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2007年12月29日(土)更新

出来ることから始める・・Tシャツを贈る。

2007年も残すところ僅かです。この一年あまり、つたない「ブログ」を書くことで私
が得た収穫といえば、沢山の「気付き」をもらえたことです。

 「社長ブログ」以外にも、少なからぬブログを毎日読ませてもらい、世の中には
素晴らしいブロガーがたくさんおられることも知りました。
一人ひとりが家族のこと、職場や企業、地域のこと、日本という国のこと、世界の
こと、そして「宇宙船地球号のゆくえ」にまで及ぶあらゆる問題に対し思索し、真剣
に立ち向かわれている人が多いことも知り、心強く思いました。

また、必然的に自分の考えの甘さや無知に気付いたり、そういう見方が
あったのか、これからの仕事や生き方をどう考えるべきなのか、などなど自分と
いう人間を否応無く再認識、自省させられることも多くありました。
老後の生活にパソコン・インターネットが欠かせないツールになるであろうことも、
強く認識した一年でした。

勿論、ブログという手段を持ち得ない(持たない)「先師」が数多おられることで
しょうし、このような尊敬すべき人たちも含め「未来をよりよきものにしたい」と思
われ、行動する人たちを少しでも応援できたら、とあらためて思った一年でもあり
ました。

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厳しい経営の中でも、自社で出来ることで少しでも社会にお役に立てることも、
これからは考えてみよう、とリーダーで話し合うようになったのも、そういう人たち
の活動をブログやメルマガで読ませて頂いたことにあります。

この秋、社会福祉団体に、少量ですが「プリントTシャツの作成寄贈」を申し入れ
て、必要としているグループを推薦していただくことにしました。

 一昨日「障害者のスポーツ指導者グループ」のリーダーの人たちが見えられ、
「指導者にロゴ入りのTシャツが欲しいと思っていましたが、なかなか手が回らず
とても嬉しいです」と、早速デザインの打ち合わせなどをして帰られました。

 ささやかですが、新年が創業30年のわが社の“フイランソロピー元年”になる
なら喜ばしいことでもあります。
後継者には、無理をせず、出来る範囲で長く続けていって欲しいと話しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 来るべき2008年が、皆様にとって輝かしい年でありますように!!


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/

2007年12月28日(金)更新

JAF(日本自動車連盟)加入暦30年のステッカー

JAFより加入30年の標章である金ピカのステッカーが送られてきました。

ステッカー

お礼状のようなコメントが入っているだけでしたので、卑しさ半分、冷やかし半分で
「何か他に特典はないんですか」と電話してみました。
若い女性の声で「えー、特別に何もないんですよ、ナントカの保険料が10%お安く
なりますが」。

期待もしていませんでしたので、しっかり聞いてもいませんでしたが、今時予期せ
ぬ高価なものやサービスをするほうが余程いい加減な運営をしている財団、とも
受け取れないわけではないので、これはこれで少しも不満はありません。

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この30年間でJAFにお世話になったことは初めの頃にたった一度だけです。

家内とお中元の挨拶に出かけ、「北陸高速」を走っていた時、アクセルを踏んで
いるのにだんだんスピードが落ちてきて「うわー、なんだ、なんだこれは」と思い
つつ、少しパニックになりながら、ともかくミラーを見つつ路肩へ。
(完全に惰性で走っている状態)

最後は「ヨロヨロ」と路側帯に停車しましたが、後続車のことを考えると生きた心地
ではありませんでした。
シフトレバーをPに入れようとすると、全く手ごたえがありません。サイドブレーキを
引いて外に出ると、車の下からオイルが細い流れを作っています。
変速装置(デフ)のオイルがほとんど流出してしまったというわけです。

買ってそれほど経たないドイツ製の小型車でしたが、「怒り」というよりあきれてしま
いました。
高速道路の電話でJAFに連絡、やがて積載車が到着、「私たちはどうすれば・・」と
聞きますと、「ご自分の車に乗ってください」とのこと。

次のインターチェンジまで10分ほど、バスより高い景色でしたが、「路肩まで寄せ
られなかったら・・」と、ともかく無事を喜んだことでした。

この経験が30年もJAFに年会費を払わせ続けることになるわけですが、その後
は全く利用がありません。毎年更新をためらいながらも「ひょっとしたら・・」という
思いが湧きます。
これは保険の感覚に似ていますね。

