大きくする 標準 小さくする

2010年07月21日(水)更新

「型にはめる」ことの是非

『幼い頃から、「型」にはまった人間になるなと教え込まれて育った。
物事にとらわれない、自由な発想で人生を切り開けと、そう言われ続けて
きた。戦後民主主義の旗の下、いわゆる団塊の世代は、何よりも「型」に
はまったことは悪であると、叩きこまれたのである。
だがそういう教育を施された人間が成人し、職に就き、結婚し、家庭を
持って子供をもうけ、育て上げて見たものは、無節操で自分勝手な若い
世代の、無残な姿であった。
コンビニの前で無様に座りこむ若者たち。公衆の面前でのあからさまな
愛情表現。若い女性たちの、人目をはばからぬ電車内での化粧。
親が子を殺し、子が親をあやめる凄惨な事件の頻発。
これらは何を意味するのか。

確かな規範を持たずに国を動かしてきた大人たちの、自信のなさと、無節
操、安易な金儲け主義、間違った個人主義。そしてそれらの元にある教育の
荒廃。これらの連鎖によって、かかる事態は引き起こされたと断言できる。
要するに我々は失敗したのである。 』

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いやー、なかなか手厳しいことをおっしゃるのは『男の作法』(こう書房)
の著者、馬場啓一さん。“はじめに・・人生には型がある。人生の型を
覚えよ”と題した前書きの冒頭部分を引用させてもらいました。

著者自身1948年生まれの団塊世代なので、40項目にわたる服装、酒、
人間関係の深耕、ビジネスマナー、読書や趣味、女性との付き合い方まで
硬軟取り混ぜて「男の作法」を説かれていますが、いわば団塊世代の忸怩
たる思いを、『我々がもっとしっかりしていたら、という悔恨が、本書を
 書かせたのだ。』という前書き最後の一文に凝縮しています。

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私は著者より6歳も年上なので、いわゆる団塊世代ではありませんが、
その世代とともに仕事をしてきたし、近い感覚も持っていると思います。
カナイはモロ団塊世代です。

確かにどのような教育を受けてきたか、というのは10年、20年後に
現れるものでしょう。もちろん学校教育だけでなく家庭、社会からのもの
も含めてですが。

団塊ジュニアについて「我々とは違うなあ」と思うことはしばしばありま
すが、「我々は失敗したか」という点になると正直よくわかりません。

「今時の若い者は・・」というフレーズは縄文時代からあった、という
笑い話もあるくらいですから。

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「型」については、古典、伝統芸能を学ぶものには常々「守・波・離」
(しゅはり)として大切なものとされています。

受け継がれたものを守り、現代に合わなくなったものを捨て去り、新しく、
独自の工夫を加え、そして今までの「型」を越える。

当社は以前は「型屋(染型屋)」と呼称されていました。「型」は得意
なんですが、通常の仕事や生活で「型にはめる」是非については・・・
よく考えてみたい「案件」ですナ。


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