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2009年10月30日(金)更新

「ノート」→イマジネーションを生む道具へ。

日本人のほぼ全てが「ノート」のお世話になってきたのではないかと思います。
しかし考えてみるとこれだけITが世界を変えているのに、「ノート」だけが、相変わ
らず縦(たて)スタイルで大半が保守的なデザインというのも不思議です。

前々回の拙ブログ「ファッションリーダー ミシエル・オバマ」で、セミナーの内容を
娘が「マップ」にまとめた話を書きました。続いて娘が自分のブログで「マインド
マップ」作成の下地となる講演要旨の速記に、「ショウワノートと東京大学の学生」
がコラボしてつくった通称「Tノート」が便利とも書いてあります。

このノートは、A-4のヨコ開きで、うすい5ミリ方眼が入っており、下部に白地部も
あります。
見開きにすると横に長くなりますが、「これはいい。楽しい」と瞬間思いました。

ショウワノートが東京大学の学生とコラボしてつくった、通称「Tノート」 ノートにとったメモからつくったマインドマップ

私も以前から、うすく5ミリ方眼の入ったA-4とA-5の「Report Pad」(100枚
綴り、リサイクル紙)を愛用しています。打ち合わせ時やFAX原稿など、文字も図
も書けて重宝しています。
特にイラストや図を縮小して描く場合(ラフなものですが)比率が分かって大変
便利です。

「Report Pad」 A-4  A-5」 の2種類

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そして、このA-4を横ビラキにした「ノート」を眺めた時、東大生よりも小学生から
こういうノートを使ったら「発想力」がすごく高まるのではないか、と思いました。
大げさに言えば、視界が横に広がる→脳内の世界が広がるのです。

当社は仕事で「畳一枚サイズの画用紙」を「絵刷り」という工程で使用しますので、
時々失敗品を二人の孫にやりますと本当に喜びます。
裏は白いので何やら迷路のようなものとか、今「デュエル」とかいうカードゲームに
夢中なのでそのイラストをまねたりして飽きずに描いています。(ヒョットしたら
東大か藝大へいけるかも!)

授業中でも、A-4横2枚つなぎの「Tーノート」に、教科書や先生の板書だけ写す
のではなく、しかも昔なら考えられないカラーペンや付箋(今はポストイット?)など、
豊富な文具を自在に使って「文字だけでない自分のノートを創る」という楽しい
発想になってもいい時代だと思うのですが。

「モノづくりからコトづくりへ」、「ハードからソフトへ」!!

日本の画一的な教育を変え、発想力の豊かな子供たちを生むためには「ノート」に
ついてももっと研究されてもいいのでは、と思います。


株式会社横山工藝 横山国男

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2009年10月28日(水)更新

ガンバレ!「温泉」。

「温泉」は勿論嫌いではありません。私の居住地から30~40分も車で走れば
芦原、山代、山中、片山津など北陸の有名な温泉が続々とあります。

ただ、個人的な好みでいえば大きな「ホテル・旅館」より、部屋数が少ない歴史の
ある「旅館」がいいのですが、こういうところは「差別化」を計るようになったため、
総じて料金が高額になってしまいました。

しかし、「ライフスタイルの変化」や「温泉に何を求めるのか」がはっきりしない
まま、近年大きな「ホテル・旅館」はデザイナーなどを入れて部屋、露天風呂など
に多額の改装資金をかけ競争に走りました。・・そこへ不況が直撃。

「高級旅館・ホテル」の看板でも次々と経営不振に陥り、中には倒産やチェーン
形式の格安を売り物にする資本に買い取られたところも相次いでいます。
ゴルフ場なども同じですね。

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そんな中、26日(月)は奉仕団体の「会員増強プログラム」で、大きなホテル旅館
で一泊の会合がありました。外装はホテルでも内部は素晴らしい和風建築。
細部までケチなところがありません。

20名のオジサンが集まりましたが、やはりこの年代にはこういう“正しい温泉宴会”
が今でも人気。「議題の主旨」は分かりきっているので、会議もそこそこに大広間
(広すぎる!)でのコンパニオンのお姉さんを入れた「宴会」へ突入。

会長の私が主張している“会員の融和”の為には「飲ミニケーション」も大事なのは
言うまでもアリマセン。

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まだ忘年会シーズンには間がありますし、月曜日の夜なのでお客は少数でした。
宴会が始まると、「女将」がご挨拶に見えました。