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10年ほど前までは、小松市にある当社の最大の顧客への納品はすべて私が担当
していました。納品もそうですが、新柄のデザインをどう表現するかなど
細かい打ち合わせや提案が欠かせないからでもあります。

ふすまの大きさほどもある「捺染用シルクスクリーン版」を、多いときは100枚以上
小型トラックに積載し、念のため2系列のロープ掛けをします。一本のロープでは
万一切れて高速道路上に版をばら撒いたりしたら、とんでもない大事故の引き金
になりかねません。

雨の日も雪の日も台風のなかも往復140キロを運びましたが、この間私の運転者
として最も感激した出来事は「四輪駆動」装置が小型トラックにも普及したことです。
雪道、暴風雨の中、4本のタイヤがしっかりと路面をつかんでくれる安心感は本当
に素晴らしい技術で、これは雪国に住んでいる人にしか分からないと思います。

ただ初期のころはよくパンクを経験しました。後輪ばかりだったのは幸いでしたが、
高速路上でのタイヤ交換は、車線側の場合、背中のすぐ後ろを大型トラックが
猛スピードで駆け抜け、恐怖感はハンパではありません。雨の日は頭からドロ水の
シャワーを浴びることも。
20年間、大きな事故に遭わなかったのは幸運でした。

週2回ほど、延べ1500回を超え、道路公団への支払いもその間だけでも計算す
ると、なんと500万円近くになるんですが、もちろん標章などはアリマセン。

現在は捺染部門長が引き継いでくれています。これからも「安全第一」でお願いし
ます。


横山国男

【染型工房 横山工藝】
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【オーダー よさこい屋】
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2007年12月27日(木)更新

歌謡曲の時代とは。

NHKの年末恒例「紅白歌合戦」をあまり視なくなってどのくらいになるでしょうか。
勿論、私だけでなく、かって60%を超える視聴率を記録した時代から、現在30%
が守れるかどうか、という全国的な傾向ですから、「廃止論」まで出てくるのも
不思議ではありませんが、それでもNHKは記念すべき60回に向けて、「歌力
(うたじから)」と称して挽回に向けて必死のようです。

「歌謡曲」については、昭和と平成で何が変わったのか、という分析でどなたかが、
昭和は「時代」を歌い、平成は「私」を歌うようになった、と仰られてなるほどと思い
ましたが、今年などは「千の風になって」などがヒットしたのをみると、さらに死後の
世界にまで及んで、なにか日本(日本人)が変質しつつあるのだろうか、などと
ひょっとしたら頓珍漢なことまで考えてしまいます。

今年8月、5000曲を超すヒット曲を作詞し、小説、エッセーなどでも類稀な才能を
お持ちだった阿久悠さんが70歳で他界されました。
ヒット曲のタイトルをサラッと見ても、「えっ、これも阿久悠なの?」と、あらためて
驚かされますが、あの頃小さかった娘たちが「ペッパー警部」などを身振り手振り
を交えて歌っていた我が家の光景が思い出され、自身も起業間もなくで猛烈に走
り回っていた時代だったなー、と感慨を覚えます。ともかく日本全体を熱気のような
ものが覆っていたように思います。

「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と阿久悠さんは述べたそうです
が、来年は平成も20年、元年の頃は想像もできなかた「マルチメディア」の時代
にあって、これからはどのような「歌謡曲」が生まれてくるのでしょうか。

阿久悠著「歌謡曲の時代ー歌もよう人もよう」(新潮文庫 @500-)を注文しま
した。

横山国男

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2007年12月21日(金)更新

「百姓」と名乗る古野隆雄さんに感動しました。

「自分の仕事は自分でおもしろくする」 百姓 古野隆雄

現在、事務局から「今年一番感動したブログ」の投稿募集があるようです。ブログ
ではないのですが、人間学を学ぶ月刊誌を標榜する「致知」(致知出版社)10月号
に「人生の大則」と題されたインタビュー記事があり、、ここにもこんなに素晴らし
い日本人がおられることを知り、感動しました。

古野隆雄さんをご存知の方は多いのでしょうか。私は恥ずかしながら知りません
でした。「アイガモ農法」の権威です。平成12年スイスのシュワブ財団より「世界で
最も傑出した社会起業家」の一人に選出され、「ともに考え、ともに学ぶ」という
信条で中国やベトナムをはじめ、その国の伝統農法を大事にしながら、農薬や
化学肥料を使わずに、アヒルやアイガモに働いてもらって完全循環型の農法を
広めている「日本の百姓」です。(昭和50年九州大学農学部卒)

