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2008年04月14日(月)更新

「作業指示書」は勿論大事ですが。

「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)の重要性はつとに言われることですが、今日も
新しい顧客との間でちょっとした問題が表面化しました。

お客さまの担当者が大変多忙の様子で、次々と変更の指図やこちらからの確認で
指示の出し直しなども見受けられたので、当社の担当者に「これは危ないよ。
最終の確定指示書をもらうまで外注先への加工指示は慎重に」と指示していました
が、納期との絡みもあり、やむなく一部先行したものが間違っていたことが判明し
ました。当社担当者の責任も勿論免れないところではあります。

幸い大事には至らないようですが、先日私からお客様の担当の方に、「こういう
仕事の進め方は大変危険です。お互い無駄な労力や出費につながりますので、
作業を指示書に準拠してやる」と決めましょう、「確定指示書の発行をぜひお
願いします。当社はそれまで作業に入りませんので」と文書を送った矢先の出来
事でした。

私(社長)には、当社担当者から「報告」があり、すぐ対処の仕方について「相談」
の上、指示をしましたが、「指示書」などの以前の問題として常日頃考えていること
があります。

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それはお客様との間で「完成形のイメージを共有している」ことの重要さです。
すなわち何度かの打ち合わせと最終的な指示書に示されたスペック(必要で
十分な的確な指示)によって、「どのようなものをイメージしているか」が互いに
分かっていれば、大半のミスは防ぐことができるように思います。

素材や色や寸法などに間違った指示が入っていれば、違和感があるものです。
モノを造る人は、大体一度自分の頭の中で「完成形」まで制作シュミレーションを
するもので、材料や工程・工数、その仕事のポイントや隠れた「落とし穴」まで
見えるものです。またそれがプロフェッショナルだと思います。

先行した外注先への発注も、注意深く観察すれば「違和感」を感じたはず、という
のが私の結論です。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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