「ようこそいらっしゃいました」と、おでこを畳にすりつけるようにお辞儀をされる。
足元をみたわけではないのですが、会員の旅行会社社長の紹介ということで
破格の料金。
こちらがおでこをすりつけなければならないのに、と一瞬恐縮してしまう。

何度かお会いしていますが、心なしか疲労が美形の顔に出ているような気が。
ま、よその心配をしている場合ではないのですが・・・。

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地元銀行の友人と飲んだ時にこっそり聞いた話では、こんな状況では計算上では
債務償還年数80年になっちゃう貸付先もあるとか。孫まで返済に頑張らなくては
ならないのか、とちょっと暗澹。

「自分で作ったモノ」に苦しめられるというのは、今「国家」も同じですね。
女将のためにも(当社にも)早く景気が回復してくれることを祈るばかりです。


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2009年10月26日(月)更新

中折れ。

「中折れ」といってもソッチの方(どっちの方?)の話ではありません。
「ソフト」の話です。「だからソフトだから中折れなんだろう?」・・?・・ ではなくて
「帽子」です、『帽子』。
「ああ、そういう時は帽子はやめた方がいいよ」ってか。(終わらんな!まったく)

フアッション全般が不況の中、帽子アイテムは好調とのこと。そういえば数年前か
ら、若い女性に「中折れ帽」(ソフト)が人気となり、帽子マーケットが拡大。
今秋から来春夏にかけて女性には「ベレー」が、男性には久しぶりに「カンカン帽」
が人気になると言われています。(繊研新聞 10月26日記事から)

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帽子は大好きでたくさん持っていますが、さすがに「中折れ」をかぶって街中へ
いく勇気はありません。田舎じゃ誰もかぶってませんから。せいぜい夏ゴルフで
ツバのあるハット型を愛用しているぐらいです。
「よれよれの麻の上下にパナマ帽」 パパス=ヘミングウエイなんて最高ですね。

でも、私が1964年ごろ(東京オリンピックのころ。古いなあ)、商社の横浜支店に
勤務していた時代は、部長や先輩社員はけっこうソフトをかぶって出社していました。
カッコよかったですねえ。憧れました。合いの季節はスプリングコートにソフト。
夏はストローハット(カンカン帽。みなリボンに凝っていた)で、半そでの白いシャツ
に「蝶ネクタイ」をしていた人もいましたから、今より自由でオシャレだった。

典型的 当時のアメリカのビジネスマン 1954年(広告) 帽子スタイル(表紙)
 

大正や昭和の初めの写真でも、外出時には筒袖姿(着物)にカンカン帽やソフトを
かぶっている商家の番頭さんやかけ取りのスタイルがあり、面白いですね。

それがある時期から、男性は帽子をパタッとかぶらなくなりました。何で?。
それはアメリカで流行らなくなったから・・と発見しました(!?)。
そういえば、支店長や部長たちもニューヨーク支店とか、海外の支店などから
帰任した人が多かった。

当社にたくさんある、古いアメリカのグラフ誌(もう実に楽しいので時々ひっくりか
えして見てますが) 1955年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油
会社「SHELL」の広告イラストと、同じSHELLの、1968年「POST」の広告写真
を見比べてみれば一目瞭然。(写真はいずれも拡大してご覧ください)

1955年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油会社「SHELL」の広告イラスト 1968年の「POST(Saturday Evening Post)」誌の石油会社「SHELL」の広告イラスト

10年あまりで、男性が全く帽子をかぶらないファッションになっています。
季節の違いもあるかもしれませんが、前述のように季節に関係なく「帽子」をかぶ
っていたわけですから、ファッションに変化があったんでしょうね。

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帽子の似合う俳優といえば、ちょっとあみだにかぶって、新聞記者役とかチンピラ
役がピッタリのフランク・シナトラ、悪役でも渋い魅力だったハンフリー・ボガード、
前プリム(つば)をきちんと下げる真面目がウリのジェームス・スチュアート、日本
では佐分利信、上原謙、笠智衆等などを思い出します。

最近では「インディ・ジョーンズ」シリーズのハリソン・フォード、ブラッド・ピッド
などですが、ソフトに限らず「帽子の最も似合う俳優」はショーン・コネリー。
あのマシンのような強靭な肉体ばかりが目立った007は、歳を重ねるごとに「シブ
くて素敵」になりました。 

ショーン・コネリー ショーン・コネリー

「帽子」と「ヒゲ」が似合うジジイになりたい!・・・ “ノスタル爺”だな。


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2009年10月23日(金)更新

ファッションリーダー ミシエル・オバマ

娘が「文化服装学院福井校」(最近卒業生を採用させていただいています)のファ
ッションセミナーに出席、その内容を一晩かけてカラーの「マップ」にまとめてくれま
した。

