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2009年07月08日(水)更新

【一問百答】最近「日経本紙」をまた購読しても、と思う理由。

<ご質問>------------------------

就職活動をきっかけに日経新聞を読むようになったのですが、
「みんな読んでいるから」ぐらいの気持ちで読んでいるので、
目的を持って読めるようになりたいと思っています。

経営者のみなさまは、どのようなところに注目して読んでいますか?
また、何分くらい時間をかけて読んでいますか?
そもそも、読む必要があるのでしょうか?

教えていただけたら幸いです。

             (明治大学商学部 小室翔吾さん)


<私の考え>
就活で「日経」を読んでおくことは悪いことではないと思います。内外の経済に関す
る現状や経済用語に疎い、というのはほめられたことではないでしょう。

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バブルが終わって間もないころ、東京出張の際、朝、満員電車のサラリーマンが、
新聞を小さく折りたたんで、そのほとんどが「日経」を読んでいるのをみて購読を
やめました。

会議や商談で「経済ニュース」を読んでいないと不都合があるのかもしれませんが、
少なくとも私の仕事、立場ではあまり関係がないということと、第一日本の多くの
経営者、サラリーマンのほとんどが毎朝同じ情報に接し、悪くすると「書いてある事
全てを真実と思いこむ・・ミスリードを生む弊害」の方がよほど大きいと考えたから
です。  「大本営発表」という教訓があるじゃないですか。

別件ですが、全国紙「A紙」を止めたのもその頃です。中学生の次女の担任が
クラスの男子に「体罰をした」という執拗な報道が地方面で繰り返されました、
私は直接次女から報道にあるようなおおげさなものではない、クラスでもこの報道
にみんな怒っている、と聞きましたのでA紙の支局に投書をしました。

しかし、私の他にも支局に苦情を言った人が何名かいたはずですが、投書などは
無視され、やがて全国版にも載るようになったのです。
私は抗議のつもりで購読を止めましたが、その後この件の顛末を聞いたところに
よると、かなり記者の個人的資質に関係していたようです。人の一生を左右します
し、怖いことです。

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このご質問には、この前に教育基礎研究所の中川さんが、新聞、新聞社の現状を
お書きになっているので繰り返しませんが、米国でも新聞社の倒産、記者の大量
失業が現実のものとなっているようです。

「日経」の記事を読むことも大事ですが、マスコミの雄として君臨してきた新聞が
なぜ今苦境にあるのか、をしっかり勉強されるのも大変重要だと考えます。
これからの就職、企業の興亡、意義ある社会人生活と無関係ではないはずです。

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それでも私、最近もう一度「日本経済新聞」を購読しようかな、と思っています。
その理由は経済でなく、あの美術、学芸欄の充実です。ホテルなどでまずこの面を
一番に読んでしまいます。



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2009年07月06日(月)更新

当社“はまじい専務”のアートTシャツ展(久米繊維ギャラリー)

今日7月6日から31日まで、東京錦糸町の久米繊維工業さんの1Fプレスルーム
(ギャラリー)で、当社専務浜本が制作したアートTシャツ10点+の展覧会を開催
させていただくことになりました。

「Lost」と題した、浜本ワールドがお楽しみいただけるのでは、と思いますので、
お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。


スライドショーはこちら

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専務の浜本とは30年余、会社創立以来のコンビでやってきました。このブログに
リンクしている「はまじい専務ブログ」で、月に一回くらいのペースでゆうゆうと
「プリントものづくり」のあれこれを書いていますが、Macの黎明期からテキスタイル
のデザインで独特の世界を創ってきました。 “すごい”です。他にいません。

私は手描きの方なので、パソコンでのグラフイックはできませんが、ともに膨大な
テキスタイルデザインの知識をもとに「共通するイメージ」を抱くことができるので、
顧客の欲しい「最終の形」への落とし込みをやるとき、「靴の裏から足を掻く」よう
な思いをしたことがないのは共に幸せだったと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

普段は私の方からあまり「指示」することもなく、ルーティンの作業指示、顧客との
打ち合わせの他は何かごそごそやっているようですが、私は関知しません。

こんな風な「スローカンパニー」でとりあえず今日までやれたことは有難いことで
すが、これからの厳しい時代でも「ジャパン・メード」「日本の職人」の矜持を失わず、
久米さんのおっしゃる「絶滅危惧種」業種ではなかろうか、と思うこともあります
が、「知識デザイン企業」として「地場産業ルネッサンス」を旗印に生き残っていけ
たらいいな、と考えております。

10 pieces exhibitionブログご高覧のほどお願い申し上げます。


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2009年07月02日(木)更新

世界で一番愛されている「うさぎ」の国へ(2)

