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2008年01月07日(月)更新

世界に通用する教育に投資する。

<読んでくださる方へ>

佳いお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

ゴルフ場のキャディさんに「いくつに見える?」「エーッ65ですか?お若いですねェ」
と言われて(言わせて)喜ぶようなカッコ悪いことは、今年からやめて、「まだ65、
ドンドンいろいろなことに挑戦しなきゃ」という気持ちでいきたいと思います。
よろしくご指導ください。

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結局例年通り、長い正月の休みもダラダラと過ごしてしまいましたが、年々テレビ
を見る時間は少なくなって、今年あたりは民放TVはほとんど見ませんでした。
放映している内容の劣化についてはネットでも嘆く声が多いですが、もうすでに
TVの総視聴率自体がかなり低くなっていますし、TV局が最も恐れる「スポンサー」
が「消費者・生活者」の声に敏感でないはずがありませんから、間もなく変化が現
れる、と私は思います。

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そんな番組の中で、NHKBS2「未来への提言」“フインランドの教育改革”は
とても印象に残りました。

ご覧になられた方も多いと思いますが、見終わって私が考えたことは、日本人が
蓄えているとされる「個人資産1500兆円」(勿論全てが現金ではなく、またその
何割かは中小・零細企業の実質担保として銀行に抑えられているとも)を、国も
民間も個人も「教育」に投資するのが一番よいのではないか、と閃きました。
(塾や有名大学への進学を意味するものではなく、もっと全国民的なものです)

私も含めて「投資」と「投機」をきちっと峻別することができないのが日本人の現実
ではないか、と思いますが、長引く低金利で少し「株」でもやってみようか、と始め
ると、暴落に遭って「もうコリゴリ、やっぱり国債か定期預金」という殻の中に戻って
しまう人も多いでしょう。

このままで仮に「円」が1ドル200円になれば(長期には国力の低下→円安だと信
じています)、円資産は半分になってしまうのは素人の私にも分かる理屈なので、
今のうちに有効な「投資先」を探すか、育てる必要があるのではないか、
それなら「投資下手」の日本人は、わが国は無資源国、あるのは人的資源だけ
なのですから、人、特に若いひと、子供たちに「世界で通用する教育」という投資
をしていくのが一番なのでは、とふと考えたのです。

狭義でも広義でも教育にはお金がかかります。国の財政は破綻に近い状態です。
子育てに追われている年代で教育費の負担に耐えかねている人たちも多いので
はないでしょうか。

高度経済成長、手厚い行政サービスなどの結果、団塊世代から上の人たちは
平均して多くの個人資産を有することになりました。
しかしその年代は、困ったことに「投資」について全くといっていいほど学習して
いない年代でもあります。

ではどのような形でこれを実現するか、ですが、私が考えているくらいですから
すでにいくつかの提言がなされていることでしょう。
「投資」ですから「リターン」がなくてはなりませんが、21世紀を生きる日本人に
“大きなリターン”がある、と確信しています。

必要以上に死蔵されたまま、減価していく高齢者世代の蓄えを、もっと積極的に
「日本」のために活かしていくような政治が行われるとよいのですが。

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テーマが大きすぎましたが、新年だからでしょうか。番組が終わったあとこんなこと
を考えてしまいました。

横山国男

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