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2008年09月01日(月)更新

「耐震補強」は人間にこそ必要と思いますが。

今日は「防災の日」ということで、福田総理も朝早くから「東南海大地震」が発生した
との想定訓練で陣頭指揮をされていたようです。

昭和23年の6月に発生した「福井地震」は、「関東」「阪神淡路」と並ぶ大地震で
M7.1、死者・行方不明者3769名、負傷者2万2200名余、全壊3万6千、半壊
1万2千、焼失家屋3千8百余という大災害でした。(福井・石川の一部、の合計)

当時私は小学校へ入る1年前でしたが、夕方の4時過ぎ、ゴーッという不気味な
地鳴りというか轟音に続いて、家々からものすごい勢いで人が飛び出してくるのを
近くの原っぱで目撃しました。もちろん地面はユサユサ揺れていたはずですが、
裏山から飛び立った夥しい数のカラスや他の鳥、倒壊する家から上がる土煙り
などで、あたりが暗くなった映像の方が体感より記憶に強く焼き付いています。

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先日も東京へ行きましたが、いつも思うことは「今、ここで直下型の大地震が発生
したら」ということです。福井地震を身をもって経験している者としては、そのハンパ
でない恐怖は一生消えませんから、いろいろ「危ないな」と思うことが目につきます。
(逆に揺れ方でこの地震は大したことはない、という判断もできます)

密集している家屋や狭い道路、その上をまたぐ首都高、すし詰めの電車などなど
想像するだけで恐怖ですが、それより人々の服装が非常に気になります。

男性はともかく、女性のほとんどは夏の時季なら薄い衣服、肩はほとんど出ていま
すし、なにより履物を見ると華奢なミュールとかサンダル、細くて高いヒールなどは
普通に歩いている姿でも危なっかしく、今大地震がきたら、と想像するだけで動悸
が高まる気がするのです。

建物から降ってくるガラスの破片や、看板類、火災が発生すれば一体どうやって身
を守るのでしょうか。裸足で家までたどり着けるとは到底思えません。

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こんな話を一杯飲みながら東京の友人たちにぶつけて「何か準備してる?」と聞く
と、大概の返事は「考えないことにしてる」です。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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