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2009年01月26日(月)更新

「今日が一番若い」

そうです。誰もが「今日が一番若い」んですね。明日になれば等しく一日歳をとる
わけですから間違いありません。

平成14年から3年ほど、武生市(現越前市)にある松野宗純老師の「地蔵院」で
開かれた「人間塾」へ一か月に一度お話を聞きに通ったことがあります。
昭和の哲学者であり、教育者であった森信三先生の「修身教授録」の輪読と
老師の解説、講話がありました。

老師はエッソ石油(日本)の副社長を勤められたのち、禅門に入られたのですが、
その理由の一つに「社員、全国のガソリンスタンドの再編など、心ならずもリストラ
の大ナタを振るった責任者」という強い意識があられたようです。

金沢の「大乗寺」(曹洞宗)で10年に及ぶ修行の後、ご自身の托鉢、篤志家の
ご支援のもと、かわいい(!)という形容がふさわしい「地蔵院」をその手で再興さ
れました。

PHP友の会会長、松下政経塾塾頭なども歴任され、今は地蔵院住職も辞されて
奥様の待つ横浜のご自宅へお帰りになっておられます。
80代半ばを超えられたと思いますが、時節にはお葉書などを頂戴します。

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「今日が一番若い」は“禅語”かどうか知りませんが、老師からお聞きしてなるほど
と思い心に残っている言葉です。一日一日を無駄にしてはいけませんよ、先を
憂えたり、過去を悔む必要はないのです・・・・「禅」は“今”を一番大切に考える、
ということだったように思います。

「今ある命が全てである。目の前にある生活が全てである」

この言葉にも感動しました。目の前にある生活が全て ・・・シンプルでこれ以上
何も付け加えることはありません。

「今日の仕事がどんなに辛くても、今日だけなら やり遂げることができる。
日が暮れるまでなら、誰に対しても快活に、親切に、辛抱強くしていくことができる」

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禅の永遠のテーマとも言うべき「今 ここ われ」の連想から、“今”を含むフレーズ
を思いつくまま並べてみましたが、それにつけても恥ずかしくも反省多き日々では
あります。・・・(ホレ、もう悔やんでる!)


横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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