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2011年01月09日(日)更新

『水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない』

1972年に日中の国交が正常化するとき、周恩来首相が「我が国では
水を飲むときには井戸を掘った人を忘れない」と謝意を伝えたとされて
います。この背景というか出所を初めて知りましたが、この言葉を何かで
読んでとても心に響き、今日までずっと記憶にありました。

日本では長く「水と安全はタダ」といわれてきて、私も日頃「水」に感謝
することを忘れがちなのですが、世界193カ国で水道水が飲めるのは
わずか11カ国とのこと。中でも日本の水の品質はずば抜けていて、しかも
全国で高いレベルで管理・供給されています。

石油などは代替燃料が次々と開発されていますが、水は他の何物にも置きか
えることの出来ない「生命のもと」です。
このように質量ともに水は一応充足されているように見える恵まれた我が国
ですが、翻って輸入される食糧、飼料、木材などは生成の過程で大量に原産
地の貴重な水を費消していることになるという事実を知りました。
いわば日本は一方で大量に水を輸入してきたことになるわけです。

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「21世紀、水が最も重要な資源になる」といわれています。東京都が
世界一の技術とシステムを誇る「東京水道」をアジア各国にビジネス展開
しようと動き出している、という記事を『致知 2月号」(致知出版社)
に猪瀬副知事が書いています。

新幹線などもそうですが、車両や軌道の高度な技術もさることながら、その
極限まで高められた「運行システム」こそが断然世界のトップなのです。
日本の「水道」は、漏水率だけとってもロンドンの10~20%,発展途上国
の40~60%にくらべわずか3%だそうで、電気などとともに高度な技術と
システムによる管理が営々と積み上げられてきたことがわかります。

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私たちは、井戸を掘った人たちの苦労を思い起こし、そしてそれを世界最高
のシステムにまで高めた日本人として誇りを持ち、今その技術やシステム
を「発展途上国の病の40%が浄水されていない水が原因」といわれている
世界の水に苦しむ人たちへ提供することが、考えようによっては金で水を
奪ってきたことに対する恩返しなのではないか、とそんな風に年の初めに
考えさせられました。


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2010年10月05日(火)更新

『雲水日記』・・本。

最近、ワタクシ的にはこんなに面白い本はありませんでした。
『雲水日記』(禅文化研究所刊)~絵で見る禅の修行生活~というサブ
タイトルがついています。

帯に「禅堂入門から僧堂の歳時記まで、古来からの伝統に従って行われる
禅の専門道場での修業生活を96枚の飄逸な漫画で描く」とあります。

画・文を書かれたのは、佐藤義英という禅僧で、京都東福寺(臨済宗)で
修行ののち、三重県上野市法泉寺に住職されましたが、病を得て昭和42年
47歳で世を去られました。病床にあった10年の間に、東福寺での修業体験
をもとにこの絵日記風の画文を書きあげられたそうです。

「雲水日記」絵で見る禅の修行生活 画・文=佐藤義英
写真【本の表紙】「雲水日記」絵で見る禅の修行生活 画・文=佐藤義英

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茶・華道、料理など禅の文化は現代の私達の生活に深く根付いていますが、
何より興味を惹かれるのはそのシンプルで究極のエコとも言うべき日常。

一般の人の飾り立てた余計なものばかりの「衣・食・住」から、これだけ
あれば生きて行けるという「基本」に徹するための粗衣粗食と「起きて
半畳、寝て一畳」といわれる僧堂での生活は、そのままが修行の一環。
「己事究明」に必要なもの以外は一切排除されるというわけです。

禅師、禅僧となるには、学歴や社会でどのような地位にあろうと一切関係
なく、全て専門道場での修業を終えなければならず、宗門の大学を卒業した
としても関係ないと書かれています。

エッソ石油の副社長から、60歳を過ぎて金沢の大乗寺で修行され、総持寺の
要職まで務められた松野宗純師が、近くの越前市地蔵院住職をお勤めになら
れた数年間、「地蔵人間塾」でお話をお聞きしたことがあります。
現代版寺子屋のようなもので、禅に対する興味が深まりました。

