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2010年08月26日(木)更新

それから9・11(ナイン・イレブン)の話に・・

先日、米国から一時帰国中の次女が、知人宅で知り合ったという米国人女性
を当社に連れてきたのでしばらく話をしました。
Rさんという30代と思われる日本語の堪能な人。

二回目の来日で、最初は数年前、福井県の教育委員会が募集したAET~
(Assistant English Teacher)として、福井市に近い小・中学校で
英語の指導をしたとのこと。初めての日本での生活の笑い話や日本の英語
教育についての問題点などをおもしろおかしくしかも的確に話してくれま
した。

今回は京都の大学へ留学生としてきているそうで、専攻は「国際関係論」、
テーマは「澤田美喜さんについていろいろ調べています」と言う。
「あー、あのエリザベス・サンダース・ホームの・・・」と私が言うと
「ご存知ですか?知っている人少ないです」と彼女がホッとしたような
顔をしました。

戦後間もないころの話ですから、知らない人が多いのも無理ありません。
私も詳しいわけではなく、ジョセフイン・ベーカーさんというダンサーも
たしか関係ありましたね、などとウロ覚えの話をしました。
以下彼女のレクチュアーです。

澤田美喜さんは三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の孫で夫は外交官。
ロンドンで孤児救済に目覚め、帰国後米兵や軍属と日本女性の間に生まれ、
捨てられた混血の孤児をホームに引き取り、述べ2000人も育てたとの
こと。
国に物納した大磯の岩崎家別荘を、並はずれた強い意志と情熱で多額の
資金を集めて買い戻しホームにするなど、その生涯はいわれのない人種
差別との戦いでもあった・・成長した孤児を後にはブラジルでの新天地へ、
という活動もしたが、今はまだそこまで調べていないとRさんは言いました。

「国際関係」「共生社会」にふさわしいテーマのように思います、と私は
言いました。
そして、ふっと思いだして「9・11の時、貴女はどこに?」と質問しま
した。人種、国際関係、共生などの言葉から連想したのかも知れません。

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「ああ、9・11、ナイン・イレブンね。私は両親とニュージャージーに
いました。ニューヨークとは近い所です」。

メディアなどでは「September Ereven」とか言うようですが、一般には
「ナイン・イレブン」なのか、と思いました。

「もちろん、すごいショックでした。ニュージャージーにはJ・Fケネディ
など大きいエアポートだけでも3つあり、24時間飛行機の音がします。
でも、あの時3日間すべての空港が閉鎖されました。すごい経験でした。
全く音というものが消えてしまったのです。私、毎朝近所の森へ散歩に
行ってましたが、たまに空軍のジェット機が低空飛行で飛んできて怖か
ったです。そして町中の人が急に優しくなったんです。スーパーマーケット
のレジでも「お先にどうぞ」なんて。そんなことそれまでになかったこと。
これからどうなるんだろう、アメリカは大丈夫なの?人種や肌の色に関係
なくみんなが何か絆を、もっとコミニュケートしたいと強く思っていたのか
も知れません。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2001年9月11日。あれから9年、間もなく総数3000名に近い
犠牲者を出した「ナイン・イレブン」がやってきます。
遠い日本でも連日リアルな映像を見つめ、背筋が凍る思いをしたのは私だけ
ではないと思います。

真の「共生社会」のためには、澤田美喜さんのような人がもっと世界に必要
なんでしょうね。

Rさん、また来てその後の研究の成果を話してください。

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