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2007年10月26日(金)更新

緑被率? 久しぶりの松野老師のご講義に感謝。

一年半ぶりに、尊敬する松野宗純先生の「人間塾」が開かれ、出席させていただ
きました。先生は当地「武生地蔵院」のご住職を2年半前に退かれ、現在は横浜
のご自宅で奥様とおすごしですが、富山でのご講演の帰途、武生にお寄りになら
れ、かっての塾生に一夜「特別講義」を授けていただいた、というわけです。

以前にもブログに書きましたが、エッソ石油の副社長から禅門に入られ、PHP
全国友の会会長やシャンティ国際ボランティア顧問、松下政経塾講師などもされ
ておられますが、お元気とはいえ79歳、カンボジアでの小学校舎寄贈も今年10
校目を一区切りとして、この10月末から最後の贈呈式にご出発とのこと。
武生から参加の塾生もふくめ、多数の方が同行されます。(ご無事をお祈りします)

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 最初に「緑被率って皆さん知ってる?」と仰って、先日岡山でお会いした人との
話題を持ち出されました。(緑被率? 私は初めて聞きました)

「緑被率」とは地表面積に対する、「森林」の割合なんだそうですが、これが日本
はフインランドの69%についで世界2位の67%だそうです。
日本の国土は、世界の0.2%しかありませんが、人口は2%を占め、すなわち
人口密度は大変高く、GNP比率は14%の世界第2位の経済大国です。(このよう
な数字を松野先生は別に資料をみるわけでもなく、スラスラお話になります。私な
どは、先ほど聞いたことでも忘れてしまうのですが)。

 そして、このような世界有数の緑豊かな国に、世界有数の近代産業を築いた
「ニッポン」という国にもっと国民は誇りを持ちなさい、政府はもっともっとこの
ことを内外にPRするべきです、と。(因みに中国の緑被率は14%だそうです)

常々私は「豊かな降水、周囲を海に囲まれた日本は砂漠化しないだろう。神国
などとは考えませんが、ありがたいな」と思っていますので、お話はスッと胸に
落ちました。

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次いで本題の「品格」とはなんぞや、というお話に移り、聖徳太子、道元、新渡戸
稲造の武士道、「菊と刀」のルース・ベネディクトの日本人論”名誉と恥”について、
最後は話題の「国家の品格」の著者藤原正彦氏のいかにも数学者らしい観点、と
いうお話しなどもあって、最後に「個人の品格の総和が国家の品格」と締めくくられ
ました。

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品格を高めるお話の中で、自身が仏門に入られたことについて、サラリとお話に
なりましたが、大変印象に残った松野先生の言葉があり、メモしました。

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「私は猛烈なビジネスマンでした。心ならずも会社命令でリストラもやりました。
サラリーマンをやっていれば必然的に課長になりたい、部長に、そしてもっと上に
なりたい、と思うことは間違いではありません。しかしそれには必ず“終わり”が訪
れます。そういう“なりたい”ではなく、「どういう人間になりたいのか」は一生の目標
にできることに気づいたのです」。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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