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2009年12月18日(金)更新

今冬初の降雪=高速道路は事故続出。

昨日は金沢に所用があって北陸高速を利用しましたが、途中一区間ほどが5c程
の降雪でした。まだタイヤの轍(わだち)のところは路面が見えていますが、こう
いう時の方が危ない。

スピードを落とさずに走って、少し轍から外れるとハンドルをとられ、あわてて
ブレーキなどを踏むと場合によってはそのあとコントロール不能になります。
県外ナンバーの車が多いのですが、路上でスケートをしているようにスピンして
そのあとガードレールにぶつかる、という光景は今までに何度も目にしてきました。

昨日もこの一区間で4箇所、トラック、ワゴン車、セダンなどが路肩に寄せられて
パトカーや処理の車が数台前後に赤色灯を点滅していました。
救急車が見えないのは不幸中の幸い。

福井⇔敦賀間などは長いトンネルが連続するところがあり、入口と出口では
全く路面状況が違うというケースもあります。トンネル内は雪がありませんから、
ついスピードを出し、突然真っ白の路面にびっくりしてブレーキを踏む、なんて
いうのは・・考えただけでも恐ろしいことです。

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以前にもブログに書きましたが、10年ほど前まで、福井⇔小松間を20年間毎週
2~3回営業と納品に通いました。
おそらく1500回は超えているでしょう。高速道路でのパンク、タイヤ交換なども
何度か経験しましたが、その恐怖感はハンパではありません。

冬場は特に悲惨で、4~5メートル後ろを10トンを超えるトラックが轟音をたてて
100キロ以上のスピードで通過する・・その度、シャーベット状の泥雪を合羽の上
からとはいえ、頭から浴びせられます。 生きた心地がしないものです。

その後、小型トラックにも4輪駆動が普及し、タイヤも良くなったせいか、トラブル
はずいぶん減った気がしますが、この区間を走る時はいつもその時の苦労・恐怖
を思い出します。

今思えば1分違えば大事故に遭遇、運悪く雪道走行に慣れていないドライバーに
出くわせば巻き込まれた可能性もあったはず。幸運に感謝せずにはいられません。

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大原則は「車間をあける」「スピードを出さない」「冬用タイヤ」の3つだけ。


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2009年12月14日(月)更新

不況を吹っ飛ばせ! 2009年の“舞姫”一挙公開。 

当社の事業部である「よさこい屋」(よさこいや太鼓の衣装制作で頑張っています。
企画・デザイン・素材・生地染め・あらゆるプリントや刺繍・縫製まで全て当社で
完結する“ワンストップ”が売りです)が、2010年の「カタログ」を製作するにあたり
表紙や各ページに登場していただく「よさこ姫」を10月から募集していました。

2009年 オーダーよさこい屋カタログ
2009年版 オーダーよさこい屋 カタログ

2009年当社で制作した衣装でキメた「ベストショット」が続々送られてきましたが、
どれもが「すごい!」「きれい!」・・本当に感動しました。
選考に苦労しましたが、本年度の「大賞」1点と「準大賞」5点が決まりました。
(準大賞以下の写真は拡大してご覧いただければ姫も衣装も“きれい度”がさらに
UPしますよ)

「人はなぜ踊るか」が一発で理解できます。  健康で美しい!!!。

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よさこ姫 大賞

明新森組(福井県)有紀姫
明新森組(福井県)有紀姫


よさこ姫 準大賞

朝霞なるこ人魚姫(埼玉県)静香姫 踊ら舞華(静岡県)尚見姫
【左】朝霞なるこ人魚姫(埼玉県)静香姫
【右】踊ら舞華(静岡県)尚見姫  

めっちゃええやんず(三重県)実紀姫 一丸天舞(茨城県)一丸天舞ジュニア姫
【左】めっちゃええやんず(三重県)実紀姫
【右】一丸天舞(茨城県)一丸天舞ジュニア姫

奈良市役所チーム八重櫻(奈良県)川嶋姫・岡本姫
奈良市役所チーム八重櫻(奈良県)川嶋姫・岡本姫

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全国各地の「よさこい」で大賞や各種の賞を獲得されたチームも多いのですが、
今の「不況で暗い日本」に必要なのはこの美しき“パワー”ではないでしょうか。