古野さんのプロフイルの肩書きには堂々と「百姓」と書いてあります。
「百姓」。・・・今の日本ではあまり名乗りませんね。いわく「農業」とか「農家経営」
とか書いてあるケースが多いように思いますが、古野さんは以下のように述べら
れて、誇り高く「百姓」を使われます。

『私は百姓なんですよ。アイガモ農法が有名になったから米ばかりつくっている
ように思われますが、あらゆる野菜もつくるし、カモや鶏を飼って畜産もします。
百姓は百の作物をつくるという意味と同時に、山の手入れもするし、土木の仕事
もするというように、百の仕事ができる、要するに何でもできるという意味でもあり
ます。本来人間はみんな百姓で、すべての仕事を自分でやっていたんです。
それがすべてお金を出して人にしてもらうようになり、農家ですら単一のものだけ
を大量生産する世の中になった。百姓百作が農業のおもしろさだと思います』。

インタビュアーが ― 自分で自分の仕事をおもしろくする努力が人生で大切な
ことだといえそうですね。 に答えて、
古野『それをやり続けられる人をプロと呼ぶのでしょう。そのためには一度始めた
ことは簡単に諦めないこと。そして一日一日をよく生きることが肝要だと思います』
『一つ問題を解決すると、また一つ問題が出てきます。でもそうやって技術の
“井戸”を掘り続けることが、自分の仕事をおもしろくするのではないでしょうか。
私がアイガモ農法を追求してきたのも、世のため人のためというよりは、自分の
仕事をおもしろくしたかったからだと思います』

アイガモ農法を知るまでは、朝4時に起きて、炎熱の中、地を這うようにして一日
中草を取るが、一週間後にはもう別の草が生えている、という過酷な農作業の
繰り返しの中、「いつか必ず無農薬でやれる方法は見つかる」という根拠はなか
ったけれど自信があったと述べておられます。

記事には古野さんのカモを持っている写真がありますが、こんなにいい顔をした
日本人を最近見かけません。読む人に「仕事」とは何かを「謙虚」に、そして力強く
教えていただいたような気がしました。

横山国男

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2007年12月20日(木)更新

レンブラントの映画から。

「レンブラントの夜警」という“映画”が来春公開されるそうです。

『・・特に注目されたのが、レンブラントの作品に音や光を当て、絵に込められた
物語を浮き彫りにしようという企画で、選ばれた作品は「夜警」(1642年)。いわ
ずと知れた、彼の代表作である。』(週刊新潮12月13日号)

今年、レンブラントとならぶオランダを代表する画家、フェルメールの作品が日本
でも公開され、大変な人気だったようですが、残念ながら見ずに終わりました。
レンブラントは3年ほど前のお正月、京都の美術館「レンブラント展」で、かなりの
作品を見ることができましたが、「夜警」は一度も来日していないとのこと。

レンブラントといえば、『・・レンブラント・ライトと呼ばれる光と影の強弱を巧みに
用いた・・』(同誌)大画家ですが、私の印象は黒いバックから人物や風景のモチ
ーフが浮かび上がる絵ばかりです。

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昨年の初夏、軽井沢近くの「ヴィラデストガーデンファーム」の農園主であり、
画家の玉村豊男さんの「一日水彩画教室」でご指導を受けたことがあります。
ワイン作り、料理は勿論、玉村さんの絵のフアンもすごく多いのですが、美学を
修められた玉村さんから印象的なお話を聞きました。

『ヨーロッパの油絵は、黒をバックにそこから「光と影」の表現に向かっていくが、
日本画は白を背景に、ハイライト部分は和紙や絹本の白を活かして描き上げて
いくのです。これはヨーロッパでは水蒸気が非常に少なく、遠景でもクリアーに見
える、対する日本では遠景は常に霞み、「ぼかし」とか「おぼろげ」とかの表現が
多いのは、ひとえに水蒸気、湿気の国だからです』。

ストンと胸に落ちましたが、連想したのは「レンブラント」と「横山大観」でした。
どちらも大変な感動を観る人にもたらしますが、「芸術と風土」は切っても切れない
関係にあることをあらためて感じさせて頂いたお話でした。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
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