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2010年07月31日(土)更新

『断捨離』(その2)何でも捨てればよいのか?

前号で耳慣れぬ言葉として「断捨離」についていろいろ教えられることが
多かったことを書きました。

・・『モノは、入口でストップの「断」 いらないモノは、捨てるの「捨」
モノから離れて、片づけから自由になるの「離」。
難しかった行法哲学が、日常の暮らしの中に落ちていきました。
収納に焦点をあてるのではなく、モノに焦点をあてるのでもなく、自分と
モノとの関係に焦点をあてるのが断捨離だと気付いたのです。
(やましたひでこ著 『ようこそ断捨離へ』「序の章」P-19より)

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全くその通りだと思いますが、この2冊の本が示しているのは、すぐれて
個人の生活、住まいと自分の関係をもっとご機嫌なものにするために書かれ
ていることがほとんどだということです。

もちろん仕事、職場でも整理、整頓・・など5Sの大切さはいうまでもあり
ませんが、“自分とモノとの関係に焦点をあてるのが断捨離”というなら、
当社などの仕事では、古い資料が役にたつケースはかなり多いですし、顧客
との打ち合わせなどで「イメージの摺り合わせ、共有」ではモノが仲立ち
することも少なくありません。

若い人は「古いモノは捨てろ」「邪魔!」と言わんばかりですが、ではモノ
に頼らず、顧客の頭の中にあるイメージを的確に描いてみせる表現力と広範
な知識を持っていますか、と言いたいのです。

もう一つ、モノを通して人間関係が成立し、その後少なからずビジネスに
結び付いた例もあります。

例えば、自分にふさわしくない高額なものはありませんが、書や絵画、
工藝品、書籍などは実際に購入することで作者と一段と近くなるきっかけ
ができ、生涯のお付き合いが生まれたり、当社の仕事を思いだして下さって
ご用命をいただくこともあります。単に見ただけでは深いお付き合いには
ならないでしょう。お互い様です。作者も生活しているのですから。

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~一層求められる「アナログ感覚」~

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」(日本経済新聞出版社刊)の
ブックレビュー(週刊ポスト最新号)で、佐藤さんは次のように述べてい
ます。

『例えば農業に関して何か知りたいという時に、僕らはネットを調べて
わかったような気になる。でも実際はネットの文面を読んだだけで
“読んだ”と“わかった”は違うということにもみんな薄々気づいているん
ですよ。だったら30分でも畑に出て芋の一本も掘った方が情報量は莫大で
そういうリアルな実体験や手触りを伴った「わかる」や<アナログ感覚>
が、今後一層求められていくと思います』

週末は家族で貸農園へ行く、というのが佐藤さんの目下の趣味のようで、
そこからの言葉だと思いますが、進化する情報端末で「事足れり」と考え
ているなら「モノづくり」はできないし、これから優位に立つことも出来
ないと思います。

自分の目で見る、自分の手で持ってみる・・そういうアナログ実体験の
ない人にモノは作れないし、作っても人を共感させることは出来ないでし
ょう。

そもそも買わなければ(断)捨てる(捨)も、もちろん(離)もありませ
ん。(しかし企業経営者としては不景気は困る。自分は買わないけれど、
他人には買って欲しい・・というワケですネ)

ともあれ、私の場合ですが、モノから学んだこと、モノを通して多くの人と
も知り合い、それが少なからず経営に役だってきたこともあったと思ってい
ます。

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