奈良市役所チームには男性も写っています。
来年は姫だけでなく「よさこい王子」も募集するといいかも。


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2009年12月13日(日)更新

「伊勢型紙」・・・社業のルーツを思い起こす。

「形屋」とか「型屋」さんという仕事は、どの業界にもあります。いわく「金型屋」
「木型屋」さん等などで、その業界では通常「かたやサン」と呼ばれています。

当社は染色のプリント(捺染と言います)に使用する「型」を制作して来ましたので
「染型屋(そめがたや)」です。捺染産業の途上国への移転で、往時と比べると
見る影もないのですが、周辺のサービスに移行しながらなんとか社業を続けて
きました。

そのルーツは、遥か千年の昔より伝えられてきた「伊勢型紙」にあります。
「友禅」や「江戸小紋」に今でも一部使い続けている染屋さんもありますが、伊勢
型紙は、ほぼ「絶滅危惧種」の産業となってしまいました。

先日カナイがアメリカに住む次女を訪ねた際、次女の友人宅にお世話になり、
その写真を見るとインテリアがなかなか手作りで楽しいもので、いただいたお土産
のお返しに「伊勢型紙(伊勢型)」をクリスマスプレゼントしようと思い付きました。

西欧でも紙などを切り抜いて上からスプレーしたり、色を刷り込んで楽しむ
「ステンシル」がありますが、原理は全く同じです。この「伊勢型紙」は額に入れ
ても、電気スタンドのランプシェードなどに使ってもGoodです。

 日本の「伊勢型紙」の精緻さはハンパでなく、和紙を柿渋で固めた原紙を
「彫刻刀」で切り抜く技術は世界で冠たるものです。無数の点々で表現した
「鮫小紋」の型紙なども昔は全て彫刻道具で職人が彫りこんだのです。

しかし、4人いた「人間国宝」の彫り師もすべて亡くなられてしまいました。
明治時代のものと思われる「伊勢型紙」が「友禅職人」である友人の好意で頂け
たので、送る前にご紹介します。

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伊勢型紙 伊勢型紙

これは着物ではなく、何かお土産物用に染めるための型紙でしょう。
(広重の東海道五十三次ですね)。

伊勢型紙=多色摺り用 伊勢型紙=友禅用

いずれも着尺用です。見事な彫刻です。切ったあと模様がバラバラになりますから
「糸がけ」といって絹糸(シルク)を縦横にめぐらし、ウルシで型紙をつなぎます。
「シルクスクリーン」という言葉の語源になったと言われています。

伊勢型紙=江戸小紋 伊勢型紙=江戸小紋・部分

伊勢型紙の本のカバー裏から 糸掛けした伊勢型紙

上段は精緻な江戸小紋用「伊勢型」の見本。右はその部分ですが、気の遠くなる
ような仕事のあとが見えます。
下段左は彫刻中の写真。 右の拡大写真でも糸掛けの絹糸が細いので見えない
かも知れません。

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さて、現代ではポリエステルのメッシュ織物に感光乳剤を塗布し、絵柄を光で
焼き付けます。どんな細かいものでも出来るようになりましたが、「型紙」を保存
することはありません。(トレースと言われる“原版フイルム”を保存します)。

30年前の創業の頃はまだトレースは手で描いていましたが、今はパソコンで
100%近く制作します。手の味とか手仕事といった面はなくなり、ちょっと淋しい
ものを感じます。

シルクスクリーン シルクスクリーン

「シルクスクリーン印刷・捺染」は印刷速度が遅いので、生産性は悪いですが、
高付加価値小ロット品に向いています。刷版を通してインキや染料を下しますの
で嵩、濃度が高いので、液晶画面の電極などの印刷や、携帯などのメンブレン
スイッチの印刷にも多く使われています。下地の色を問わず、白や金、銀を印刷
できるのも特長です。

