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2008年05月28日(水)更新

オルガン・メモリアルイヤーだそうです。N響コンサート。

2006年はモーツアルト生誕250年で盛大なイベントが日本でも目白押しでしたが、
’08年は「オルガン・メモリアルイヤー」なんだそうです。

昨夜(27日)は、県立音楽堂で「NHK交響楽団名曲コンサート~オルガンとともに」
というタイトルでオルガンの名曲を聴く機会に恵まれました。
福井県立音楽堂は音響の素晴らしさで、演奏家、音楽フアンから高い評価を得て
いるホールですが、もう一つは非常に立派なパイプオルガンが設置されていること
でも有名です。

音楽堂の建設や壮大なパイプオルガンの設置への情熱、それになにより福井の
「文化振興」に多大の貢献を続けてこられた小野グループ会長小野光太郎氏。
 ユトリロ、ブラマンク、フジタ、菱田春草、浜口陽三他、中でもビュッフエのコレク
ターとしても“小野コレクション”の質の高さはつとに有名です。氏の存在なくしては、
おそらく実現できなかった音楽堂ですが、さらに数年前、財団の基金運営で
「アルゼンチン債」で損失が発生した際も、個人的に多額の補填をされたような
報道にも接しました。

ドイツ共和国や英国王室から多くの勲章や称号も贈られている氏ですが、当夜も
私達の左手、ボックス席で静かに「オルガンの名曲」に耳を傾けておられました。

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さて、当夜の曲目は、
J.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」、「小フーガト短調BWV
578」,それにヘンデル「オルガン協奏曲第6番 変ロ長調 作品4-6」という、
題名は知らなくともポピュラーな選曲、オルガンはシルヴァン・エリさん、指揮は
小泉和裕(客演)、フル編成ではありませんが、N響の管・弦を夢見心地で楽しみ
ました。

N響はまだ徳永二男さん(バイオリン)がコンマスだった時以来ですが、誕生85年
にもなるそうですね。世界的にも評価の高い交響楽団になりましたが、50年も前、
N響にも関係した近衛秀麿率いる「ABC交響楽団」を、暗くてせまい市の公会堂で
それでも感激して聴いた中学生時代、今は豪華なシャンデリアの下、快適な椅子
にもたれて、素晴らしい音を楽しめる幸運を喜ばずにはいられません。

オルガン曲のあとは、ヘンデルの組曲「水上の音楽」、休憩を挟んでラストは
ドヴォルザークの交響曲「新世界より」と、本当に久しぶりのクラシックをそれも
肩肘張らず楽しめたプログラムでした。

アンコール曲は再びオルガンが入って、これも美しい間奏曲、マスカーニの
「カヴァレリア・ルスティカーナ」一曲だけでしたが、十分心が満たされた夜でした。

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いつもメセナには力を入れて下さってますが、今回創業120周年を記念して協賛
されたこの名曲コンサート、チケットを下さったセーレン株式会社様に家内ともども
厚く御礼申し上げます。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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