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本は、志を立てて郷関を出るという「初行脚(はつあんぎゃ)」に始まり、
戒律と鳴らしものといわれる鐘や太鼓や打板の合図によって一定のリズム
に乗りながら整然と一日の生活が流れる様子も描かれていますが、そこは
枯淡の境地には程遠い新米雲水、失敗談や公案に苦しむ姿、坐禅の法悦、
托鉢の喜びなどが生きいきと楽しいマンガと文章で活写されています。

私、「禅・禅宗」の教義などについてはほとんど門外漢、いわばフアンの
ような者ですが、行雲流水からきていると言われる雲水の修行生活日記は、
楽しい禅の案内書としてとても楽しめました。

実はこの本、調べてみると初版は1972年、40年近く前に書かれています。
ちょうどその頃から日本は高度成長に入り、物質的には栄華を極める時代
になっていきます。その半面、失ったものも多いとされていますが、その
後の40年の間に雲水たちの日常に変化があったのかどうかも気になるとこ
ろです。しかし日本に入ってからでも七百年以上の歴史を持つ宗教的思想
の禅が簡単に変わるとも思えません。

宗派のサイトがあり、弁事(私用外出)のついででしょうか、雲水がマック
でくつろぐ現代的な風景なども目にすることがありますが、それはあくまで
表面上のこと、厳しい僧堂での修業は、今もほとんど変わっていないのでは
と想像しています。

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大掃除をしてかなりの書籍・雑誌の類を処分しました。積み上げた本の
中に、私が買った覚えがない本が見えたのがこの「雲水日記」でした。
亡父の居室だった部屋を娘たちが始末したのでそこにあったのでしょう。

父あてのはがきがはさんであり、近所の禅寺から頂いたもののようです。
見つけたのもありがたい仏縁。いいものを残してもらったと感謝です。

禅の修行生活 入門編「安単」
禅の修行生活 - 入門編 -「安単」





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2010年07月31日(土)更新

『断捨離』(その2)何でも捨てればよいのか?

前号で耳慣れぬ言葉として「断捨離」についていろいろ教えられることが
多かったことを書きました。

・・『モノは、入口でストップの「断」 いらないモノは、捨てるの「捨」
モノから離れて、片づけから自由になるの「離」。
難しかった行法哲学が、日常の暮らしの中に落ちていきました。
収納に焦点をあてるのではなく、モノに焦点をあてるのでもなく、自分と
モノとの関係に焦点をあてるのが断捨離だと気付いたのです。
(やましたひでこ著 『ようこそ断捨離へ』「序の章」P-19より)

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全くその通りだと思いますが、この2冊の本が示しているのは、すぐれて
個人の生活、住まいと自分の関係をもっとご機嫌なものにするために書かれ
ていることがほとんどだということです。

もちろん仕事、職場でも整理、整頓・・など5Sの大切さはいうまでもあり
ませんが、“自分とモノとの関係に焦点をあてるのが断捨離”というなら、
当社などの仕事では、古い資料が役にたつケースはかなり多いですし、顧客
との打ち合わせなどで「イメージの摺り合わせ、共有」ではモノが仲立ち
することも少なくありません。

若い人は「古いモノは捨てろ」「邪魔!」と言わんばかりですが、ではモノ
に頼らず、顧客の頭の中にあるイメージを的確に描いてみせる表現力と広範
な知識を持っていますか、と言いたいのです。

もう一つ、モノを通して人間関係が成立し、その後少なからずビジネスに
結び付いた例もあります。

例えば、自分にふさわしくない高額なものはありませんが、書や絵画、
工藝品、書籍などは実際に購入することで作者と一段と近くなるきっかけ
ができ、生涯のお付き合いが生まれたり、当社の仕事を思いだして下さって
ご用命をいただくこともあります。単に見ただけでは深いお付き合いには
ならないでしょう。お互い様です。作者も生活しているのですから。

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~一層求められる「アナログ感覚」~

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」(日本経済新聞出版社刊)の
ブックレビュー(週刊ポスト最新号)で、佐藤さんは次のように述べてい
ます。