講演・セミナーなどのサマリー(要約)は、文章より「マップ」が明らかに分かりやす
いですね。作るのは最初は大変でしょうが、何より自身の脳内を整理することに
なり、イラストやカラーでの「枠囲み」で要点が伝わりやすい。

社内で使うなら、「携帯の絵文字」なども強調記号として効果的ではないかと思い
ました。 天気予報などもそうですが、文字より絵や図形が頭に入りやすく、記憶
に残ります。 やはり何事も訓練で、数多く実践していくとうまくなるそうです。

セミナー内容をマップに。ビジュアルでわかりやすい

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講師は同校が定期的に招いているニューヨーク在住のファッションコーディネー
ター宇自可伶(うじか れい)さん。
「2010年春夏NYコレクション&NYビジネストレンド」と題し、縦横無人の歯切れ
良い講演だったとかで、私もちょっと聞きたかった気がしました。

話題のファストファッションの行方、ユニクロについて(ファッションというより工業
製品・・前途に疑問符をつけたそう)など、N.Y.在住ならではの視点を披露された
とのこと。

ところで、興味深かったのは、ファーストレディ「ミシェル・オバマ大統領夫人」が
今や米国では“ファッションリーダー”の一人だという話。

『今までのファーストレディが着ていたようなブランドは着ない。日本円で5万円前後
のワンピースなど、新しいブランドのものを着る。
そしてジェイソン・ウーやThakoonなどアジア系(中国、タイなど)のデザイナーの
ものも多い』そう。

そういえば他にもビビアン・タムとかアナ・スイは中国系アメリカ人ですごい人気
ですし、もう中国は「世界の工場」だけではないんですね。
新しい才能が続々出てくる。母数がでかいし、華僑として早くから世界に進出した
バックグラウンドもあります。

 しかし日本の「強み」はもうこの辺にしか残っていないと思っていただけにちょっと
ショックです。

日本では、豊かになったおかげか毎年数万の「ファッションやアート」を勉強して
卒業してくる若い人たちがいるようですが、卒業してもそれを活かせる「場」がない
のが問題と言われ続けています。日本のアパレルはとうの昔にこういう若い人達
を採用して育てていくことは放棄してしまいましたから。

「中国で作れば近いし安い。企画も商社に任せて我々は売るのが仕事」という
流れでやってきた結果、一番大事な「デザインやパターン」に人財を欠くことに
なってしまったのではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他、お勉強になりましたことがいくつか。

・日本では「不況」と言いますが、アチラは「エコノミーが悪い」と言うそう。
・「ファストファッション」とは、“流行サイクルの非常に短いアパレル商品”を言う。
・「プライス・コンシャス」(price consious)とは、消費者が商品選択の際に厳しい
 選択をするようになり、これまでの価格体系を見直そうとする動きで、不況を
 契機に出てきた言葉。 だそうです。

わが日本、悔しいですが前途はますます多難という気がしてきました。


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2009年10月21日(水)更新

ターゲットからパートナーへ

前々回のブログで、モノをつくる設備や技術、知識をもつ側(たとえば当社)が、
買い手(主に個人)や注文者の意向・企図をできるだけ実現してあげる、即ち
「モノづくり」から「コトづくりへの協力」の方向へ舵を切るには、作り手が「寄り添う」
といった感覚が必要なのでは、と「寄り添う」といった言葉を深い考えもなく使いました。

思いがけずブランディングをコンサルするクエストリーの櫻田社長様から
「同感です!」とコメントまでいただいて恐縮してしまいましたが、昨日入手した本
の目次に「!」と目にとまった項目がありました。

その本は、青木貞茂著「文化の力」(NTT出版 本体@1600-)で、繊研新聞の
評者の激賞があって買ったのですが、まだ少し読みかけたところです。

帯(コシマキ)に、“茂木健一郎氏絶賛!『時代を突き動かす衝動のど真ん中に、
「文化」の総合力を見る。卓越した論考は、現代における「マーケティングの新約
聖書」と呼ぶにふさわしい。読め。感じろ。そして、跳べ。日本人に大いなる勇気と
希望を与えてくれる本が登場した。』” とあります。

「文化の力 -カルチュラル・マーケティングの方法-」(NTT出版 本体@1600-)

