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2010年01月15日(金)更新

悲しき「鶴丸」

帰国のため空港に到着、手続きを終えて「日航機」に搭乗し席に座ると、なにか
もう日本に着いたようなホットした気分になったものです。

心のどこかで「緊張」「身構え」ていた自分・・客室乗務員(CA)のにこやかな応対
に癒されました。ここしばらくのJALの話題は、そんな私にとっては悲しい気分に
させられます。

先日、朝のワイドショウでチラッと見ただけなんですが、キャスターが『話題の
「沈まぬ太陽」という映画、あれは日航がモデルと言われてますが、あの内容は
本当なんですか?』と質問すると、かって社員だったというコメンテーター氏が
『 まあ、8割ぐらいは・・』と答えていました。

続いて『子会社・関連会社など傘下の企業は300社にも及び、利益が出ている
のは1社のみ』とか。・・本当なら信じられません。よく今まで続いてきたなーと。

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かっての日航のシンボル(ロゴマーク)は「鶴丸」。日本を代表する鳥「丹頂鶴」を
図案化した秀逸なデザイン。「家紋」を連想させる日本人の美意識が感じられて
大好きでした。 動物をモチーフにした企業のシンボルマークとしては最も優れた
ものの一つと思います。

かってのJALのシンボルマーク“鶴丸”

2002年のJAL/JAS統合で、今の「The Arc of the Sun (太陽のアーク)」に
変わりましたが、およそ半世紀の命を終え、全ての尾翼から“鶴丸”が消えた
のは2008年5月。 そういえばかなり最近まで羽田などで見かけました。

「親方“鶴丸”」とばかりにむしられ続けた悲しき“鶴”。
でも今回の日航の破たんは、そっくりそのまま「親方日の丸」の我が国の行く末を
暗示しているようにも思えるのですが・・。

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再生JALが苦難を乗り越え、力強く離陸していく姿を見たいものです。
下のカレンダーの写真のように。

JALカレンダー:2010年1月から写真の部分


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2010年01月13日(水)更新

『男おひとりさま道』、『今日よりよい明日はない』

年末、本屋さんで数冊の雑誌と本を買いましたが、雑誌の一冊は初めて手にした
「日経ビジネス Associe」。

特集として“ビジネスの地力を高める大人の教養&マナー2010”と表紙に大書
してあり、どうやら若いビジネスマン向けの雑誌のようです。

記事に関連する特別付録として、1年間で52の課題に挑む「教養促成プログラム」
という小さな小冊子がついています。(マニュアルと呼ぶべきか)

「懐石料理の店で食べる」~和室で懐石料理を食べてみる。座布団の座り方や
箸使いなど作法を守りながら、相手との会話や季節の食材を十分に楽しもう~
という風に、それぞれに解説および指南があります。

以下、「歌舞伎」、「文楽」、「友人とシェークスピアの演劇を観に行く」、「ワイン」、
「日本庭園」、「映画」、「オペラ」の観賞などと続きますが、読むべき本として
『カラマーゾフの兄弟』、『論語』、『古事記』、『徒然草』、『坂の上の雲』はともかく、
『方法序説』、『陰鬱礼賛』、『イスラーム文化』、『ブッダのことば』、
『ガリア戦記』、『二重らせん』、『新訳 君主論』・・・などなど20冊あまり。

驚きました。だいたい私には初めて聞く書名のものも何冊かあり、こうなると教養
以前の問題。 「ふ~む」と唸ってしまいました。

趣味欄は「読書」でなく、単なる「本好き」にしといてよかった。

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一流ビジネスマンになるのも大変だな、「促成」であり「速成」ではいけませんので
ますますご苦労さまです。

エチケット・マナーも身につけねばなりません。うるさいスポーツとしてゴルフがあり
ますが、先輩からの教えは「エチケットとは人に迷惑をかけないこと。マナーとは
人を不愉快にさせないこと」。・・ビジネスでもまあこれくらいでOKでないかと。

これに、あと、問われれば(ここが大事ですが)、「熱く語れるものを二つほど」持
っていれば、若い人ならそんなに「無教養」ではないんではないか、と思った次第。

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 さて、勿論上のリストにはありませんが、正月休みに面白く読んだ本。

「男おひとりさま道」上野千鶴子 著(法研)

著者は還暦を過ぎた「おひとりさま」。著書『おひとりさまの老後』(2007年)は75
万部のベストセラーでちょっと読んでみたい気もしましたが、『男おひとりさま道』は
その続編です。 前期高齢者男子の私としては、ドレドレなにが書かれてあるのか
と思って読んでみました。