『例えば農業に関して何か知りたいという時に、僕らはネットを調べて
わかったような気になる。でも実際はネットの文面を読んだだけで
“読んだ”と“わかった”は違うということにもみんな薄々気づいているん
ですよ。だったら30分でも畑に出て芋の一本も掘った方が情報量は莫大で
そういうリアルな実体験や手触りを伴った「わかる」や<アナログ感覚>
が、今後一層求められていくと思います』

週末は家族で貸農園へ行く、というのが佐藤さんの目下の趣味のようで、
そこからの言葉だと思いますが、進化する情報端末で「事足れり」と考え
ているなら「モノづくり」はできないし、これから優位に立つことも出来
ないと思います。

自分の目で見る、自分の手で持ってみる・・そういうアナログ実体験の
ない人にモノは作れないし、作っても人を共感させることは出来ないでし
ょう。

そもそも買わなければ(断)捨てる(捨)も、もちろん(離)もありませ
ん。(しかし企業経営者としては不景気は困る。自分は買わないけれど、
他人には買って欲しい・・というワケですネ)

ともあれ、私の場合ですが、モノから学んだこと、モノを通して多くの人と
も知り合い、それが少なからず経営に役だってきたこともあったと思ってい
ます。

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2010年07月27日(火)更新

『断捨離』~モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術(その1)

断捨離=“だんしゃり”と読むんだそうで、皆さん結構ご存知らしいんで
すが、この言葉、私は先日初めて知りました。

クラター(がらくた)コンサルタントと称する著者やましたひでこさんの
『新・片づけ術ー断捨離』『ようこそ断捨離へ』を読んでみました。
(新・片づけ術・・は昨年12月の初版から半年で15刷のベストセラー。
世の中、いかに片づけに悩んでいる人が多いかの証明?)

新・片づけ術「断捨離」やましたひでこ (著)  ようこそ断捨離へ モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術 やましたひでこ (著)
写真 『新・片づけ術 断捨離』 『ようこそ断捨離へ』

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きっかけは先日朝のTVのワイドショウで出てきた話題「断捨離」。

おもしろかったのは、床の上に衣類が山積みになってる映像を見ながら、
男性のキャスターが、「このようになかなか片づけられない悩みをお持ち
のお宅も多いですよね」と話し始めて、しばらくすると「・・・・・」と
なり、「あれ?これ僕の部屋だ!!」と、顔を真っ赤にして「誰?だれが
ここ撮ったの?いやー参ったなあ」と大慌て。そりゃー許可したのは奥さん
に違いありません。「TVでかっこいいこと言ってますけど、ホントに片づ
けられないんですよ」という奥さんの怒りが、“公開処刑”という形にな
ったに違いありません。
キャスターのあの大慌てぶり→ご帰宅後二人はどうなったでしょうか。

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著者は一時流行した「収納」「収納術」では問題は解決しないと言います。
本の帯にあるように「つかわないモノは手放す! ためらっている自分に
踏ん切りをつける!」。・・ウーン、その通りなんですけれど。

長年の間に本や衣類、趣味の道具など結構モノがたまり、しかもなかなか
整理しにくくなってくると、人が主役かモノが主役かわからない=人の目
よりも「これは何か間違っているんじゃないか?」と自問自答するように
なります。

でもそれぞれに「愛着」や「思い出」もあるし。(著者は、それは愛着では
なく執着ではありませんか、と。・・そう言われればそうかも)

著者は「全て心の問題」と、そこを明快に「断」じ、納得させてくれます。

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内容豊富ですが、サワリから。
『断捨離とは、不要・不適・不快なモノとの関係を、文字通り、断ち・捨て
・離れ、引き算の解決方法によって停滞を取り除き、住まいの、暮らしの、
身体の、気持ちの、人生の、新陳代謝を促進する・・・』

あるいは『モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を
快適にする行動技術』であり、『家のガラクタを片づけることで、心の
ガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法~そのためには
「断」=入ってくる要らないモノを断つ。「捨」=家にはびこるガラクタ
を捨てる。

そして「断」と「捨」を繰り返した結果訪れる状態を、「離」=モノへの
執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にある私』へと導くのが断捨離
なのです。と。

