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2010年03月05日(金)更新

「藤田健吾!」生徒の一人が叫ぶ。「ハイ!」クラス全員が応える。

卒業式のシーズン。
諏訪中央病院の名誉院長鎌田實先生が『週刊ポスト3・12日号』に書かれた
コラム、「ジタバタしない」“泣きながら食べたロールケーキ”は涙なくして読めませ
んでした。(引用させていただきます)

要約すると、
藤田健吾くん(静岡)は、子供のころからサッカーがうまく、ヨーロッパ遠征にも
選ばれるほどだった。しかし、中学3年生で上咽頭がんを発病、その後もサッカー
を続けたが、07年10月9日、彼は17歳で亡くなる。

07年、静岡での鎌田先生の講演会後の楽屋を訪ねた健吾くんのお母さんが、
その後も先生と何度か手紙を交わすようになり、彼の死後発見されたブログの
「翼を失った鳥」の詩に、鎌田先生は、何とかサッカーを続けようと必死にもがいて
いる彼の姿が見えた、と書かれています。

そしてブログは<サッカー部の仲間は、永遠に僕の宝物です。本当にありがとう>
と結ばれていたという。

亡くなって5カ月後の卒業式も感動的だった。
職員会議で健吾くんの名を呼ばないという方針は決まっていた。
それでも幼稚園から一緒だったクラスメートは遺影を制服の中に秘めて入場。

クラス全員の名前を担任が呼び終えた瞬間、生徒の一人が「藤田健吾!」と叫ん
だ。これにクラス全員が「ハイ!」と応えた。
健吾くんの告別式のときに練られたという。   「健吾と一緒に卒業しよう」。

健吾くんが生きていれば、今年は成人式。健吾くんの友人たちは、3年経っても
彼を忘れていなかった。新成人で作る実行委員会は、成人の集いに、ご両親を
招待した。 という。

ご両親は、そのお礼に成人105名全員に紅白のロールケーキを配ったそうで、
鎌田先生にも手紙とともにお母さんから送られてきて、先生は泣きながらロール
ケーキを食べたとあります。

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話は変わりますが、今日の日経39面に、“景気低迷 高3生、袋小路”「大学断念
・・・就職も困難」という記事が載っています。
「今までにない事態」として現場の進路指導の先生が悲鳴をあげている、と。

素晴らしい健吾くんやその仲間たち、後輩が「社会に出られない」という現実。
私達が作ってきたもの、求めてきた社会とはこういうものではなかったはず、という
思いが私の胸を締め付けます。


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