大きくする 標準 小さくする

2008年11月06日(木)更新

合州国でない合衆国

「合州国」(がっしゅうこく)と書いても間違いではないんだそうですが、ユナイテッド
ステーツを「合衆国」と訳したのは名訳だと思います。
王国や公国、一番多いのは共和国のような気がしますが、「合衆国」というのは
アメリカだけです。

アメリカ合衆国第44代大統領は黒人で初めてのバラク・オバマ氏。以前ブログに
書きましたが、長い選挙戦を戦うのは大変ですが、しかしこの期間に候補者は
厳しく鍛えられて、大統領にふさわしい人物に「成る」という一面もあるように思い
ます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オバマ新大統領の国民や世界に向けたメッセージ、決意の表明はリンカーンや
ケネディと並ぶ素晴らしいものだと思いますが、それにしてもあらためて「言葉」
の持つ力、政治における「言葉」の重要性を認識させられます。

イラク戦争や世界金融危機、社会問題などに対して「私達はできる!」「チェンジ」
を掲げて当選しましたが、考えてみればそのどれもがアメリカ自身が原因となって
きた、引き起こしたとも言えるのではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の年代では子供のころからアメリカは憧れの国でした。
太陽がサンサンと溢れる「アメリカンドリーム」の国でした。しかし長じて少しは
モノが見えるようになれば、自国はもちろん、どの国家も固有の問題を多く抱えて
いることが分かります。

今夏、短い旅行でしたが、最もアメリカの典型的な大都市といわれる「シカゴ」と、
建国時の面影を色濃く残す小都市「ボストン」の二つの都市を訪れました。
その気になって観察してみれば、現代アメリカの持つ様々な問題の一端も見えた
ように思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

折しもサブプライム問題に端を発したアメリカの経済、モノつくりを止めてしまった
アメリカ最後の象徴とも言えるGMの危機、社会不安が増しているからでしょう
 か、「銃」の販売が異常に増えているそうです。

この背景に「アメリカ史上初めての黒人大統領誕生」という素晴らしい選択を
必ずしも喜んでいる人ばかりではない、と冷静に考えてみると、むしろ苦難は
始まったばかりなのかも知れません。

まずは4年の任期を無事に、そして本当の「改革」を進めてもらうことを、アメリカ
と関係の深い日本、それも片田舎の小さな企業の社長でも祈らずにはいられな
い、と今朝は思いました。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
<<  2008年11月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30