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 やましたひでこさんは、大学在学中にヨガ道場で、心の執着を手放す
「断行・捨行・離行」に出会い、これを片づけ術として誰もが実践できる
ようにした、と紹介にあります。東京出身ですが、結婚を機に今は私の近く
石川県小松市にお住まいということでさらに親しみが。

北陸地方の方言「むたむた(取り散らかしたもの、ガラクタ)」・・実感
があっていい言葉だとやましたさんは笑う・・を断捨離することは、時間
の軸を今に戻し、重要軸を自分に据えていくこと。
それは今の自分にふさわしいというモノ選びにつながるはず、とおっしゃる。
そして、モノから始める、コト、ヒト、全て、自分との関係の
 問い直しをしてはどうか
、と。

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有り余るモノに埋没しかかっている日本人。一方で日本からの援助物資の
ネームがついたままの学童体操着を嬉しそうに着ている最貧国の子供たち。
(本文から)

この2冊の本は、単なる「収納術」や「片づけ術」のノウハウ本にとどまら
ず、モノを手放せばそれだけスペースが広くなると同時に心が軽くなり、
ご機嫌な日々を手にすることが可能になりますよ、というのがテーマのよう
です。

「断捨離」・・このあともいろいろ考えてみたいと思います。

当分ダンシャリストの
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2010年07月21日(水)更新

「型にはめる」ことの是非

『幼い頃から、「型」にはまった人間になるなと教え込まれて育った。
物事にとらわれない、自由な発想で人生を切り開けと、そう言われ続けて
きた。戦後民主主義の旗の下、いわゆる団塊の世代は、何よりも「型」に
はまったことは悪であると、叩きこまれたのである。
だがそういう教育を施された人間が成人し、職に就き、結婚し、家庭を
持って子供をもうけ、育て上げて見たものは、無節操で自分勝手な若い
世代の、無残な姿であった。
コンビニの前で無様に座りこむ若者たち。公衆の面前でのあからさまな
愛情表現。若い女性たちの、人目をはばからぬ電車内での化粧。
親が子を殺し、子が親をあやめる凄惨な事件の頻発。
これらは何を意味するのか。

確かな規範を持たずに国を動かしてきた大人たちの、自信のなさと、無節
操、安易な金儲け主義、間違った個人主義。そしてそれらの元にある教育の
荒廃。これらの連鎖によって、かかる事態は引き起こされたと断言できる。
要するに我々は失敗したのである。 』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いやー、なかなか手厳しいことをおっしゃるのは『男の作法』(こう書房)
の著者、馬場啓一さん。“はじめに・・人生には型がある。人生の型を
覚えよ”と題した前書きの冒頭部分を引用させてもらいました。

著者自身1948年生まれの団塊世代なので、40項目にわたる服装、酒、
人間関係の深耕、ビジネスマナー、読書や趣味、女性との付き合い方まで
硬軟取り混ぜて「男の作法」を説かれていますが、いわば団塊世代の忸怩
たる思いを、『我々がもっとしっかりしていたら、という悔恨が、本書を
 書かせたのだ。』という前書き最後の一文に凝縮しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は著者より6歳も年上なので、いわゆる団塊世代ではありませんが、
その世代とともに仕事をしてきたし、近い感覚も持っていると思います。
カナイはモロ団塊世代です。

確かにどのような教育を受けてきたか、というのは10年、20年後に
現れるものでしょう。もちろん学校教育だけでなく家庭、社会からのもの
も含めてですが。

団塊ジュニアについて「我々とは違うなあ」と思うことはしばしばありま
すが、「我々は失敗したか」という点になると正直よくわかりません。

「今時の若い者は・・」というフレーズは縄文時代からあった、という
笑い話もあるくらいですから。

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「型」については、古典、伝統芸能を学ぶものには常々「守・波・離」
(しゅはり)として大切なものとされています。

受け継がれたものを守り、現代に合わなくなったものを捨て去り、新しく、
独自の工夫を加え、そして今までの「型」を越える。

当社は以前は「型屋(染型屋)」と呼称されていました。「型」は得意
なんですが、通常の仕事や生活で「型にはめる」是非については・・・
よく考えてみたい「案件」ですナ。


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