小企業の当社等はコストダウンの厳しい「ハイテク分野」にはとても参入できませ
ん。あくまで布プリントを中心とした生活文化関連分野で生き残りを考えています
が、製作方法は変わっても、1000年も使われて今もハイテクで利用されているの
ですから、「デジタル」と共存させていけば、まだまだ面白いことができると考えて
います。

間もなくお正月、そういえば神社の「絵馬」などもシルク印刷です。
受験、新しい仕事・・「大願成就」といきたいものですね。

絵馬


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2009年12月08日(火)更新

「悪事千里を走る」

インターネットはすごい発明だと思います。なにしろ「悪事千里を走る」どころか
現代では、あっと言う間に「万里」を走ってしまいます。

グーグルを規制している大国もありますが、まだ全く「情報」が出てこない国もあり
ます。パソコンだけあってもダメということなんでしょう。

ブータンのようにテレビの普及にすら熱心でない国もありますが、「とても幸せ」
と大部分の国民は思っているそうですから、それはそれでいいなと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

しかし、いつかは世界中のほとんどの国で「情報発信」が可能になるでしょうし、
たとえば為政者の「悪政」や「弾圧」も世界中の人が知ることになる、これはすごい
ことだと思います。衛星放送が「ベルリンの東西の壁」を突き崩したように、インタ
ーネットはもっと大きな力を発揮するでしょう。

インターネットの功罪はいろいろあるでしょうが、「悪事千里を走る」ことを知れば
無茶苦茶なことは出来ないことになる・・「核の抑止力」より「インターネット抑止力」
の方がはるかに優れていると思うのですが。

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「悪事千里を走る」ということわざには、前段があることを初めて知りました。
正しくは「好事不出門、悪事行千里」(こうじもんをいでず、あくじせんりをゆく)で
「良い行いはなかなか広まらないが、悪い行いは尾ひれをつけてあっと言う間に
世間に広まる」という意味だそうです。

唐末から北宋の時代に編まれた書物「北夢瑣言(ほくぼうさげん)」に書いてある
そうですが、テクノロジーは進化しても「人間の営み」というのは千年たっても変わ
らないものだなぁと思います。



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2009年12月06日(日)更新

スペシャルドラマ「坂の上の雲」スタート。

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」がスタートしました。先日第一回を観ました
が、なかなか面白そうです。3年ぐらいのロングランだそうです。

時代劇の場合、「ほんとにこんなイケメンだったの?」「こういう女性がいて、この
ような立ち居振る舞いはあり得ない」などと、ついドラマでありフィクションであると
知りながら余計な考えが先立ち、「大河ドラマ」はほとんど観たことがありません。

時代は明治、近代の話だし、出演者に好感を持てたので今回はちょっと楽しみ。
それにしても伊東四朗さんはうまいなあと。先日亡くなられた森繁久彌さんを初め
藤田まこと、犬塚弘、植木等さんなどいずれもコメディアンから名優の域に達した
人が多いのは売れるまでの下積みの苦労が長かったからでしょうか。それとも
「笑い」というのが人間の何か根源的なところと関係があるからでしょうか。

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年末になり、今年の「流行語大賞」は「政権交代」だったようですが、「歴女」もノミ
ネートされました。「三国志」や戦国時代の歴史、武将について詳しい女性が増殖
中とのことですが、「何といっても諸葛孔明よ!」とか「石田三成が好き!だって
ハンサムだもの」とか、写真もない時代の男どもの評価にかまびすしい。もっとも
どんな切り口からでも「歴史」に興味を持つのは悪いことではないと思いますが。

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「坂の上の雲」の原作者=司馬遼太郎は、この作品について「戦争礼賛」といった
読み方をしないでほしい、と述べたと言われています。

