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2007年03月09日(金)更新

ネットカフェ難民~事務局ブログに感動~

3月8日付けで配信いただきました「経営者会報ブログ」コムMAGA
vol.50のトップにある「文明の自滅!?」論に感動した一人です。
忘れてはならない思いやりある“社会人の視点”だと感服しました。

TVニュース特集「ネットカフェ難民~イスで暮らす若者たち」を
見ておりませんが、“日雇い派遣”と呼ばれる若者たちをつくり
出している現状の先には、文明の自滅が待っている、とのご指摘
に同感です。

「企業の社会的責任」「コンプライアンス」などなど新しい言葉
が次々と出てきますが、実態は真逆の方向へ走っているという気
がしてなりません。

“「経済」とは、人民を救うことを意味する「経世済民」若しくは
「経国済民」の略である。(Wikipedia)”

とするならば、今の日本に本当の「経済」はあるのだろうか、どう
したらよいのだろうか、と零細な企業主は考え込んでしまいます。
毎日、自社の生き残り(ばかり)を、必死に考えている自分がそこ
にいるからですが。

数年前、外国人の経営者を迎えて、その手腕で建て直しに成功した
大手の自動車メーカーがありましたが、遊休地や不要施設の処分は
ともかく、大規模な従業員のリストラについては、他に方法がない
のだろうか、と思った一人です。

それは「かわいそうだな」という感情論ではなく、家族を含めた数万、
数十万の「顧客」をいずれ失うことに繋がるのではないか、と漠然と
危惧したからです。

人は、会社に出勤して仕事をするときは「生産者」として企業の一員
ですが、家に帰れば「消費者」「生活者」です。
当たり前ですが、「生産者」でなくなるということは、健全な「消費者」
でもなくなるということではないのか、と素朴に思ったのです。

地方で生活していると、「高齢化社会」が急速に進んでいることを
まざまざと実感します。
いずれそう遠くない将来、毎日どこにも出ず、一日中テレビを見て
すごす老人たちが増え、地方の街は今以上に活気を失い、“イスで
暮らす若者たち”が「年金制度」を粉々に打ち砕く・・・という想像は
悲観すぎるでしょうか。


横山国男

http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

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