ちゃんと「おひとりさま」になる準備はできてますか?なんとも答えようがありません。
女性(カナイ)の方が平均寿命が長く、さらに歳の差が加わるので、私の方が「おひ
とりさま」なる可能性は小さいと思ってますが、先のことは誰にもわかりません。
このあたりの男女の心理、機微についても面白く書かれています。

一つだけ、「インターネット」について全くといっていいほど触れられていないのは
残念。老後の結構大きな「ヒマつぶし」「ボケ防止」にいいと思うんですが。


 もう一冊は大好きなエッセイスト・画家の玉村豊男さんの新書版『今日よりよい
明日はない』。

「今日よりよい明日はない」玉村豊男 著(集英社新書)

相変わらずエスプリの利いた、あっという間に飲み終え、いや読み終えてしまう
「好みのワイン」のような本。

本のタイトルになった、著者が20年前ポルトガルのある小さいホテルで働く若い
バーテンダーと交わした会話をご紹介します。
                  *   *   *
「いくつ?」 「21になりました」 「若いね」 「それほどでもありません」 「将来は、
なにになりたいの?」 「将来?・・・さあ、わかりません」 「若いんだから、夢が
あるでしょ」 「夢・・・・ですか。 とくにありません。 結婚して、子供をもって、平穏
に暮らせればそれでいいです」 「そういうもの?」 「ポルトガルには、今日より
よい明日はない、という言葉があります。 毎日を満足して暮らせれば、それで
十分だと思います」  --私(著者)にとって、この会話は衝撃的でした。今日
よりよい明日はない。そんな言葉をよりによって21歳の青年に教わるとは・・・。

本の帯には“人生80年時代、「すでに成熟した社会」の、今日を豊かに生きる!”
とあります。

 



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2010年01月10日(日)更新

お年の差70歳という親子「連獅子」。

お正月に観たテレビ番組の続き。

バラエティはあまり見ませんが、3日夜の「さんタク」は面白かったです。
さんまとキムタクが航空自衛隊の「ブルーインパルス搭乗に挑戦」がテーマ。
さんま氏は怖くなって逃げてしまいましたが、キムタクはさすがに度胸があります。

このような「トップガン」を体験するのは、若くても誰にでもできることではないと思
いますが、キムタクはすごい。時速1000キロを超える宙返りにも全くビビッている
ようには見えません。
「歳の差」だけではないでしょう。木村拓哉さんの豪胆さに感心しました。

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「歳の差」といえば、2日の教育TV「新春桧舞台」で「連獅子」を踊られた人間国宝
・歌舞伎の中村富十郎さん(80歳)とその愛息鷹之資(たかのすけ)さん(10歳)。

なんと70もお年のはなれた親子と番組でご紹介もありましたが、富十郎さんは
66歳の時、33歳年下の正恵夫人と結婚、その後70歳で長男、74歳で長女が
誕生されたとのこと。驚きましたが、なんとも「目出度い」という感じがします。

この「連獅子」を観ていると、歌舞伎や舞踊に詳しくない私でも、子獅子を谷に
突き落とす場面など、富十郎さんの目は役者さんを超えて歳の離れた親の深い
「慈愛」というようなものを失礼ながら特に強く感じてしまいました。きっと90歳、
100歳までも生きて、鷹之資さんを見守り育てたいと思われているんじゃないか、
と勝手に想像してしまいました。

1歳で初舞台ということらしいですから踊りの素晴らしさもさることながら、観終わ
ったあと特別な思いがしました。



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2010年01月08日(金)更新

「ウイーン・フィル ニューイヤーコンサート」

年末年始のテレビ番組に見たいものが少なくなったような気がします。
制作費の縮減が関係しているんでしょうか。歳をとってこちらの「感動指数」が劣化
してきたのかもしれません。

元旦の夜は、例年「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」が楽しみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ウィーン・フィルハーモニー」にはちょっと思い入れがあります。
この楽団の精鋭4人で世界各地を演奏して回る「ウィーン弦楽四重奏団」の公演
を、娘たちが小学生から高校生になるまでの間に何度か聴けたこと。

このブログに載せようと思い、カナイに「あの時のプログラムある?」と聞いたら、
・・・ありました!。’85年から’90年頃ですから25~20年も前。
(ホントに何でもよくとってあるなァ。)