どうなんでしょうか、まだ読了していないので責任は持てませんが。
昨年5月の初版ですから、すでにお読みになられた方もおられるかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目にとまった項目とは「ターゲットからパートナーへ」(P161)で、マーケティング
では対象とする顧客を「ターゲット(標的)」という言い方をすることがよくあるが、
これは戦争用語であり使うべきではない。顧客はシューティングの対象などでは
ない、と。  「顧客を撃ってどうする!!」

「マーケティング」を勉強したこともない人間(私)が、こういう外来語を軽々に
使うこと自体が「文化的」でないのでしょうが、それより浮かんだ言葉「寄り添う」
が「パートナー」という意味だとすればうまい具合に合致するな、と思った次第。
(これも英語ですが)

「ターゲットからパートナーへ」を意訳すると、「標的から同志へ」?、「標的から
連れ合いへ(そういえば女房は標的だったかな)」?・・ あまりピンときませんが。

ともかく「顧客をターゲットではなく、パートナーとして」のスタンス(また英語だ)で、
一度自社の「モノづくり」を顧客からの視点で考えてみたいと思います。






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2009年10月19日(月)更新

オーラ(aura)

昨18日(日)のゴルフ「日本オープン」の決勝ラウンドをご覧になった方も多いと
思います。私は取引銀行のコンペがあり、カナイと早朝からゴルフ場へ向かいまし
たが、3時頃プレーが終わるとすぐ人だかりのしているクラブハウスのTVの前へ。

途中コンペの表彰パーティーもそこそこに再びTVの前に戻ると、最終ホールを
終えて小田龍一、今野康晴、石川遼3選手のプレーオフとなりました。 結果は
小田選手の優勝でしたが「日本オープン史」に残る名勝負だったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「石川 遼」・・すごいプロスポーツ選手が現れたものだと思います。
まだ18歳の若武者ですが、ゴルフで最も強調される「エチケット・マナー」は言うに
及ばず、すでにその言動は「若きジェントルマン」です。

しかし、何より彼から感じるのは放っている「オーラ」の凄さ。
  『オーラ(aura)は、物体(特に人間)が放出する雰囲気、霊気などのこと。
  (Wikipedia)』

15年ほど前になりますが、「マスターズトーナメント」に出場したタイガー・ウッズを
オーガスタナショナルで見ました。全米アマ優勝の資格で招待されたように記憶
していますが、いまの石川遼と同じくらいの年齢で、もちろん当時大変騒がれて
いましたが、石川遼ほどの「オーラ」は感じませんでした。
予選通過が最下位に近かったせいかも知れません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゴルフは日本ではいびつな発展の仕方をした一面があり、愛好家として悔しい
思いを持つ一人ですが、「生涯スポーツ」「生涯学習」に最も適した「個人競技」
のスポーツ、ゲームでもあります。

しかし、まだ18歳の一人の少年=石川遼がこの不況と閉塞したこの国の人に与
えた「勇気と明るさ」は、GDPを押し上げる効果すらあるかも知れません。

長嶋や王も少年の目標・あこがれとして、また我々が大人になった後も楽しませて
くれましたし、どんなに力づけてくれたことでしょう。

幸いゴルフは「体力」が衰えてきても、「経験と知力」がそれを補うスポーツであり、
長い選手生命が約束されます。
アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、青木功・・・。杉原輝雄は「前立腺ガン」
と10年近く付き合いながら73歳を超えてもまだ試合に出て頑張っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

素晴らしい武蔵カントリーの緑をバックに、赤いサンバイザー・白いシャツ・赤い
パンツで、美しい強いオーラを発しながら「将来を信じて疑わない」この若きプロ
スポーツ選手は、これからも多くの日本人を元気づけてくれることでしょう。


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2009年10月17日(土)更新

モノからコトへ。「寄り添う」をキーワードに。

この国はもうモノであふれていると思います。自動車や家具、食品あらゆるモノで
ないものはないというくらいです。お金さえあれば何でも手に入ります。

それでも人間の欲望とは限りがないというか、新しいモノへの関心も強いのですが、
全体的には「モノからコトへ」という流れが顕著になっていると考えています。

その現象の一つとしてモノに「背景ストーリー」や「物語り」を求めるようになって
きているのでしょう。
これからの「モノづくり」は「コトづくり」を念頭において進めていく必要を感じています。

ここで言う「コト」とは、作り手・売り手が一方的に創作するのではなく、買い手ある
いは注文者の考えている、持っている「コト」です。

この「コト」に沿った「モノづくり」を真剣に考えるべき時がきたと考えています。
一つは個人やスモールビジネスの経営者が「量産・量販」の仕組みでは実現でき
なかった「コト」をお受けする「モノづくり」を目指したいのです。
I.T.やデジタルが可能にしてくれる時代になったと思います。

