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2008年08月07日(木)更新

孫連れアメリカの旅(4) 素敵なMITホテル

夏の海外旅行は軽装で助かるとは言え、ワンパク二人を入れた4人の旅装は、
それなりに頭を悩ませます。まして用心深いカナイは「小さなマツモトキヨシ」並み
の細々とした薬やインスタント食品まで持参するので大変です。
(かって同行した友人があまりに何でも持っているので驚き、助かったと言われた
 ことがありますし、アリタリアの機内で珍しい薬を持っていて感謝されたことも
 あります)。

シカゴでの宿泊は、利便を考えて娘夫婦のアパートメントに出来るだけ近いホテル
をネットで予約して行きましたが、名の通った大手チェーンホテルにもかかわらず
もう一つ。
「古いアメ車」と形容するのがピッタリで、部屋もベッドも馬鹿でかく、ソファーのスプ
リングもくたびれかかっていて、照明もなんとなく暗いのです。
トイレも使用後に大きなヴァキューム音がするので、子供たちはレバーを押すと
一目散に部屋に逃げ帰ってきます。・・でもこれもよい思い出になることでしょう。
アメ車といえば聞きしに勝る日本車の多いこと。大型のアメリカ然とした車は全く
と言っていいほど見かけませんでした。

シェラトンノースウエストシカゴ ホテルの駐車場・殆ど日本車


反対に娘たちが予約してくれたボストンの「ル・メリディアン ケンブリッジ」はとても
素敵なホテルでした。面白いのはこのホテルはどうやらMIT(マサチュセッツ工科
 大学)から運営を委託されているのではと思われる点。日本でも経営はW大でも
ホテル運営のノウハウがないのでリーガロイヤルに運営を委託しているホテルが
東京にありますが、あれと同じではないかと推測しました。

小規模なホテルですが、館内のいたるところにMITの歴史を示す写真、ロボット
等のディスプレー、照明のカバーなどにはプリント基盤の配線図が描かれ、中でも
面白かったのはベッドカバーのデザイン。数式の柄なのです。
大学関係者のためのミーティングルーム、レストランなどもあるようでした。この辺
は東京の先述のホテルとは違ってアカデミックな雰囲気。

数式の柄のベッドカバー 廊下の照明器具(回路図)

帰国後、この写真を見た友人がe=mcの2乗の数式は、アインシュタインの有名
なエネルギーと質量の関係を示す式で、核融合の説明でもよく知られている、との
ことですがなんのことやら数学にうとい私にはさっぱり解りません。

さすがハーバード、MITを擁するボストンならではのホテルですが、メリディアン系
は時々四角い便座など独特のインテリアデザインがあったりして、嫌いではありま
せんが、なにより日本人のサイズに合ってる感じがするのはヨーロッパ系ホテル
だからでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カナイは2日以上宿泊するホテルでは、必ずといっていいほどスーツケースの中身、
特に衣類などはチェスト(たんす)に移し、洗面用具、化粧品も洗面台に並べます。
以前に「社長ブログ」で、泊まった形跡が全くないほど出立の際はきれいに整頓、
お掃除までされて部屋を空けるという社長さんがおられて感心しましたが、それほど
ではありませんが、これも「日本人のお行儀」ともいえるかも知れません。

世界のホテルマンから、最も客室をきれいに使い、静かなのは日本人と称賛され
るようですが、こういう習慣は大事にしたいもの。因みにこの点であまり評判
がよくないのは、今のところ中国人旅行者だそうです。余計なことですがそのうち
マナーも世界の大国になって欲しいものです。(何でも持って帰ってしまうので、
置物などは棚に接着するホテルも増えてきたとか)

旅の楽しみの一つは内外を問わず、旅館やホテルライフ。ユースホステルや
西洋旅籠ともいうべきB&Bも楽しいものですが、「ル・メリディアン ケンブリッジ」
は思い出に残るホテルの一つ、ボストンでホテルをお探しの節はお薦めします。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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