について書こうと
考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし私の会社に何か仕事を依頼する、あるいは何かを買うといった場合に何が
一番心配か、といったお客様の視点から見ると、経営者の人柄や価値観などは
大事な要素の一つだと考えています。この3年間の私のブログの主目的でした。
ネット社会は進んでいますが、それだけ問題も複雑化しています。こういう時代
であるからこそ、地道に経営者の人となりを知ってもらうにはブログは有効な
ツールにちがいありません。
短いようでそれなりの3年。馬脚はとうに現れているはずで恥ずかしくもあります
が、これからも試行錯誤しながら、後継者の邪魔をしないブログを書きついで、
少しは「商売繁盛」につなげていけたら、というのが300回目の心境です。
株式会社横山工藝 横山国男
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