徹底的に「顧客」が中心で主役。プロユースの設備と制作技術を提供する私たち
の役目は黒子。
その心は全面的に顧客に「寄り添う」がいいんじゃないかなと考えています。

そのための新しいサイトを立ち上げる準備をしています。
「ミーティング」には、外部からアドバイザーにも出てもらうことにしました。

最初の指導は「メーリングリスト」の開設です。早くもメンバーから参考になる
サイトの紹介や、ご注文のあったお客様のプロフイール、作品の紹介などがあり、
情報の共有が始まっているように思い、楽しみです。


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2009年10月13日(火)更新

炎の芸術・・「人間国宝  荒川豊蔵展」

三連休でしたが、いろいろしなければならないことを先送りしていたため、3日目
の12日(祭日)にようやく外出しました。

車で20分ほどの「福井県陶芸館」が11月23日まで開催している『人間国宝荒川
豊蔵展』を夫婦で覗いてきました。

陶芸館入口  重さ300キロ 越前焼の大壷

陶芸については深い知識がありませんが、大好きです。
ちょうど館内で、日展作家の司辻光男さんが“ろくろ”で越前焼のビアマグを整形
する実演中で興味深く拝見しました。

最後に親指で、クッとマグの腹を押すとえくぼができ、ここが飲むときにちょうど
親指がきて持ちやすい。そしてわずかに飲み口が手前に傾くことになるので
飲みやすくなるとのこと。
えくぼがもたらす効果で、親しみのある「越前焼のビアマグ」があっと言う間に
次々と並ぶ。

熟達のろくろ回し 見事に並んだビアマグを前に楽しい陶芸 の話を聞かせていただく

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荒川豊蔵(1894~1985)は、「志野」をはじめとする桃山時代の美濃焼の再興
に取り組んだ昭和を代表する陶芸家です。

ピンクがかった肌色の「志野焼」の作品たちは、所どころに美しいオレンジの炎の
濃淡を映しながら鑑る人に感動を呼び起こします。
91歳までこの道ひとすじにというのは、ご苦労もあったでしょうが充実した生涯
だったろうと想像させられます。ほんとに芸術家は長生きされる方が多いですね。

全国の窯を訪ね、そこに滞在して作陶を行ったことでも知られていますが、ここ
“越前”(六大古窯の一つ。あとの5窯は瀬戸、丹波、備前、信楽、常滑)でも、
荒川豊蔵はいくつものおおらかで楽しい作品や絵を残しています。

越前焼には約1000年の歴史があり、肌あいは「備前」に似ていますが、縄文を
思わせるような素朴で原始的な強さがあり、備前はもっと垢ぬけした雰囲気を持
っているように私には思われます。

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やはり「茶碗」の名品が多いのですが、そこで思いだすのは利休居士の次の言葉。

    『恥を捨て人に物問い習うべし 是ぞ上手の基なるべし 
  茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて 呑むばかりなることと知るべし
    茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具は有り合わせとせよ』

 茶はわびさび、道具は有り合わせ、しかるに心はあつくもてなせ、という教え
でしょうか。 「茶の湯」の魅力は深いですね。

人間国宝荒川豊蔵展 チラシ 表 人間国宝荒川豊蔵展 チラシ 裏


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2009年10月09日(金)更新

息を呑む風景。

バハマ/エグズーマ諸島 copyright Bernhard Edmaier/Mega Press Japan

こういう風景があるんですね。 といっても地上からは見れないんですが。

中米バハマのグレート・エグズーマ、リトル・エグズーマをはじめとする、いくつもの
岩礁が200キロにわたって点々と連なるエグズーマ諸島という所らしいです。

緑の部分は岩礁の中の樹木、白っぽいところは浅くて白砂なんでしょうか、それと
もサンゴでしょうか。海は流れている川か氷河のよう・・・
まるで抽象画かモダンアートにも見えます。

『ヨットマンに人気の場所。また釣り場としても有名でシュノーケラーやダイバーの
ための海洋公園もあり、グレート・エグズーマにはフォーシーズン・リゾートがある』
と「地球の歩き方」に書かれています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、コニカミノルタさんの「2009年カレンダー 8月の写真」なんですが、
あまりの美しさにご紹介。
毎月、知らなかった地球の不思議、自然の造形の美しさにあらためて驚かされ、
捨てるのが惜しくなります。