学校で習う「日本史」「世界史」は、“大化の改新”とか、“ギリシャ文明”とかずっと
昔の話しか覚えていない・・近世の日本の歴史にさしかかる頃の話はほとんど
時間切れで、明治維新以降の日本の近代については、系統だった知識は私には
ありません。ただ「坂の上の雲」がすべて“史実”であるとは勿論思いませんが。

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『 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』 (ビスマルク)

「歴史に学ぶ」というのは、ただ歴史の本を読めということではなく、そこから
成功者の知恵を学びなさい、自分ひとりで考えていても大した成長は望めません
よ、と『賢者は・・・』の解説に書いてありましたが、納得です。

 「歴史」について、実のある「読書」をしたいものとあらためて思います。


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2009年12月02日(水)更新

「インディアン サマー」

「小春日和」もいいですが、同じく「インディアン サマー」というのもなかなか素敵な
響きで大好きです。

12月1日、昨日から師走。全国的に好天だったようですが、昨日は愛知県の
春日井カントリークラブで開かれた「中部ゴルフ連盟=役・委員慰労コンペ」に出席
するため早朝に家を出ました。

コースは常緑の松は別として、メタセコイアの巨木やそのほかの木々も赤や黄色に
色づき、風もなく穏やかな雑木林もすっかり冬支度。
紅葉がハラリ、ハラリと初冬の陽の光の中を舞い落ちます。

「桐一葉落ちて天下の秋を知る」でしたか、そんな心境ではありませんが、それで
も自分の人生も「秋」を迎えているな、とちょっとセンチメンタルになるような美しい
風景。

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同組の三人のプレーヤーは、聞いてびっくり、いずれも昭和ヒトケタ生まれ。
地元放送局の役員Tさんは50年前の「中日クラウンズ」を実況中継されたとか。
日本のゴルフブームに火がついた「カナダカップ個人優勝」の中村寅吉が第1回
のクラウンズに勝った話や、小針春芳、戸田藤一郎ら伝説の名手のエピソードを
歩きながら話してくださる。

76歳のKさんにはほとんどのホールでティーショットをオーバードライブされた。
このお歳でハンデイキャップ6、同じハンディでも私とは「球さばき」が全然違う。
ゴルフは54年やられているとか。

「Kさん、もう、エイジシュートは?」と言わずもがなの質問をしてしまう。
(エイジシュートとは自分の年齢と同じか以下のスコアでラウンドすること。年齢と
の競争である。ゴルファーにとって究極の“夢”。・・・・・一度はやってみたい。
「心と身体と財布」の3つの健康が必須条件と言われます)

「30回までは数えたけどね・・・。ウチ(ホームコース)の理事長なんか80回ぐらい
やってますよ」 「!!!!!・・・・・・・・・」。

もうお一方、Cクラブの理事さんは、まったくスコアなど気にされておられない。
「いい天気ですねえ、横山さん。 こんな日にゴルフができるなんて幸せですなぁ」
とかおっしゃりながら、枯淡のゴルフの風情。

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半世紀近いライバルでもある、よき3人の老ゴルファーは、「少年」のように「インデ
ィアン サマー」を楽しみながら、私の前をしっかりした足取りで歩いていくのでした。


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2009年11月29日(日)更新

ブログ総訪問者数5万。・・「中庸」の意味がわかって恐縮。

「経営者会報社長ブログ」を書き始めて3年半ほど、360回余りになるのですが、
総訪問者数が50,000を超えました。つたないブログを読んでいただく方に、ここ
に素直に感謝申し上げます。望外の喜びです。

私ごとですが、ブログに何を書くか、どういう姿勢で書くかは常に「自問自答」して
おり、今だに「こんなのでいいのか」「まぁ、いいかな」みたいな感覚から離脱でき
ません。読んでくださる方に申し訳ない気になることもあります。

一つはこのブログが実名で、しかも小さいながら従業員がいる「社長」が書いてい
る、というのがプレッシャーでもあり、ストレスになっているような気がします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「経営者会報社長ブロガー」の中では、おそらく最高齢グループの一人ではないか、
と思いますが、それだけ生きてきた時間も長いわけだし、30年あまり経営してきま
したし、なにより「好奇心旺盛」な方ですから、ネタに困る、ということはあまりありま
せん。

