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2007年08月20日(月)更新

おろし蕎麦名店「だいこん舎」さん繁盛記

昨日のブログの続編です。鯖江の「だいこん舎(や)」さんというお蕎麦屋
さんがとても美味しかったので書かずにはいられません。

だいこん舎さんの玄関

このお盆に当社で制作した助田茂蔵さん(93歳)の「野の花オーガニック
Tシャツ」を展示させていただいている「だいこん舎」さんは、鯖江の
旧国道8号線沿い、つつじで有名な西山公園そばにありますが、中年より
ちょっとお若いご夫婦が一生懸命「大根とそば」のうまさを探求しておられ
る“名店”といってもよいお店だと思いました。

福井は“そばどころ”として近年つとに有名です。福井市内をふくむ県北部の
どこへいっても自慢のお店が数多くあり、古くからの「郷土食」を代表する
ものとして「そば打ち」をされる方も多い土地柄です。
「素人そば打ち名人」の全国大会も長く続いています。

「そば」は今ほど豊富な食材がなかった昔、代用食であったり、農家ではおやつ
がわりに作って食べる地味なものだったと思います。
私はそばに限らず「食通」ではありませんので、好きか嫌いかでしか判断でき
ませんが、子供の頃素朴な「つなぎ」を使わないぶつ切りの蕎麦や、そばがき
をそれほどおいしい食べ物と思った記憶はありません。

しかし今や「福井のそば」は「おろしそば」を筆頭に、全国区になりつつあり
ます。それでも蟹や甘エビ、天麩羅などをトッピングした「割り子」などは
ちょっと蕎麦本来の素朴さが打ち消されているように思ってあまり食しません。

久しぶりにおいしいと思った「おろしそば」を「だいこん舎」さんでいただき
ました。

もちろん石臼挽きで、そば粉にもこだわっておられるのですが、「十割そば」
とメニューに書かれていたのでややかたいものを想像していたのです。
しかし出てきたものは少し細めで硬さはなく、店名のとおりこの時期にしては
「大根」の味もしっかりしていてとても美味しい「おろしそば」でした。

他にも食べてみたいメニューがあり、これから秋、冬の大根の美味しい時期を
想像すると、「この地に生まれてよかった」とさえ思えるほどです。

お盆の帰省客でしょうか、お店は一杯でご主人の「ガシガシガシ」という
大根をおろす音(大概の蕎麦屋さんでは機械でおろすのではと思います。
この辺にも美味しさの秘密があるようです)がひっきりなしに厨房から聞こ
えてきて、しばらく待っていなければなりません。

その間にTシャツをみて、素敵なテーブルも見たあと、コーナーで売られ
ているお店でもご使用の「越前焼」の蕎麦用皿を2枚、片口をひとつ買って
しまいました。

越前焼のそば皿・片口

これ以上モノを増やさないといつも家内と言っているのですが、「これからは
二つだけだから」という言い訳で。
どうにも自制心がありません。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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