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2009年03月09日(月)更新

男は「罪滅ぼし介護」、女は「仕返し介護」・・榊原さんの本

近頃こんなに身につまされて(?)読んだ面白い本はありません。
経営者会報ブロガーのお一人、アルベロサクロの榊原節子さんが書かれた
『凛としたシニア「ああ、いい人生だった」と思えるように』(PHP@1300ー)です。

経営者会報本誌のコラムでチャーミングなお顔も存じておりますし、お義父様は
あの心臓外科の世界的権威で、我が福井出身の東京女子医大故榊原仟教授。
ゴルフで知り合いの先生もたくさんおられる「福井循環器病院」「福井心臓血圧
センター」を故郷に設立してくださった功労者です。
これもなにかのご縁のようでとても嬉しく思いました。

『凛としたシニア「ああ、いい人生だった」と思えるように』榊原節子 著(PHP@1300ー)

榊原さんは私の二つ下の1944年お生まれですが、第一章は「年をとるということ」
の題で“アンチエイジングへの違和感” “思い違い、言い違い、聞き違い” “探し
 物学”など日常の事件が面白おかしく書かれています。
私自身の経験に照らして「そうそう、あるある」の連続で大笑いしてしまいました。

ボケないように奮戦・努力しておられる榊原さんでも年齢は容赦なく機能の低下を
押しつけてくる、それを一日でも遅くする、そして明るく頭脳的に「老い」への戦術を
考えるという本です。
元記事の出典、こんな時はどこへ相談したらよいか、なども各小題の末尾に記載
されていてとても親切です。

第2章「仕事とリタイアについて」3章「お金を活かす」4章「健康・介護・死について」
振り込め詐欺対策、介護する、される問題への考え方などの助言も含め40代
以降の人には特に役立つことばかり、ぜひお読みになることをお薦めします。

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標題の【男は「罪滅ぼし介護」、「女は仕返し介護」】では、私の同級生のお兄さん、
Hさんのケッサクな話を思い出しました。

私より5才年上のH社長ともう10年以上も前、ゴルフの「マスターズトーナメント」を
はるばるジョージア州のオーガスタまで観戦に出かけたときの機中での会話です。

介護の話題になって『横山ハン、ワシなんか寝たきりになったら悲惨なもんやで。
「オーイ、おしっこ出た」言うても女房はすぐには来てくれんやろナ。おまけに
オシメ取り換えるたんびに尻っぺた“ギュー”とつねられるやろな』で大笑い。

要するに接待(名目のときも?)で毎晩ニギヤカなオネエサンのいるところへ繰り
出し、ゴルフだ研修だ(何の?)と東南アジア方面への出張も数知れず・・。
奥様はとっくにご存じ、というわけで判決を待つというか執行猶予の身である、と。

しかし、一見このダニー・デビート(アメリカの名優・・短身でお腹がでている)似の
H社長さん、なんとも愛嬌があり、優しさのオーラが満開なのでものすごくモテると
思います。が、本当はかなりゼントルマンなのではないか、と私はにらんでます。

世の中には「面白い話をさも見てきたように、あるいは当事者のように」話す話芸
の達人がいますからね。
未だかって戦果のない私などは尻っぺたには悪いけど「羨ましい」とその時は思い
ました。 うっかり信じるところでした。

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本書P133『「長生きリスクに関して」では、平均寿命は、男79.19、女85.99歳で
ある。これは生まれたばかりの赤ちゃんの平均余命であるが、60歳になった人の
平均余命は男であと22.41年、女で28.06年となる。さらに、共に60歳の夫婦
どちらかが95歳まで生きながらえる確率は25%もある(後略)』んだそうです。

ン?平均余命ではあと15年あまりしかないのか。・・こ、こうしてはいられません。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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