姿勢というかスタンスについては、「上下左右」の“真ん中ストライク”といきたいの
ですが、これが難題。

「上から目線ダメ」「下から目線はときに卑屈と受け取られないか」「左翼的な意見
はX」「右寄りになりすぎていないか」・・・それで「中庸(ちゅうよう)」を目指して書く、
と決めているのですが、大抵内容がない、筆力がないとくればこれは「つまらない」
を意味することに。

さらに恐ろしいことにこの「中庸」ですが、何気なくWikipediaで調べてみると、
『「中庸」の「中」とは、偏らない、しかし、決して過不及の中間をとりさえすればよい
という意味ではない。よく、中途半端や50対50の真ん中と勘違いされている』と
あり、『「論語」の後段に「民に少なくなって久しい」と言われ、この「過不足なく偏り
のない」徳は修得者が少ない高度な概念である。・・・中庸は儒教の倫理学的な
側面における行為の基準をなす最高概念であるとされる』と出ているではありませ
んか。・・・ふーむ。そうとは知らず「中庸」などと安易に使ってたなと。(反省)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結局、私がブログを書いているのは、顔の見えないインターネットのビジネスなど
では、「注文しても大丈夫かしら?、お金を払っても問題ない?ちゃんとした会社
なの?」というご心配に、「こういう社長です」と“実像”を曝して「ご心配はいりませ
ん」という“保証人”の役目が果たされていれば、それはそれで意味のあることだ、
と思うことにしておりマス。

「中庸」はともかく、今後は「必要にして十分」をモットーに、禅語の「日累月積」・・
日を累ね月を積むようなつもりで、唯一三日坊主にならなかった「社長ブログ」を
続けていきたいと思います。 ご愛読、ご叱声のほどお願い申し上げます。



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2009年11月26日(木)更新

「JTB、国内200店閉鎖」・・今朝の日経トップ記事から。

今朝、日経本紙を開くと、旅行業界最大手のJTBが、11年度をメドに、全店の2割
にあたる200店の国内店舗を閉鎖する、というニュースがトップに出ています。

要するに店頭での旅行商品の販売落ち込みが、前年同期に比べグループ全体で
18%も減ったので、ということらしいですが、その原因は景気低迷ともう一つは
明らかに個人や小グループが「旅行社を利用しなくなっている=ネット予約や通販
で購入」するようになったのが大きな理由であることは間違いありません。

JTBも「ネット強化、商品倍増」へ大きく舵を切ることにした、とあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カナイが昨夕、シカゴの次女のところへ行く、といって小松、羽田経由で成田へ
向かいました。今日の午前の便に乗るためには前泊するしかありません。

今回初めて一人で海外へ行くことになったのですが、還暦に近く、あちこち具合も
悪いいわば「老婦人」がぜ~んぶ一人でネットで予約。「ビジネスシート」もゲット
して国内移動、前泊ホテル代も全て入れて往復10万円もかからないんだそうです。

9月ごろ「格安運賃チケット」をまず入手することからはじまった今回の「作戦」で
一つだけ狂ったのは、10月から「燃油サーチャージ」が復活して2万数千円を
余計に払うことになった、と言って悔しがっていました。(マイレージを利用して
「ビジネスクラス」へアップグレードするためには、格安航空券ではだめで、超早割
で発売される普通席のシートの一つを確保、その後格安航空券をキャンセルする
必要があり、新たに10月で購入に切り替わるからだそうです)。
いずれも、カード会員になっている必要はあります。

これらの面倒くさい(私などには)手続きを、次々とパソコンでシコシコやりとげた
カナイは、実は「ウェブ2.0」も「ユビキタス」も「CPU」もな~んも知りません。

私のように、インターネットってどういう仕組みになっているんだろう、とか、こんな
操作をしたらPCが壊れるんではないか、と恐れたりは一切しません。
携帯を使い倒し、長女にパソコンの基本操作だけ習ったあとは、お気に入りには
“猫ブログ”が列をなし「お買いものはラクだし、ネットって便利で楽しいわ」である。

