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2008年06月17日(火)更新

ボーンゴルファー タイガー・ウッズ。

今朝(17日)、第108回「全米オープンゴルフ」が終わりました。今日の18ホール
プレーオフを入れると実に5日間、私も今回の会場サンディエゴ近郊のトーリー
パインズG.Cがアメリカンタイプではなく、シーサイドのリンクスタイプなので景色
が美しく、毎日早起きして風景も楽しみました。

早くも全米オープン史上歴史に残る名勝負だった、との声が高いのは、ひざの手
術後の痛みに耐え、文字通り手負いの「虎」となったタイガー・ウッズの度重なる
ここぞという時の奇跡的なショットとパット。しっかりと我が目で見て、同時代に生き
た喜びすら感じさせてくれるというもの。

中でも最終日18番でのバーディーでプレーオフに持ち込んだ5mほどの難しい
下りのパット、今日プレーオフでも1打リードされた18番で又もやバーディーで追
いつき、遂にサドンデス1ホール目、親友ロコ・メディエートを降しました。

昨日最終日のスタートホールでいきなりドライバーを大きく左に曲げ、瞬間顔を
しかめて歯を食いしばり、左ひざに手を当てたとき、今日は途中棄権だと誰もが
思ったに違いありません。しかし何度も崖っぷちから這い上がり、優勝カップを
手にしたタイガーウッズは、もうというかさらに伝説への道を歩きはじめた生まれ
ながらのゴルファー、ボーンゴルファーに相違ありません。プロですからゴルフは
彼の文字通り「天職」なんですね。

日本ではゴルフは金持ちの遊びとか、ニギリと称する賭博、最近では防衛省の
高官の接待疑惑などロクな印象がありませんが、今回の全米オープンを見れば
素晴らしいアスリートたちがその持てる技術と知力の限りを使って、自然と対峙
しながら頂点を極めようとする姿に誰もが感動を覚えるはずです。

私は人生で「ゴルフに出会えて良かった」と思う一人です。

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4,5年前「タイガー・ウッズ」の裸を見たいと言って、カナイに笑われました。
30歳を過ぎた今、彼は中年の雰囲気が少しでてきてしまいましたが、そのころは
ウエアーの外から見ても実に素晴らしい肉体を想像させました。

人間の体、男の体として申し分のないバランス、加えて時に見せる悲哀を感じさせ
る潤んだ大きな目、そして真っ白な歯と褐色の肌のコントラスト。
いつも落ち着いた品のあるウエアーをまとい、フエアウエイを歩く姿には「人間が
歩く」というのはこういう形なんだ、とすら思いました。

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伊集院静さんが「週刊現代」でしたか連載していた「スポーツの美神」というページ
にニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジータ(遊撃手)の守備につく写真があり、
その美しさに感動してスクラップしましたが、ジータもウッズと同じ父親は黒人、
母は白人、ウッズの母親はタイ人です。

このような血のミックスが行われる時、時に素晴らしいバランスの肉体が生まれる
ような気がします。
 本当はこのように人種の差別無く、地球上に仲良く美しく暮らすべきという神の
配剤かも知れないと、思いは飛躍します。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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