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2009年01月09日(金)更新

カラスウリ (唐朱瓜)

“カラスウリ” 水彩 40cX30c


下手な「手すさびの水彩画」でカラスウリを描いてみました。
カラスウリを「唐朱瓜」と書くとは知りませんでした。カラス(烏)とは関係ないそうで、
鳥はこの実を食べないとか。

別名を「玉草(たまずさ)」とも言うそうですが、風流ないわれがあるそう。

万葉の時代、男女の恋文(ふみ)のやりとりを仲介する使者は梓の木で作った杖
を持っており、「玉梓(たまずさ)の使い」と呼称されていました。
この「玉梓の使い」がのちに転化し、恋文そのものを「たまずさ(玉草)」というように
なったとのことです。カラスウリの種が文を結んだ形に似ているところからきた、と
の言い伝えもあるようです。

 使者を立てて「恋文」をやりとりする・・・・われわれの先祖は優雅なものでした。
そう言えば使者を横に「恋文の返信」らしきものを書いているうら若い女性の絵が
フェルメールにもありますね。

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カラスウリの強い赤オレンジ(緋色)に魅かれて描きましたが、枯れ枝、枯れ葉の
あちらこちらが面白いな、と描き終わって思いました。
なにか音楽のようなリズムを感じるのは、指揮者のタクトの軌跡にも見えるからで
しょうか。「緑」はよくよくさがすと、枯れ葉とヘタの部分にわずかに残っていました。

そういえばよく似た雰囲気のサンキライ(山帰来)も描いてみるかナ。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
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