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2010年07月05日(月)更新

「身土不二」・・石塚左玄の“漢方の食養生法”

石塚左玄は江戸時代末期に福井市で生まれ、「食育」を日本で最も早く
提唱した医師です。

昨日の福井新聞に、石塚左玄の功績を研究している地元の岩佐勢市さんと
いう方が『食育の祖 石塚左玄物語』(A5版 89ページ 580円 
正食出版刊)を出版されたという記事が掲載されていました。

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 医師石塚左玄についてご存じの方は少ないのではないかと思います。
かく言う地元の私も名前を聞いたことがあるくらいでしたが、つい先日、
東洋医学・漢方のM先生(大阪)のところへカナイと治療を受けに行った際、
待合室に「漢方の食養生法」という20頁ほどの小冊子があり、そこに
「石塚左玄翁」の食育に関することが詳しく書かれてあるのを読んだ直後の
新聞記事でしたから少し驚きました。

冊子の後半に『食医 石塚左玄先生』と題して、左玄は日本人は五つの原理
に基づいた食べ方をしなければならないと述べている、とあります。

その五つの原理とは、1.食物至上論 2.陰陽調和論 3.穀物動物論
4.一物全体食論 5.身土不二論 です。

全てをご紹介できませんが、最後の「身土不二論」というのは、その土地、
その季節のものを食べよという教えです。

身体とそのおかれている風土とが、一体となること。その土地、その地方
に先祖代々伝わってきた伝統的食生活には、それぞれ意味があり、またその
土地に行ったらその土地の食生活を学ぶべきであると。

今や食生活における季節感というものは薄れ、自然のリズムを無視した姿
がそこにあります。人類は高度な文明を築く程に進歩したが、自然との調和
に関しては後退の一途をたどっている、というようなお話がM先生の解説を
まじえて書かれています。

ただM先生は、「明治時代と違いますから。あまりストイックに考えても
逆にストレスになりますよ」と笑っておられました。

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これとよく似た話を、建築家で心友のS君が昔からよくしてくれました。

「家」も、その土地で生育した木で建て、壁や瓦にはその土地の土を使う
のがそこで暮らす人間に最も適している・・これも「身土不二」でしょう。
密閉につながるサッシや新建材がアトピーなどの障害を生むことと無関係
ではないと言われています。今の時代にはなかなか難しいことですが。

要するに、人はあまり「風土」を無視して生活すると病気になったりする、
ということでしょう。

さらに言えば、医学を東洋、西洋と区別するのではなく、どちらもその良い
点を「医療を受ける人」のために活かすべきであり、もちろん病院や医師の
ために医療が存在するわけではありません。

最近は、鍼灸や漢方の「身体全体を見渡して“整える”」という考え方、
その前の「命は食にあり」「病は口にあり」など、現代栄養学とは違う
日本人に合った“食養”を説く左玄や益軒のような古人の食生活に関する
研究も大いに参考にする必要があると考えるようになりました。


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