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「プリント道」45年余。新たな自身の夢と後継者への手紙-(株)横山工藝社長 横山国男のブログ
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2007年03月08日(木)更新
「園芸福祉」と「園芸療法」
雪のなかった冬でしたが、昨日はめずらしく10センチほどの
積雪、スノータイヤを交換してしまった人は大慌てでした。
でも春はもうそこまで、花の季節も間近い3月初旬の北陸です。
友人のMさんは長年ご夫婦で花屋さんを経営してきました。
最近息子さん夫婦が郊外のショッピングセンター近くに大きな
お店を開店されたのを機に、老後は「園芸福祉」の仕事に力を
入れていきたい、と話してくれました。
先日そのMさんの紹介で「園芸福祉士」の方が、ロータリー
クラブで30分間「卓話」をして下さいました。
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幅広い年代の人が、「花や野菜を育てる」という活動を通じて、
楽しみや喜びを共有するというのが「園芸活動」、それを体感
できる場所や空間を作り上げるのに「初級園芸福祉士」という
資格があって、今や43の都道府県で2000名が「NPO法人日本
園芸福祉普及協会」の講座を受講しているとのこと。
(福井県ではまだ7名しか有資格者がいないのだそうですが、Mさん
も勉強中のお一人とか。)
さらに森を散歩する時の爽快な気分、植物が育っていくのを見る喜び、
自分で作った野菜を見ながら隣の人とオシャベリをする、“芋煮会”
などはその典型らしいのですが、「癒し効果やコミニュケーション
効果」をうつ病患者の治療や、身体障害者、精神障害者のリハビリ
などの治療に活用する「園芸療法」も確立しつつあるそうです。
医療法人「和佐の里」(和歌山県)の“園芸療法”の取り組みなど
もご紹介され、園芸はこれからの社会の中で、リクリエーションと
しても、治療としても、さまざまな分野で活用されていくことに
なるでしょう、と講師は結ばれました。
*********
いただいた資料を読むと、「園芸療法」は18世紀ころヨーロッパで
始まったそうですが、我が国には1990年代に紹介されたとあり、
あまり知られていないのも不思議ではありません。
米国には「アメリカ園芸療法協会」があり、Mさんの話ではベトナム
戦争で肉体や精神が傷ついた帰還兵の療法としても知られており、その
ための特殊な園芸用器具なども開発されているとのこと。
そういえばトム・クルーズの主演した映画で、ベトナムから下半身不随
の身で帰還した若い兵士の“人間の尊厳が壊れていく”戦争の悲惨さが
よく出ていた秀作がありましたが、「園芸療法」がこのようなケース
にも有効なんだな、と思いました。
翻って荒廃する我が国の学校や街、頻々と発生する「金属類」の盗難、
「園芸福祉」のような活動は特に高齢者にでも出来る社会貢献ですから、
全国に広まって、植えた人も見る人も“ハッピー”な気分になる日本に
したいものです。
横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/
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