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2009年06月08日(月)更新

「全国植樹祭」に両陛下ご来県で思うこと

今朝の地元紙を開くと、「全国植樹祭」が47年ぶりに福井市とその近郊で開かれ
たニュースで一杯です。

メーン会場は数年前、豪雨禍で大きな被害にみまわれた市の東部、朝倉義景の
居城跡で有名な「一乗谷朝倉遺跡唐門(からもん)前広場」一帯です。
幸い雨も降らず、6300名もの出席者で「豊かな緑を次代へ」をテーマに祭典が
滞りなく行われたようです。

天皇、皇后両陛下は記念式典でウスズミザクラ、アカマツ、ケヤキ、トチノキ、スダ
ジイを植樹され、ヤブツバキ、キタコブシ、ユキバタツバキ、ヤマボウシの種を蒔
かれた、とあります。
私は森や里山にかなり関心がありますので名前は知っている木ばかりですが、
中にはそれがどんな木か姿が思い浮かばないものもあります。

介添え役のボーイスカウト、ガールスカウトと両陛下の植樹のお写真は微笑ましく、
緑の大切さの思いとともに心に温かいものが満ちてきました。

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私は1942年生まれですから、戦後民主主義教育と言われるものを受けた最初
の世代でしょう。
「象徴としての天皇」を教えられたというわけですが、そのせいか世界でも稀有の
日本の天皇・皇室の長い歴史、国との関わりについては詳しくありません。

だからダメなんだとどこかからお叱りがあるようにも思いますが、私が天皇・皇室
のことでいつも思いますのは、「元首」とされる割にはあらゆることに大変「質素」
であられるということです。

台湾の「故宮博物院」での展示物を見ても、その気の遠くなるような時間と経費を
かけた工芸品などが王朝の庇護のもとに作られたことや、ウイーンの市街はハプ
スブルグ家の庭だった、ベルサイユ宮殿やロシア王朝、古くはエジプトの王家など
連想するのは「金銀財宝の輝き」。

日本にも天皇の別荘だった「離宮」が今もいくつか残っていますが、私の大好きな
「桂離宮」にしても、実に自然と一体となったある意味「簡素の美」「シンプル」を
具現したものです。建築材料も大体が木と紙と土ですから。
シルクロードを経た海外の文物を収蔵した「正倉院」にしても、金銀財宝というより
は、まあ「博物館」「古物収蔵館」のような趣ではないでしょうか。

日本の天皇は日常そのご公務、定例の祭儀の執り行いはなかなかの激務で
夜明け前にお勤めになられる行事も少なくないようです。
「世界平和」と「瑞穂の国日本」の未来永劫をお祈りされておられるに違いありませ
んが、お田植えの際のお写真などを拝見すると、おそれながら古いジャンパーに、
長年お使いになったのでは、と思われるズボンやゴム長などをおはきになり、本当
に尊敬申し上げてしまいます。

日本の皇室にどのような「お宝」があるのか存じませんが、少なくとも私には民衆
の苦役から得た「金銀財宝」が溢れている等とは想像できません。
もしそうならこのように永く日本の皇室が存在しているとは思えないからです。


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