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2007年02月05日(月)更新

うしろすがたのしぐれてゆくか・・・山頭火とブログ

「書くこと・伝えること」と題し、「経営者会報ブログ」事務局の
吉田さんからブロガーへの示唆に富んだアドバイスを頂きました。
(1月25日付 経営者会報ブログ・コムMAGA VOL.44)

“書くこと”のプロは「“書くこと”より“伝えること”」に全精力
を注いでいる、PR文を書く際の「はひふへほ」の法則、報道する
ニュースの三要素「ワァ!」「ヘェー」「ホォー」など、いずれも
「なるほど」と思いました。


 私の場合「ブログは日記」との先入観が頭のどこかにあって、30回ほど
書いてみましたが、なんとなく落ち着かないのは、「ブログ」は半ば
公開されるもので、通常の「日記」・・「書き手が一人、読み手も一人」
で何を書いてもかまわない、とはいかないところとの違和感でしょう。

まして「経営者会報ブログ」は、実名でまがりなりにも「経営者」の
「日記」となると未だに結構プレッシャーを感じています。

         ・・・・・・・・・・・・

「書くことより伝えること」で「これだな」と思ったのは「俳句」です。

5・7・5、なんと17文字で言いたいことを「伝えて」しまう。
タイトルの「うしろすがたの・・」などはひらがなで14字しかありま
せん。あとは「読み手」の感性がどうかだけ。
百万言を費やしても「伝わらないものは伝わらない」ということでしょうか。


先日TVで自由律俳人「種田山頭火」の俳句を、90年たった現在でも
PR文の「嚆矢」としている、と高名なコピーライターが語っていました。
ご覧になった方もおられると思いますが、山頭火が句作の要領について
述べているのが秀逸と思いましたので、その辺の紙に急いでメモしました。

○ 情に溺るるなかれ。

○ 添えるより捨つべし。

○ 言いすぎは言いたらないよりもよくない。

○ 道として行として句作せよ。

○ ぐっと掴んでぱっと投げる。

「うしろすがたの」でぐっと掴んで、「しぐれてゆくか」でぱっと投げる、
というわけですね。

「道として行としてブログせよ」・・久米さん、参りましたッ。


横山国男

http://www.yosakoiya.jp/
http://www.echi-zen-art.co.jp/

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