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2010年10月26日(火)更新

ほんこさん(報恩講の季節)

浄土真宗では、この季節「報恩講」と言って、開祖親鸞の祥月命日前後に
法要を行いますが、門徒にとっても本来最も重要な行事とされています。

東西の本願寺ほか、真宗各宗派で新暦、旧暦の採用で日程が違うようです
が、私の家にも毎年この時季になると「お寺さん」がお出でになり、お経
をあげていただくことになります。

今年は24日(日)の夕刻でしたが、子供の頃は「ほんこさん」と呼んで
家族総出で家を掃除し、仏壇、仏具を磨いた記憶があります。30年ほど
前、母の葬儀の際、仏壇を新しくしましたが、小型でしかも金ピカではない
ので「磨く」という仕事はあまりなく、助かります。

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敬虔な仏教徒でもない私には、両親がやっていたことをただ引き継いでい
るだけなのですが、最近、世代が若返った家では「ウチでは必要ないです
から」と断るケースも増えているとか。

確かに、お布施や寺の維持費用などそれなりの出費に加え、特に来年は
親鸞上人の750回大遠忌を控え特別なご芳志を、などという項目もあり
ますから、「費用対効果」などを考える人が多くなった現代では昔のように
はいかないでしょう。

我が家へ来られたご住職も、あと10年でまず檀家の少ない寺院から経営
は危機的な状況になると。跡継ぎの問題も含めて日本の仏教が危機を迎える
ということにもなりかねないらしいです。

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「無縁社会」がにわかにクローズアップされていますが、日本は戸籍制度
とどこかの寺に同行衆として帰属してきましたから、身元がわからないと
いうようなことは少なかったのではないかと思いますし、寺には過去帳が
あって何代も前から自身のルーツを知ることもできます。

高度成長期、たくさんの人が都会へ出てそのまま居つき、中には住まいや
家族を失ったり、またわざわざ関係を断つとその人が誰なのかわからない
ということが起きても不思議ではありません。

「結(ゆい)」というような地域社会の共同体組織も崩れ、先祖代々信仰し
ていた宗教・寺との縁もなくなる・・それに代わるものを私達は手にできて
いるのかを考えると「無縁社会」の実感が迫ってきます。

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今年は7人の家族全員でお坊さんの後ろでお経を聞くことが出きましたが、
小6と小2の孫などには「これは何?」と思っている事でしょう。
私もその年頃は、毎朝仏壇の前でお経をあげる両親の後ろでわけもわからず
座っていた時期がありましたが、何かが残っているような気もします。

子供にとっては一年に一度の行事ですが、まずはそれでいいんではないかと
思っています。


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