当然、昨年夏から施行された「ESTA(米国入国に必要となった電子認証システム)
もJTBさんなどのお世話にならないのだから自分でネットで取得した。

これらの知識は“猫ブログ”の執筆者の中に、「ノウハウ」を持つ人たちがいて
そういう情報を集め、最適な組み合わせを、しかも格安で「旅行を自分で作る」と
いう「楽しみ」にまでしてしまった、ということでしょう。JTBさんの苦境も分かります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お母さん、シカゴ何時に着くの?」「えーと、○○便だから○○時」とか、昨日の朝
次女とパソコンに向かってしゃべっていたが、これも無料通話に近い「スカイプ」。

「コジローちゃん元気?」「ハイヨ」ってうちの猫の首っ玉押さえて、カメラを向けて
いました。

「へー、全部自分で手配したの? お母さんすごいジャン!」かって飛行機で仕事
していた次女が感嘆した我が家の「デジタルおばさん」は、今頃コンビニでおにぎり
買って、カウンターへ向かっている頃かも知れません。

完全に負けてる。


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2009年11月23日(月)更新

「いま なんつィった?」

娘が「ツイッター」をはじめたようで、我々夫婦の居間にあるPCの「お気に入り」に
登録していったのを見て覗く。・・・「おー、久米さんともツイートしてるんだ」。

なんやかやと不定期ながら3つもブログを書き、その上メルマガやスタッフ日記も
書いているのをみると、ブログ一つで時間喰ってる私などには「お前は千手観音
か?」と思わず言いたくなる。

だがしかし、いずれも背景には「これからのビジネスを何とかしたい!」との意欲
なんだろうと思って「ご苦労さん」と言わずにはいられないが、それにしてももう私
などはついていけない気がします。(ウェブ担当者がブログのリードをツイッターに
自動的にUPしてくれているみたいですが・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

週刊誌ネタで申し訳ありませんが、今日のタイトルは週刊文春、宮藤官九郎さんの
コラム「いま なんつった?」がこの前から「いま なんつィった?」と読めて、自分で
も可笑しかったからですが、140字までの“つぶやき”も、時には長いブログより
鮮度があってなかなかのコミニュケーションツールではあります。

娘には「いよりんさんが、“ついったー”に嵌って四六時中パソコンを覗くようになり
これでは仕事に支障が出るからほどほどにしてる、って書いてたよ」とも言いまし
たが、ともあれすごい勢いで増殖中のように見えます。

しかし、YouTubeのつぎはツイッターか。これから何が飛び出してくるのやら、と
思っていたら、これも週刊現代、日垣 隆さんの連載・メディア考現学「なんなんだ
 この空気は」を読んで思わず吹き出した。

以下引用
『かって、ネット上の仮想空間「セカンドライフ」が日本を、また世界を変えると断じ
ていた方々、お元気ですか。 いまツイッターが日本を変えると断じるブロガーさん
たち、10年後もその断言を誇れますかね。』とあり、続いて『ネット否定系は「イン
ターネットはからっぽの洞窟」(米国1995年刊、邦訳は草思社)あたりから注目
されだした。最近も「インターネットが死ぬ日」(ハヤカワ新書joice)などが出続け
ている。何でも両極端に別れるのだ。』・・・・・

「お元気ですか」には思わず笑ってしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正直、このような新しい次から次に出てくるツールを軽やかに使いこなしていく若い
人たちがうらやましい。
しかし、スーザン・ボイルには驚いたなあ。最近もサッカー場に登場してた。
インターネットはほんとにすごいと思う戦前生まれのオジ(イ)サンであります。


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2009年11月20日(金)更新

彼の国の人たち。

先日台湾の高雄、台北へ3泊4日の旅をしました。特に高雄は台湾の南端に近く、
北陸の厳しい冬の時期でも20度を超える気候と、食事や果物が本当に美味しい
ので半袖でプレーできるゴルフなどで今までに台湾は15,6回は訪れています。

