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2009年01月14日(水)更新

「スタイル」とは「道(どう)」のことではないでしょうか。

昨夜「一眼レフデジカメ講座」に出席。12月の2回とも所用と重なって欠席したので
心配していましたが、案の定、肝心のいくつかのポイントを聴き逃したようです。
この部分は本でも読んで補うか、講師とは旧知の間柄なのでラボへ伺って「補習」
を受けられればいいのですが。

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講師のTさんが、「アマチュアというのはすごいですね」と面白い話をしました。

被写体にピントを合わせて、前後はぼかす・・きれいな女性の表情バッチリ、髪の
毛一本一本まで見えるくらい、背景はぼかされているので、なお被写体が印象的、
という写真をよくみかけます。
これは望遠レンズを近距離で使うことで表現できるのですが、アマチュアでも
標準レンズで絞りとシャッター速度を工夫すれば十分このような写真は撮れるん
だそうです。

ところが
『よくモデルの撮影会などにいくと、300ミリくらいの大砲のような望遠レンズをつ
けて、前の方に陣取っている人がいますが、これは50万円とか70万円とかします。
それがアマチュアカメラマンなんですから驚いてしまいます。カメラの販売や撮影を
商売にしている私でも、「ま、1年に数回使う程度だから、他の方法で工夫するか」
と持っていません』と苦笑しながら話されました。 プロたるゆえんです。

これを聞いて私はある話を思い出しました。
<英国に行って、かの地の友人Eさんとゴルフを楽しんだ初老の日本人Jさんの
お話です。Jさんは自慢の日本製のハイテク=チタン製のドライバーで歳に似合
わずガンガン飛ばします。Eさんは驚いて「これが噂の日本製メタルドライバーな
のか。すごいね」 と感心しながら、自分は古いパーシモン(柿の木製)のウッドで、
距離は出ませんが、正確にバンカーを避け、池をよけながらポイント、ポイントへ
球を運びます。
ゲームが終わり、JさんはこのドライバーをEさんにプレゼントすることにしました。
日本の自宅にはこれより新しい高価なものも持っていたからです。
遠慮しながらもEさんは受取りました。

それから数カ月後、このクラブが日本のJさんあてに、ていねいな礼状とともに送
り返されてきました。「長年慣れ親しんできた僕のゴルフスタイルにはどうしても合
わないのでね。ありがとう」と書かれていたそうです。>

さすがゴルフ発祥の地、ゴルフゲームの何たるかを知る素敵なアマチュアです。

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「スタイル」というのは、我々の年代では主に姿とか形状を言ってきました。
たとえば、「あの人、美人でスタイルがいいね」とかです。
しかし、本当は「ライフスタイル」のように、もっと幅の広い意味で用いる方が正しい
ようで、日本語で近い言葉では「道(どう)」かも知れない、外形でなくむしろ中身、
生き方とか信条とかをいうのでは、と思います。

アマチュアの写真愛好家でもゴルファーでもよいですが、「自分のスタイル」を作れ
たらそれが一番素敵なことではないでしょうか。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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