弦楽四重奏団設立25周年。’90年の公演パンフ 4人のマエストロ


このときは、いつも福井公演のお世話をされる友人のAさんのお誘いで、終演後
のホテルでの「懇親パーティー」にも招いていただきました。

4人とも「ウィーン・フィル」の主席奏者で、左端の第一ヴァイオリン=ウエルナー・
ヒンクさんは’74年からの「コンサート・マスター」でもありました。
スゴイ人たちとお目にかかれたものでアリマス。

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のびのある、透明で豊かな弦楽の響き。管がありませんから「ウィンナ・ワルツ」は
ありません。ヨーゼフもヨハン・シュトラウスも弦楽四重奏曲は書かなかったのかも
知れません。ハイドン、モーツアルト、シューマンそれに時々ドヴォルザークという
プログラムが多く、室内楽の好きな私には「至福の時間」でありました。

今思うと日本は「バブルの絶頂期」だったんですね。こんな地方都市でもその恩恵
にあずかれたんですから。
「ブランドもの」にうつつをぬかした時代ではありますが、「世界の一流品」に目で
も耳でも直接触れるという経験は「人に何かを残す」と思いたいのですが・・。

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ニューイヤーコンサートがはじまると、カナイと4人の姿をさがすのが恒例になって
いましたが、今はヒンクさんもヴイオラのバイシュタイナー教授もおられません。
あとのお二方も頭はかなり白くなられ、歳月を感じずにはいられません。

会場内に映画スターのようなセレブは少ないように思いますが、今年は2代目
ジェームズ・ボンド役のロジャー・ムーア?が・・。(かなり老けたので自信があり
ませんでしたが、他のブロガーでも書いていらっしゃる方がいました)。

カナイ 「一度でいいからこの“楽友協会ホール”で聴きたいヮ。 キモノ着て」
ダンナ 「無理でしょう。コネがないとね。それとも駐オーストリア大使夫人にでも
     なるかだな」

さきほどのブロガーさんが「200万円のツアーがあるそう」とか書いていました。
「年末宝くじ」は夫婦とも残念賞300円でしたから実現の可能性はありません。

来年元旦も元気でテレビの前で楽しむことですナ。

’85年のプログラムにサインをもらう  この色紙は年度不詳です


左はサインをもらった’85年のプログラム。 右の色紙は年度不明です。


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2010年01月06日(水)更新

『ベースボールの神様に抱かれて』・・追悼大谷実さん。

『 寒中お見舞い申し上げます。平成二十二年が幕開けしました。 みなさまに
おかれましては御元気で新しい年をお迎えのことでしょうか。
喪中につき年賀状を失礼させて頂きました。 去る3月29日、私共の長男 
大谷 実は39才の生涯を閉じました。 NHKのディレクターとして“ONの時代”
制作に命を賭けている最中でした・・・』

寒に入った昨日、年賀欠礼の書状を下さったのは、昨年11月17日【仕事の流儀、
男たちの流儀。】と題した拙ブログ
でご紹介した故大谷 実NHKディレクターの
ご父君登さん。(ちょっと心配でしたが、ご紹介がご迷惑でなかったこと、拙ブログ
を大手出版社の方が見られたことも人づてに知りました)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続けて
『 ・・・その番組はプロジェクトチームによって引き継がれ、秋には二つの賞を
受賞することができました。

・毎日新聞社 2009毎日スポーツ人賞 文化賞

・放送批評家懇談会選考 ギャラクシー賞 テレビ部門

 毎日スポーツ人賞の表彰式には私達家族も招いて頂きました。・・(略)・・
このたび特別番組の連絡を受けましたので、みなさま新年早々恐縮ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。
今年一年のみなさまのご健康をお祈りしながら・・・・  (ご夫妻のご署名)

【テレビ放送】
1月9日(土) NHK総合 10:05~11:25
・ 『ベースボールの神様に抱かれて』 (大谷実がこの作品でギャラクシー賞
  受賞 )

【週刊現代】
1月8日(金) 発売号
・ 上記の番組紹介と大谷実の追悼記事                    』

          =================

その才能と後進への惜しみない「愛」を感じさせてくださった大谷実さんの仕事を
ぜひご覧いただきますよう、私から皆様へもご案内申し上げます。

同封されてあった2枚のコピー   同封されてあった2枚のコピー
写真 <同封されてあった2枚のコピー>


蛇足ながら、ワールドシリーズでの松井秀樹選手の大活躍、MVP獲得の報に
大谷実さんの『ヒデキ、ようやったね』の声が聞こえるような気がします・・・合掌。


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