今回は高雄で公式な行事があり、団長みたいな感じでしたので少し緊張した旅で
した。 帰路の台北観光中、人気飲茶店で台湾のD旅行社のK君とばったり。
人柄が良く、ガイドとしても優秀で何度かツアーで一緒になるうち仲良くなりました。

偶然ですが、翌日今回のツアーのガイドさんが気乗りしない我々を強引に連れて
いった「免税店」で、D旅行社の社長ともバッタリ。人口260万の台北での珍事。

社長は4人ほどの少人数のツアーを自らワゴン車を運転してガイド中のようです。
どうやらお客は「大陸」の若い男女のよう。

「お久しぶり! 昨日K君と会いましたよ。忙しそうですね」と私。
「ダメダメ!ニポンのお客さんゼンゼン少ないから!今は大陸からのお客さんは
多いんだけど・・・」(だけど・・)と社長、心なしか伏し目がちで元気がありません。

そういえば前日会ったK君も私とカナイの顔を見るなり異常に嬉しそうに近づいて
きて、短い会話だけでしたが「疲れマス。ホント疲れる・・」って言ってたのを思い
出しました。

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現時点で世界最高層のビル「101」を見物。(間もなく上海、ドバイに抜かれるそう)
5階ぐらいまではブランドショップやファッション関係のショップが多いように見える
けれど、日曜というのに客はまばら。

5階から超高速エレベータで最上階の展望フロアへ。ここでもサンゴや貴石、銘木
の細工物、工芸品を売るショップが並んでいますが、ガッラガラ。
ガイドによると大して広くないスペースでも月1000万の賃料とか。他人ごとながら
心配になります。さすがに経営主体もドンドン変わっているとか。

日本のゼネコンが建てたこの超高層ビル、自慢の設計は重さ300トンを超える
「鉄球」を直径20センチもあろうかというスチールワイヤー数本でつり下げ、地震
の際は反対方向への揺れでビルの揺れを打ち消すのではないかと思われる
「免振装置」が見学できます。私にとって見ものだったのはこれだけでした。

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再び一度に30人は乗れそうな「超高速エレベータ」で30秒あまりでベースの5階
フロアーへ。私は最後に乗ったので前が扉です。

扉が開いて「んんっ?」。 顔がくっつきそうなまん前に人、人、顔、顔・・・・。
やっと真ん中の一人が通れるだけの道しか空いていない、というか空けてくれて
ない!!。
今にも乗り込んできそうな真剣なおばさん、おじさん、若い人もいたような?

まず降りる人が降りなきゃ乗れないでしょ?それに一人ずつしか降りれないんでは
すごく時間がかかるでしょ?(この分では半分も降りないうちにドッと乗り込むつもり
だな、と。イヤハヤ)。

フォーク並びも苦手のようだし、団体でドッと割り込むのも目にしたことがあります。
K君の「憂鬱」の原因の一つはこれかも知れません。いつも時間どおりに指定の
場所に集まってくれたことがない、と嘆いていたこともあります。

しかし今や「彼の国の人」で世界人口の4分の1近くを占めるのです。4~5人
集まればそのうちの1人がこの国の人であっても不思議ではありません。

世界のホテルマンが毎年投票する「最も好ましい客」として、いつも日本人が堂々
1位。「静か、清潔、ものが失くならない、従業員に対する言葉使いが丁寧等など」
で高い評価です。

そういえばこの「経営者会報社長ブロガー」のお一人、たしか古芝社長さんでは
なかったかと思いますが、出立の日は朝早くから部屋の掃除をされて、ベッドも
きちんとされ、泊まった形跡がないほどにされる、というお話に感心した記憶が
あります。

「彼の国」の順位も知っていますが、これから国際化が一層進展して海外での
経験が増えればそれも徐々によい方向へいくと思いたい。

それまではK君の憂鬱もまだしばらくは続くでしょうが・・。  再見!。


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「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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