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2007年07月19日(木)更新

大きな夢もて希望もて・・・佐藤勝彦さんの"日ほん海"

ゆっくりとした横揺れがしばらく続いたので、どこかでまた地震が、と思い
TVをつけると、柏崎の静かな海岸を映していたので、その時は市内にこんなに
大きな被害がでているようには思えませんでした。

連休最後の日、二日間どこにも出かけなかったので、久しぶりに加賀山代温泉の
「九谷美陶園」を覗いて、お昼は近くの苔庭と白木造りの部屋・建物が美しい
和食店「なか尾」へでも、と夫婦で1時間ほどのドライブへ。

車中のラジオで、震源は柏崎のすぐそばの日本海、かなり大きな被害がでている
ようだと報じていました。

昨年の能登といい、大変だなあ、それにしても今回も夏の休日の午前十時すぎで
火がでなかったこと、学校や仕事が休みだったことは、不幸中の幸いとしか思え
ませんが、そういつまでもラッキーが続くとは考えられません。

「福井地震」(1948・6・28夕刻)では、死者3769名、倒壊家屋36184戸、
焼失家屋3851戸と阪神淡路に次ぐ被災、この中には建物の下敷きになり生きたまま
焼死した人も多いのです。
学校も企業も法令で「避難訓練」を義務付け、増やすべきだと思います。

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「九谷美陶園」の店内には、九谷焼の伝統とモダンな感覚がミックスされた
新和風の九谷焼などが素敵にセッティングされて、婦人雑誌、リビング誌など
でもよく紹介されたので、一時は旅行者で大変混雑しました。

九谷美陶園

ここも建物、庭が魅力的で、ろくろや手おこしの作業場も見ることが出来、私は
毎年干支の酒盃を買い求め、ずっと年賀状のモチーフに使わせてもらっています。

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ここでもうひとつ目を惹くのは、書家というか画家、陶芸家としてもフアンの
多い佐藤勝彦さんの作品が手に入ることです。

不揃いですが、二個の大ぶりの「ぐい飲み」が目に入りました。
力強い手の跡、濃い目の呉須の色がなんとも魅力的な、箸休めの器に使っても
おもしろいかな、と思ってつい買ってしまいました。

佐藤勝彦作 ぐい飲み

疲れると、いつも喫茶コーナーでコーヒーをいただきながら、佐藤さんの
画集や図録などを見るのが楽しみです。

美陶園の奥さんから帰りがけにポスターをいただきました。
地元の金沢信金(きんしん)のために描かれた、佐藤さんらしいおおらかで
稚気あふれる元気一杯の絵です。(カレンダーも制作されています)

佐藤勝彦作 ポスター

佐藤さん、この大きな魚でなんとか日本海の“なまず”を遠くへ追いやって
くれませんかね。

横山国男

【染型工房 横山工藝】
http://www.ykougei.jp/
【オーダー よさこい屋】
http://www.yosakoiya.jp/
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