それにしても普通の人間が自分の目で一生の間に見ることのできる風景なんて
ほんの微々たるものかも知れないと思います。 地球は広い。そして美しい。

温暖化が進み海面が上昇するとこの風景も・・・・
あまり考えたくないですね。



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2009年10月07日(水)更新

「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という記事について考える

先日「ユニクロ」がパリに出店したというニュースは、業界紙だけでなく一般紙にも
大きく取り上げられたのでお読みになった方も多いと思います。
もちろん、パリだけでなく、すでにロンドンやニューヨーク、上海にも進出していま
すし、今後世界の大都市に続々オープンさせる、とファーストリテイリングの柳井
社長さんは宣言されておられます。

とりわけパリ店については、「階級社会のヨーロッパ先進国では“いいものは高い、
安いものは悪い”という既成観念があるが、ユニクロがこれを打破したい」という
ような意味のご発言を会見で述べられていたように思います。

すなわち「“安いけれど良い。安いことが悪いを意味しない”。充分受け入れられる
はず、欧米もそういう時代になってきている」と持論をおっしゃったのだと私は解釈
しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10月号の「文藝春秋」に、「ユニクロ栄えて国滅ぶ」~安売り競争は社会を壊す
恐るべき罠だ~とのリードのあるエコノミスト浜矩子さんの文章を興味深く読み
ました。

ユニクロについては文末で少し触れられているだけでタイトルの割には落胆しま
したが、私の考えとは少し違う結論だと思いました。

私の仕事もたどっていけば、「ユニクロ」さんのような猛烈なSPA形態の進化で
海外への繊維産業・技術の移転が加速し、結果国内生産の減少、衰退の影響を
受けた企業・・当社もその一つでもあります。

しかし「安い」というのは何と比較していうのでしょうか。実際は「安いのではなく、
これまで国内産品が高すぎたのではないのか」とも考えるのです。
(過剰なサービスや品質、包装、日本人の生産性の低さもつとに言われていますし)

ともあれ「980円ジーンズ」で利益を上げられない企業は退場です。非情なもの
ですが、「ユニクロ」だって血の出るような努力と「世界を視野に入れた生産・販売」
を構築してきた結果ですから、これが今後の「世界標準」になってしまうわけで、
うらみ節を言わず、嘆くひまがあったら自社をどうもっていくのか考えつづけるしか
ありません。日本の若い人も海外で「ユニクロ」のような企業での働く場を求める
べき時代がきたのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このことと関連するのでしょうが、先日来日本の大手合繊メーカー各社が、原糸の
製造はもちろん、世界一を支えてきたコア技術も含めて、中国、ベトナム、タイなど
へ雪崩を打って工場を移転するというニュースも衝撃的でした。

アパレルなどで言う「川上・川中・川下」とは少し違いますが、繊維産業の方では
「川上」とは化合繊製造、紡績、及び素材流通を言います。
「川中」は織布、ニット、染色及び中間製品流通で、「川下」は縫製、製品流通です。
繊維産業は極めて多段階の業種があるので、これを川の流れにたとえているの
です。

この一番先の「川上」が日本から消失しようとしています。源流が無くなるのです。
当然想像されることは「川中」、「川下」がこのままでいられるわけがありません。

当社は「川中」で使用する「染型」を長く造ってきた業種ですが、10年ほど前から
長期低落傾向になり、「川下」でのビジネスを模索してきました。
この間インターネットと出会い、必死で新しいマーケットを探してきました。

もはや日本では「産業」とは呼べない方向に向かいつつあるのかも知れない繊維、
その中で「価格競争に巻き込まれない」で小企業を活かし続けるのは並大抵では
ないと思います。

時間と手間を惜しまず、「個客」に向けたモノづくり、「感性企業」「知識デザイン
企業」を目指さなければ生き残れないと思い、最近テキスタイル用のインクジェ
ットプリントも設置し、従来のTシャツなどのカットソーデジタルプリントシステムと
組み合わせて対応に幅を持たせました。

新規顧客の開拓ではさらにネットでの研究を進めていく心算です。


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「知るは喜び、調べるは楽しみ、分かるは感動、学ぶは一生」とか。高齢者の仲間入りの年齢ですが、仕事でも趣味でもICT時代の恩恵に感謝しています。趣味・・本好き、水彩画、ゴルフ('05までJGA委員、現在中部ゴルフ連盟ジュニア育成委員ほか。エポック・・還暦のアルバトロス、'06...

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