大きくする 標準 小さくする

2007年03月07日(水)更新

ゴルフ場を葡萄畑にしませんか

今日本には2400箇所ゴルフ場があります。ゴルフをなさらない
方は「えーっ、そんなに?」と驚かれると思います。

それも一箇所で20万坪とか規模の大きい所では50万坪などという
所もありますから、「よくもまあこんなに造ったもんだ」と
夢が覚めて思うのは夕張市のハコモノにも通ずるものがあります。

バブル崩壊の象徴、自然破壊でも問題になったことはご存知の
とおり、挙句は民事再生という便法で「会員権」と称する
手形を不渡りにされて、痛い目に会った人は私だけではありません。

何事もそうですが、ゴルフもゴルフそのものに何の「罪」も
ありません。「ゴルフの神様」がゴルフを錬金術に利用した
「人間」を罰したのは当然でもあります。

しかし「生涯スポーツ」、「生涯学習」にとても向いた素晴らしい
スポーツ・ゲームで、熟年以降からでも充分始められます。
あれほど嫌っていた阿川佐和子さんでも今は夢中らしいですから。

「民事再生法」で一旦は助けられたゴルフ場ですが、もともと過剰
供給ですから、再度倒産の危機に見舞われているゴルフ場もまた
多くなってきました。

         ・・・・・・・・・・・・・

ゴルフ場の有効利用についてアイデアがあります。

ワイン醸造のためのブドウ畑や、高級な野菜、果樹の栽培です。
ここ数年、福井から非常に甘くて美味しい「スイカ」を香港の市場
へ出荷していますが、我々日本人にとっても高価と思える値段で
まだ数量は多くないようですが、充分な市場性をもっているようです。
(ただしスイカは土質の関係から、ゴルフ場に合うかどうかは
不案内です)

お隣の「中国」では、急速に高級食材の需要が高まって、3000円、
5000円の高級メロンでも充分販売のチャンスがあるようですし、
いずれワイン文化も沸騰するでしょう。

ゴルフ場は陽あたりもよく、コース内には縦横に散水のための
パイプが埋設されていますし、各ホールのサイドにはカート道路、
作業道路も整備されています。

クラブハウスにはレストランもあり、カリフォルニアの「ナパ」など
では農場を訪れ、ワインの試飲を楽しむ光景もよく紹介されますので
日本人が休日に訪れるのも素敵ではありませんか。
新しいレジャーの形が一つ実現します。


さらにできれば、中高年者や障害者を雇用し、「園芸療法」(近く
ブログで書いてみたいと思っています)にも役立つかも知れません。
団塊定年者の農業に対する「憧れ」もうまく利用し、中国から輸入
するばかりでなく、しっかり輸出して「ハイテク・自動車」に熟年
パワーで一泡ふかせるというのはどうでしょうか。

こうして既存の過剰なゴルフ場の有効な利用を考えることは、業界
にとってもとてもよいことのはずです。
このままでは共倒れになることは必至ですから。


ゴルフ場


横山国男
http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

<<  2007年3月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31