バーミンガムは、ロンドンに次ぐ人口百万の英国第二の工業都市です。2月ごろ
「6月に開かれるロータリークラブの世界年次大会(第100回記念大会)に出席し
てみようかな」と言ってもあまり興味が無さそうだったカナイが、「そのついでに
湖水地方とピーターラビットのヒル・トップにも行ってみるか」と言ったら、俄然目の
色が変わりました。

青い服を着た世界で一番有名なうさぎ=ピーター・ラビット 原作者のビアクリトス・ポターの等身大人形と記念写真

娘たちが小さい頃から、毎年欠かさずコレクションしてきた「ピーター・ラビットの
クリスマス=イヤーズプレート」も数えてみたら20枚近い。
その上、昨年、作者のビアトリクス・ポターを映画化した「ミス・ポター」を観ましたの
で、湖水地方の風景が忘れられないものとなったのでしょう。

並べてみると変遷が。ウエッジ・ウッドの盛衰が見てとれるような気も 映画「ミス・ポター」のチラシ。ポター役はアカデミー賞女優レニー・ゼルウィ ガー

「湖水地方へ行ってきた」と言うと、友人の多くが「えーっ、ホント?うらやましい!」
とか、「強風になびくヒースの丘、マンダレー荘って言ったかな。エミリー・ブロンテ
の“嵐が丘”ですね。いっぺん行ってみたい」といった反応が少なくありません。

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原作者のビアトリクス・ポターが「ピーター・ラビットとその仲間たち」を描いて、
忽ちベストセラーになるのは1902年のころのようですが、その後編集者の
ノーマン・ウォーンとの恋は実らず、失意の彼女の心を癒したのは、移り住んだ
湖水地方の風景だったとあります。

その後、数年にわたり、彼女のヒル・トップの邸、庭、農場、動物たち、村、それら
を取り巻く田園風景は、ポターが物語やイラストを創作する上で、多大なインスピ
レーションを与え続けた、と「THE NATIONAL TRUST」(ナショナル・トラスト)の
ガイドに記載されています。

熱心な環境保護者だったポターは、作品の印税から得られる収益を、農場経営、
周辺の土地購入にあて、湖水地方の環境・景観保護のため14の農場を、死後、
ナショナル・トラストに寄贈しました。

そのおかげで、私たちは当時のままの姿を今に見ることができるのです。

湖水地方の一風景 ヒル・トップの邸。彼女の使用したものがすべて当時のまま保存されています

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ウインダミア湖とその周辺が、美しい湖水地方(The Lake District)のバスや
船での観光の中心となるのでしょうが、他にも編目のように整備されたフット・パス
(歩径路)を一人で、或いはグループで歩いている姿も時々目にしました。
私有地である牧場でも横切ってパスが続くようですから、足に自信がある方にとっ
ては究極のウオーキング・コースではないでしょうか。

世界に支持者、支援者を持つ「ナショナル・トラスト」は、広大な土地を取得し、環境
と景観保持に努めていることは有名ですが、その厳しさはハンパではないと聞いて
います。一木一草たりといえども自然の形を尊重し、住宅も勝手な改造は内外共に
厳しく制限を受けます。

ソネット(14行詩)の名作でも知られる詩人ワーズワースの家、ヒースはまだ野を
覆ってはいませんでしたが、「嵐が丘」などのブロンテ姉妹の住んだ家と村を歩い
て、一日のうちに何度も変わる天気、6月でもまだセーターが必要な湖水地方は
当時の面影そのままになかなか趣のある旅ではありました。

湖水地方の風景画 1. 湖水地方の風景画 2.

一方、エイヴォン川沿い=ストラトフォード・アポン・エイヴォンにあるシェイクスピア
の生家。8歳年上だったという結婚相手のアン・ハサウエイの茅葺の美しい家と
イングリッシュ・ガーデンは本当に来た甲斐があった、と思わせる愛らしくて素晴ら
しいものでした。
しかし、周辺や川沿いの道は新しいレンガ敷きとなり、通りは近代的に整備されて
私には日本の観光地を連想させるものでもありました。

ともあれ、どこまで走っても無料の自動車道路、一本の「野立て看板」もありません。
羊の放牧と石板を積み上げた柵が延々と続くなだらかな草地ですが見飽きません。
名所のスーヴェニール・ショップ(記念品・お土産屋さん)もイギリス人には買う習慣
がないとかでアジア系の観光客が多く、どこでも日本語のパンフが置いてあります。

英国は大人の国?それとも老いた国?なんてこともチラと頭をよぎった今回の旅
でした。

次回、もし英国を旅行する機会があれば、「ナロー・ボート(宿泊もできる運河用の
細身の船)」とレンタカーで安くゆっくり旅をしてみたいというのが夢ですが・・。

アン・ハサウエイの生家。結婚してシェイクスピアと住んだそうです ナロー・ボート Narrow Boats 岸部の道がフット・パス


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